1.モルモットは寒いのが苦手
1-1.モルモットにとって快適な温度
2.寒さ対策はいつから始める?
2-1.モルモットが寒い時の行動
モルモットは寒いのが苦手
動物園のふれあいコーナーでモルモットが団子状に集まっている姿を見たことはありませんか?
モルモットが集まっているのは小動物特有の臆病な性格も要因の1つではありますが、主な理由は寒さ対策だと考えられています。
みんなでおしくらまんじゅうをして身体を温めなければならない程、モルモットは寒さに弱い動物なのです。
◆モルモットにとって快適な温度
モルモットが快適に過ごせる温度は20〜26度くらいと言われています。
モルモットにとっては夏の暑さも大敵ですが、特に冬は最低でも10度が限界温度とされていますので、気づいたら室温がマイナスだった…なんてことにならないように注意してください。
20〜26度というのは人間にとっても快適な温度ですので、一緒にお部屋にいて飼い主さんが暑くも寒くも無い温度を保つように心がけるといいでしょう。
また、モルモットは乾燥にも弱い生き物です。
快適に感じる湿度は40〜60%と言われていますので、加湿器などを使って調節しましょう。
湿度を高めると体感温度も上がるので、湿度を気にすることは寒さ対策にも繋がりますよ。
もしお部屋が寒くてモルモットの体温が下がってしまった場合、抵抗力が落ち病気にかかりやすくなってしまいます。
「ちょっとくらい寒くても乗り越えられるはず」と軽く考えず、万全の寒さ対策をしてあげましょう。
寒さ対策はいつから始める?
モルモットにとって寒さ対策は重要とお話しましたが、一体いつ頃から始めるのがベストなのでしょうか。
答えは「モルモットが寒がっているのを発見した時」です。
目安として11月からなど時期を決めておいても構いませんが、近年は急に寒くなることも多いので、モルモットの様子を見て決めるのが1番です。
◆モルモットが寒い時の行動
モルモットは寒いと感じているとき、明らかに動きが鈍くなります。
普段活発に動き回っている子でも、寒いときにはじっと静かにしていることが多いです。
これは寒さで体力が奪われないようにしているほか、体を丸めて縮こまることで少しでも暖を取ろうとしているのだと考えられます。
寒い状況が続くと、じっとしているだけのモルモットは自然と食欲が低下し、餌や水をほとんど摂取しなくなります。
するとモルモットの体力と抵抗力が弱まり、病気にかかりやすくなってしまいます。
したがって、モルモットの食欲低下を招く前に寒さ対策を取ることがとても大切です。
「なんだか今日はじっとしていることが多いな」と感じたら、寒さ対策を始めましょう。
ちなみに、モルモットがじっとしているだけでなく体を小刻みに震わせているときは、とてつもなく寒いことを意味しています。
すぐに暖房を入れて部屋を暖めたり、ケージ内にペット用ヒーターを設置したりして、モルモットが早急に暖を取れるように努めてくださいね。
モルモットの寒さ対策
いよいよここからは、モルモットの寒さ対策について具体的にご紹介します。
◆エアコンをつける
基本的な寒さ対策として「エアコン(暖房)をつける」ことが挙げられます。
お部屋の温度自体を快適に過ごせる温度まで上げておけば、モルモットのケージに寒さ対策を行わなくても問題ありません。
ただし、モルモットの寒さ対策をエアコンのみに頼ってしまうと、飼い主さんが外出するときにもつけっぱなしにする必要があり、電気代が嵩んでしまう恐れがあります。
また、モルモットのいるお部屋では以下2点に注意しなければなりません。
①エアコンの掃除をきちんと行い、カビが発生しないようにすること。
②エアコンを長時間稼働させると乾燥を招くので、同時に加湿器や濡れタオルなどを設置すること。
カビも乾燥もモルモットにとっては大敵です。
エアコンの小まめな掃除はもちろんのこと、湿度にも最新の注意を払いましょう。
さらに、モルモットのケージはなるべく壁や床から離れた温度が一定になる場所で、エアコンの風が直接当たらない位置に置くことが大切ですよ。
◆カイロやヒーターを使う
近年需要が高まっている寒さ対策としては「ペット用のカイロやヒーターを使う」ことが挙げられます。
ヒーターやカイロがあれば寒さに弱いモルモットだけを効率よく暖めることができ、エアコンのつけっぱなしに比べて電気代もおさえられるでしょう。
特にカイロは一度温めると長時間保温効果が続くので、飼い主さんが外出している間も安心して使用できるはずです。
一方で、ペット用ヒーターについては、温度調節ができないものの場合、モルモットが直接触れられない位置に設置したり、上にタオルを敷いたりして火傷を防ぐことが大切です。
また、使用時にコンセントが不可欠なものであれば、モルモットがコードを齧って感電してしまわないよう工夫が必要になるでしょう。
◆毛布を使う
少々原始的な寒さ対策としては「毛布を使うこと」が挙げられます。
毛布と言っても、人間と同じようにモルモットの寝床に毛布を用意してあげるということではありません。
日中にエアコンやペット用ヒーターなどで温めたケージの温もりを冷え込みやすい夜から朝にかけてもキープするために、毛布でケージ全体をすっぽりと包んでしまうのです。
毛布の保温効果で、モルモットがぬくぬくと快適に過ごすことができるでしょう。
ただし、熱がこもりすぎないように注意が必要です。
モルモットの寒さ対策に使えるグッズ
先ほどペット用のヒーターやカイロなどのグッズの需要が高まっているとお伝えしました。
みなさんはペットショップや通販などでどんなものがあるか見てみたことはありますか?
全然わからないという人のために、ここではおすすめの寒さ対策グッズを3つご紹介します。
★ホッと2WAYヒーター L
外に吊り下げることも、中に設置することもできる使い勝手の良い2WAYのペット用ヒーターです。
±5℃程度の誤差はあるものの、高温面は約38℃、中低温面は約28℃とリバーシブルな温度設定になっているので用途に合わせて使用することができます。
コードかじり防止のカバーがついていたり、水洗いできたりと、寒さ対策だけではない機能面も抜群です。
消費電力はわずか15Wで電気代が嵩むこともないでしょう。
★カイロケース ぽかぽか
なんといってもリーズナブルな価格が魅力の使い捨てカイロ用ケースです。
飼い主さんが使う人間用の使い捨てカイロをモルモットに譲ってあげることで即寒さ対策ができる優れものです。
特に、外出時に電気を使うものをつけっぱなしにするのが心配…という方におすすめします。
とても経済的な価格なので、ひとまず購入しておけばいざという時に活躍してくれるでしょう。
★ほっこり蓄熱ラグ オレンジ
電気を使わず、ペット自身の体温を保温することでほっこり効果を発揮する蓄熱ラグです。
体温を逃さない「保温」・「温熱」効果だけでなく、床面からの冷気を「遮断」する効果もある優秀グッズで、ケージ内の敷きマットとして使用します。
電気を使用しないため、故障や感電といった事故の心配がないのは大きなメリットでしょう。
ただし、このグッズのみでは寒さ対策として十分とはいえません。
蓄熱ラグは他の保温グッズと併用することでより力を発揮できるものです。
先にご紹介しましたヒーターやカイロと合わせての購入をおすすめします。
モルモットの寒さ対策をする時の注意点
これまでモルモットの寒さ対策について、どのように暖かくするかに焦点を当てて解説しました。
しかし、実は暖かくするときに1点だけ、とても大切な注意点があります。
それは「涼しい場所も作っておく」ということです。
飼い主さんが寒さ対策に注力するあまり、お部屋が暖かくなりすぎる場合があります。
モルモットにとっては暑さも大敵なのですが、寒くも暑くもない丁度いい温度を保つというのは至難の業ですよね。
そこでおすすめするのが「涼しい場所も作っておく」ことです。
毛布とペットヒーターを設置した暖まるエリアと、アルミプレートなどのひんやりグッズを置いた涼むエリアの両方をケージ内に作ってあげましょう。
そうすればモルモットが自分で体温調節でき、どんな室温の時でも快適に過ごすことができるはずです。
まとめ
いかがでしたか。この記事ではモルモットの寒さ対策について徹底解説しました。
身体の小さなモルモットは室温による影響を受けやすく、寒い環境に長時間身を置くと体調不良になってしまう可能性が高いです。
ご紹介したようなアイテムを適切に使って、モルモットが快適に過ごせるように環境を整えてあげましょう。
この記事を参考にして、ぜひ、モルモットの寒さ対策に取り組んでみてくださいね!
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