1.日本で見られる体全体が赤い鳥
1-1.アカショウビン
1-2.オオマシコ
2.日本で見られる体の一部が赤い鳥
2-1.ベニヒワ
2-2.ベニマシコ
2-3.アカヒゲ
3.ペットとして飼える赤い鳥
3-1.オオハナインコ(大花鸚哥)
3-2.ベニコンゴウインコ(紅金剛鸚哥)
3-3.ヒインコ(緋鸚哥)
日本で見られる体全体が赤い鳥
皆さまは赤い鳥と言ったらどんな種類のどんな鳥を思い浮かべるでしょうか?
実際にはもっと沢山の種類の赤い鳥たちが存在しています。
ペットとして飼える赤い鳥も結構いるんですね!
ということでまずは体全体が赤い鳥からご紹介いたします!
◆アカショウビン
『火の鳥』の異名を持つアカショウビンは、真っ赤な燃えるようなくちばしと赤褐色の体が特徴的です。
とても綺麗な赤い姿(茶色に近い赤)で、日本に飛来する夏鳥の中でもとても人気が高い鳥ですが、飛来する数はそれほど多くはありません。
さらに山奥で発見されることが多いためなかなか観察する機会に恵まれません。
アカショウビンはキツツキなどのようにくちばしを使って樹木に穴を掘り巣作りをするのですが、キツツキほどくちばしが硬くないので朽ちた樹木を探して巣作りをします。
渡り鳥ですので、移動時期に都市部の公園などで見られることもまれにありますが、滞在期間は短く観察するのはなかなか難しいのです。
そこで昔から野鳥の写真を撮影しているカメラマン達の憧れの赤い鳥のひとつであるのです。
鳴き声は『キョロロロロ~』という特徴のある鳴き声で、さえずる声も大きいです
◆オオマシコ
オスは全体がピンク色に近い赤色で、額とのどのところに銀白色が入っており、背中には黒の縦に斑点があります。
メスは全体的に茶色でお腹に縦の斑点があります。
餌は萩の実が好物で萩の生えている林道などで見られることが多いです。
鳴き声は『ピイーッ ピイーッ』、『フィッ』と短い声で鳴きます。
オオマシコに似ている鳥でベニマシコという野鳥がいますが、ベニマシコは山林や草原、河川敷などに生息しているので探そうと思えば比較的簡単に観察できます。
それに比べてオオマシコは数も少なく、探し出すのが難しく、ある程度標高がある高い場所で発見されることが多いです。
オオマシコが見られる場所には雪が積もっていることが多いです。
日本で見られる体の一部が赤い鳥
身体の一部が赤い鳥も沢山の種類の鳥が存在します。
キツツキなどは頭だけが赤いですが、そのように一部分だけが赤い!そんな鳥をご紹介します。
◆ベニヒワ
オスは胸の羽毛が赤く、さらに前頭頂部も赤く、全体的には白っぽい褐色で可愛らしい姿をしています。
メスは褐色で胸色は白色をしています。
平地の林、草原、農耕地などに渡来して、餌は雑食で果実や種子、昆虫類を食べます。
冬鳥ですが、日本に渡ってくる数は毎年変動があるようで、群れで行動するのですが100羽近く、またはそれ以上もの大群になることもあるそうです。
◆ベニマシコ
オスは赤く派手な色合いですが、それに対してメスは茶色でどちらかと言うと地味な色合いをしています。
鳴き声は『フィッフィ』とか『ピッホー』などと身体の向きを変えながら、可愛いソフトな声でさえずります。
尾は長く翼は短めで素早く波型を描いて羽ばたきます。
草原と赤い鳥、と言えばベニマシコのオスと言われていて、メスは他の鳥もそうですが本当に地味な色合いの子が多いですね。
その地味さにも可愛さを感じてしまいますね。
◆アカヒゲ
オスは頭から背中、尾、そして翼の上面にかけてオレンジ色味のある赤色をしています。
顔の下半分~胸部分黒色、お腹は白色です。
メスは黒い部分が無く、胸から腹にかけて灰色のウロコのような模様が入っています。
鳴き声は『ピッ、クララララ』や『ピー、ピョイピョイピョイ』と声量も大きめに美しくさえずります。
餌は主に昆虫で、常緑広葉樹林に住み、昆虫、その他の幼虫を主食にしています。
日本の固有種で、天然記念物にも指定されている大変貴重な鳥ですが、近年、外来種のマングースによる捕食が確認されていて、生息域が減少しつつあります。
ペットとして飼える赤い鳥
◆オオハナインコ
オオハナインコの特徴は、オスが緑色に赤や黄色の挿し色が入り、メスは赤色をしていて青色の挿し色が入る色違いの鮮やかなインコです。
オスとメスで羽色が全く異なるため性別の判定は簡単です。
性格的にはオスの方がおっとりしていて、メスは活発で陽気な子が多いです。
とてもお利口なインコで、言葉を覚え、人の感情も察知することが出来ると言われています。
飼育環境は人間が快適に生活できる温度帯であれば、同様の室温の中での飼育で問題ありませんが、別の室内で飼育するような場合、または寒冷地での飼育の場合にはオオハナインコは寒さに弱いので冬はペットヒーターを入れてあげるなど気温調整してあげられると安心でしょう。
寿命は40~50年ほどと言われていますので、飼育する際には終生飼育を行う準備や覚悟が必要です。
◆ベニコンゴウインコ
コンゴウインコとベニコンゴウインコは同じコンゴウインコの種類に属しますが、違いは裸の皮膚である目の周りにある小さな羽根の列で、ベニコンゴウインコは特徴的な赤いラインを持っています。
ベニコンゴウインコは他のコンゴウインコやルリコンゴウインコよりも大きな体にも関わらず、ペットとしてより望まれる大人しい性質を兼ね備えていて『優しい巨人』と呼ばれている魅力的な鳥さんです。
寿命は約60年とされていますが、80年以上生きる個体も確認されていて、さらには100年以上生きるという方たちもいらっしゃいます。
ペットとしてお迎えしても人間の寿命を超えて長生きする可能性が高く、2世代に渡ってお世話をする可能性も出てくるので家族としてお迎えする気持ちで家族全員で可愛がっていただきたい個体です。
◆ヒインコ
身体は細く締まっていて尾は楔状のヒインコが多いですが種類によって様々です。
ヒインコ亜科には沢山の種類のヒインコが存在しています。
全身が真っ赤な血赤色の羽色が特徴です。
餌は果実や花粉、花の蜜を主食としているので、くちばしも上品な色味になります。
多くのヒインコのくちばしは赤色をしていて、上くちばしは下のくちばしよりやや長く前方に動きやすくなっています。
そして舌が管状で舌先がブラシ状になっている特徴的な形をしています。
羽色が赤いのも、花の赤い色に対する保護適応色だと言われています。
このようにヒインコは普通のインコとは異なる習性を持ち合わせているため、ペットショップで専用食を探す必要があります。
さらに寿命も15年~と長いので、飼育にはそれなりの覚悟が必要になってくるでしょう。
日本の動物園で見られる赤い鳥
◆ショウジョウトキ
身体は鮮やかなオレンジ色系の朱赤色をしていて非常に目立ちます。
同種に属している「シロトキ」とは体型や習性が全く同じであり、飼育下では比較的簡単に交雑させて雑種が作ることができるので、ショウジョウトキとシロトキは同じ種類として統一すべきだという意見があるそう。
しかし、両種の混合コロニーがあるベネズエラにおいては、自然に生息している両種からの交雑例は無いということで、別種として扱う説が有力視されているそうです。
◆ベニイロフラミンゴ
ベニイロフラミンゴの羽毛は殆どが桃紅色ですが、他のフラミンゴとの違いはなんでしょうか?
フラミンゴは5種類存在しますが、フラミンゴの中で最もピンク色が濃く、赤やオレンジに近い色をしているのがベニイロフラミンゴになります。
餌は昆虫などの小動物や藻などの植物です。
くちばしの縁が細かい櫛状になっていて、それを『ラメラ』と呼びます。
そのラメラを用い餌となるものだけを濾して食べ、藍藻類の色素やβカロチンやカンタキサンチンによって体が紅色に変色します。
もし色素を摂取しないもしくは摂取できない状態が続くと、徐々に体色が色褪せていき最終的には白色になってしまうのです。
ベニイロフラミンゴのヒナは灰色をしており、自分で採食できるようになるまでの3年間、両親からフラミンゴミルクをもらい成長し紅色に染まります。
もしベニイロフラミンゴが色素を摂取せず身体が白色に変化してしまうと、異性とツガイになることが出来なくなってしまうのだそうです。
まとめ
今回は野鳥や飼い鳥という枠に囚われず、赤い鳥の仲間をご紹介してみました。
赤と一言で言っても、淡いピンク系の赤から、オレンジ系の朱赤色、深紅まで様々な赤い色で私たち人間を魅了してくれる鳥たちに沢山の敬意を表したいと思います!
また次回も楽しい記事がお届けできますように。
今回も最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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