知りたい!文鳥の鳴き声と気持ち

2021.05.19

知りたい!文鳥の鳴き声と気持ち

ペットとして人気の高い鳥、文鳥。小さなまるい体が愛らしく、とても人気のある鳥です。しかし、見た目の可愛らしさは知っていても、どんな生活環境が必要で、どんな声で鳴くのか知らない方もいるのではないでしょうか。この記事では、文鳥の鳴き声の意味や、人間とのコミュニケーションの取り方とについて、ご説明します。


文鳥はどんな鳥なのか?

文鳥

◆文鳥の原産国は?

文鳥は、スズメ目カエデチョウ科キンパラ属の分類される、小鳥です。原産国はインドネシアなので、高温多湿の環境に強いですが、寒さに弱いのが特徴です。羽が生え代わる「換羽期」には、高い湿度が必要になりますが、文鳥の「換羽期」のピークである6月は日本の気候も湿度が高いので、飼育に適した環境であるといえますね。日本では江戸時代のころからペットとして親しまれており、手乗りも上手な鳥として人気があります。

◆文鳥の特徴

文鳥の大きさは、スズメよりも少し大きい、体調15㎝前後です。鳥の中では小型の鳥に属します。

文鳥の特徴①目

人間の目では判別できない紫外線も見ることができ、色を人間以上に細かく見分けられます。しかし、人間のように眼球を動かせられないので、見たいものの方向に首を傾けて見る動作を見せます。まぶたも人間と異なり上下にあるので、目を閉じるときには、上下のまぶたを閉じます。

文鳥の特徴②耳

羽毛に覆われているので、普段は見ることができませんが、文鳥は鳥の中では聴力が良い鳥です。犬や猫ほどの聴力はありませんが、人間と同じぐらい聴力が発達しています。認識できる音域の幅は人間より広く、鳴き声で仲間と会話を楽しむこともあります。人間に慣れた文鳥は、人間ともコミュニケーションがとれるということを理解し、飼い主の声の変化で飼い主の感情の変化を認識します。人間のように突出した耳介を持たないので、物を見るときと同様に、音がした方向を探るために首をかしげて音の方向を探します。

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文鳥の鳴き声はうるさい?

今まで鳥の飼育をしたことがない方にとって、一番気になるのは文鳥の鳴き声がうるさいかという点ではないでしょうか。文鳥の体の大きさはスズメ程度なので、鳴き声の大きさもスズメの鳴き声と同じぐらいの大きさと思っていただいてよいでしょう。しかし、普段スズメの鳴き声を聞くことが多いのは、室内ではなく、屋外です。そのため、いざ飼育を開始して屋内で文鳥の鳴き声を聞くと、「想像していた鳴き声より、大きかった」と感じる方が多いかもしれませんね。
文鳥の鳴き声がうるさいと感じたら、まずその理由を考えてあげるようしてください。鳴き声がうるさい理由として、考えられることはいくつかありますが、主に以下の3つのようなことが考えられます。状況に応じて、対処してみてくださいね。

①発情期である
文鳥の発情期は、通常の場合秋~春にかけてだと言われています。鏡にうつる自分の姿に、鳴き声を上げることが多い場合は、発情期による鳴き声が考えられます。鏡を撤去するなどの対策が可能です。

②さえずる練習をしている
個体差が大きいですが、歌うことが大好きな文鳥は、歌の練習をよくします。人間が歌うことをやめさせることはできないので、文鳥の鳴き声が気にならない様に、対策をする必要があります。吸音材や防音ケースなどを設置して、鳴き声が響かないようにする対策が必要です。また、近所迷惑にならないように配慮したい場合は、ケージを置く位置を窓際で鳴く、家の中心に置くなどして配慮しましょう。

③エサや水が不足している
文鳥はお腹が空いている時や、のどが渇いた場合も、鳴き声で知らせてくることがほとんどです。与えているエサの量が適量か確認してみてください。水は固定した水入れでも、文鳥が水浴びをしたり、水入れを傾けるなどして水が無くなってしまうことがよくあります。文鳥は汚れた水は飲まないので、鳴き声がした際には、清潔な水がたっぷり入っているかも合わせて見てあげるとよいでしょう。


文鳥の鳴き声に感情や気持ちがある?

文鳥の鳴き声

文鳥の鳴き声は、歌としてのさえずりだけでなく、感情や気持ちを表現するコミュニケーションをとるための動作です。文鳥同士の意思疎通だけでなく、飼い主へ気持ちを伝えるためにも鳴き声をあげます。文鳥が飼い主に向かって文鳥が鳴き声をあげたら、何かを伝えたいという意思表示の表れ。飼い主が鳴き声に気づいていながら、無視をしてしまうと、文鳥はストレスを感じてしまいます。必ず声をかけ返すなど、「鳴き声が伝わっているよ」という意思表示を返してあげてくださいね。
文鳥の鳴き声による感情表現として代表的な物は、「チッ」「ピッ」など、つぶやくような短さの鳴き声です。
主にこのような鳴き声の時には、飼い主の声掛けに対する返事や、自分に気づいてほしい際の「呼びかけ」です。かまって欲しい、寂しいという気持ちの表れでもありますので、時間が許すならば放鳥するなど、遊んであげられるとよいですね。
反対に、「キャルルル」と首を左右に振りながら、怒りの鳴き声をあげることもあります。1羽飼いの場合は慣れないおもちゃに警戒していることが多いですが、多頭飼いの場合はケンカが始まった場合もあります。飼い主に発せられた鳴き声でなくても、文鳥の鳴き声で感情が分かるので、日ごろからどんな鳴き声で鳴いているのか、気にかけてあげてくださいね。

もちろん、飼い主が文鳥の声を聞いているように、文鳥も飼い主の声を日々聞いています。「おはよう」「ご飯だよ」「おやすみ」などの声掛けは、毎日同じ時間帯で同じ言葉を聞くことになるので、なんとなくその意味を把握していきますよ。挨拶のように決まった言葉以外は、意味を理解していなくても、飼い主の声の高さや低さ、抑揚を把握しています。信頼関係ができている文鳥は、飼い主が発する言葉を嬉しそうに聞いてくれますが、声掛けをするなら、できるだけ優しく語りかけてあげましょう。文鳥にとって、リラックスした時間になりますよ。
毎日コミュニケーションを続けていくと、文鳥が何を伝えたいのか鳴き声や仕草で分かるようになってきます。文鳥も飼い主が鳴き声に反応してくれると、自信をもってどんどん気持ちを表現してくれるようになります。文鳥が歌うように鳴き声を聞かせてくれるようになると、それは文鳥があなたを大好きになっている証拠です。最初は文鳥が何を求めているのか分からないこともありますが、お互いの存在を気にしながらコミュニケーションをとることで、信頼関係が築けます。


文鳥の鳴き声は何種類ある?

文鳥の鳴き声の種類は、細かく分けると10種類以上あるといわれています。個体によって鳴き方が違う場合もありますが、いつもとは違う鳴き声をあげた時には、いつもと違う気持ちの表れかもしれません。どんな気持ちで文鳥が鳴いているのか分からない場合でも、無視してしまうと文鳥がストレスを感じてしまいます。飼い主は同じような音を発して、文鳥に返事をしてあげてくださいね。

◆文鳥の鳴き声の種類

文鳥の鳴き声に個体差や個性はありますが、ある程度鳴き声に共通点があります。一般的に飼い主が聞き分けられる文鳥の鳴き方と、その時の文鳥の気持ちについてご説明します。

①チッ、チッ、チッ

飼い主に要望がある時によく聞かれる鳴き声です。くちばしは閉じて短めに鳴くことが特徴です。

②チッ!

飼い主が話しかけた時に、返事のように鳴きます。この時もくちばしは閉じていて、短めに返事をしてくれます。

③チチッ!

①よりも早くチチッと鳴いた場合は、何かを怖がったり、警戒している表れです。

④チチチッ!!

警戒心が強く、飛び立って逃げながら発することの多い鳴き声です。

⑤チュイーヨ、チュイーヨ

主に雄の文鳥が、雌の文鳥に対して求愛の歌として鳴く声です。縄張りを主張する時にも、発することがあります。

⑥ギャーギャー

命の危険を感じた時に発することが多い鳴き声です。爪を切るために人に握られた時などに発することもあります。

⑦ポポポ ピピピ

2羽以上の仲の良い文鳥が、再会したときに会話するように発する鳴き声です。交互に鳴きかわすので「ポピポピポピ」と可愛らしい鳴き声に聞こえることもあります。

⑧ルルルル…

低い鳴き声でうなるように鳴き、見慣れない物や人に威嚇をしたときに発します。

⑨ピッ!

飼い主に呼びかけられたときや、ケージの前に誰かが通った時などに、自分の存在を表す鳴き声です。

⑩ジュウー

あまり響かない鳴き声で、親鳥やパートナーを呼ぶ時に発することが多い鳴き声です。

⑪フシュッ!フシュ!

主に幼鳥や、老鳥が発することが多い鳴き声です。視力が弱く周りが見えていない場合に、何かの気配を感じて、威嚇するときに発することが多い鳴き声です。


まとめ

文鳥は、インドネシア原産の高温多湿の環境に適した鳥です。日本の湿度の多い夏は飼育に適した環境ですが、冬の乾燥した寒さには弱いので、飼育環境を整えてあげてくださいね。文鳥の体の大きさは、一般的なスズメより少し大きい15㎝程度です。鳴き声の大きさもスズメの声と同程度の大きさですが、室内で鳴き声を聞くと大きく感じてしまうかもしれません。文鳥の鳴き声が大きく感じる場合は、必要に応じて吸音材や防音ケースなどの設置をおすすめします。
吸音材や防音ケースを設置したからと言って、文鳥が鳴いたときに無視するようなことはやめてあげてください。飼い主が大好きな文鳥は、無視されることで、とてもストレスを感じてしまいます。文鳥が鳴き声をあげるということは、コミュニケーションをとりたいという表れです。鳴き声の意味が分からなくても、同じような音を発して反応をかえすことで、飼い主が気づいてくれたということが伝わりますよ。
飼育の開始とともに、文鳥の鳴き声でその気持ちを理解することは、とても難しいです。しかし、毎日コミュニケーションをとることによって、段々と信頼関係ができお互いの気持ちが分かってくるようになりますよ。



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