シマエナガはペットとして飼える?生態や見られる場所についてご紹介!

2023.06.18

シマエナガはペットとして飼える?生態や見られる場所についてご紹介!

シマエナガは真っ白でモフモフふわふわな小さな鳥です。 定期的にSNSで話題に上がり、ペットにしたい!本物を見てみたい!という方が急増中です。 見たことはあってもシマエナガが一体どこで見られるのか、どのような生き物でペットとして飼えるのかどうか知らない方も多いと思います。 この記事ではシマエナガに関する情報をまとめていきます。


シマエナガはペットとして飼える?

シマエナガ

シマエナガは『雪の妖精』とも呼ばれていて、クリクリとしたキュートな目とホワホワまんまるなフォルムが特徴的で、SNSで話題になったことからそのファンも急増しています。

そんなシマエナガと一緒に暮らしたい!と考えたことのある方も多いかと思いますが、結論から申し上げますとシマエナガをペットとして飼育することは出来ません。

日本には『鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護管理法)』という法律があり、学術研究目的など定められた目的・要件を満たしていない限りは野生の鳥獣を捕まえたり、飼ったりすることは出来ません。

シマエナガはもちろんのこと、よく河川敷などで見かけるマガモやスズメといった鳥たちも県や市町村の許可なしに保護・飼育は出来ないのです

しかし、シマエナガは日本に生息している鳥ですので、飼うことは出来なくても見ることは出来ます。


シマエナガってどんな鳥?

飛んでいるシマエナガ

シマエナガは、スズメ目エナガ科エナガ属に分類されている鳥で、長い尾が特徴的な『エナガ』の一種(亜種)です。
国内で見られるエナガの仲間は下記の4亜種です。

  • エナガ
  • シマエナガ
  • チョウセンエナガ
  • キュウシュウエナガ

ここではシマエナガは一体どのような動物なのか、詳しく見ていきましょう。

◆外見

シマエナガの体長はだいたい14cm程ですが、そのうちの半分以上は尾が占めています。
個体差はありますが、だいたい尾が8cmほど、残りの6cmが顔や胴体などの真っ白なホワホワな部分の長さです。

体重はなんと8~10gほどしかなく、日本でも2番目に小さい鳥と言われています。
スズメでも20gくらいありますから、その半分にも満たないかなりの小ささです。

そんなシマエナガは、冬は寒さに耐えるために羽毛の中に沢山の空気を含ませて暖かさを保っています。
皆さんが「シマエナガ」と聞いて思い浮かべる雪だるまのように白くてまんまるに膨らんだ姿は、シマエナガの冬の姿です。

夏気になっても模様や色は変わりませんが、保温に特化しない分、スリムな見た目になります。

◆生息地

シマエナガは寒い地域にのみ生息する鳥で、世界ではヨーロッパ~シベリアにかけて広範囲に生息しています。
日本国内でいうと本州にはおらず、北海道のみに生息しています。

シマエナガは留鳥(りゅうちょう)といって、季節によってどこからか渡ってきたり、季節が変わると別の地域に渡っていくことがありません。
夏になると山奥の葉っぱの生い茂る森の中にいることがほとんどのようですが、実は人が住んでいる地域でも公園や緑の多くある場所で見かけることが出来る種類です。

しかし、夏場のシマエナガは森の中でもさらに高い木の上の方に停まっていることが多く、見つけるのは困難とされています。
ですので、シマエナガの姿を本気で見たいのであれば、街中にも現れる冬の北海道をおすすめします

シマエナガに会えるということで人気があり有名な公園は、札幌市は旭山記念公園で、毎週園内のシマエナガ観察情報などが公開されています。
かなりの頻度で出没しているようですから、出会える確率は高いかもしれませんね。
冬の時期にも定期的に『野鳥観察会』のイベントを開催しているようです。

また、釧路なら春採公園がおすすめです。
ネットにもよくシマエナガ目撃情報が掲載されたり、シマエナガが巣を作って雛が産まれたことでも話題になった公園です。
シマエナガ以外にも、もたくさんの野鳥を観察できるということもあり、カメラを抱え多くの人たちが足を運んでいる野鳥観察スポットです。

ちなみに、現在シマエナガは日本の動物園では飼育されていないので、野生のシマエナガと出会うしか見る方法はありません。

◆食性

シマエナガの食性は雑食性で、昆虫や蜘蛛、アブラムシなどの虫類と樹液や木の実といった植物を主食としています。

冬の寒い間は虫も木の芽もありませんから、主に樹液を舐めているようです。

ヒナにはアブラムシやアオムシ、ムカデなどの小さな虫を運んできて食べさせていると言われています。

◆性格

シマエナガはフワフワとしていてなんだかのんびり大人しそうなイメージが湧いてきますが、実際にはとても活動的な鳥です。
というのも、じっとしているより忙しく動き回っていたほうが、天敵に狙われにくいからという理由が考えられているそうです。
また、シマエナガはできるだけ群れの縄張りを広げるため、いつもお隣の群れと争っているそうで、見かけによらずワイルドな一面を持ち合わせています。

◆特徴

シマエナガは鳴き声も特徴的と言えます。
『ジュルル、ジュルリ』や『チーチチー』『ピーピーッ』など、鳴き声も様々で可愛いらしいです。
自然の中でシマエナガを探す際も、一番の手掛かりはその鳴き声のようですので、是非北海道へと足を運ぶ前に動画などで声を聞いてみてくださいね。


シマエナガとエナガの違いとは

エナガ

冒頭で”シマエナガはエナガと呼ばれる鳥の中の亜種”だと紹介しました。

日本で見られる4種のエナガの仲間の中で、大きな違いがみられるのは、シマエナガのみで、その他の3種は同じような見た目をしています。
ここでは、よく間違えられる「シマエナガ」と「エナガ」に注目して、違いを見ていきましょう。

◆見た目

エナガはくちばしの付け根あたりから頭部に向かって2本の黒い線が入っていますが、シマエナガの頭部は全体的に白いのが特徴です。
体長はどちらも変わらず14cmくらいで、体の大きさに大きな違いはありません。
ところが、もう一つシマエナガとエナガの見分けの難しさがあるのです。
それは『夏毛』と『冬毛』があるということです。
シマエナガは夏になると、冬の時のようなモフモフ真っ白のシマエナガちゃんから、黒いまだら模様のワイルドなシマエナガちゃんに変身してしまうのです。
この夏のワイルドなシマエナガちゃんがエナガに丁度似ているそうで、シマエナガとエナガを見間違えてしまう原因の一つなのです。
しかし、この夏のシマエナガも魅力的です!
冬にはフワフワモフモフの羽毛をまとっているシマエナガが、ちょっと茶色っぽい羽毛をまとい、見違えるほどスリムになり登場します。
しかし夏になると森の中へ帰ってしまうので、さらに夏のシマエナガに出会うことは冬のシマエナガに出会う以上にレアだということですね。

◆生息地

エナガは日本どこでも観測されます。
北海道から九州まで、平地から低山地の林に住んでいて、公園・道端の木の上で見つけることもあります。
シマエナガは北海道のみに生息しています。
その姿を見ることも秋冬の北海道でしか叶いません。
シマエナガの可愛さに魅了され、シマエナガを自宅でペットとして飼いたい!
どこのペットショップで販売されているのかなど気になる情報もあると思いますが、残念ながらシマエナガは野鳥のため家庭で飼育することは禁止されています。
『鳥獣保護管理法』のもと、法律で厳しく制限されています。
例えば傷ついた野鳥などを許可なく勝手に保護することも違法とされています。
ということで、エナガもシマエナガも野鳥なのでペットとして飼育することはできません。


まとめ

今回は、シマエナガがペットとして飼育できるか?本物を見ることができるのか?の記事をお送りしました。
シマエナガは野鳥ですから飼育出来ないということで、残念な結果に終わりましたが、これからも可愛い野鳥たちの応援よろしくお願い致します。
今年の冬は、本物のシマエナガちゃん達に会いに北海道に行ってみるのも良いかもしれませんね!
SNSでもたくさんの可愛いシマエナガ動画やシマエナガ目撃情報などが掲載されているのでそちらも是非参考になさってくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。



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