1.小さいカエルとは
2.ヤドクガエル
2-1.ヤドクガエルはペットとして飼育できる?
3.クランウェルツノガエル
3-1.クランウェルツノガエルはペットとして飼育できる?
4.アメフクラガエル
4-1.アメフクラガエルはペットとして飼育できる?
5.ニホンアマガエル
5-1.ニホンアマガエルはペットとして飼育できる?
小さいカエルとは
まず、カエルの体長の測り方ですが、どこからどこまでを体長とするのでしょうか?
カエルの体長は口の先から総排出口までの長さを図ります。足の長さは別に測り、後肢長と言います。
カエルのサイズは5~6センチから10センチtぐらいの種類が多く、大体オスよりメスのほうが大きいことのほうが多いです。
小さいカエルとして有名なのが、キューバヒメガエルです。体長が8.5mm~1.2㎝にしかならず、1円玉の直径が2㎝なので1円玉の半分くらいのサイズです。
ところがそのキューバヒメガエルを超える小ささのカエルが、2009年に発見されました。パエドフリン・アマウンシスというパプアニューギニアのカエルで、なんと体長7.7mmという小ささです。現在知られる脊椎動物の中でも最も体長が小さい生き物だそうです。世界最大のカエルと言われるアフリカのカエル・ゴリアスガエルが36㎝ほどもあるので
、パエドフリン・アマウンシスとの体長のギャップが激しいですね。
自宅の水槽でも飼える体長15㎝ほどのカエルは、ヤドクガエル・クランウェルツノガエ・アメフクラガエル・ニホンアマガエルなどが挙げられます。次でそれぞれの種類の特徴や、ペットとしての飼いやすさを解説していきます。
ヤドクガエル
ヤドクガエルはカエル亜目ヤドクカエル科に属するカエルです。
主に中南米に分布する小型の地上棲種で体長は4~5㎝。色鮮やかな美しい体色を持ちます。
地域によって体色も違うため、非常にバラエティに富んだ種と言えるでしょう。
名前のとおり皮膚に毒を持ちますが、大の大人を死に至らしめるほどの強い毒を持つフキヤガエル以外は毒性が少なく、飼育下で繁殖したドクガエルは無毒になります。
◆ヤドクガエルはペットとして飼育できる?
ヤドクガエルはペットとして飼育できます。45㎝~60㎝の水槽にビバリウムを作って飼育します。
生きた植物でヤドクガエルの生息環境をレイアウトすることも、ヤドクガエル飼育の楽しみのひとつとも言えるでしょう。
ヤドクガエルは体のサイズが小さいため、エサも小さいコオロギやショウジョウバエの飛べない品種などを与えます。
クランウェルツノガエル
クランウェルツノガエルはユビナガカエル科ツノガエル属に属するカエルです。
パラグアイ、ボリビア。アルゼンチン。ブラジルに分布しています。
普段は地中に半身を埋めるような形でじっとしています。体長は7.5㎝~12㎝。
ベルツノガエルとよく似ていますが、比べると目の上の角状突起が長いことと口先が嘴状に長いことが特徴です。
ベルツノガエルと同様、食に貪欲で昆虫から小型の爬虫類、他のカエルなども、食べられるサイズであればなんでも食べてしまいます。
◆クランウェルツノガエルはペットとして飼育できる?
クランウェルツノガエルは古くからペットとしての人気が高く、品種改良もされているカエルです。
クランウェルツノガエルはエサを食べる時以外はほぼ動かないため、飼育スペースをあまり必要とせず、飼育しやすい種類と言えるでしょう。
エサも専用の練り餌が販売されており、水場も必要としないため、濡らしたウールマットやソイルなどを敷いて飼育します。
なんでも食べてしまうのでエサの与え過ぎに注意してください。
アメフクラガエル
アメフクラガエルはカエル亜目ヒメガエル科に属するカエルです。
アフリカ大陸東部から南東部に分布し、乾燥したサバンナ地帯に生息しています。体長は4㎝~6㎝。
ずんぐりむっくりとした体形やカエルにしては小さい口が愛らしく、“動く饅頭”とも呼ばれるほど人気の高い種類です。
四肢は短く、他のカエルのようにジャンプをすることはありません。
地中棲のため穴掘りが得意で、普段は穴を掘って地中に埋まっています。
◆アメフクラガエルはペットとして飼育できる?
アメフクラガエルもペットとして飼育できます。
飼育環境は黒土と腐葉土を混ぜた柔らかめの土を10㎝以上敷き、下側の土は多湿に、上側の土は乾燥させておきます。
可愛らしい見た目をしていますが、ほとんど地表に出てくることはなく“土を飼っている”と言われるほどです。
アメフクラガエルは口が小さいので、エサは1番小さいSSコオロギを用意します。
カエル自体の飼育の難易度はそこまで高くありませんが、エサのSSコオロギが成長して大きくなってしまうと、アメフクラガエルが食べられなくなってしまうこともあります。
そのため、コオロギの管理が少々難しいかもしれません。
ニホンアマガエル
ニホンアマガエルは日本のほか、ロシア東部、朝鮮半島、中国北東部などひろく分布するアマガエル科のカエルです。
日本には琉球諸島をのぞくすべての地域に生息しており、日本のカエル代表と言えるしょう。体長は2~4.5㎝。
周囲の環境や気分によって体の色を変えることができます。湿度や気圧の変化を察知してレインコールをすることでも有名です。
◆ニホンアマガエルはペットとして飼育できる?
ニホンアマガエルもペットとして飼育できます。ニホンアマガエルは樹上性で活発に活動するため、広めの水槽を用意したほうが良いでしょう。
飼育スペースに衣装ケースを使用する方法もあります。アマガエルもエサが生餌のほうが望ましく、コオロギやハエ、ミミズやミルワームなどをバランス良く与えるようにします。
ヒメアマガエル
ヒメアマガエルはヒメアマガエル科ヒメアマガエル族に分類される日本最小のカエルです。
アマガエルと名前につきますが、日本アマガエルとは別の種になります。日本の固有種で琉球諸島に分布しています。
森林、草地、人家やその周辺に広く生息しており、体長は22mm~32mm。
胴体に対して頭は小さめで、後肢が発達しているのでジャンプ力があります。
体色はほぼ褐色で、背面中央に濃い褐色の斑紋があるのが特徴です。
◆ヒメアマガエルはペットとして飼育できる?
ヒメアマガエルもペットとして飼育できます。
ヒメアマガエルは小さい体をしていますが、ジャンプ力があるので、脱走を防ぐために高さのあるケージを用意しましょう。
ミズゴケなど湿った床材を用意しておきます。大きな水場は必要なく、水浴びができるくらいの水入れを用意しておくと良いでしょう。
飼育環境よりも小さい体に合わせた小さいエサを用意することの難易度が高いと言えるでしょう。
まとめ
今回は小さいカエルについて紹介しました。
小さいカエルはそのサイズ感から可愛らしく、ビバリウム作りを楽しめる種類もいます。
しかし、同じカエルでも生活環境の違いで生態も違ってくるので、種類に合わせた飼育環境を用意してあげましょう。
小さいカエルだけにエサも小さいという難易度はありますが、飼育環境はどれも用意しやすいものだったのではないでしょうか。
サイズは小さくても寿命は10年以上になる種類もいますので、最期までしっかりお世話をする覚悟を持ってカエルをお迎えしましょう。
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