フェレット用ケージの選び方

フェレットは一日の大半をケージの中で寝て過ごす動物ですので、住みづらくなく安全で、快適に過ごせるようなケージを選びたいですよね。
ここでは、フェレットを飼育するのに最適なケージのデザインや材質についてをご紹介します。
◆高さより広さ重視
フェレットに適したケージのデザインは床面積が広い横型のケージです。
フェレットは身軽で縦の運動も得意なように思われますが、ケージの網を伝って登っていくのは得意ですが、着地が苦手。
また、高さの感覚も乏しいため、高低差があるケージの場合転落事故につながってしまうおそれもあります。
そのため、安全面やフェレット自身の住みやすさを考慮した床面積の広い横型デザインのケージを選ぶことをおすすめします。
◆サイズ基準
フェレットを飼育するには、少なくとも横幅60cm×奥行き40cm以上のケージを用意しましょう。
余裕を持って横幅80cm×奥行き50cm以上のものだと、大きめのトイレやハンモック、寝袋などを入れても余裕があります。
ひとつのケージで多頭飼いをすることもできますが、その場合は横幅100cm×奥行き65cm以上のものを用意するのがベターです。
高さはいずれも50cm程度あれば十分です。
◆掃除のしやすさ
フェレットは頻繁に排泄をする生き物です。毎日のトイレのお掃除に加え、週に一回はケージ全体のお掃除が必要になります。
毎日メンテナンスを少しでも楽にできるよう、トイレの出し入れがし易い、入口が大きく開くタイプのケージがおすすめです。
◆柔軟性のある素材
フェレットはときに暴れるように遊ぶこともあるため、ケージにぶつかって怪我をしないためにも柔軟性のある素材がベター。
近年では柔らかい鋼材を使用したケージが多く販売されています。
ワイヤーで網目が組まれているものが多く、一見小型犬のケージを流用できそうですが、小型犬用のケージはフェレットにとっては網目が大きいものがほとんど。
フェレットの体はとても細く脱走の名人なので、脱走の危険を回避するため、細かな網目のものを選ぶとよいでしょう。
フェレット用ケージの種類と特徴
フェレットのケージにはさまざまな種類があり、それぞれに特徴やメリットデメリットがあります。
今回は「ワイヤーケージ」「プラスチックケージ」「木製ケージ」それぞれの特徴をご紹介します。
◆ワイヤーケージ
一番オーソドックスなフェレットケージの材質になります。
ワイヤーケージは『材質』の項目でもご紹介した柔らかい鋼材を使用したものが一般的で、特徴は通気性がいいことがあげられます。
ハンモックなども付けやすいのが特徴で、天井近くに寝床を作ってあげることもできます。
ただし、爪をひっかけて怪我をする可能性があるので、床底は必ず網ではなく平坦なものを選びましょう。
またデメリットとしては、トイレの砂などで遊んでしまう場合は、ワイヤー部分から飛び出し周りが散らかってしまうことなどがあげられます。
◆プラスチックケージ
フェレットやその他の小動物用のケージにプラスチック製のものもあります。
人気のタイプは正面、もしくは全面がアクリル素材を使用したクリアタイプになっているものです。
このタイプのケージのメリットはなんといっても見通しの良さです。
ワイヤーケージの場合、どうしても網目が邪魔になってしまいますが、クリアタイプの場合は可愛いフェレットの姿を満喫することができます。
デメリットとしては、通気性が悪く匂いなどがこもったり、暑さで夏バテする可能性があること。
また、給水器やハンモックなども設置する場所が限られてしまいます。
◆木製ケージ
日本で見かけることは少ないですが、海外の飼育者さんがSNSでアップしているのを見たことがある方も多いのではないでしょうか。
木製のケージのメリットとしては、インテリアに馴染みやすい、温かみがある、フェレットがかじっても安心な天然素材で出来ているものも多い、などがあげられます。
デメリットとしては、重くて移動や掃除がしにくい、粗相をすると匂いがしみついてしまう、耐久性が金属のものに比べて低い、などです。
メリットとデメリットをそれぞれ比べて導入を検討するとよいでしょう。
フェレットケージ内のレイアウト
ご自身のニーズにあったものが選べたら、次はケージ内のレイアウトが重要になってきます。 フェレットは一日のうち20時間以上は寝ている生き物です。 上から吊るすハンモックタイプのものが一般的で、床に置くタイプのものより汚れることが少ないなどのメリットがあります。 フェレットはとても遊び好きな生き物です。
習性としてトイレを覚えることができるので、ケージの中にトイレを設置してトイレトレーニングをしてあげましょう。
食器はプラスチックなどの軽いものだとひっくり返してケージ内を汚してしまうおそれがあります。
ケージのレイアウトを決めて設置したら、フェレットが問題なく快適に過ごせるようにケージ内の環境管理も配慮しましょう。 フェレットは暑さに弱い生き物です。 湿度は40〜65%が良いとされています。
また、安全に気を配るのもフェレットが安心して暮らしていくためには大切です。 ●高さがあるものより、床面積のあるケージを選ぶ その他に、トイレ砂などを誤飲しないように、お迎えしたばかりの頃は慣れるまで見守ってあげましょう。 フェレットのケージはいつでも清潔に保ってあげることが肝心です。 今回は、フェレットのケージ選びについてご紹介してきました。
ここではフェレットケージになにを設置すればよいか、基本的なことについてご紹介していきます。◆ベッドと隠れ場所
そのため、安心して寝ることのできるベッドや隠れ場所は必須になってきます。
寝袋のようになっているハンモックもあり、隠れ家にできたり、フェレットの「潜る」という本能を満たすこともできるようになっています。
夏用・冬用、汚してしまったときのための洗い替え用のストックがあるとさらにいいでしょう。◆遊び場
ケージから出して一緒に遊ぶ時間以外でも、ケージの中で一人遊びができるように、トンネルやボールなどのおもちゃを入れておける遊び場のスペースがあるとなおいいでしょう。
床面が網目の場合、遊んでいるときなどに爪を引っ掛けて怪我してしまう場合がありますので、網を外して爪が引っかかりにくい素材のマットなどを敷いてあげるのがベターです。◆トイレ
動いてトイレ砂が飛び散らないように、ケージに固定できるタイプのトイレがおすすめです。
隅っこで排泄をする個体が多いため、ケージの隅に置くことをおすすめします。
トイレ用の砂をいれることが多いですが、散らかってしまわないように深さがあるトイレを選ぶと散らかりにくいでしょう。◆食器と給水器
ケージの側面に固定できるものや、陶器やステンレスなどの重みのあるものを選ぶといいでしょう。
給水器に応じて設置するようにしましょう。
また、食器も給水器も丸洗いできるタイプが衛生的でおすすめです。
フェレットケージ内の環境管理
◆適切な温度と湿度
至適温度は15〜21℃と言われており、若くて健康なフェレットの場合は4〜28℃の間であれば適応できると言われています。
ただし、適応できるだけで快適な環境というわけではありません。
また、30℃を超えると体調が悪化する場合もあります。
そのため、日本の高温多湿の夏はフェレットの飼育環境には向かないので、エアコンを使用して室温と湿度の管理を行うようにしましょう。◆安全対策
●床の網は外し平坦にする。爪が引っかからない素材のマットを敷く。
●網目が細かいフェレット用のケージを選ぶ(脱走防止)
●暴れてぶつかってもダメージが軽減されるよう、柔軟性のあるワイヤーだとベター。
●指などを挟む危険な場所がないか確認する
◆いつでも清潔に
特にトイレですが、フェレットはトイレを覚えたとしても、こまめに掃除をしないとトイレでの排泄を嫌がり他の場所で粗相をしてしまうこともあります。
フェレットは一日に何度も排泄をするので、トイレの掃除は頻繁にするようにしてください。
まとめ
犬や猫用のケージではフェレットにとって不都合が多いため、記事内で紹介した注意点や選び方を考慮して、フェレット用のケージを用意すると、不要な事故を避け、フェレットが快適に過ごせる空間を作ることができるでしょう。
この記事があなたとフェレットとの生活を有意義なものにする参考になりましたら幸いです。
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