1.ハムスターにゆで卵を与えても良い?
1-1.卵に含まれる栄養素
1-2.アレルギー
ハムスターにゆで卵を与えても良い?
結論から言えば、ハムスターに卵を与えても問題はありません。
しかし、私たち人間のように1日1個〜とたくさん与えてしまうとハムスターの健康を害することになります。
適量を与えることは、厳守しましょう。
ハムスターにゆで卵を与えるポイントやゆで卵の栄養素について、紹介していきます。
◆卵に含まれる栄養素
卵は完全栄養食と言われる程栄養価の高い食材です。
全ての栄養がバランスよく摂取できる点でも卵は優秀な食材とも言えるでしょう。
卵の栄養素の中で1番優秀なのが、タンパク質です。
卵100gに対して蛋白質は12g含まれています。
大体卵1つで5g前後のタンパク質を摂取することが可能です。
卵にはお肉並みのタンパク質が含まれているため、卵を与えることで良質なタンパク質を摂取することが可能です。
次に卵には、ビタミン類も豊富に含まれておりカルシウムの吸収を助け、骨を丈夫にするビタミンD、皮膚や粘膜の強化してくれるビタミンA、代謝を良くするビタミンB群、葉酸などが含まれています。
血液の元になる亜鉛や鉄分も卵には含まれているため、ハムスターの健康を維持するために役立ちます。
さらには、カルシウム、リン、マグネシウムなども含んでおり卵を食べれば大体の栄養素を摂取することが可能です。
◆アレルギー
卵は栄養豊富でハムスターにも与えられると紹介しましたが、卵はアレルギーの元になりやすい食材でもあります。
アレルギーとは、特定の物質や食材に対して摂取した時に身体が異物と認識してしまい、過剰に免疫反応が起こりそれにより呼吸困難や湿疹、意識障害、下痢や嘔吐、脱毛などの症状が現れます。
アレルギーは重症化すると命に関わる重大な疾患です。
アレルギーを避けるためには、アレルゲンを特定して生活からアレルゲンをできるだけ除去して生活することが大切になります。
卵アレルギーは人にもよく見られる食物アレルギーであり、ハムスターにもあります。
特に初めて卵を与える場合には、極々少量から与えるようにしてハムスターの様子に変化がないかチェックします。
元々食物やハウスダストなどの物質にアレルギーがある子はかかりつけの獣医さんに相談してから与えるようにしましょう。
特にハムスターは身体が小さいため、少しでもアレルギー反応が起きると、体にダメージがありショック死してしまう危険もあります。
ハムスターの体質を調べた上で、卵を与えるか検討しましょう。
ハムスターに生卵はダメ!
次にハムスターにゆで卵を与えることは、可能ですが生卵は与えてはいけません。
必ず加熱した卵を与えるようにしましょう。
生卵をハムスターが食べてしまうと、食中毒の原因になります。
また、生卵は液体状ですのでハムスターがうまく食べることができません。
卵の量も調節が難しいため、生卵をハムスターに与えることはNGです。
仮に生卵をハムスターに与えたとしても、卵が身体についてベタベタになりストレスの原因になります。
与える際には必ず火を通した状態のものを与えるようにしましょう。
ゆで卵の黄身と白身どっちが良いの?
ハムスターにゆで卵を与える場合には、白身と黄身どちらを与えるべき悩む飼い主さんもいるかと思います。
ハムスターには、基本的に白身の部分を与えるようにします。
白身にもきちんと栄養素が詰まっているため、白身を食べることでタンパク質を補給することができますよ。
黄身を食べることも可能ですが、黄身は粘度が高いため頬袋にくっついて取れなくなってしまう危険もあります。
頬袋に詰まってしまう、頬袋脱という病気を発症する危険もあるため、注意が必要です。
頬袋脱とは、頬袋にものが詰まり、頬袋が裏返って外に出てしまう症状です。
少し出てきてしまっただけならば、押し戻すこともできますが一度頬袋脱になると癖になりやすいという面もあります。
頬袋はハムスターにもとって大切な器官ですので、粘度の高い食べ物は気を付けなくてはなりません。
固茹での黄身はボソボソしていて、ハムスターも食べにくいので詰まってしまう可能性もあります。
さらには、卵の黄身はハムスターにとっては、高カロリーになるので、肥満や逆に健康を害する原因にもなります。
病気や怪我の療養中や食欲があまりないシニアの栄養補給として、黄身は与えるのがベストです。
普段は白身を与えるようにしましょう。
ゆで卵の与え方
ハムスターにゆで卵を与える際の基本的な与え方と注意点について紹介していきます。
ハムスターにゆで卵を与えようか悩んでいる方は、参考にしてください。
◆固ゆでで与える
上記で触れたようにゆで卵は必ず固茹でまでのものを与えるようにしましょう。
卵の黄身は半熟ですと、粘度が高いためハムスターが食べて詰まらせてしまう可能性があります。
身体に黄身がついてしまうと取れにくく、皮膚が汚れて皮膚炎の原因にもなります。
半熟の黄身が食中毒の原因となることもあるため、必ずしっかりと火を通したものを与えるようにしてください。
◆最適な量
ハムスターの小さな身体に対して卵を丸々一つ与えてしまうと、栄養過多になり肥満の原因にもなります。
さらには、頬袋に詰め込み過ぎてしまう、持ち帰ったゆで卵が食べ切れずに寝床で腐敗する、などのトラブルの元にもなります。
ハムスターが両手で持って食べ切れる量を与えるようにしましょう。
量はハムスターの品種により多少変わりますが、1センチ前後の白身を与えれば十分です。
◆細かくカットする
ハムスターが窒息しないように、固茹でにしたゆで卵を5ミリ角〜1センチ角にして与えましょう。
栄養補給として黄身を与える場合にも、5ミリ角〜1センチ角で問題ありません。
ハムスターが窒息しないように口のサイズに合わせて、細かくカットしてから与えるようにしましょう。
ハムスターになにか食材を与える場合には、親切なものを細かくカットして与えるようにします。
ハムスターが食べやすいようにゆで卵をカットしてから初めは極々少量を与えましょう。
初めて食べる時は、必ず飼い主さんが食べる様子を見守り、アレルギーの発症がないか、詰まっていないかをチェックするようにしましょう。
ゆで卵は固茹でした後に必ず余熱を取り、冷ましてから与えるようにしてください。
◆おやつとして
ゆで卵は完全栄養食と呼ばれていますが、食物繊維とビタミンCは含まれていません。
ゆで卵は主食として与えるのではなく、おやつとして与えるようにします。
頻度としては、毎日与えてしまうと肥満の原因になるため、週に1〜2回与えるようにしましょう。
主食となるペレットをしっかりと食べているのを確認してから与えるようにしてください。
特に動物性タンパク質が不足してそうな時、毛並みがパサパサしている、妊娠期、成長期、イライラしている時などに与えると有効です。
もちろんハムスターにも好き嫌いがあるため、ゆで卵を与えても食べない子もいます。
もしも、ゆで卵を食べない時には無理に与えようとせずに悪くなる前に取り除くようにしましょう。
ゆで卵は腐りやすく、そのまま残しておくと悪臭やカビの原因にもなります。
食べ終わったあとも食べ残しやカスは取り除くようにして、飼育スペースを綺麗に保つようにしましょう。
ゆで卵の他にもバランスよく食材を与えて、充実したおやつ時間にしましょう。
ハムスターにゆで卵を与える際の注意点
いくら栄養価が高くゆで卵が好きでも与え過ぎないようにしましょう。
肥満は万病の元であり、健康のために与えていたものが返って毒になる可能性もあります。
与え過ぎて良いことは一つもないので、飼い主さんが適量を見極めて管理するようにしましょう。
また、いつでも新鮮な餌やおやつが食べられるように食器の中身は定期的に新しいものと交換するようにしてくださいね。
また、人でも殻は食べませんがもちろんハムスターにも殻は与えないでください。
窒息の原因や硬い殻を消化できなくて、体調不良を起こす可能性があります。
まとめ
ハムスターにゆでたまご与えて良いのか、与える時のポイントについて紹介しました。
固茹でにしたものを与えて白身を基本的に与えるようにしましょう。
栄養価の高いゆで卵は弱ったハムスターの滋養強壮を高めるためにも役立つ食材です。
好みがありますので、無理に与える必要はありませんが細かく刻んでおやつにいかがでしょうか?
本記事がハムスターにゆで卵を与えようか迷っている方の参考になれば、幸いです。
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