一人暮らしでもハムスターは飼える?飼いやすさと賃貸はOKなのか知りたい!

2023.04.15

一人暮らしでもハムスターは飼える?飼いやすさと賃貸はOKなのか知りたい!

「小さくて飼いやすそう」「可愛くていやされる」といったイメージを持たれるハムスター。「一人暮らしのお供にハムスターを迎えたい」と思う方も多いのではないでしょうか。実際に一人暮らしでハムスターのいる生活を楽しんでいる方もいらっしゃいますが、賃貸物件に住んでいる、などの問題もありますね。この記事では、一人暮らしは誰でもハムスターが飼えるのかという点、飼育する際の注意点についてまとめました。


ハムスターの生態

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ハムスターは見た目が可愛いだけでなく、体が小さくて扱いやすいことからも、ペット初心者の方やお子さんのいるご家庭にも人気があります。

犬や猫、うさぎに比べるとお世話の負担が少ないのは確かです。しかし、一人暮らしとなると、飼い主さんが全ての責任を持ってハムスターを管理することになるので、事情が少し変わってきます。

ハムスターのことをよく知らずに飼い始めると「イメージと違っていた」と戸惑うことになるかもしれませんね。一人暮らしで飼育をする際は、ハムスターのことを正しく知り、自分のライフスタイルに合ったペットなのか考えてみることをおすすめします。

◆ハムスターの習性

ハムスターはげっ歯類に属するネズミの仲間です。雑食で夜行性、基本的には群れを作らず単独で活動するといった習性があります。

野生のハムスターは地中にトンネルを掘って巣穴を作り、日中は巣穴の中で眠って過ごし、夜になると地上に出て活動します。

飼育下にあっても基本的には夜行性で、明るい日中は眠り、夜になると活発に活動し始めることが多いです。日中は飼い主さんが不在でも寂しがることはなく、ひとりでお留守番もできます。

また、ハムスターは頬の内側に頬袋という食べ物を入れるためのポケットを持っており、えさのある場所へ行っては頬袋に食べ物を詰め込み、巣穴に持ち帰るという習性があります。

ハムスターは頬袋を使って一度にたくさんのエサを持ち運び、巣穴に戻ってからエサを取り出して食べたい時に少しずつ食事をします。ですから、犬や猫と違って1日に何回もエサを与える必要はありません。

そして、ハムスターの飼育は1匹ずつが基本となります。縄張り意識が強く、一つのケージに複数の個体を入れるとケンカをするため、多頭飼いはおすすめしません。

◆ハムスターの性格

ハムスターの性格は、種類や性別、個体差によっても多少異なりますが、全般に警戒心が強くて繊細です。

警戒心が強いのは、捕食される側にある動物で、常に外敵に襲われないかアンテナを張り巡らす必要があるためです。ペットのハムスターものんびりしているように見えて、音やにおい、光などの刺激にはとても敏感に反応します。

ハムスターの飼育にあたっては、なつくかどうかも気になるポイントでしょう。

これは個体差があり、飼い主さんによくなつく子もいれば、人には慣れにくい子もいます。一般には、ゴールデンハムスターにはおっとりしてなつきやすい子が多い、ジャンガリアンハムスターは好奇心旺盛で人を怖がらない、ロボロフスキーハムスターは臆病で人慣れしにくい、とされています。

ふれ合いも楽しみたい方はなつきやすいゴールデンハムスターやジャンガリアンハムスターを、見た目のかわいらしさを鑑賞したい方はロボロフスキーハムスターを選ぶのもよいでしょう。

◆寿命

ハムスターの寿命は2~3年です。生後3か月で大人になり、1歳半でシニアと呼ばれるようになります。お迎えしてからお別れするまでの期間は、あっという間に感じられるかもしれません。ぜひ、1日1日を大切にお世話してあげたいですね。


ハムスターは一人暮らしでも飼えるの?

ハムスターは一人暮らしでも上手に飼育できるのでしょうか。

◆飼いやすい

ハムスターは体が小さいので飼育用品の手入れが楽で、しつけや散歩などをする必要もないので、ペットの中でも飼いやすい部類に入ります。

エサやりや掃除などの基本的なお世話がきちんと出来ていれば、初心者の方や一人暮らしで忙しい方でも上手に飼うことができます。

◆飼育費用が安い

ハムスターは飼育費用が安いので、学生さんのお小遣いでも飼育が可能です。生体は数百円から3千円程度で販売されていることが多いので、気軽に飼育を始める方が多いでしょう。

小さな動物ということもあって初期費用、毎日のお世話にかかる費用はそれほど負担にはなりません。ただ、病気にかかった際の受診代、ペット保険代などは別途で必要になります。

◆狭い部屋でも飼える

ハムスターは水槽くらいの大きさのケースで飼育できるので、飼育スペースに場所をとりません。ですから、ワンルームで一人暮らしをする方も問題なく飼うことができます。

ちなみにハムスターは肥満になりやすいため、運動不足にならないよう注意する必要があります。ただ、ケース内に設置した回し車で1日に数km走るので、特別に大きなケースを用意してあげたり部屋で放し飼いしたり、といった配慮は不要です。

◆鳴き声が大きくない

ハムスターはほとんど鳴かない動物です。鳴き声を出したとしてもかなり小さな声なので、鳴き声による近所迷惑の心配はありません。

◆においが少ない

ハムスターは体が小さいこともあり、糞やおしっこの量も少なく、ペット臭はあまり気になりません。きちんとお世話さえしていれば、単身用の間取りでも部屋のペット臭を気にせず飼育することができます。


賃貸やマンションでも飼えるの?

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一人暮らしで気になるのは、住んでいる物件でハムスターを飼ってもよいか、ということでしょう。

まず「ペット可」の物件なら、賃貸やマンションでハムスターを飼うことは問題ありません。分譲マンションはペット可になっている物件が多いようです。

ペット可の物件では、ペットの飼育に関する規約が定められています。ペットを迎えたら管理会社等に届け出をし、他の入居者に迷惑を掛けないよう規約に従って飼育しましょう。

賃貸の場合は、ペットの飼育を許可していない物件がほとんどです。もし、入居条件に「ペット可」と明記がなければ、その物件は基本的にペットの飼育は禁止していると考えます。

ペットの飼育を禁止しているのかはっきりわからない場合は、契約書を確認するか管理会社等に問い合わせをしてみましょう。

禁止事項として「ペットの飼育は不可」と取り決めがあるのならば、その物件でペットを飼育することはできません。ペットを飼うと契約違反になり、退去や罰金を請求される可能性があります。

ただし、犬や猫の飼育は禁止されていても小動物の飼育は可能だったり、ペット不可」でもハムスター、金魚、昆虫のようにケースで飼育できる生物はOKだったり、条件は物件によっても異なります。

また、基本は「ペット不可」でも相談すれば「小動物ならOK」と許可してもらえることもあるので、ハムスターの飼育を検討している場合はまず管理会社や大家さんに連絡してみるとよいでしょう。

少なくとも、ペット不可の物件でこっそりハムスターを飼育することは避けてください。

ハムスターは鳴き声も出さず小さなケースの中で飼えるので、飼育しても気付かれない可能性はあります。

しかし、ばれなければ問題ないというわけではありません。部屋にペット臭がしみ付いたり、ハムスターが脱走して部屋を傷つけたりすると、退去時に隠れて動物を飼っていたことが発覚します。

ペット不可の物件で動物を飼うと、大家さんや次の入居者に多大な迷惑をかけてしまいます。ハムスターを飼う場合は、必ず飼育が許可されている物件に入居しましょう。


ハムスターの飼い方

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ハムスターを飼育する場合、どのような準備が必要になるのでしょうか。ハムスターの飼い方をチェックしてみましょう。

◆必要なグッズ

ハムスターをお迎えする際は、飼育に必要なグッズを一式そろえておく必要があります。

ハムスターの飼育に必要なもの
専用の飼育ケース(ケージ)
ハウス(巣箱)
床材
トイレ・トイレ砂
回し車
食器・給水器
フード(ハムスター専用のペレット)

そのほか、砂浴び用の容器、小動物用のおやつ、おもちゃなども個体に合わせて用意します。

主食であるペレット、副食(野菜、果物、おやつなど)は1日1回与え、給水器の水は毎日新鮮なものに交換します。

📌【おすすめ記事】【参考画像あり】ハムスターケージのレイアウトの基本!必要なグッズと注意点

◆環境

ハムスターのケースは、静かで直射日光の当たらない場所に設置します。ハムスターは音に敏感で大きな音が苦手なので、テレビやオーディオ、ドアの近くは避けましょう。

◆温度管理

ハムスターの飼育環境は温度20~25℃、湿度40~60℃くらいが適切です。高温多湿にも低温にも弱いので、夏と冬はエアコンをかけ、冬はペット用のヒーターなどで飼育環境を適温に保ちましょう。

基本的に、ペットを飼育する場合はエアコンによる温度管理が必要です。ハムスターのいる部屋にエアコンを使わない場合、夏は熱中症、冬は疑似冬眠(低体温症)になって短時間で命を落とす可能性があります。

飼い主さんが家を空ける際もエアコンは切らず、ハムスターの飼育環境を一定の温度を保つようにしてください。

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一人暮らしでハムスターを飼う際の注意点

一人暮らしでハムスターを飼育するにあたっては、以下の点も問題ないか確認をしておきましょう。

◆家を長く空けることができなくなる

基本的にハムスターは毎日お世話が必要です。そのため、一人暮らしの人は外泊が難しくなります。家を長く空けることが多い人はハムスターの飼育が向いていないと考えましょう。

しかし、やむを得ず旅行や出張などで家を空ける、飼い主さんが体調不良になってお世話ができなくなる、ということが出てくるかもしれません。

そのような時のために、一人暮らしの方はハムスターのお世話をしてくれる人を確保しておくと安心です。ハムスターが預けられるペットホテルを利用するという手もありますね。

◆ハムスターは脱走しやすい

実は、ハムスターは脱走したがる動物でもあります。ケースの扉を開けた時、ケースに小さなすき間がある場合に脱走することがあるので注意が必要です。

ハムスターは体が小さくてすばしっこく、逃げて家具のすき間や裏などに隠れてしまうと、見つけるのがとても難しくなります。

脱走中には、ハムスターのけがやコンセントをかじられるなどの事故が起こりやすくなるので、ハムスターと接する際は目を離さないようにしましょう。

●あわせて読みたい
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◆回し車の音が気になることも

ハムスターは夜行性で、夜間に縄張りをパトロールする習性があります。そのため、多くのハムスターは夜になると回し車で走り始めます。

飼い主さんによっては、真夜中に回し車の音が気になって目が覚めてしまうかもしれません。寝室とケージの置き場を別室にすれば問題ありませんが、ワンルームだと回し車の音が直接聞こえてきます。

静音タイプの回し車を選ぶ、ケースに布をかぶせる、耐震ジェルを貼るなどの対策で音はかなり抑えられます。また、慣れると音は気にならなくなります。

ただ、音に神経質な人にとっては、ハムスターの出す音が大きな問題になるかもしれません。

ハムスターを飼育する前には、夜行性のハムスターと同じ部屋で生活できそうか、よく考えてみることもおすすめします。

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まとめ

ハムスターは飼いやすく、基本的なお世話がきちんとできていれば一人暮らしの方でも問題なく飼育することができます。

愛情をこめてお世話をしてあげれば飼い主さんにもよくなれて、かけがえのないルームメイトになってくれますよ。注意点やルールを守ったうえで、ハムスターのいる生活を満喫してくださいね。



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うさ北

うさ北

2019年までうさぎを3代飼育、現在はブルーサファイアハムスター(ジャンガリアン)を飼育中。栄養学、人や動物のコミュニケーションを中心にライティングや企画などのお仕事をしています。


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