アクアリウムって何?
アクアリウムとは水生生物を人工的に飼育する設備を指します。
水族館のような大型の施設から、個人で飼育している、小型の水槽に至るまで、全てを含めてアクアリウムといいます。
元は水に関するものを広く指す言葉ですが、日本では熱帯魚飼育や水生生物の暮らす水槽を指すことが多いです。
ペットショップの熱帯魚コーナーでもアクアリウムという表記で案内されていることが多く、熱帯魚コーナーではアクアリウムというワードが良く使われています。
アクアリウムは初心者でもできるの?
アクアリウムは基本的な飼育セットを準備して、環境を整えてあげれば初心者でも飼育可能です。
熱帯魚や金魚など魚の種類を選べば初めての方でも飼育を楽しむことができます。
初めての方向けにアクアリウムの始め方について、紹介していきます。
アクアリウムに必要なグッズ
アクアリウムコーナーがあるホームセンターやペットショップであれば、基本的なアクアリウムセットを揃えることができます。
アクアリウムに必要なグッズについて、紹介していきます。
水槽
第一に水生生物の住処になる水槽は必要不可欠になります。
水槽の大きさはお迎えしたい生物のサイズや種類、数により最適なものを選ぶようにしましょう。
水槽はプラスチック製のものでも可能ですが、できれば長く使えるようにガラス製の丈夫な水槽を使うようにしましょう。
ガラス製の水槽は水量が20リットル前後のものであれば、小型の熱帯魚10匹前後飼育可能です。
水草
水草は水槽の浄化作用もあり、導入すると魚の隠れ家やおやつとしても役立ちます。
水草を数種類レイアウトすることにより、自分好みの水槽を作ることもできるため、自由度がグッと高くなります。
水草を入れることで、光合成により水質の悪化を遅らせるメリットもあります。
デメリットとしては、枯れてしまった水草は定期的に新しいものと交換する必要があります。
さらには、腐敗した水草をそのままにしてしまうと、すぐに水質が悪化してしまい生き物の体調不良の原因となります。
水草によっては魚との相性が良くないものもあるため、お迎えする種類によって最適なものを導入してください。
餌
お迎えする生き物用の餌を用意しましょう。
熱帯魚であれば、口の大きさに合わせて餌を用意します。
主食の他にも赤虫やミジンコなどおやつになるものを複数用意しておくと役に立ちます。
カルキ抜き
水生生物を飼育するには、水道水は適していません。
カルキが水生生物の害になるため、カルキ抜きを用意して、水を作るようにしましょう。
単純にカルキだけを抜くものや、バクテリアが含まれているものなどさまざまです。
用途によって準備するとスムーズに立ち上げできますよ。
フィルター
水質の悪化を防ぐためには、水槽のサイズや飼育スペースに合わせたろ過フィルターを準備しましょう。
ろ過フィルターも活性炭入りやバクテリアを含んでいるものなど種類が豊富ですので、カルキ抜きと同様に用途によって準備するのがおすすめです。
ライト
アクアリウムを綺麗に演出するためには、ライトを導入しましょう。
ライトを導入すると水質の汚れもわかりやすく、魚の様子もよくみることができます。
ライトには多少の保温効果もありますので、特に熱帯魚や亀などの爬虫類を飼育する際には導入しましょう。
特に爬虫類は自分で体温調節することが難しいため、体温を下げないようバスキングライトを用意しましょう。
底床
底床を導入すると水質悪化予防にもなり、水草などもレイアウトしやすいです。
魚の身体が傷つかないように角のない丸い砂底を用意してあげましょう。
飼育する水生生物によっては、温度管理が必要なこともあります。
ヒーターやクーラーなど温度管理しやすいように生物に合わせたアイテムを準備しましょう。
水槽はどこに置くのが良い?
水槽を置くスペース、すなわち飼育スペースは生き物が快適に生活して長生きするために重要です。
直射日光の当たらない風通しの良い場所が最適です。
さらには、人の出入りが多い玄関やドア付近には設置しないのがベストです。
水生生物が落ち着けるように部屋の隅などに水槽を置くのが良いでしょう。
アクアリウムにかかる費用
お迎えする水生生物により値段は変わりますが、初期費用は5000円〜2万円前後あれば足ります。
用意する水槽のサイズやお迎えする熱帯魚の数により、費用も変動しますが、家庭の予算や飼育スペースに合わせて必要なものを計画的に準備するようにしましょう。
初心者におすすめの観賞魚
初心者でもアクアリウムで飼いやすい水生生物について、紹介します。
アクアリウムの参考にしてください。
◆淡水魚
●金魚
真っ赤な身体やさまざまな形状の尾ビレなどが美しい金魚ですが、安価で購入できる点や丈夫なことからアクアリウムの代表格でもあり飼育しやすいです。
15センチ前後に成長する個体もいるため、あまり大きくなる魚を飼いたくない時には、注意しましょう。
特に金魚は日本人には馴染み深く近場なホームセンターでも購入可能な点が嬉しいです。
さらには、金魚は適温の幅が広く、15℃〜28℃前後までなら対応できます。
適した水質は中性であり、日本の水道水に馴染みやすいのが魅力です。
カルキ抜きはしっかりと行いましょう。
寿命は金魚の種類により異なりますが、10年前後になります。
📌【おすすめ記事】【アクア事業部監修】人気の金魚3種類の寿命や基本的な飼い方は?
●メダカ
メタガも日本人には馴染みやすい魚であり、1匹数十円から購入できる点が魅力です。
さらに環境をしっかりと整えてあげれば、メダカは繁殖もさせやすいです。
成長しても3センチ前後にしか成長しない小型の水生生物であり省スペースで飼育できる点も嬉しいです。
適温は20℃〜26℃、水質は中性を好みます。
📌【おすすめ記事】【アクア事業部監修】メダカを飼いたい!メダカの特徴や飼育のポイントを紹介
◆熱帯魚
●グッピー
さまざまな体色のいるグッピーはカラフルで選ぶ楽しみもあり、おすすめです。
成長しても3センチ前後にしか成長しないため、賃貸でも飼いやすいという魅力があります。
特にグッピーはオスとメスの見分けが簡単であり、繁殖も容易です。
寿命は3年前後です。
適温は26℃前後、水質は弱アルカリ性を好みます。
📌【おすすめ記事】【アクア事業部監修】グッピーは産卵する?卵胎生という繁殖方法について。稚魚の育て方は?
●ネオンテトラ
青い体色に赤のラインが美しいネオンテトラも飼育しやすい品種です。
群れて泳ぐことを好むため、複数で飼育するようにしましょう。
寿命は3年前後であり、適温は26℃前後.弱酸性の水質を好みます。
📌【おすすめ記事】【アクア事業部監修】ネオンテトラは飼育しやすく初心者向き?飼育方法と注意点
●アカヒレ
メダカの仲間であるアカヒレは水質の変化にも対応できる丈夫さがあります。
全長3センチ前後と小さく賃貸でも飼育できますよ。
適温は20~27℃前後、水質は弱酸性〜弱アルカリ性と幅広く対応できます。
寿命は3〜4年前後です。
📌【おすすめ記事】【アクア事業部監修】アカヒレを飼いたい!飼い方のポイントと特徴を紹介!
●プラティ
綺麗な体色と温和な性格で混泳させやすいのが魅力のプラティは水槽の中でも映えます。
成長しても5センチ前後にしかならないので、飼育しやすく目で楽しめる魚です。
適温は、25℃〜28℃前後.水質は中性〜弱アルカリ性を好みます。
◆エビ
甲殻類の淡水のエビも初心者向けです。
ヤマトヌマエビ、ミナミヌマエビ、ビーシュリンプなどはタンクメイトとして、餌カスを食べてくれる掃除屋さんとしても活躍してくれます。
エビ単体で楽しむことももちろん可能ですが、魚と混泳させて飼育することも楽しいですよ。
注意点としては魚の病気の時に使う薬液のうちエビに害となるものもあるため、薬液を使う際には注意が必要です。
淡水エビの適温は25℃前後、水質は弱アルカリ性を好みます。
📌【おすすめ記事】水槽でエビは飼える?おすすめの種類や飼育の注意点を解説!
アクアリウムを始める際の注意点
アクアリウムにおいて大切なことは水質を悪化させないことです。
バクテリアが水槽内で常在できるようにしましょう。
定期的な水換えと温度管理をするようにして、長く楽しめるアクアリウムを目指しましょう。
アクアリウムは、最初の水槽の立ち上げが肝心です。
まずは水生生物を迎える前に水を立ち上げて循環させて、環境に馴染ませてからお迎えするようにしましょう。
混泳させる場合には、相性にも注意が必要です。
肉食魚や大型の熱帯魚などは小型熱帯魚と一緒に飼育しないようにします。
相性を考えて、計画的に混泳させましょう。
まとめ
初心者向けにアクアリウムについて、紹介しました。
アクアリウムは、自由度も高く初心者でも飼いやすい生物がたくさんいます。
ぜひアクアリウムを始めるきっかけに参考にしてください。
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