幸せを呼ぶ青い鳥8選!日本で見られる種類や特徴、会える場所を解説!

2023.10.21

幸せを呼ぶ青い鳥8選!日本で見られる種類や特徴、会える場所を解説!

「幸福の象徴」とも言われる青い鳥。 実際に青い鳥はどのような種類がいるのか、また日本にいる種類やその特徴、出会える場所や季節、さらに海外で見ることのできる青い鳥などをご紹介します。


青い鳥は幸せの象徴

青い鳥のイメージを問うと、多くの方が「幸せの象徴」と答えるのではないでしょうか。
「青い鳥=幸せの象徴」というイメージは、メーテルリンクの童話『青い鳥』の中で、チルチルとミチルの兄妹が幸せの青い鳥を探して冒険をする物語が由来とされています。

その他にも、結婚式で花嫁が身につけたほうがいいと言われている「サムシングブルー」。
聖母マリアを表すブルーを花嫁が身につけることで幸運を運んでくるとされています。
このように、「青」はさまざまな「幸せ」を表す色として知られ、そのひとつに「幸せの青い鳥」と表現されることも多いです。


日本にいる青い鳥8選

幸せの象徴とされる青い鳥。
日本で見られる種類はどのようなものがいるのか、また、会える場所や季節、種類ごとの特徴などをご紹介します。

◆オナガ

オナガ
日本で見ることのできる青い鳥の種類の1つ目がオナガです。
オナガはスズメ目カラス科オナガ属に分類される野鳥で、黒い頭と、薄いブルーグレイの翼と、その名の通りの長い尾羽が特徴で、体長は35〜37cmほど。
日本では中部地方より北の本州で生活しており、10〜30羽程度の群れで生活しています。
「ゲーィ」や「ゲーィキュキュキュ」のような鳴き声で鳴くことが多く、見た目の可愛さとのギャップがあるのが特徴です。

分布 中部地方より北の本州
体長 35〜37cm
見た目 黒い頭、薄いブルーグレイの翼、長い尾羽
鳴き声 ゲーィ、ゲーィキュキュキュ

◆カワセミ

カワセミ
日本で見ることのできる青い鳥の種類の2つ目がカワセミです。
カワセミは日本全域で見られる野鳥で、北日本にいる個体は秋や冬の寒い時期は暖地に移動します。
オレンジ色のお腹に、コバルトブルーの翼が美しく「空を飛ぶ宝石」とも呼ばれています。
体長は15〜17cmと小柄で、体の割に大きめのくちばしが特徴です。
清流に住む魚などを餌としているため、水辺でよく観察することができます。
鳴き声は「チイーッ」と細く鋭く鳴くのが特徴です。

分布 日本全域
体長 15〜17cm
見た目 オレンジ色のお腹、コバルトブルーの翼、小柄、大きめのくちばし
鳴き声 チイーッ

◆イソヒヨドリ

イソヒヨドリ
日本で見ることのできる青い鳥の種類の3つ目がイソヒヨドリです。
イソヒヨドリはメスは体全体の羽毛が灰褐色ですが、オスは青い姿をしており、お腹が赤褐色で背中側が青い翼のツートンカラーの野鳥です。
ユーラシア大陸の中部で見ることができ、日本にも分布しています。
北海道では数が少なく、本州以南でよく見ることができます。
体長は25cm程度で、「ツツピーコー」と澄んだ美声でさえずるのが特徴です。
近年は住宅街などでも姿を見ることができますが、海辺などで多く見ることができ、生息地がイソ(磯)ヒヨドリの名前の由来となっています。

分布 本州以南
体長 25cm
見た目 メス→体全体の羽毛が灰褐色、オス→お腹が赤褐色で背中側が青い翼のツートンカラー
鳴き声 ツツピーコー

◆ツバメ

ツバメ
日本で見ることのできる青い鳥の種類の4つ目がツバメです。
ツバメは春から夏にかけて日本にやってくる渡り鳥で、民家の軒下に巣をつくるため、渡り鳥の中でも親しみのある種類ではないでしょうか。
ツバメと聞くと、黒い姿を思い浮かべる人も多いと思いますが、日本に渡ってくるツバメは6種類。
その中でもコシアカツバメやリュウキュウツバメが青い羽を持っています。
コシアカツバメはその名の通り腰の部分が赤く背中の部分が濃い紺色をしています。
「ジュリリ」「チュー」のような鳴き声が特徴です。
リュウキュウツバメは赤い顔に、頭から背・尾羽は光沢のある黒みのある青い色が特徴で、「ジュリリジュリリビリリリー」のような鳴き声を聞くことができます。

◆ゴイサギ

ゴイサギ
日本で見ることのできる青い鳥の種類の5つ目がゴイサギです。
ゴイサギの体長は60cm弱、ずんぐりとした体型で、背面が青みがかったグレーの羽毛で覆われている野鳥です。
河川や湖、沼や田んぼなどの水辺に小規模の群れを作っていることが多く、夜行性のため日中は物陰でじっとし、夕方頃から餌を取りに動き始めます。
「クワッ」っとカラスのような鳴き声が特徴的です。

分布 河川や湖、沼や田んぼなどの水辺
体長 60cm弱
見た目 ずんぐりとした体型、背面が青みがかったグレーの羽毛
鳴き声 クワッ

◆オオルリ

オオルリ
日本で見ることのできる青い鳥の種類の6つ目がオオルリです。
オオルリはその名の通り瑠璃色をした大変美しい野鳥です。
先に紹介したイソヒヨドリ同様、メスは茶褐色の地味な色合いで、瑠璃色をしているのがオスになります。
体長16cmと小柄で、春〜秋にかけて日本のほぼ全域の山地や渓流沿いで見ることができます。
「ピールーリーリージジッ」と美しいさえずりをしていることが多いです。

分布 日本ほぼ全域の山地や渓流沿い
体長 16cm
見た目 メス→茶褐色、オス→瑠璃色
鳴き声 ピールーリーリージジッ

◆コルリ

コルリ
日本で見ることのできる青い鳥の種類の7つ目がコルリです。
コルリはオオルリと同じく、その名の通り瑠璃色をした野鳥で、オオルリより一回り小さい14cmほどの大きさです。
オオルリとの見分け方は喉を見るのが一番簡単で、オオルリが黒色なのに対し、コルリは喉の部分が白いので簡単に見分けることができます。
コルリも春〜秋にかけて日本のほぼ全域の山地や林で見ることができます。
「ピーピリピリ」「チンチチュルル」といった美しいさえずりなので、聞き覚えがある人も多いかもしれません。

分布 日本ほぼ全域の山地や林
体長 14cm
見た目 喉の部分が白い
鳴き声 ピーピリピリ、チンチチュルル

◆ルリビタキ

ルリビタキ
日本で見ることのできる青い鳥の種類の8つ目がルリビタキです。
ルリビタキは15cm前後の野鳥で、オスが鮮やかな瑠璃色、メスが地味な褐色をしています。
オスはお腹の部分が白く、体の側面が鮮やかなオレンジ、背面が美しい瑠璃色をしています。
全体的に丸っこいシルエットですが、やや尾羽が長いのが特徴です。
日本では通年北海道と本州・四国の高地に生息し、バードウォッチャーからも人気の鳥です。
「ヒリョヒリョヒュルル」という口笛のような美しい鳴き声をしています。

分布 北海道と本州・四国の高地
体長 15cm前後
見た目 全体的に丸っこいシルエット、尾羽が長い
鳴き声 ヒリョヒリョヒュルル


海外にいる青い鳥

日本にいる青い鳥を紹介してきましたが、海外にも多くの青い鳥の種類が存在します。
一部ですがご紹介します。

◆スミレコンゴウインコ

海外で見ることのできる青い鳥の種類の1つ目がスミレコンゴウインコです。
スミレコンゴウインコはその名の通り、オウム目インコ科に分類されるインコの仲間です。
体の色はすみれ色というよりもコバルトブルーに近く、鮮やかな青色をしています。
全長は90〜100cmほどの大型のインコで、野生ではブラジル中央部の水辺の森林に群れで生息していますが、3000~5000羽と生息数は少なくなっています。
日本ではペットとして飼育されている他、飼育数は限られていますが国内の動物園で見られる場所もあります。
見た目の美しさとは裏腹に「ギャーギャー」と鋭く高い鳴き声が特徴です。

◆ルリコンゴウインコ

海外で見ることのできる青い鳥の種類の2つ目がルリコンゴウインコです。
スミレコンゴウインコ同様、インコの仲間で体長76〜86cmと、スミレコンゴウインコよりやや小さめになりますが、大型のインコになります。
お腹が黄色で背面や尾羽は瑠璃色の鮮やかな羽が特徴です。
野生ではブラジル、ボリビア、パラグアイなどの南米に生息しています。
人懐っこく愛情深い性格のため、日本でペットとして飼育している人も多く、多くの動物園でみることもできます。
鳴き声もスミレコンゴウインコ同様「ギャーギャー」のような甲高い鳴き声になります。

◆アメリカカケス

海外で見ることのできる青い鳥の種類の3つ目がアメリカカケスです。
アメリカカケスはその名の通りアメリカ西部からメキシコ中部に分布している野鳥で、カシなどの林や、森林がある公園などでよく目撃することができます。
民家でみることもでき、身近な野鳥として知られています。
体長27〜30cmほどの中型の鳥で、頭部はグレー、お腹の部分は白、翼から尾羽にかけては鮮やかな青い色をしています。
見かけの美しさとは違い「ジェーッ!! ジェーッ!!」のような騒がしい鳴き声をしています。

◆ステラーカケス

海外で見ることのできる青い鳥の種類の4つ目がステラーカケスです。
ステラーカケスは北アメリカの太平洋岸、アメリカ西部からメキシコに生息している青い鳥で、頭にトサカのような羽が生えているのが特徴です。
体長約30cmほどの中型の野鳥で、針葉樹林やマツ、カシの林に生息し、自然豊かな公園や大学のキャンパスなどに現れることも。
頭部が黒、その下の全体がダークブルーの羽毛に覆われ、黒い縞模様が入っています。
「シャー、シェク、シェク」のような騒がしい鳴き声をしています。

◆ムネアカルリノジコ

海外で見ることのできる青い鳥の種類の5つ目がムネアカルリノジコです。
ムネアカルリノジコ北アメリカ西部から中米に生息している全長約14cmの小型の野鳥です。
その名の通り、胸の部分は鮮やかなオレンジ色、白いお腹に背面は蛍光色のような鮮やかな水色をした青い鳥です。
低い山間部や草地や藪の近くなど、先に紹介したアメリカカケスやステラーカケスよりさらに自然に近い場所で生活しています。
見た目の美しさ同様、鳴き声も高く澄んだ声で鳴き、バードウォッチャーの耳を癒しています。


まとめ

今回は、青い鳥の種類についてご紹介してきました。
幸せの象徴とも呼ばれる青い鳥は、日本でもオナガやカワセミ、イソヒヨドリやゴイサギ、オオルリ、コルリ、などの野鳥の他、身近なところではツバメなどの渡り鳥など、その他にも様々な種類をみることができます。
山や自然が溢れる場所だけでなく、家の近所などでも見られる青い鳥もいますので、休みのちょっとした時間に見て癒されるのもいいかもしれません。
ぜひ幸せの青い鳥を探してみてください!



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