文鳥の爪切りは必要?詳しいやり方や上手くできないときの対処法を解説

2021.07.26

文鳥の爪切りは必要?詳しいやり方や上手くできないときの対処法を解説

文鳥の爪切りができないと悩んでいる方は多いのではないでしょうか。いざ切ろうと思うと暴れ始め、文鳥を傷つけてしまわないか怖くなってしまいますよね。とはいえ伸びたままでは、文鳥に負担がかかっているかもしれません。本記事では「文鳥の爪切り方法」や「うまくできないときの対処法」について解説していきます。爪切りに苦手意識がある方は、ぜひ参考にしてください。


文鳥の爪切りは必要?

5040086_s

結論からお伝えすると、必要以上に伸びてきた場合は爪切りが必要です。
とはいえ「切るのはなんだか怖い…」と苦手意識を持っている人は少なくないでしょう。
確かに爪切りは文鳥にストレスがかかる行為ですし、間違ったところを切ってしまわないか不安になりますよね。
では、伸びたまま放っておくとどうなってしまうのでしょうか?

◆伸びていると危険

伸びた爪を放っておくと、文鳥が服やカーテンなどに引っかかったり、ケージの隙間に足をはさんで骨折したりする危険性があります。
鳥の骨は軽量化のため中が空洞になっており、体の小さな文鳥の骨は非常に折れやすいので注意が必要です。
他にも、伸びた爪が邪魔して止まり木をうまくつかめなかったり、足全体に体重がかからず負担がふえてしまったりする可能性もあります。
ですので、文鳥の爪が伸びてきたら正しい方法で切ってあげましょう。

◆野生の文鳥との違い

野生の文鳥は爪を切らないし、爪切りは必要ないのでは?と考える方もいるかもしれません。
自然木につかまったり整備されていない地面を歩いたりすることで、野生の文鳥の爪は自然と削られていきます。
対して家で人間に飼われている文鳥は、平らな床や柔らかいカーペットの上を歩くので爪はどんどん伸びていってしまうのです。


文鳥の爪切りの目安

爪を切る必要があるとは言ったものの、半年に一回といった明確な決まりがあるわけではありません。

  • 地面に立ったときに爪のせいで指が浮いている
  • 透けて見える血管の先から3~5㎜ほど伸びている
  • 止まり木をつかんだ時に前後の爪が触れている

などが爪を切る目安です。
文鳥にも個体差があり、早くから爪切りが必要な子もいれば全く必要としない子もいます。普段からよく観察をして、適切な頻度で爪切りを行うことが大切です


文鳥の爪切りに必要な道具

爪切りを行う前に必要な道具をそろえておきます。
飼い主が焦ったり構えたりしてしまうと、文鳥もその不安を感じとって警戒してしまいます。もしもの時に慌てないためにもしっかりと準備をしておきましょう。
それでは文鳥の爪切りに必要な道具を順に紹介していきます。

◆爪切り

爪切りは、人間用でも小鳥用でも小型のニッパーでも問題ありません。文鳥の負担を軽くするためにも、切れ味のいいものを用意しましょう。
小鳥用の爪切りは爪が欠けたり割れたりしにくいですし、ニッパーは爪の先端が見やすくて切りやすいです。
人間用の爪切りを使う場合は、人間が使うものとは別で用意し使用前後に消毒することをおすすめします。

◆止血剤

どんなに注意して切っていても出血してしまう可能性はあります。
犬猫用でパウダー状の止血剤が市販されているので用意しておくとよいでしょう。小麦粉や片栗粉も止血剤として使えます。

◆タオルや布など

タオルで文鳥の視界をさえぎると大人しくなることがあるので、文鳥が暴れて保定がうまくいかない場合はぜひ試してみてください。文鳥に噛まれるのを防ぐこともできますよ。
ただし文鳥の姿が見えなくなってしまうので、持ち方には注意が必要です。
また、タオルで覆うことで呼吸が苦しくなってないかよく確認し、文鳥に無理がかからないようにしましょう。

◆周りの環境

手元を明るくして、文鳥の爪がよく見えるようにしておきます。文鳥が暴れ出す可能性もあるので、周囲に危険なものがないか確認しておくのをおすすめします。


文鳥の爪切りのやり方

準備が整ったら爪切りを始めていきます。刃物を扱う作業なので慎重に行いましょう。
では順番に手順を解説していきます。

①保定する

まずは文鳥を捕まえ、暴れないように保定します。
利き手でない方の手で文鳥の背中を包み込むように持ち、人差し指と中指で首をしっかりとはさみます。
文鳥の首は細いので、よほど力を加えない限り大事には至りません。文鳥が暴れたときに手からすり抜けないよう優しく握り、残りの指で文鳥の体を支えます。

②切る爪を固定する

保定ができたら切りたい爪を親指と薬指で固定します。
このとき、なるべく爪の先を押さえてあげると切った時に文鳥に伝わる衝撃を減らすことができます。文鳥の足を薬指や小指に乗せるようにして固定してもかまいません。
文鳥の足は細いので、固定するのが怖いと感じるかもしれません。しかしうまく固定できていないと文鳥が暴れたときに固定がずれて、間違ったところを切ってしまう可能性もあります。
けがを防止するためにも、ある程度しっかり固定することは大切です。

③爪を切る

文鳥の爪には血管が通っているので切りすぎには注意してください。透けて見える血管の1㎜くらい先を切ると安全です。
爪切りの頻度を減らしたいからとぎりぎりを狙いすぎると、出血する恐れがあるので無理はしないようにしましょう。

◆注意点

どの工程においても文鳥が苦しくないかを第一に考えて行いましょう。少しでも異常を感じたら開放し、無理に続けないようにしてください。
爪を切ることに集中しすぎると、気づかない間に文鳥を握る手に力が入ってしまうことも考えられます。もし可能であれば、保定と爪切りを2人で分担するのもよいでしょう。
また、飼い主の手の大きさや指の長さ、文鳥の性格などによってやりやすい方法は変わってきます。
大切なのは上記の方法通りに行うことではありません。文鳥が苦しくなく、安全に作業ができる方法を探してくださいね。

◆血がでたときの対処法

血がでてしまったときは、慌てず適切な処理を行いましょう。
ティッシュで血をふきとったあとに、用意しておいた止血剤を爪にぬります。小麦粉や片栗粉で代用する場合も手順は同じです。
30分ほど様子を見て血が止まっているようなら問題ありません。
ただ、止血処理を行っても血が止まらない場合や、指が腫れているなど異常が見られた場合は病院へ行ってお医者さんの指示に従ってください。


文鳥の爪切りがうまくできない場合は?

22040840_s

頭では理解できていてもどうしてもうまくいかなかったり、文鳥が暴れて爪切りどころではなかったりすることもあるでしょう。
うまくできたという方も、できるだけ爪切りの回数を減らして素早く終わらせてあげたいですよね。
ここでは爪切りがうまくできない時の対処法や、文鳥の負担を減らすための方法をご紹介します。

◆病院で切ってもらう

家でうまく爪切りができない場合は、動物病院で切ってもらうという選択肢もあります。
病院にもよりますが、500円~800円ほどで切ってもらえるところが多いので、気になる方は一度かかりつけの病院に問い合わせてみましょう。
また、病院で一度お手本を見せてもらうのもおすすめです。どんなふうに保定するとよいのか、力加減はどのくらいか、爪はどこまで切ってよいのかなど自分で切るときの参考になります。

◆保定に慣れる

文鳥も飼い主も保定に慣れていない状態だと、怪我につながる恐れがあります。初めて保定をするという方は、まず保定の練習から始めることをおすすめします。
最初はうまくいかず嫌がられて距離を置かれるかもしれません。そのときは無理して続けず一度中止しましょう。続けるうちに、少しずつベストな方法や力加減が分かってきます。
また、保定は薬を飲ませるときにも必要なので、飼い主にとっても文鳥にとっても慣れておいて損はありません。

◆止まり木を使う

お使いの止まり木がプラスチック製で表面がつるつるしているなら、自然木の止まり木に変えてみるのもおすすめです。自然木のザラっとした表面が文鳥の爪を少しずつ削り、爪切りの頻度を減らすことができます。
自然木といってもなんでもいいわけではありません。拾ってきた木の枝には毒性がある場合もあるので、市販されている自然木を選ぶのが無難です。
止まり木にやすりを貼りつける方法や、もともとやすりがついている商品を選ぶという選択肢もあります。
ただ文鳥はくちばしを止まり木にすりつける癖があり、くちばしが傷ついてしまう可能性があります。
とり入れる場合は、爪があたる部分だけやすりを貼るといった工夫をするとよいでしょう。
また種類にかかわらず、新しい止まり木を怖がることもあるので様子を見ながら設置してください。

◆数回に分ける

一度に両足全部の爪を切ろうとするとどうしても時間がかかり、文鳥に負担がかかってしまいます。文鳥があまりに嫌がる場合は数回に分けて爪切りを行ってもかまいません。例えば、文鳥の指は8本なので、1日2本切れば4日で終わりますね。
文鳥と飼い主の信頼関係を保つためにも無理はしないようにしましょう。


まとめ

今回は「文鳥の爪切り方法」や「爪切りがうまくできない時の対処法」について解説しました。
文鳥に快適に暮らしてもらうためにも爪切りは重要ですが、小さな体の小さな爪を切るのは難しく、注意すべきこともたくさんあります。
初めはうまくいかないかもしれませんが少しずつベストな方法を見つけていきましょう。どうしても難しい場合は無理せず病院を頼ってくださいね。
飼い主が爪切りを怖いと思っているとき、文鳥はそれ以上に恐怖を感じそれでも頑張っています。切り終わった後はめいっぱい褒めて、たくさんかわいがってあげてくださいね。



– おすすめ記事 –

・知りたい!文鳥の鳴き声と気持ち
・インコの暑さ対策はどうする?適温は?エアコンを使った暑さ対策方法と便利グッズ
・デグーの鳴き声の意味は?感情豊かなデグーの気持ちを理解しよう!
・カナリアを飼いたい!特徴や飼育方法について紹介


focebookシャア
ツイート

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
PetSmileすもーる部

PetSmileすもーる部

小動物大好きPetSmileすもーる部です。小動物にまつわるエピソードやお役立ち情報を発信します♪


記事に関するお問い合わせはこちら