犬のような名前のダルメシアンハムスターとは?性格、値段、飼い方は

2023.06.01

犬のような名前のダルメシアンハムスターとは?性格、値段、飼い方は

ペットショップでさまざまな種類のハムスターを見かけるようになりましたね。その一つに、まるで犬みたいな名前の「ダルメシアンハムスター」がいます。珍しいタイプのハムスターですが、ほかのハムスターとはどこが違うのでしょうか。この記事ではダルメシアンハムスターの特徴、飼い方について説明していきます。


ダルメシアンハムスターとは?

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「ダルメシアンハムスター」は、名前の通り犬のダルメシアンのように白地に黒い斑点の入ったカラー(色柄)を持つハムスターです。

ハムスターのぶち模様は珍しいですよね。このダルメシアンハムスターはどのような特徴を持っているのでしょうか。

◆ゴールデンハムスターの一種

ダルメシアンハムスターは、ゴールデンハムスターを品種改良して作られた新しいカラーのハムスターです。

一般にゴールデンハムスターとしてしられるものは、白地に茶色い模様のある「ノーマル」カラーです。品種改良を繰り返し白地に黒い斑点が出る遺伝子を掛け合わせたことで、このダルメシアン柄が誕生しました。

ダルメシアンハムスターは「ジャンガリアンハムスター」や「ロボロフスキーハムスター」のように特定の種類を指す名前ではありません。ゴールデンハムスターのうち「白地に黒いぶち模様が出ているカラー」を持ったハムスターがダルメシアンハムスターと呼ばれているのです。

お店ではゴールデンハムスターと別のケースでダルメシアンハムスターとして展示されていることもあれば「ゴールデンハムスター(カラー:ダルメシアン)」と表示して販売されていることがあります。

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「ハムスター」といえば、つぶらな瞳やほおぶくろを膨らませた愛くるしい見た目でペットとして人気の小動物です。中でも「ゴールデンハムスター」は知名度が高く、ハムスターをイメージすると真っ先に思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。 本記事では、ゴールデンハムスターの種類や性格、飼う前に知っておきたい注意点について紹介しています。

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◆ダルメシアンハムスターの歴史

品種改良によって誕生したダルメシアンハムスターは、比較的新しいジャンルのペットといえるでしょう。

ハムスターは1930年にシリアで初めて発見・捕獲されました。その野生のゴールデンハムスターをもとに繁殖させた子孫たちが実験用、ペット用の動物とし世界中に流通し、多くの家庭で飼育されるようになっています。

日本には1939年に実験用動物として輸入され、1970年頃からペットとして一般的に飼育されるようになりました。

ゴールデンハムスターとして一般的に流通していたのは、野生種ほぼそのままの毛色を持つノーマルでしたが、交配による品種改良が繰り返され、野生種にない美しいカラーが次々と誕生しました。

そのバリエーションは多彩で、現在はブラック、チョコレート、ドミノなどさまざまな色柄の生体がお店に並ぶようになっています。アプリコット色が美しい「キンクマハムスター」もゴールデンハムスターの改良種なのです。

こうして人為的に作られた毛色を持つゴールデンハムスターは「カラーハムスター」という名前で販売されることもあります。ダルメシアンも「カラーハムスター」という名前で販売されることがあるようです。

ダルメシアンハムスターは、数は少ないながら1990年代からペットショップで時々見かけるようになりました。ぶち模様は珍しいので人気の高い種類となっています。


ダルメシアンハムスターの特徴

ダルメシアンハムスターはゴールデンハムスターの一種なので、基本的に体の大きさや習性などはノーマルカラーのゴールデン、キンクマと変わりません。

体の大きさは体長18~19㎝、体重85~150gくらい。ペットのハムスターの中では大柄です。

ほかのゴールデンハムスターと違うのはその毛色です。真っ白な毛に黒い斑点が不規則に点在した、ダルメシアンそっくりな模様が大きな特徴です。

また、模様の出方は個体差があります。ほかのカラーと違ってダルメシアンの模様は唯一無二なので、好みの模様で「うちの子」を選ぶ楽しみがあるでしょう。

なお、ダルメシアンに似たカラーには、白地に黒いまだら模様の「ドミナントスポット」や顔が黒色のハチワレになった「ドミノ」などもありますが、ダルメシアンは黒い斑点が小さく白い毛の方が多いところが、ほかのカラーと異なります。

「カラーハムスター」として販売されている時は、模様の出方でダルメシアンかどうか判別するとよいでしょう。


ダルメシアンハムスターの性格

ダルメシアンハムスターはゴールデンハムスターと同じく、穏和でおっとりした性格をしています。また、ゴールデン自体がドワーフ種のように機敏に動き回るタイプではないので、動作もゆったりとしています。

そして、頭が良くて人になつきやすいのも特徴です。トイレもすぐ覚え、噛み癖も少ないので、初心者やお子さんにも飼いやすいペットといえるでしょう。手乗りにして一緒に遊ぶことも可能です。

ただし、ハムスター全般にいえることですが、繊細で臆病なのでお迎えしたらすぐなつくわけではありません。なつきやすさには個体差があり、すぐなつく子もいれば、なれるまで時間のかかる子もいます。


ダルメシアンハムスターの寿命・病気

ダルメシアンハムスターの寿命・かかりやすい病気は、どのような傾向がみられるのでしょうか。

◆寿命

ダルメシアンハムスターの寿命はゴールデンハムスターと同じで、2年半から3年くらいといわれます。

なお、ダルメシアンのような改良種は、病気のかかりやすさが生まれ付きの体質に影響されるともいわれます。もちろんストレスをかけないようにして適切な飼育を心がければ、元気で長生きしてもらうことが十分に可能です。

◆病気

ダルメシアンを含むゴールデンハムスターの病気で特に気を付けたいのは、皮膚病、腫瘍、心臓病とされています。

ハムスターはアレルギー性、細菌性の皮膚炎にかかりやすく、発症するとかゆみ、赤み、脱毛などの症状がみられます。

また、ゴールデンハムスターは「ニキビダニ症」を発症しやすく、免疫力が低下した時には体に常在するニキビダニが増殖し、背中の脱毛やかゆみなどがみられるようになります。

腫瘍はドワーフハムスターに多い病気ですが、ゴールデンハムスターも1歳半を過ぎると発症のリスクが高まります。腫瘍は体表や臓器などにしこりができる病気で、良性と悪性(がん)があります。症状は腫瘍のできた場所によって異なりますが、大きくなるまでは症状が出ないことも多いです。

また、心臓病はハムスターに比較的みられる病気で、ゴールデンのような体の大きなハムスターは心肥大になりやすいともいわれています。食欲がない、呼吸がおかしい、元気がないなどの症状がみられたら心臓の異常が考えられます。

病気は早期発見が肝心です。普段からこまめに観察し、いつもと違う様子がみられたら早めに動物病院を受診しましょう。


ダルメシアンハムスターの入手方法・値段

ダルメシアンハムスターは、全国のペットショップで購入できます。

値段はほかのハムスターと同じくらいで、1,500円~3,000円の価格帯で販売されていることが多いです。ただし、お店や個体の状態によっても値段は変わってきます。

珍しいカラーということもあって、ノーマルカラーのゴールデンハムスター、キンクマハムスター、ジャンガリアンハムスターに比べると、お店で見かける頻度は少ないかもしれません。

ですから、ダルメシアンハムスターの購入を検討している方は、こまめにお店の入荷情報をチェックするか、お店に問い合わせてみることをおすすめします。


ダルメシアンハムスターの飼い方

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ダルメシアンハムスターの飼い方は、一般的なゴールデンハムスターに準じます。お迎えする前に基本的な飼い方をチェックしておきましょう。

◆飼育グッズ

ハムスターをお迎えする際には以下の飼育グッズが必要です。

●ケージ
●床材
●トイレ・トイレ砂
●餌入れ
●給水ボトル
●巣箱
●回し車

ハムスターの飼育グッズは、ゴールデン用の大きいサイズとドワーフ用の小さいサイズに別れているものが多いです。ダルメシアンハムスター用のケージ、回し車は、必ずゴールデン用の大きいサイズを選びましょう。

また、ゴールデンハムスターはトイレでおしっこをするので、トイレにトイレ砂を入れてケージの中に設置してあげてください。

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◆食事

ハムスターの食事はペレットを主食とし、副食として野菜、果物、ナッツ類、たんぱく質が摂れる食べ物(卵、チーズ、昆虫など)を少量与えます。

ペレットは、体重の5~10%にあたる量をパッケージの説明に従って1日1回与えるようにします。副食は食事の1割程度とし、野菜を中心にさまざまな種類をローテーションで与えましょう。

ハムスターは頬袋に餌を入れて巣箱に持ち帰ります。巣箱や床材から隠した食べ物や食べ残しが見つかることがあるので、毎日ケージ内を確認して時間が経ったものは取り除いておきましょう。

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◆温度管理

ハムスターの飼育環境は、室温20~26度、湿度40~60%に保つのが理想です。

ケージは直射日光の当たらない風通しの良い所に起きましょう。また、ハムスターは暑さや寒さ、寒暖差に弱いので、エアコンの冷暖房やペットヒーターなどを使って、常に快適な温度を保つよう心がけましょう。

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ダルメシアンハムスターを飼う際の注意点

ダルメシアンハムスターは比較的飼いやすいペットですが、飼育する際にはいくつかの注意点もあります。どのような点に気を付ければよいのでしょうか。

◆多頭飼いをしない

一つのケージでダルメシアンハムスターを多頭飼いするのはやめましょう。

ゴールデンハムスターは縄張り意識が強く、同じ空間に複数のハムスターがいると縄張り争いが起こります。互いに強いストレスを感じたり、ケンカが起こりやすくなったりするので、必ず1匹ずつ飼いましょう。

◆餌をあげ過ぎない

ダルメシアンハムスターの餌はあげ過ぎに注意しましょう。品種改良されたハムスターは体質的に太りやすいといわれます。

肥満は健康のために良くないので、適正な範囲が維持できるよう、体重をこまめにはかって食事の量を調整しましょう。食事はペレットと野菜中心に適切な量を与え、高脂肪・高カロリーなひまわりの種は与え過ぎないようにします。

また、ハムスターが運動不足にならないようにすることも大切です。ゆったりしたケージに回し車を設置して、よく体が動かせる環境を用意してあげましょう。


まとめ

今回は、ダルメシアンハムスターについて紹介いたしました。犬のダルメシアンにそっくりな背中がチャームポイントのハムスターです。

名前だけ見ると新種のハムスターのようなイメージも受けますが、ゴールデンハムスターの一種なので、飼いやすいところも魅力です。個性的なハムスターに興味のある方はぜひダルメシアンハムスターをお迎えしてはいかがでしょう。



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うさ北

うさ北

2019年までうさぎを3代飼育、現在はブルーサファイアハムスター(ジャンガリアン)を飼育中。栄養学、人や動物のコミュニケーションを中心にライティングや企画などのお仕事をしています。


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