1.シマリスのしっぽは切れるって本当?
1-1.取れたたしっぽは再生するのか
2.リスのしっぽの役割とは
2-1.バランスを取る役割
2-2.パラシュートの役割
2-3.枕の役割
2-4.日よけや傘の役割
4.シマリスを飼育する上で注意したいポイント
4-1.しっぽが挟まらないような飼育環境にする
4-2.リスに負荷をかけない
4-3.リスのしっぽを引っ張らない
シマリスのしっぽは切れるって本当?
意外と知られていませんが、シマリスのしっぽは身の危険を感じた時に取れることがあります。
トカゲのしっぽが切れるのと同じような理由で、野生のシマリスは天敵に襲われた時にしっぽを振って威嚇しますが、しっぽに噛みつかれたり掴まれたりしたときにはしっぽが切れて身代わりとなります。
自らしっぽを切って逃げるわけではなく、あくまでしっぽが切れやすくなっているので、必ずすべてが抜けたり根元から切れるわけではありません。
本来は10cmほどあるしっぽですが、野生界ではしっぽの先がなくなっていたり、半分くらいになってしまっている個体も見られます。
中にはしっぽ自体は切れず、皮膚だけが剝けてしまっている子もいるようです。
シマリスはしっぽが取れても死ぬことはありませんが、少なかすその場所に傷を作ることになりますから、のちに感染症や骨の変形などなにかしらのトラブルが発生する可能性もあります。
また、リスのしっぽは生活する上で大切な部位であり、尻尾をなくすことで自然界では死亡率が上がると言われています。
このようなデリケートなしっぽを持つシマリスですが、天敵がいない飼育下においてもは取れてしまう可能性があるため、注意が必要です。
ペットとして飼育しているシマリスのしっぽが取れてしまう状況として多いのが、ケージの網目などにしっぽが引っかかってしまい、取れてしまうということです。
◆取れたたしっぽは再生するのか
一度取れたリスのしっぽは再生しません。
しっぽが取れてしまうと、うまくバランスが取れなくなったり外敵から逃げるのが遅れてしまったり、なにかと不自由な面が出てきます。
同じくしっぽが取れても再生する爬虫類はいますが、リスのしっぽは一度取れてしまうともう再生することはありません。
そのため、しっぽが取れないように危険を排除した安全な環境で飼育する必要があります。
シマリスをお迎えする際には、飼育スペースのしっぽが引っかかりそうな場所はないか、シマリスが安全に過ごすことができるのかチェックしながら準備するのがポイントです。
次にシマリスのしっぽの役割について説明します。
リスのしっぽの役割とは
リスの長いしっぽはシマリスのトレードマークともいえます。
可愛らしいしっぽがクルンとなった姿が人気なシマリスですが、しっぽは大切な器官になります。
リスのしっぽの役割について、紹介していきます。
◆バランスを取る役割
リスは小さな身体を大きな尻尾で支えながらバランスを取っています。
しっぽのバランスを取る役割は重要であり、日々の歩行などを手助けしてくれているのです。
さらには、木の上でもすぐに外敵に気づけるようにしっぽは、アンテナの役割を果たしてもいます。
敵が近づいてきたときにすぐに危険を察知して素早く逃げるためにも、バランスを取る役割のしっぽは重要です。
◆パラシュートの役割
野生のリスは木の上で生活しています。
高さのある木から木へ飛び移る際にリスは飛び降りる動作が多く、そんな時にしっぽはパラシュートの役割をしてくれます。
尻尾を使い風に乗ることにより、無事に着地できるのです。
ですから、しっぽが取れてしまうと着地に失敗する可能性が高くなり、木から落ちてしまい転落死するリスクがあるのです。
木から木へジャンプする動作はリスの生活には欠かせません。
飼育下に置いても高さのあるケージを用意して、リスは登り降りしながら運動します。
しっぽがないとうまくジャンプできなくなってしまうのです。
◆枕の役割
リスは就寝の際にしっぽにくるまって眠りにつきます。
しっぽの豊かな毛は保温効果もあり、枕にも布団がわりにもなります。
特に寒さが厳しい冬場にはしっぽの存在はリスの命を守る防寒具になり、寝る時にお腹に尻尾を巻きつけて眠る姿は可愛らしいものです。
◆日よけや傘の役割
便利な役割がたくさんあるリスのしっぽですが、日陰を作ったり、傘として雨を凌ぐ役割もあります。
少しの雨であれば、尻尾を頭にのせて雨を凌ぎながら行動します。
さらには、暑い日にはしっぽで日陰をつくり、厳しい自然の中で生活しています。
乾燥した地域に住んでいるリスは、気温が40℃近くなる環境でもしっぽで日陰を作ることにより、生活することができます。
リスはしっぽがないとどうなる?
リスのしっぽはさまざまな役割がありますが、危険が迫ると最終手段として本能的に切り離して逃げる行動をとります。
飼育下でもし、しっぽが取れてしまった場合にはかかりつけの動物病院で診察を受けましょう。
しっぽが取れた部位の傷から菌が入ると、感染症やさまざまな病気の要因になります。
取れたしっぽが戻ることはないため、傷口を消毒してもらい化膿したりしないように処置をしてもらいましょう。
リスはしっぽがなくても生きていくことができます。
しっぽが取れてしまっても適切な治療をすれば、致命傷にはなりません。
しかし、しっぽでバランスを取っているリスはしっぽが取れてしまうことで、転落してしまったりうまく歩行できなくなる可能性があります。
リスの性格によっては、しっぽが取れたことがストレスになり、体調不良になってしまうこともあります。
しっぽが取れたあとはリスの様子に変化がないか観察して、飼育スペースの安全性を高めてあげましょう。
シマリスを飼育する上で注意したいポイント
シマリスを飼うためのポイントについて紹介していきます。
リスト生活したい、飼育する時にしっぽが取れないようにするポイントが知りたいという方は参考にしてください。
◆しっぽが挟まらないような飼育環境にする
リスの長いしっぽが引っかからないように安全性を考慮した飼育スペースを立ち上げましょう。
しっぽが挟まらないようにできるだけ網目の細かいケージを準備します。
また、リスは高いところが好きなので、木などを準備する時には尖っていないなめらかな表面のものを選ぶようにしましょう。
ケージ内にとがったものや、しっぽが引っかかってしまうようなおもちゃなどを入れないようにして、しっぽに刺激を与えないようにしましょう。
部屋に放す際には必ず、安全を確保して、リスが入ってしまうような狭い隙間はふさいで立ち入れないようにしましょう。
リスは小さくてすばしっこいため、踏んだりドアなどに挟んだりすることのないように、常にリスがどこにいるかを確認します。
さらには、部屋んぽをさせる時には飼い主さんの目を離さないように必ず見守るようにしましょう。
◆リスに負荷をかけない
リスは小動物特有の警戒心の強さがあり、大きな音や人の出入りが激しい場所に飼育スペースを設置してしまうと、ストレスから尻尾を自分で噛んで取ってしまう可能性があります。
ストレスが原因で、自傷行為してしまいしっぽが取れやすくなる可能性もあるので、リスに負担をかけない飼育スタイルにしましょう。
適度に運動をさせて栄養バランスの良い食事を与えます。
また、リスが安心して就寝できるように静かな環境を整えてあげます。
◆リスのしっぽを引っ張らない
リスの適度なふれあいはお互いのコミュニケーションのためにも大切ですが、リスに触る時にはなるべくしっぽを触らないように注意しましょう。
しっぽが長くて可愛らしいですが、引っ張らないようにしてふれあうように意識しましょう。
特に小さなお子さんがリスと触れ合う場合には、必ず大人の方が付き添うようにしてしっぽを引っ張らないようにします。
リスを多頭飼いのしている時にはリス同士が喧嘩したり縄張り争いする可能性もあるため、基本的にはケージは別々で飼育しましょう。
多頭飼いの場合、リス同士の交流の際に絡まることで、しっぽが取れてしまうこともあるので、注意してください。
動物病院などに連れていくためにリスを捕まえる時には、しっぽを掴まないように気を付ける必要があります。
さらにリスは、ストレスを感じることにより自分で自分のしっぽをかじる問題行動をする可能性があります。そのような様子が見られたら、ストレスの原因を探して。環境の改善をしてしっぽに負担をかけないようにしましょう。
まとめ
リスのしっぽが取れてしまう時の対処法としっぽが取れてしまう原因、リスのしっぽの役割について紹介しました。
リスをお迎えする際には、ケージにしっぽが引っ掛かるような環境にしないことが重要です。
飼育スペースの安全を確保した上でかかりつけ医を決めてからお迎えするようにしましょう。
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