メダカの水合わせはどうして重要?正しいやり方や注意点を紹介!

2024.02.02

メダカの水合わせはどうして重要?正しいやり方や注意点を紹介!

メダカを飼う際は、新しい水槽に入れる前に「水合わせ」という作業が必要です。 聞き馴染みのない言葉なので、どんな作業なのか分からない方も多いのではないでしょうか。 また、「これからメダカを飼育しようと思っていたけど水合わせが失敗しそうで不安…」という飼い主さんもいるかもしれません。 そこで、この記事ではメダカの水合わせの正しいやり方や注意点について解説していきます! ぜひ参考にしてくださいね。

水合わせとは

メダカ

水合わせは、メダカを購入した店舗や以前の飼育者から新しい飼育環境へと移す際、メダカが新しい水質や温度に慣れるために行う重要な手順です。
熱帯魚を飼った経験が多い方なら、一度は経験があるでしょう。

メダカは水質や水温の変化にとても敏感な魚として知られています。
水合わせを行わず、メダカを急に新しい環境で生活させることは、人間に例えるなら、涼しい気候の場所から急に熱帯地方へ移住するようなものです。
もっと具体的に言えば、冷房の効いた部屋から炎天下の外へ出た時の体の疲労やストレスでしょうか。
こんな急激な変化では体に不調をきたしてしまうのも納得ですよね。
人間と同じようにメダカも環境の変化に敏感に反応するのです。

特に、水温や水質についてメダカは人間が感じる以上に大きな変化を感じ取ります。
たとえ水温が3℃違うだけでも、メダカにとっては大きなストレスとなるでしょう。
水合わせはメダカを安心安全に新しい環境に慣れさせるうえで、絶対不可欠な作業なのです。


メダカの水合わせの必要性

メダカの飼育初心者さんの中には、「同じ日本で育ったメダカなら、わざわざ水合わせは必要ないのでは?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、実際はそうではありません。

日本国内であっても、水質は酸性からアルカリ性までさまざまです。
そして、実はメダカは特定のpH範囲内でしか健康に生活できません。
たとえば、メダカが以前生活していた熱帯魚ショップの水が弱アルカリ性で、新しく飼育する水が弱酸性だった場合、メダカにとって大きな環境変化となってしまうのです。

水質の変化だけでなく、水温の違いも無視できません。
一般的に、メダカは水温20度から30度の間で飼育するのが理想的だと言われています。
しかし屋外飼育の場合、日本国内とはいえ北海道と九州では水温が大きく異なるため、メダカが過ごしやすい水温を維持するように工夫しなければならないでしょう。

また、底床材の種類や、水槽の水が青水かどうかなども、メダカの健康に影響を及ぼします。
これらの違いはメダカにとってかなりのストレスとなり、健康を害したり病気に繋がったりするだけでなく、最悪の場合は死に至るケースもあります。
なかには、水合わせをしなくても問題なく新しい環境に適応できるメダカもいるようですが、それはあくまでも例外的な事例で、幸運だっただけだと考えてください。
確かに手間ではあるものの、新しい環境にメダカを移す前には必ず水合わせをしてあげることが重要です。

ちなみに、たとえ同じ環境で育っていたとしても、隣の飼育容器へ移動させただけでストレスを受けるメダカもいます。
ましてや熱帯魚ショップや以前の飼い主さんの水槽から自宅の水槽にメダカを移す場合は、十分な配慮が必要です。


メダカの水合わせのやり方

水合わせ

メダカの水合わせでは、水温と水質の両方をじっくりと時間をかけて調整する必要があります。
ここではメダカの水合わせのやり方を詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ポイントを押さえれば案外簡単にできますよ。

◆水温調整のポイント

水温の調整は、水合わせの中でも特に重要なステップです。
先述の通り、繊細なメダカは急激な水温変化に弱いため、少しずつ少しずつ新しい水槽の水温に慣れさせることでストレスを軽減できます。

水温を調整する際は、購入したメダカが入っている袋を水槽に浮かべ、30分から1時間かけて徐々に水温を合わせます。
袋の中と水槽の水温が同じになるまで、メダカの様子を観察しながら注意深く待ちましょう。

メダカの袋を水槽に浮かべるときは、袋が完全に水に浸かるようにすることが大切なポイントです。
水温の変化を細かくチェックするためには、水温計を使用すると良いでしょう。

◆水質調整のポイント

水温調整が終わったら、次は水質の調整に移ります。

水質を調節する際には、メダカが入っている袋に少しずつ水槽の水を加え、水質を徐々に変化させます。
pH値や硬度などの水質が急激な変化しないように、やはり30分から1時間かけてゆっくりと行いましょう。

なお、カルキはメダカにとって有害なため、適切に処理する必要があります。
メダカの水槽に水道水を使用する場合は、よくカルキ抜きをしてあげましょう。

◆時間管理のポイント

繰り返しになりますが、水温や水質の調整には一般的に30分から1時間程度を要します。
しかし、これはあくまでも目安であって、実際に必要な時間はメダカの数や水槽の大きさによって異なります。

水合わせを急ぐと、メダカにストレスを与え、健康を害する可能性があります。
水温や水質が少しずつ変化するように時間をかけて水合わせをおこなえるよう、メダカをお迎えする日には十分な時間を確保しておくことが大切です。

◆水合わせ後のケア

水合わせ後は、メダカが新しい環境に慣れるまで特に注意深く観察する必要があります。
とくに、水合わせをして間もないメダカにはエサやりを控えめにして、水質の変化に注意を払いながら健康状態をチェックするように心がけましょう。
少なくとも、水合わせから数日間はメダカの様子をよく観察し、日々のケアに細心の注意を払うことが望ましいです。


メダカの水合わせを行う際の注意点

最後に、メダカの水合わせを正しく行うために知っておきたい注意点をご紹介します。
この2点を押さえておけば大きな問題は起きないはずですので、よく覚えておいてくださいね。

◆エサは少量ずつ与える

メダカの水合わせを終えたあと、とくに最初の一週間は注意が必要です。
新しい環境にまだ慣れていないメダカは、食欲が落ちてしまうケースが少なくありません。
そのため、すぐに通常通りの量の餌を与えるのは避けるのがベターです。

食べ残された餌は水質を急速に劣化させる原因となるほか、メダカが完全に健康でない場合は消化不良を引き起こす可能性もあります。
メダカの健康状態を確認しながら、まずは試しに少量の餌を与えましょう。
できれば、メダカを新しい環境に入れた初日はそっとしておいて、次の日以降に餌を与え始めることが望ましいです。

◆次々とメダカが死んでしまう場合は病気の可能性がある

もしも新しくお迎えしたメダカが相次いで死亡する場合は、水合わせがうまく行っていないのではなく、病気の可能性が疑われます。
こんな時には飼育水を新しくするか、病気の疑いがあるメダカを他の個体から分けて隔離することが大切です。

病気の予防策として、メダカを購入した際の袋の水は、水槽に入れないようにしましょう。
複数の個体を管理しているショップの水には病原体や寄生虫が含まれている可能性があります。
病気の持ち込みを防ぐためにも、袋の水は極力水槽に加えないようにしてください。


まとめ

いかがでしたか。この記事ではメダカの水合わせの目的や方法について徹底解説しました。
「水温と水質の両方を調整しないといけないなんて手間がかかるな」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、メダカが健康に過ごすためには、丁寧な水合わせが欠かせません。
とくにメダカは身の回りの環境の変化に敏感な魚なので、水温や水質が急に変化しないように時間をかけて水合わせをおこなうことが大切なのです。

この記事を参考にして、ぜひ水合わせをして、メダカの生活環境を整えてあげてくださいね!



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ゆうな

ゆうな

赤ちゃんの頃から犬、猫、フェレット、ハムスター、インコと一緒に暮らしてきました。 とにかく動物が大好きで、日課は動画の動画を観ることです。 私自身も更に知識を深めながら、動物の為になる記事をご提供します!


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