1.フクロモモンガはどんな生き物?
3.フクロモモンガの爪切りのやり方
3-1.爪切りの頻度
3-2.出血した場合
3-3.爪とぎ木を買う
フクロモモンガはどんな生き物?
大きな瞳と愛らしい小さな身体が特徴のフクロモモンガは、哺乳綱二門歯目フクロモモンガ科フクロモモンガ属に分類される哺乳類であり、エキゾチックアニマルのペットとして人気です。
人にも慣れやすく、ふわふわした毛質と愛くるしい仕草から、ペットとしての歴史は浅いですがペットショップでの取り扱いも増えてきました。
成長しても14センチから18センチ前後にしか成長しない、小型のモモンガでありカンガルーやコアラと同じ有袋類になります。
野生では、オーストラリアの温帯地域や熱帯の森に生息しており、木の上を生活圏にしています。
フクロモモンガの販売価格は、3万円〜10万円前後であり、寿命は6年〜8年になります。
人にも慣れやすく、飼い主さんの肩や手乗りになってコミュニケーションを楽しめるのが、魅力になります。
フクロモモンガの食性は、昆虫食の強い雑食性であり、飼育下ではペレットを主食にドライフルーツや野菜などを与えると良いでしょう。
具体的には、できればフクロモモンガ専用のフードや昆虫食動物用フードなどをネットや専門店で購入して、主食にします。
代用品として、キャットフード、ドッグフードなどを主食として用意して与えることも可能です。
健康維持のためにミルワームやコオロギなどの昆虫、ゆで卵、ササミ、などの動物性のものをタンパク質源として与え、メープルシロップやハチミツ、果物、植物性のものを炭水化物源として与えてバランスよく給餌しましょう。
家庭では、メープルシロップは簡単に入手可能であり、樹脂や樹液の代わりに利用することができます。
与える時は市販のメープルシロップと水を1:1の割合で薄めて給水ボトルで与えるとスムーズに与えやすいですよ。
この方法の場合、品質が悪くなりやすい高温多湿の場合では、こまめな交換が必要です。
与えすぎは、肥満の原因や骨粗鬆症や歯周病になりやすくなってしまいますので、適量を意識して管理しましょう。
フクロモモンガの魅力はその社交性の高さであり、飼い主さんとコミュニケーションをとることによりどんどん絆が深まります。
夜の時間帯に1.2時間は飼い主さんも、コミュニケーションを取るようにして、健康チェックや身体に触ることに慣れさせるのがおすすめです。
夜行性であり夜間に活発に活動する生き物であり、部屋んぽなどで部屋の中で運動させてあげるのがおすすめです。
部屋中飛び回り捕獲するのが大変になる可能性もあるため、仕切りや蚊帳などを活用して部屋んぽしましょう。
フクロモモンガは、集団生活を好む傾向にあり、同種同士で複数飼育することが推奨されます。
フクロモモンガの爪切りはした方が良い?
フクロモモンガのお手入れとして、欠かせないのが爪切りです。
爪切りは定期的に行う必要があり、爪が伸びすぎると巻き爪になり、手足に負担がかかります。
野生のフクロモモンガは、木の上が生活圏であり、木の幹などにより爪がある程度削られていくため、爪切りの必要はありませんが、飼育下のフクロモモンガの環境は異なるため、爪切りが必要になることがあります。
爪が伸びると、寝床やケージなどに引っかかり、怪我をする可能性もあります。
さらには、爪が長いことによる、ストレスから突然死や病気の原因にもなるため、爪の様子は定期的に確認するようにしましょう。
一点、全てのフクロモモンガに爪切りが必要なわけではなく、伸びやすさには個体差があります。
1ヶ月に1度爪切りが必要な子もいれば、爪切りが必要ない子もいます。
フクロモモンガの体をチェックしながら、爪の長さも見てあげましょう。
フクロモモンガの爪切りのやり方
フクロモモンガの爪切りが必要な理由について、紹介しましたがフクロモモンガは手に抱っこされたり、抑えられるのが苦手で「ギー!」と暴れて怒ることもあります。
飼い主さんもフクロモモンガも安全に爪切りをするためには、第一に人に慣れさせておくのが大切です。
信頼関係を築いて、飼い主さんが触れることに慣れておくようにしましょう。
フクロモモンガの爪は根元まで切ってしまうと、神経が通っているため、出血してしまいます。
爪の白く伸びた先端だけを赤ちゃん用の爪切りバサミか、小動物用の爪切りを使い切りましょう。
前足は5本、後ろ足の親指は爪がないため、4本切ります。
ポイントは、1度に全ての爪を切るのは、フクロモモンガの負担になるため、少しずつ様子を見ながら切りましょう。
暴れる子には洗濯ネットを被せて、爪だけ出すようにして切ると、切りやすくなりますよ。
さらには、フクロモモンガは夜行性であり、夜間に活発に活動します。
そのため、爪切りは動きが鈍い昼間にサッと行うのがおすすめです。
具体的な爪切りの方法を紹介しましたが、次では爪切りのポイントを紹介していきます。
◆爪切りの頻度
冒頭でも少し説明しましたが、爪切りの頻度には個体差があります。
よく動き回り、ゲージ内で自ら爪とぎをできるような場所があれば、そこまで頻繁に爪とぎをする必要は、ありません。
フクロモモンガの爪の状態を観察して、爪が伸びてきているようならば、爪切りを行いましょう。
健康な子であれば、月に1度ぐらいの頻度が理想です。
数回に分けて全部の爪を切るようにしましょう。
また、爪切りの際に暴れたり、嫌がる場合には、無理やり爪切りするのは避けてください。
フクロモモンガは身体が小さいため、ストレスを感じると一気に体調が悪化してしまう可能性があります。
フクロモモンガの様子を見ながら爪切りを進めましょう。
◆出血した場合
誤って神経を切ってしまい、出血してしまうこともあります。
その場合には、慌てずに必ず止血するようにしましょう。
動物用の止血剤が販売されていますので、爪切りに挑戦する前に用意しておくと、良いです。
止血剤を使用しても出血が止まらない場合には、深く傷つけてしまった可能性があるため、動物病院で診察を受けるようにしましょう。
◆爪とぎ木を買う
自分でフクロモモンガの爪とぎが難しい場合には、爪とぎ木を買って、ケージの中に入れてあげましょう。
全く爪に対して対策していないよりは、爪が伸びるのが遅くなり、自分で削ってくれるようになります。
フクロモモンガは、元々木の上で生活している生き物です。
飼育スペースに遊び場として高さのある木や爪とぎの木をレイアウトすることにより、自然と爪とぎをしてくれるようになりますよ。
フクロモモンガの爪切りでおすすめのハサミはある?
フクロモモンガの爪は非常に小さいため、人間用の爪切りでも切れますが、赤ちゃん用の爪切りバサミやハサミタイプの爪切りがおすすめです。
さらには、刃先が小さい医療用の抜糸ハサミが小さくて切りやすいでしょう。
下記のような小動物用の爪切りバサミも有効です。
★小動物用 やさしい爪切り
スッと!切れる高角度刃仕上、刃角を寝かすことで爪に入りやすく、なめらかな切れ心地で負担を軽減、爪を痛めにくくなっています。ペットにやさしく嫌がりにくい爪切りです。先は曲げず、ストレートタイプなので握る力が伝わりやすい設計になっています。
刃先が丸くなっているため、安全性も高く怪我のリスクもグッと減りますよ。
ペットショップでも購入できるので、身近な場所で手に入ることも嬉しい点です。
爪切りをする際には、フクロモモンガの爪の形状にあったもの、安全性の高い刃先の丸いタイプを選ぶのが良いでしょう。
フクロモモンガの爪切りはペットショップや病院でもやってもらえるの?
どうしても暴れてしまう、フクロモモンガが嫌がるなどの理由からプロに任せて爪切りをしてもらうのも一つの方法です。
かかりつけのエキゾチックアニマルに明るい獣医さんであれば、治療の一環として爪切りしてもらえることもあるので、問い合わせしてみると良いでしょう。
ペットショップのコジマなどでは、550円前後でケアとして爪切りしてもらえる店舗もあります。
フクロモモンガをお迎えしたペットショップやかかりつけの獣医さんで爪切りをしてもらえないか問い合わせしてみましょう。
まとめ
フクロモモンガの爪切りのやり方について紹介しました。
爪切りは必ず必要なケアかは、その子の爪の伸び具合により変わります。
爪の長さをチェックして、必要に応じて爪切りを実施してくださいね。
さらには、獣医さんなどで爪切りをしてもらえるか確認しておくのも大切です。
巻き爪になると、フクロモモンガの生活が乱れて怪我や病気、ストレスによる体調不良など良くないことがたくさんあります。
飼育スペースに爪とぎ木などを設置して、爪が伸びにくい環境を作ってあげましょう。
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