インコは多頭飼いできるの?多頭飼いのメリットデメリットを紹介

2023.10.04

インコは多頭飼いできるの?多頭飼いのメリットデメリットを紹介

インコは沢山の種類が存在し、小型のセキセイインコから始まりオカメインコ、中型のコザクラインコにウロコインコ、ヨウムまで、大きさも性格も、姿形、色合いまで、本当に様々。 一羽一羽、本当に魅力的で愛情豊かな鳥たちです。 そこで、現在飼っているインコの他にもう一羽インコをお迎えしたい! と、多頭飼いしようかどうか悩んでいる方もいるのではないでしょうか? 今回は、そんな方に知ってほしい多頭飼いのメリットデメリットをご紹介したいと思います。


インコは1羽では寂しくない?

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インコは最初、1羽でお迎えすることが多いと思いますが、飼っているうちに
『1羽じゃ寂しいかな?お友達やパートナーが欲しいかな?』
などと考えてしまうものですね。
人間以外の鳥さんと遊んでる姿も見てみたいという気持ちも湧いてきます。

インコは基本的に群れで生活するものですが、決して”仲のいい集団”なのではなく
『同じ姿と形をした仲間』
というふうに認識してるそうです。

そしてその中でも正確に判断できる個体は自分のパートナーだけなんだとか。
ですから1羽で自由気ままに楽しく遊び、食べ、寝て・・・
という鳥さんも沢山いますから、無理に寂しいのでは?と鳥さんを増やす必要はないようです。
飼い主さんが鳥さんと沢山遊んであげてください。
もし飼い主さんが、鳥が大好きでインコを沢山飼ってみたい。
賑やかなほうが好き!というのなら、是非多頭飼いをお勧めいたします(*^-^*)


インコは多頭飼いできるの?

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インコは多頭飼いできます。
同種類のインコでも、異種でも可能です。
しかしインコを多頭飼いするにあたっての、問題点、メリットとデメリットが存在します。
そちらをご紹介したいと思います。

◆多頭飼いのメリット

◎個性豊かなインコに出会える
インコにはたくさんの種類がありますが、同じ種類のインコでも性格が全く違います。
オスとメスでも性格は違いますが、大人しい子、積極的な子、神経質な子、飛ぶのが大好きな子、歩くのが大好きな子・・・
インコは人間と同じように、十人十色の個性を持ち合わせているのです。
1羽1羽が愛おしくて、風数羽お迎えしたくなってしまいます。

◎インコ同士が寂しくない
先ほどインコは1羽でも寂しくないと書きましたが、それでもやはり友達やパートナーを作ってあげたいと思うのは当たり前の飼い主さんの感情でしょう。
数羽で楽しく遊ばせてあげたい。
お留守番の時も1羽にならずに、インコ同士でお話もできますよね。

◆多頭飼いのデメリット

●人になつかなくなる
インコは多頭飼いだと人間に懐きにくくなるようです。
同時に2羽をお迎えしてペアでケージに入れてしまえば、なかなか人間には懐きません。
しかし1羽ずつ、ケージを別にして飼ってあげて、沢山話しかけて遊んであげれば必ず懐きます。
オスの方が人間にべったりになることが多いですが、やはりインコも個性がありますので、多頭飼いをしても人に慣れてくれる子もいますよ。
手乗りにしたい&おしゃべりをさせたくて飼うのであれば、オスを1羽~数羽で飼うことをお勧めします。

●世話が大変
インコは1羽で飼っているときは、お世話がそれほど大変ではなかったと思います。
しかし多頭飼いになると、ケージの数の分の掃除やエサの交換をしなければいけません。
放鳥時も全員を一緒に出せるとは限りません。
相性もありますし、先住鳥が後から来た鳥を攻撃してしまう場合もありますので、しっかり様子を見て飼ってあげることは飼い主の責任です。

●飼育費用が増える
そしてエサも小型、中型、大型と配合や種類も変わってきます。
鳥の数分のエサ代、おもちゃの数も増えていくでしょう。
冬にはヒーターの数も増やさなければいけません。
そして体調が悪くなった時には病院へ連れて行かなければいけません。
誰かが1羽病気にかかってしまうと、他の鳥に移ってしまう場合も多々あります。
うつっていないかどうかの検査代、薬代、1羽だったら軽く済んだ金額も数羽分に倍増になります。
1羽の時はそれほど苦にならなかった金額だと思いますが、本当にあっという間に金額がかさみます。
それも覚悟のうえでお迎えください。


多頭飼いする時はケージは分けた方が良い?

多頭飼いの場合、ケージを分けるかどうかの選択ですが、産まれた時から一緒で、とても仲の良いインコ同士なら問題ないかもしれませんが、基本ケージは別々にするのが無難でしょう。
鳥、インコにも人間と同じように相性の良し悪しがあります。
新しくお迎えしたインコを先住のインコが快く受け入れてくれるとは限りません。
もし相性が悪かった場合は、ケージを一緒にすることはおろか、同時放鳥もできなくなってしまいます。
相性が良くないのにケージを一緒にして同居させた場合、お互いに攻撃しあい怪我を負わせてしまう場合もあります。
また新しくインコを迎えたことで人間よりも鳥同士の関係性が強くなってしまい、折角懐いていた先住のインコさえも手乗りじゃなくなってしまうことがあります。(手乗り崩れ)


インコを多頭飼いする時の注意点

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まず最初に気を付けることは、新しくお迎えする子が病気を持っていないかどうか検査をするということです。
新しい子だから大丈夫!そう思うのは間違いです。
どこのブリーダーさんのところから来たのかも分からないし、入れ替わりの激しいショップなどを経由している場合もあります。
沢山の鳥たちと関わっているはずです。
お迎えするその日でも構いません。
先住の愛鳥に感染する可能性もありますから、必ず鳥専門の獣医さんに診てもらってください。
そのほか、インコを多頭飼いする時に気を付けてあげなければいけないことを数点あげてみたいと思います。

◆相性か良いか

同種の場合

インコの多頭飼いを成功させるためには同種を飼う方が良いと推奨されています。
同じ種類で出来れば色も同じ系統、そして同じ位の年齢なら、仲間意識も働き打ち解けるまで時間はかからないでしょう。
先住の鳥と年齢差があまり大きいと、シニア期の鳥は若い鳥についていけなく、一緒に遊ぶこともできず、逃げ回ってストレスを感じさせてしまうことになりかねません。
オスとメスのどちらかですが、繁殖を目的としているのであれば異種ですが、メスは気の強い個体が多いので、繁殖させる気がないのであれば、オスをお勧めします。
オスとメスは繁殖期にはケージを分けなければいけないでしょう。

異種の場合

同種以外の場合、先住のインコとは違う種類の鳥さんをお迎えしたい場合は、新しく迎える鳥の種類や特徴、先住のインコとの相性も含め、事前に情報収集しておくことが大事です。
例えばセキセイインコとボタンインコ、コザクラインコなどはサイズが近いですが、ボタンインコとコザクラインコはくちばしの力が非常に強力です。
一緒のケージで飼えば、ちょっと遊びのつもりでも、セキセイインコが大きな怪我をする恐れが強いです。
別のケージで飼ったとしても、お互いのケージ近くで遊んでいるとき、足を噛まれたりする危険性もあります。
異種の場合はとにかく飼い主さんが目を離さずに一緒にいてあげないといけないでしょう。

◆同時に放鳥する時

新しい子をお迎えしてから、約1カ月くらいはお互いの様子を伺いながら別々に放鳥しましょう。
お互いの相性が良いようならば、少しずつ距離を縮めていきます。
すぐに同じケージに入れたり、同時に放鳥するのはNGです。
見慣れていない鳥に攻撃的になり、大変危険ですし、第一印象が良くないとずっと仲が悪いままになってしまうので仲良くなれそうな雰囲気を作ってあげることも大切です。
まずはケージを離れた場所に置き、対面させてみましょう。
大丈夫そうなら徐々にケージの距離を縮めていき、2羽の出方、態度を確認します。
ここでどちらかが攻撃的である場合は、直ぐに仲裁に入り同時放鳥はやめましょう。
数日してお互いに良い状態なら、同時放鳥をしてみましょう。
ここでどちらかが嫌という態度を示したら、喧嘩にならない前に一度離しましょう。
飼い主さんはいつでも間に入れるようにしておいてくださいね。
鳥のくちばしは身体が小さくてもかなり力が強いです。
お互いが慣れるまでは、絶対に目を離さず、喧嘩が始まりそうになったら最悪のことも考えて早めに仲裁に入るようにしてください。

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◆コミュニケーションを取る

多頭飼いをうまくいかせるには、やはりコミュニケーションを沢山取ることが大事になります。
新しくお迎えした子は全てが新鮮でとても可愛いので優先してしまいがちになります。
しかし必ず飼い主さんに守ってほしいことは『先住鳥を優先させること』です。
これはとても大事なことで、飼い主さんが自分よりも新入りを先に何かを始めると嫉妬してしまう子が多いのです。
嫉妬のために攻撃してしまうこともあるのです。
折角仲良くなれそうだったのに、嫉妬をしてしまってうまくいかなくなってしまった・・・
そんなことにならないように、先住、新入りインコとのコミュニケーションをうまくとりながら楽しく一緒に放鳥できる機会を探りましょう。


まとめ

インコを多頭飼いするには、用意しなければいけないことが山ほどありそうですね。
もし先住の鳥さんと新入りの鳥さんの相性が悪かった場合でも、焦らないでください。
新入りの鳥さんは、新しい環境に慣れるのに時間がかかる場合もあります。
その子の個性を大事に根気強く慣らしていきましょう!
そして必ず最期の時が来るまで家族同様に共に暮らしていきましょう。
インコはあなたに沢山の愛情と幸せをもたらしてくれますよ!



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