1.水槽のサイズの種類
2.水槽の選び方
2-1.魚の種類と数
2-2.設置場所や耐荷重
2-3.完成のイメージに合わせる
3.小型水槽で飼育できる魚
3-1.30cm以下の水槽
3-2.30cmの水槽
3-3.45cmの水槽
4.中型水槽で飼育できる魚
4-1.60cmの水槽
4-2.90cmの水槽
水槽のサイズの種類
アクアリウム用の水槽には、さまざまなサイズがあります。一般的なサイズの種類は以下の通りです。
—–分類——–サイズ——-用途—–
【超小型水槽】30cm以下:金魚鉢やボトルアクアリウムなど
【小型水槽】30cmから60cmまで:初心者向け、金魚や熱帯魚など
【中型水槽】60cmから90cmまで:多くの生体や水草を飼育できる
【大型水槽】120cm以上:大型魚などの飼育
また、水槽の形状によっても以下のような種類があります。
規格水槽
量産向けにサイズが統一された最も一般的な水槽
ハイタイプ水槽
規格水槽よりも高さがある水槽
スリム水槽
奥行きや高さが規格水槽よりも低い水槽
キューブ水槽
全ての直径が同じ長さの水槽で、立方体の形をしている
ワイド水槽
奥行きと高さが統一された水槽で、横幅が広い
これらの水槽は、飼育したい生体の種類や数、設置場所のスペース、管理のしやすさなどに応じて選ぶことができます。
水槽の選び方
アクアリウムで適切な水槽を選ぶ際には、いくつかのポイントを考慮する必要があります。
以下に、水槽の選び方の基本をご紹介します。
◆魚の種類と数
水槽のサイズは、飼育する生体の大きさや数によって異なります。
一般的に、小型魚や少数の魚を飼育する場合は小型の水槽で十分ですが、大型魚や多数の魚を飼育する場合は大きな水槽が必要です。
また、水槽のサイズが大きいほど水質が安定しやすくなります。
◆設置場所や耐荷重
水槽を置く場所は、直射日光が当たらない、温度変化が少ない安定した場所を選びましょう。また、水槽の重量に耐えられる頑丈な台が必要です。
水槽の素材にはガラスとアクリルがあります。
ガラスは透明度が高く、傷がつきにくいですが、重く割れやすいです。
アクリルは軽くて割れにくいですが、傷がつきやすく、長期間使用すると黄ばむことがあります。
◆完成のイメージに合わせる
水槽をどういった目的で使用するかによって、選ぶ水槽のサイズを考える必要があります。
小型水槽で飼育できる魚
30cmから60cmまでの小型水槽で飼育できる魚は、基本的に小さな熱帯魚になります。
容量が小さく、入れられる水量も少ないため、中型・大型の魚には不向きです。
◆30cm以下の水槽
30cm以下の水槽で飼育できる魚の例は以下の通りです。
•ベタ
•金魚
•グリーンネオンテトラ
•ブラックファントムテトラ
•ファイヤーテトラ
•スカーレットジェム
•ラミレジィー
•バタフライレインボー
•タイリクバラタナゴ
ベタや金魚は1匹、小型熱帯魚は10匹~15匹程度が飼育の目安とされています。
30cm以下の水槽のメリットとしては、場所を選ばずにインテリアとして活躍する点です。
しかし、飼育できる生き物の種類に限りがあり、水量が少ないため水質の悪化が早いというデメリットもあります。
そのため、週に1~2回は水を1/3ほど交換し、水質の維持が必要です。
参考サイト
https://www.choipurasu.com/30cm-cube-tropical-fish/
https://woriver.com/13157/
◆30cmの水槽
30cmの水槽で飼育できる魚の例は、以下の通りです。
•ネオンテトラ
•アカヒレ
•グッピー
•コリドラス
•メダカ
これらの魚は小型で、水質の変化に比較的強いため、小さな水槽でも飼育しやすいです。
メリットとしては、30cmの水槽は場所を選ばずにインテリアとしても活躍し、設置が容易である点が挙げられます。
デメリットとしては、水量が少ないため水質の悪化が早く、水質を維持するための水換えの頻度が高い点です。
また、飼育できる生き物の種類には限りがあり、小型水槽専用の機材が必要になることもあります。
◆45cmの水槽
45cmの水槽で飼育できる魚の例は、以下の通りです。
•ネオンテトラ
•グッピー
•コリドラス
•ラスボラ・エスペイ
これらの魚は比較的小さく、水槽内での生活に適しています。
目安の匹数については、45cm水槽では25〜30匹程度が適切な匹数と言えるでしょう。
メリットとしては、水量が多いため水質が比較的安定しやすく、魚や水草にとって安定した環境を提供しやすい点が挙げられます。
また、小型水槽に比べて多様な魚種を飼育できるため、アクアリウムを楽しむ幅が広がります。
デメリットとしては、水量が多い分、水換えやメンテナンスが大変になる可能性があります。
また、水槽の設置場所に十分なスペースが必要になること、重量があるため移動が困難になることも考慮する必要があります。
中型水槽で飼育できる魚
水槽のサイズが60cmを超えると、飼育できる魚の種類も増えるほか、水草などのレイアウトも楽しむ事ができるようになります。
◆60cmの水槽
60cmの水槽で飼育できる魚の例としては、以下のような種類があります。
•ポリプテルス・セネガルス:最大体長30cmの古代魚で、飼育が容易なため初心者にもおすすめ
•ドワーフスネークヘッド:体長20cm程度で、単独飼育が可能
•リーフパーチ:体長10cm程度の小型肉食魚で、温厚な性格のため混泳にも向く
•ブラントノーズガー:体長30cm程度で、ガーに似た外見を持つ肉食魚
飼育できる匹数の目安は、水槽の水量と魚の体長によって異なります。一般的な計算方法は「水量 ÷ 魚の体長 = 飼える魚の数」となります。例えば、体長2cmの魚ならば60Lの水槽で約30匹飼育可能です。
60cm水槽のメリットとしては、水質管理がしやすく、小型水槽に比べて多様な魚を飼育できる点が挙げられます。
一方で、デメリットとしては、水槽の重量があり、専用の水槽台やスペースが必要になること、メンテナンスがしにくいことが考えられます。
◆90cmの水槽
90cmの水槽で飼育できる魚の例は、以下の通りです。
•エンゼルフィッシュ
•コンゴテトラ
•レインボーフィッシュ
飼育できる魚の目安の匹数については、縄張りを持つ魚は2匹まで、縄張りを阻害しないようにすれば3〜4匹ほど飼育することができます。
ただし、魚の種類や大きさ、水槽内のレイアウトによっても変わるため、具体的な数を決める際には専門家の意見を参考にするのが良いでしょう。 90cm水槽のメリットとしては、より多くの水量を確保できるため、水質が安定しやすく、多様なレイアウトや大型魚の飼育が可能です。
一方でデメリットとしては、水槽の重量が重くなり、設置場所に制限が出ることや、関連する設備の費用が高くなる傾向があります。
大型水槽で飼育できる魚
120cm以上の大型水槽では、そのサイズを活かして大型の肉食魚を飼育したり、専門家にデザインしてもらい大型の流木などを使用した、本格的なアクアリウムを楽しんだりできます。
◆120cmの水槽
120cmの水槽で飼育できる魚の例は、以下の通りです。
•カラープロキロダス
•オスカー
•フラワーホーン
120cm水槽のメリットとしては、広々とした飼育スペースを確保できることから、大型魚や水草のレイアウトを楽しむことができます。
また、水量が多いため水質が安定しやすく、生体にとって快適な環境を作りやすいです。
デメリットとしては、水量が多いため水換えやメンテナンスに手間がかかること、また水槽自体の設置にも十分なスペースが必要であることが挙げられます。
さらに、水槽や設備の初期投資が大きくなる可能性もあります。
◆150cm以上の水槽
150cm以上の水槽で飼育できる魚の例としては、アロワナが挙げられます。
このサイズの水槽では、大型魚の飼育や熱帯魚の群泳を楽しむことができます。
飼育できる匹数については、縄張りを持つ魚は2匹まで、縄張りを阻害しないようにすれば3〜4匹ほど飼育することができます。
ただし、魚の種類や水槽の設備によっても異なるため、具体的な数を決める際には専門家の意見を参考にすると良いでしょう。
メリットとしては、大型水槽では大きな魚を飼育できることや、ダイナミックなアクアリウムを再現できる点があります。
また、水槽が大きいため水質が安定しやすく、魚のストレスを軽減できる可能性があります。
デメリットには、水槽の設置場所の確保や床の耐荷重の確認、水槽の搬入経路の考慮など、設置に際して多くの注意点があることが挙げられます。
また、初期費用やランニングコストが高くなることも考慮する必要があります。
水槽の大きさによっては、水換えの際に大量の水を扱う必要があるため、その作業が大変になることもデメリットです。
まとめ
水槽の大きさは、30cm以下から120cm以下まで、様々なサイズが用意されています。
自分の目的や飼いたい魚の種類、設置場所などを考慮して、適した大きさの水槽を購入しましょう。
小さいサイズの水槽は、メンテナンスや移動が簡単な一方、水換えの頻度は多くなります。
中型以上の水槽は、複数の魚を混泳させたり、水草をメインとしたアクアリウムを楽しめたりと選択肢が広がりますが、大きくなるほど水量が多くなります。
重量や水換えなどのメンテナンスも大変になるほか、設置場所についても注意が必要です。
迷う場合はショップで専門家に相談して、最適なサイズの水槽を選びましょう。
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