フェレットを飼いたい!ケージの失敗しない選び方を解説

2024.09.28

フェレットを飼いたい!ケージの失敗しない選び方を解説

フェレットの飼育を考えるときに、最初に購入するのがフェレットの住処となるケージです。 ケージには色々種類がありますので、初めてフェレットをお迎えする方には何を基準に選ぶのか迷うことも。 そこで今回は、フェレットを飼育するうえでのケージの選び方をご紹介します。


フェレット用ケージの選び方

フェレット

小動物の中でも人気のペットであるフェレット。
フェレットは一日の大半をケージの中で寝て過ごす動物ですので、住みづらくなく安全で、快適に過ごせるようなケージを選びたいですよね。
ここでは、フェレットを飼育するのに最適なケージの「サイズ」「材質」「デザイン」をご紹介します。

◆デザイン

ケージには大きく分けて縦に長い縦型と、床面積が広く高さが低い横型の二種類のデザインがあります。
フェレットに適したケージのデザインは床面積が広い横型のケージです。
フェレットは身軽で縦の運動も得意なように思われますが、ケージの網を伝って登っていくのは得意ですが、着地が苦手。
また、高さの感覚も乏しいため、高低差があるケージの場合転落事故につながってしまうおそれもあります。
そのため、安全面やフェレット自身の住みやすさを考慮した床面積の広い横型デザインのケージを選ぶことをおすすめします。

◆サイズ

「床面積の広い」ケージとお伝えしましたが、どのぐらいの広さが必要かも知っておく必要があります。
フェレットを飼育するには、少なくとも横幅60cm×奥行き40cm以上のケージを用意しましょう。
余裕を持って横幅80cm×奥行き50cm以上のものだと、大きめのトイレやハンモック、寝袋などを入れても余裕があります。
多頭飼いを考えている場合は横幅100cm×奥行き65cm以上のものを用意するのがベターです。
高さはいずれも50cm程度あればいいでしょう。

◆材質

ケージを選ぶ際、材質も重要な選択要素のひとつです。
フェレットはときに暴れるように遊ぶこともあるため、ケージにぶつかって怪我をしないためにも柔軟性のある素材がベター。
近年では柔らかい鋼材を使用したケージが多く販売されています。
ワイヤーで網目が組まれているものが多く、一見小型犬のケージを流用できそうですが、小型犬用のケージはフェレットにとっては網目が大きいものがほとんど。
フェレットの体はとても細く脱走の名人なので、脱走の危険を回避するため、細かな網目のものを選ぶとよいでしょう。


フェレット用ケージの種類と特徴

フェレットのケージにはさまざまな種類があり、それぞれに特徴やメリットデメリットがあります。
今回は「ワイヤーケージ」「プラスチックケージ」「木製ケージ」それぞれの特徴をご紹介します。

◆ワイヤーケージ

一番オーソドックスなフェレットケージの材質になります。
ワイヤーケージは『材質』の項目でもご紹介した柔らかい鋼材を使用したものが一般的で、特徴は通気性がいいことがあげられます。
フェレットは暑さが苦手な生き物ですので、水槽のようなケースだと夏場は暑さでバテてしまいます。
また、ハンモックなども付けやすいのが特徴で、天井近くに寝床を作ってあげることもできます。
デメリットとしては、トイレの砂などで遊んでしまう場合は、ワイヤー部分から飛び出し周りが散らかってしまうことなどがあげられます。

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◆プラスチックケージ

フェレットやその他の小動物用のケージにプラスチック製のものもあります。
人気のタイプは正面、もしくは全面がアクリル素材を使用したクリアタイプになっているものです。
このタイプのケージのメリットはなんといっても見通しの良さです。
ワイヤーケージの場合、どうしても網目が邪魔になってしまいますが、クリアタイプの場合は可愛いフェレットの姿を満喫することができます。
デメリットとしては、通気性が悪く匂いなどがこもってしまうこと。
また、給水器やハンモックなども設置する場所が限られてしまいます。

◆木製ケージ

フェレットのケージには木製のものもあります。
日本で見かけることは少ないですが、海外の飼育者さんがSNSでアップしているのを見たことがある方も多いのではないでしょうか。
木製のケージのメリットとしては、インテリアに馴染みやすい、温かみがある、フェレットがかじっても安心な天然素材で出来ているものも多い、などがあげられます。
デメリットとしては、重くて移動や掃除がしにくい、粗相をすると匂いがしみついてしまう、耐久性が金属のものに比べて低い、などです。
メリットとデメリットをそれぞれ比べて導入を検討するとよいでしょう。


フェレットケージ内のレイアウト

遊ぶフェレット

フェレットケージの材質によるメリットデメリットを把握し、ご自身のニーズにあったものが選べたら、次はケージ内のレイアウトが重要になってきます。
ここではフェレットケージになにを設置すればよいか、基本的なことについてご紹介していきます。

◆ベッドと隠れ場所

フェレットは一日のうち20時間以上は寝ている生き物です。
そのため、安心して寝ることのできるベッドや隠れ場所は必須になってきます。
上から吊るすハンモックタイプのものが一般的で、床に置くタイプのものより汚れることが少ないなどのメリットがあります。
寝袋のようになっているハンモックもあり、隠れ家にできたり、フェレットの「潜る」という本能を満たすこともできるようになっています。
夏用・冬用、汚してしまったときのための洗い替え用のストックがあるとさらにいいでしょう。

◆遊び場

フェレットはとても遊び好きな生き物です。
ケージから出して一緒に遊ぶ時間以外でも、ケージの中で一人遊びができるように、トンネルやボールなどのおもちゃを入れておける遊び場のスペースがあるとなおいいでしょう。
床面が網目の場合、遊んでいるときなどに爪を引っ掛けて怪我してしまう場合がありますので、網を外して爪が引っかかりにくい素材のマットなどを敷いてあげるのがベターです。

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◆トイレ

フェレットは一日に何回も排泄を行う生き物です。
また、習性としてトイレを覚えることもできるので、ケージの中にトイレを設置してトイレトレーニングをしてあげましょう。
隅っこで排泄をする個体が多いため、トイレもケージの隅に置くことをおすすめします。
トイレ用の砂をいれることが多いですが、散らかってしまわないように深さがあるトイレを選ぶと散らかりにくいでしょう。
トイレに慣れるうちはトイレ砂を誤飲してしまわないように、注意深く観察してあげてください。

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フェレットの習慣を考えて作られた、多方向から進入できる、使いやすい形状の専用トイレです。大型でイージーホーム(フェレット)80 などのケージに奥行きにちょうど良くはめ込めます。背面に固定用フックが付いて、専用ナットでケージにしっかり固定できます。

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◆食器と給水器

フェレットの餌をいれる食器と、飲料をいれる給水器も設置しましょう。
食器はプラスチックなどの軽いものだとひっくり返してケージ内を汚してしまうおそれがあります。
ケージの側面に固定できるものや、陶器やステンレスなどの重みのあるものを選ぶといいでしょう。
水入れも床に置くタイプのものはひっくり返してびしょ濡れになってしまうおそれがあります。
こちらもケージの側面に固定できるタイプのものや、ノズルを押すと水が出てくるボトル状のもの、一定量が自動で出てくる給水器などを必要に応じて設置するようにしましょう。
また、食器も給水器も丸洗いできるタイプが衛生的でおすすめです。

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給餌量の目安がわかりやすい、ピーナッツ型のめもり付。フェレットのかわいい仕草をデザインしました。

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フェレットケージ内の環境管理

フェレットのケージ

ケージのレイアウトを決めて設置したら、フェレットが問題なく快適に過ごせるようにケージ内の環境管理も配慮しましょう。
以下で詳しくご紹介します。

◆適切な温度と湿度

フェレットは暑さに弱い生き物です。
至適温度は15〜21℃と言われており、若くて健康なフェレットの場合は4〜28℃の間であれば適応できると言われています。
ただし、適応できるだけで快適な環境というわけではありません。
また、30℃を超えると体調が悪化する場合もあります。
湿度は40〜65%が良いとされています。
そのため、日本の高温多湿の夏はフェレットの飼育環境には向かないので、エアコンを使用して室温と湿度の管理を行うようにしましょう。

◆いつでも清潔に

フェレットのケージはいつでも清潔に保ってあげることが肝心です。
特にトイレですが、フェレットはトイレを覚えたとしても、こまめに掃除をしないとトイレでの排泄を嫌がり他の場所で粗相をしてしまうこともあります。
フェレットは一日に何度も排泄をするので、トイレの掃除は頻繁にするようにしてください。
そのため、トイレの出し入れがし易い、入口が大きく開くタイプのケージがおすすめです。

◆安全対策

また、安全に気を配るのもフェレットが安心して暮らしていくためには大切です。

    ■ケージの安全対策■

    ●高さがあるものより、床面積のあるケージを選ぶ
    ●床の網は外し平坦にする。爪が引っかからない素材のマットを敷く。
    ●網目が細かいフェレット用のケージを選ぶ(脱走防止)
    ●暴れてぶつかってもダメージが軽減されるよう、柔軟性のあるワイヤーだとベター。
    ●指などを挟む危険な場所がないか確認する

その他に、トイレ砂などを誤飲しないように、お迎えしたばかりの頃は慣れるまで見守ってあげましょう。


まとめ

今回は、フェレットのケージ選びについてご紹介してきました。
犬や猫用のケージではフェレットにとって不都合が多いため、記事内で紹介した注意点や選び方を考慮して、フェレット用のケージを用意すると、不要な事故を避け、フェレットが快適に過ごせる空間を作ることができるでしょう。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事があなたとフェレットとの生活を有意義なものにする参考になりましたら幸いです。



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