1.チンチラはどんな動物なの?
チンチラはどんな動物なの?
チンチラは、アンデス山脈の標高の高い場所に生息するげっ歯類の草食動物です。
チンチラの最大の特徴といえば、「世界三大毛皮」のひとつと称される、その美しい毛並みでしょう。
かつては、チンチラの美しい被毛を求めて乱獲が進み、20世紀初頭に絶滅危機に陥ったことから、現在ではワシントン条約で保護されています。
ちなみに、この美しい毛並みを保つためのチンチラの習慣のひとつが「砂浴び」です。
チンチラは、砂浴びによって体臭や皮膚病などを予防するため、毎日砂浴びができる環境を整えてあげる必要があります。
また、チンチラはげっ歯類の動物のため「硬いものを齧る」ことも習慣のひとつです。
チンチラの主食はイネ科の牧草で、このような硬い餌を日常的に食べることにより、げっ歯類の特徴である「一生伸びる歯」を削り、ケアしています。
チンチラの餌の選び方のポイント
チンチラの体質には「歯が伸び続ける」「脂質の消化を苦手としている」という2つの特徴があります。
これらの特徴を踏まえると、チンチラの餌の選び方のポイントは、高繊維で低脂質な餌、いわゆる「牧草」です。
チンチラの主食となる牧草には、イネ科の牧草である「チモシー」や「アルファルファ」など、さまざまな種類があります。
チンチラは、硬く、繊維質豊富な牧草を食べることで、奥歯を削って不正咬合を予防したり、良好な腸内環境を維持して便秘を予防したりしているのです。
もちろん、与える牧草は新鮮なものであることが重要。しっかりと乾燥した牧草を選んであげてくださいね。
なお、チンチラを飼育されている飼い主さんのなかには、チンチラの主食であるイネ科の牧草にアレルギーが出てしまう場合があります。
そのようなときは、牧草の粉が出にくいものを与えるなど、対策が取られた餌を選ぶとよいでしょう。
チンチラの餌の種類
チンチラは草食動物で、牧草や野菜、果物などを食べることができます。
ただし、チンチラの「餌」として与えるべきものは、主食は牧草、その他栄養バランスを考えたペレットが一般的です。
チンチラの主食は牧草で、牧草にもさまざまな種類がありますが、なかでもイネ科の牧草である「チモシー」や「アルファルファ」が適しているといわれています。
もちろん、チンチラの健康を考えた専用のペレットもちゃんと市販されていますよ!
では、ここからはチンチラの餌「牧草」と「ペレット」について詳しく見ていきましょう。
◆牧草
チモシー
チモシーは、低カロリーで繊維質が多く、噛み応えがあり、特にチンチラ向きの牧草です。
さらに、ペットショップなどでも手に入りやすく、おすすめです。
チモシーは他の牧草と比べても繊維質が多いので、便秘気味のときなど、排便の調子が悪いときにも与えることができます。
なお、主食をチモシーにする場合は、栄養を補うため、副食としてペレットを与えてあげてくださいね。
★大地の恵み ロングマット 1番刈りプレミアムチモシー 1kg
「大地の恵み ロングマット 1番刈りプレミアムチモシー」は、食生活にも気を遣うサラブレッドに与えられている最高級ホースグレードのチモシーです。香りもよく、嗜好性に優れています。
豊富な繊維質・低タンパク質・低カルシウムな草食性小動物のメインフード。
チモシー牧草は、品質により、デイリーとホースに区別され、さらに細かくグレード付けがされています。
アルファルファ
アルファルファは、とても栄養価の高い牧草で、栄養を必要とするベビーやシニアのチンチラにおすすめです。
アルファルファは、チモシーに比べて高カロリーで高タンパク。副食は必要ありません。
アルファルファは、チンチラにも人気があるので、食欲がなかったり、好き嫌いが多かったり、ペレットがあまり好きではない子でも食べてくれる可能性大です!
ただし、カロリーが高いので、食べすぎには十分に注意してあげましょう。
★セレクトアルファー 500g
「セレクトアルファー」は、栄養価が高く、嗜好性に優れたアルファルファです。特に、成長期や食欲不振時の栄養補給におすすめです。
豊富な繊維質・低タンパク質・低カルシウムな草食性小動物のメインフード。
チモシー牧草は、品質により、デイリーとホースに区別され、さらに細かくグレード付けがされています。
◆ペレット
チンチラ用のペレットは、チンチラに必要な栄養素が豊富に含まれているだけでなく、保存もしやすい、とても便利な餌です。
市販されているペレットには牧草を主成分にしたものもあり、牧草そのものが苦手チンチラでも、必要な栄養素を取ることができます。
ただし、ペレットを選ぶ際には、「小麦粉」や「でんぷん」が含まれていないかどうかを確認するようにしてください。
理由は、ペレットに含まれている小麦粉やでんぷんが、チンチラの消化器官に負担をかけることで機能が低下し、排泄ができなくなる「うっ滞」という病気を引き起こす可能性があるからです。
うっ滞は、チンチラの命に係わる病気です。
そのため、チンチラの消化器官に負担をかけない「グルテンフリー」のペレットを選んであげるようにしましょう。
★チンチラプレミアムフード シンバイオティクスブレンド 600g
「チンチラプレミアムフード シンバイオティクスブレンド」は、ビタミンや乳酸菌が豊富に含まれたペレットです。幼体から成体まで、フードを切り替えることなく得られます。
チンチラプレミアムフード シンバイオティクスはプロバイオティクスとプレバイオティクを組み合せたペレットフードです。健康をサポートし、免疫力を維持。RNAヌクレオチド配合。全ての年齢に対応。フードの切り替えが不要な生涯与えられるペレットです。
安定性ビタミンC800mg以上配合。<総合栄養食>
★チンチラセレクション 600g(200g×3袋)
「チンチラセレクション」は、高機能ビタミンCや乳酸菌が豊富に含まれたペレットです。チンチラの特性に合った、食べやすい粒形状になっています。
・チンチラの特性の合わせた食べやすい粒形状を採用。
・腸まで届く乳酸菌、高濃度殺菌菌体(EC-12株)配合。
・アガリクス・ブラゼイ・ムリル配合。健康維持に配慮して、免疫力の維持をサポートします。
・おおばこ・たんぽぽ粉末を配合。高い嗜好性と共に健康を維持します。
・皮膜で保護された、効果の持続性が高い「高機能ビタミンC」を強化配合※。
※強化配合:当社製品比<総合栄養食>
他にも与えた方が良い餌
チンチラに牧草やペレット以外のものを与えるのであれば、野菜や果物がおすすめです。
野菜や果物であれば、ビタミンなど牧草だけでは不十分な栄養素を多く含み、足りない分を補うことができます。
ただし、あくまでも「おやつ」として考えてくださいね。
チンチラに野菜や果物を与える際、最も注意しなければならないのが「水分量」です。
生の野菜や果物は水分が多く、身体の小さなチンチラが摂取すると、水分過多で下痢をしてしまう場合があります。
そのため、チンチラへのビタミンの補給やご褒美を目的として野菜や果物を与える場合は、乾燥させたドライチップの野菜や果物をおすすめします。
チンチラに直接おやつとして与えてあげることも、餌のトッピングとして与えてあげることもできます!
いずれにしても、与え過ぎはよくありません。1回にひとかけら程度を目安にしてくださいね。
チンチラの餌の与え方
チンチラは、朝昼晩と決められたタイミングで餌を食べるわけではありません。
牧草やペレットは、チンチラが食べたいときに食べられるよう、常にケージ内に置いておいてあげてください。
新鮮さを保つためにも、ケージ内に置いておく牧草やペレットは毎日交換するのが基本です。
特に、夜行性のチンチラが餌を食べやすい時間はおのずと夜になるため、チンチラが行動し始める前のタイミングを見計らって、餌の交換をしてあげるのがベストでしょう。
また、チンチラがいつでも好きなときにお水が飲めるよう、給水ボトルも常に設置しておきます。
なお、給水ボトルのなかのお水も、牧草やペレットと同じタイミングで毎日交換するとよいでしょう。
チンチラには、常に新鮮なものを与えてあげてくださいね!
チンチラは餌を捨てる時がある?
チンチラは、意外にグルメな生きものです。
チンチラは、同じメーカーの同じ餌を与え続けているとどうやら飽きてしまうようで、食べようと手に持った餌がそれと分かると「ポイッ」と捨ててしまうようになります。
さらに、チンチラには好き嫌いがある子も多く、捨てる以前に、牧草の種類やメーカーによってはそもそも食べないということもあるほどです。
当然、チンチラが「新鮮ではない」と判断した餌は、「ポイッ」の対象になることがあります。
考えてみれば、チンチラにだって好き嫌いや飽きることもあるだろうとは思うのですが、突然餌を食べなくなったら、飼い主さんはびっくりしますよね。
チンチラが餌を捨てることへの対策としては、普段から1種類の餌にこだわることなく、メーカーや餌の種類を変えながら与えてみるしかありません。
もしも、チンチラが餌を捨てるようになり、なかなか食べてくれないというときは、思いきって餌を変えてみましょう!
チンチラの餌を買う際の注意点
チンチラに与える牧草は、しっかり乾燥しているものを選ぶようにしましょう。
万が一、カビが生えていたりすると、チンチラの体調に影響する可能性があるため注意してください。
また、ペレットを選ぶ際には、チンチラ専用のものの中から、小麦粉やでんぷんの含まれていないグルテンフリーのものを選ぶようにしましょう。
小麦粉やでんぷんが含まれている餌を食べたからといって、必ずしもすべてのチンチラがうっ滞になるわけではありません。
しかし、その可能性がある以上は、グルテンフリーのものを選ぶことをおすすめします。
さらに、チンチラには、好き嫌いがあったり、突然飽きてしまったり、新鮮じゃないと感じてしまったりした結果、餌を食べなくなることがあります。
コスト的には悩ましいところですが、牧草であっても、ペレットであっても、はじめは少量のパッケージの餌を選ぶようにすれば、チンチラが気に入らなかったとしても場合の餌のロスを最小限に抑えることが可能です。
ちなみに、チンチラは、はじめは食べなかった餌を後から何事もなかったように食べ始めることもあります。
1度で諦めず、少し期間を置いてから、是非、再チャレンジしてみてくださいね。
まとめ
今回は、チンチラは餌としてどのようなものを食べるのか、餌は何を基準に選べばよいのかなど、チンチラの食についてご紹介をしてきました。
チンチラのグルメぶりに驚かれた方もいらっしゃるかもしれませんが、チンチラが餌を捨てるという行動は、比較的多くの飼い主さんが経験されているようです。
毎日の食事のこと。チンチラにはできるだけ良いものを与えたい、飽きないように色々な種類のものを与えたいと思えば思うほど、コストがかかってしまいます。
そこで打てる対策は、「餌をできるだけ長く新鮮な状態で保存する」ことです。
餌は、湿気を防ぐことができるような密閉容器に入れ、風通しの良い場所保存することで、餌の鮮度をできるだけ長く保てます。
そうしておけば、少し容量の多い餌を買ったり、あらかじめ何種類か買っておいたりすることができるようになります。
チンチラが喜んで食べている姿を見るのは嬉しいですよね?
是非、チンチラにとっての至極の逸品を見つけてあげてください!
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