1.ハムスターのトンネルとは
2.ハムスターのトンネル5選
2-1.自由に組み合わせよう!「パイプ アソート」
2-2.大冒険できる!「ハムちゃんのうみの箱」
2-3.トンネルの進化系「アスレチックホール」
2-4.夏に嬉しいひんやりトンネル「テラコッタトンネル」
2-5.パイプレイアウトの入門編!「ハムスターパイプセット ストレート」
3.トンネルを設置する時の注意点
3-1.ハムスターのトンネルは生後三か月から
3-2.垂直に繋げすぎない
3-3.体の小さいハムスターは要注意
ハムスターのトンネルとは
ハムスターは、本来外敵から身を守るために、主に巣穴で生活する習性を持っています。
ペットとして飼われているハムスターは安全な環境で暮らしていますが、狭いところを好むというのは本能として残っており、ハムスターにとって狭い空間は安心して過ごすことができる大切な場所であり、大好きな子が多いです。
また、ハムスターは1日に10km以上も移動できるくらい、とても運動量の多い動物です。
ハムスターの運動として、回し車などを走っているイメージもありますが、この「安心して過ごせる場所」と「運動不足が解消できる場所」を両立できるのが「トンネル」なのです。
ペットショップやホームセンターでは、さまざまな種類のハムスター用のトンネルが売られています。
たとえば、廊下のようにトンネルで複数のケージを繋げてみたり、ケージ内に煙突のようにトンネルを設置して上下移動できるようにしたり、短めのトンネルでちょっとした隠れ家やおもちゃのように設置したりなど、運動量の多いハムスターが楽しめるような工夫をすることも可能です。
なお、ハムスター用のトンネルは、100均の材料などを利用して飼い主さんが手作りすることもできます。
そうとはいえ、ハムスターが安全に使用できるよう、十分な注意が必要です。
ハムスターのトンネル5選
ハムスターにとってトンネルは、遊ぶ場所であり、運動する場所であり、また、安心して過ごす場所です。
ハムスターのストレスや運動不足を解消効果が期待できることからも、トンネルの設置をおすすめします。
ペットショップやホームセンターなどでは、さまざまな種類のトンネルが市販されており、意外に設置も簡単です!
ここでは、そんな市販されているトンネルのなかから、おすすめの5種類をご紹介していきましょう。
◆自由に組み合わせよう!「パイプ アソート」
「パイプ アソート」は、株式会社三晃商会が製造・販売するハムスター用のショートパイプです。
パイプの直径は、約37mm~45mmとドワーフからゴールデンハムスターまで対応するサイズ。
同社が販売するハムスター飼育キットやハムスター用ケージのパイプジョイント部に接続してトンネルとして使用したり、飼育容器のなかに置いて隠れ処として使用したりするなど、組み合わせ方や設置方法を自由にアレンジすることができます。
◆大冒険できる!「ハムちゃんのうみの箱」
「ハムちゃんのうみの箱」は、ドギーマンハヤシ株式会社が製造・販売する小型ハムスター専用のBOX型おもちゃです。
段ボール素材でできており、組み立て後のサイズは約W13.0×D13.0×H15.0cmと少し大きめ。
まるで海中にいるようなイラストの描かれたボックスのなかにできる3つのエリアを登ったり、降りたり、通り抜けたりと、まるで大冒険!楽しく遊びながら運動不足を解消することができます。
◆トンネルの進化系「アスレチックホール」
「アスレチックホイール」は、株式会社三晃商会が製造・販売する3D回転ホイールです。
ホイールの直径は約17cm。ケージ内に入れるには少し大きいサイズです。
同社が販売するハムスター飼育キットやハムスター用ケージのパイプジョイント部に接続したり、サークル内などの遊び場に置いて使用したりすることもできます。
ハムスターがホイール本体を回転させて円形のレール上を回る、まさにトンネルの進化系。
まるでアトラクションのように楽しめるおもちゃです。
◆夏に嬉しいひんやりトンネル「テラコッタトンネル」
「テラコッタトンネル」は、株式会社三晃商会が製造・販売する通気性のよい、齧っても安心な素焼(テラコッタ)でできた小動物用のトンネルです。
Sサイズは約6.0×6.0×9.5cmと、小型のハムスターにピッタリのサイズ。
Mサイズは約W8.5×D8.5×H13.5cmと、ゴールデンハムスターなどの大きなハムスターからデグーなどの小動物にも使えるサイズ感です。
ケージのなかに置いてあげれば、素焼きの特性を生かした隠れ家として、夏はひんやりと冷たく、冬には巣材を入れて暖かく過ごすことができます。
巣材を詰め込んでも蒸れないので、四季を快適に過ごせるグッズです。
◆パイプレイアウトの入門編!「ハムスターパイプセット ストレート」
「ハムスターパイプセット ストレート」は、株式会社三晃商会が製造・販売する手軽にパイプレイアウトが楽しめる入門用のパイプセットです。
同社が販売するハムスター飼育キットやハムスター用ケージのパイプジョイント部に接続することも可能。
なかには、直径約37~45mmのRパイプ(4個)、ショートパイプ(5個)、ハーフパイプ(3個)とチューブリング12個が含まれており、簡単にパイプレイアウトが楽しめます。
トンネルを設置する時の注意点
ご紹介したトンネルは安全性に十分な配慮がされています。
しかしながら、飼い主さんが使用方法を誤ると、当然、ハムスターがケガをする恐れがありとても危険です。
では、トンネルを設置する際、どのようなことに注意すればよいのでしょうか?
ここでは、ハムスターが安全に使用できるよう、トンネルを設置する際の注意点について確認しておきましょう。
◆ハムスターのトンネルは生後三か月から
市販のハムスター用のトンネルは凸凹しており、滑ってけがをすることがないように工夫されています。
そうとはいえ、ハムスターをトンネルで遊ばせるのは、大人の身体の大きさになる生後三か月を過ぎてからにしましょう。
身体が成長しきっていないハムスターがトンネルを使うのは、身体的な負担も大きく、登れなかったり、登ったのは良かったが下りられなかったり、最悪の場合、落下してしまったりする危険性もあります。
そのため、幼体のハムスター、さらには、高齢のハムスターも同様に、トンネル遊びは避けるべきでしょう。
◆垂直に繋げすぎない
「ハムスターがケージを登り、脱走しようとする!」という話しをよく耳にします。
また同じくらい、「ハムスターが高いところから落ちた!」という話しも耳にします。
実は、ハムスター。登ることは得意ですが、降りるのは苦手です。
もしも、ハムスターのような小さな動物が高いところから落下して脱臼や骨折などのけがを負うと、多くの場合手術が必要になります。
さらに、ケガの状態が悪くなると、折れた骨が皮膚から飛び出して足を切断(断脚)しなければいけなくなってしまったり、首の骨を折って命を落としてしまったりすることもあります。
たとえ、ハムスター用のトンネルが滑りにくい構造になっていたとしても、垂直に近い状態に繋げられたトンネルを登れば、当然、落下する可能性も高まるでしょう。
ハムスターが安全に遊べる環境にするためにも、トンネルを設置する際は、次の2点を守ってください。
トンネルの設置には、必ずしも遊び心が必要なわけではありません。
ハムスターは、単にケージ内にパイプを置いてトンネルにしてあげるだけでも、十分楽しんでくれますよ。何より、安全第一です!
◆体の小さいハムスターは要注意
体の小さいハムスターの場合、一度滑ってしまうとトンネルに引っかかりにくく、体がスルッと抜けてしまうため、落下しやすい傾向にあります。
また反対に、体の大きなハムスターの場合は、体がトンネルに挟まってしまい、出られなくなるという事故が発生しやすくなります。
トンネルを設置する際は、ハムスターの体格に合ったサイズのトンネルを準備してあげることが重要です。
さらに、体の小さいハムスターへの安全性を高めるためにも、トンネルは縦方向に置かず、横方向に寝かせて設置することをお勧めします。
ハムスターの落下事故は意外に多く、万が一、落下してしまうと命に係わる可能性もあるため、十分な注意が必要です。
なお、トンネルを手作りする際も、この点には十分注意しましょう。
まとめ
今回は、ハムスターのおもちゃのなかから「トンネル」について、その役割を解説するとともに、市販されているおススメのトンネルを5種類、ご紹介してきました。
そもそも、ハムスターはとても運動量の多い動物で、しっかりと体を動かせる環境を作ってあげることが必須です。
ハムスターというと「回し車」が思い浮かぶのは、そんなところからも来ています。
野生下では巣穴で生活する生きものでもあるため、トンネルのような遊び道具は、ハムスターの習性に合ったおもちゃといえるでしょう。
ただし、巣穴の場合は、おもちゃのトンネルのように滑ることはありませんし、まるで煙突のなかのように垂直に移動するようなこともありません。
動物に人工的なおもちゃを与える場合は、飼い主さんが十分に注意しながら、安全なものを選び、安心して遊べる環境を整えてあげることが重要です。
小さな穴からパッと顔を出す姿はとてもかわいいものですが、安全第一が基本であることを忘れないようにしましょう。
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