1.インコとオウムのちがいとは?
1-1.大きさによる違い
1-2.羽の特徴による違い
2.人気のインコの種類5選
2-1.セキセイインコ
2-2.コザクラインコ
2-3.ボタンインコ
2-4.コガネメキシコインコ
2-5.ヨウム
インコとオウムのちがいとは?
◆大きさによる違い
インコとオウムを見分ける最も簡単な方法は、体の大きさを見比べることです。
鳥の大きさは、くちばしから尾の先までの長さを図りますが、インコはオウムに比べて体が小さい種類が多く、インコの体長がおよそ15cm~40cm程度であるのに比べて、オウムはおよそ30cm~60cmと体が大きいのが特徴です。
◆羽の特徴による違い
ほかの見分け方としては、羽の色や形による見分け方です。
種類にもよりますが、インコは赤い色やオレンジ色、青や黄色、黄緑色、紫色など、美しく鮮やかな色合いが特徴ですが、オウムは黒やグレーなど、落ち着いた色合いの種類が多く、単色のものがほとんどです。
また、インコはシンプルな形をした種類がほとんどになりますが、オウムには「冠羽」とよばれる飾り羽が付いています。中には「インコ」と名前についた種類の鳥もいますが、冠羽が付いた種類であればオウムに分類されます。
人気のインコの種類5選
ペットとしても人気の高いインコですが、よく耳にするセキセイインコ以外にも様々な種類があるのをご存知でしょうか。
インコにはおよそ300以上もの種類があるといわれていますが、その中でもセキセイインコのように、色や種類でおよそ5000以上ものバリエーションに分類される鳥もいます。
そこで次に、人気の高いインコの種類を5選紹介します。インコをペットとして飼育されている方は、ご自分のインコと他の種類のインコを比べてみるのも楽しいでしょう。
◆セキセイインコ
セキセイインコは、ペットとしても特に人気の高い種類です。毎日話しかけて可愛がっていると、飼い主の言葉や口癖を覚えるようになり、会話を楽しむこともできるようになります。
セキセイインコは、陽気で好奇心旺盛、人懐っこく、飼い主さんだけでなく様々な人と仲良くできる性格です。
そして、とてもおしゃべり好きな種類のインコです。毎日話しかけてあげると言葉を覚え、おしゃべりなどコミュニケーションがとれるようになります。
ただし、個体によってはモノ覚え悪い場合があります。また、メスに比べるとオスのほうがおしゃべりな傾向にあります。
言葉を覚えさせてコミュニケーションを楽しみたいのであれば、どちらかというとオスのほうがオススメです。
セキセイインコの寿命は、飼育環境にもよりますが、およそ10年といわれています。しかし、飼育環境や育て方によっては 15~20年ほど長生きする種類もいますので、体調管理に注意して、大切に育ててあげましょう。
カラフルな種類が多く、飼育もしやすいセキセイインコですが、体が小さくあまり丈夫ではありません。症状を見逃していると、病気が悪化して治療が長引き、悪くすると死んでしまうこともあります。
そのため、かかりつけの医師を見つけておくことと、体調管理には十分注意しましょう。
また、ほかの動物と同じように、人の食べ物を食べさせてはいけません。人間の食べ物は栄養が多すぎるため、セキセイインコにとっては負担になってしまいます。
悪くすると突然死してしまうこともありますので、セキセイインコ専用の食事以外は与えないでください。
不衛生にしていると感染症や細菌による病気にかかることがありますので、1週間に一度、少なくとも月に一度はケージを掃除して、中を清潔に保ちましょう。
エサや水は入れっぱなしにせず、毎回取り換えてあげるようすることが大切です。
セキセイインコは時々日光浴をさせてあげると、カルシウムが生成され丈夫に育ちます。ただし、放し飼いの猫やカラスに襲われてしまう可能性もありますので、ケージを外に置いて日光浴をさせるときは目を離さないようにして下さい。
ケージの中に鏡をおいてあげたり、水浴びをさせてあげるなど、ストレス解消に努めましょう。
◆コザクラインコ
コザクラインコは、別名「ラブバード」とも呼ばれています。2匹で育ててあげると、大変仲の良い姿を楽しむことができますが、その分飼い主にはなつきにくくなってしまいます。
外出することが多い方であれば、2匹で飼育することをお勧めしますが、コザクラインコとのコミュニケーションを楽しみたい場合は、1匹で飼育した方がよいでしょう。
コザクラインコは、色鮮やかな羽の色と眼のまわりのアイラインが特徴です。体はずんぐりと愛らしい体形をしています。
セキセイインコとは違い、あまりおしゃべりが得意ではありません。また、甘えん坊な性格のところがありますので、1匹で飼育する場合には飼い主の愛情が必要です。飼い主の方がほかのことに気を取られてかまってあげないでいると、わざと気を引こうといたずらすることがあります。
気の強いところがあり力も強いため、ご機嫌を損ねると噛みつかれて出血することもありますので注意しましょう。
コザクラインコの寿命は、10年程になります。栄養過多になると寿命を縮める原因になってしまいますが、時々ヒマワリの種や青菜を与えて栄養を補給してあげましょう。
大切に育ててあげると、15年以上と長生きすることもあります。
コザクラインコは、おしゃべりが苦手な通りではありますが、かわいらしい姿とは異なり、鳴き声が大きい種類のインコです。そのため、アパートやマンションにお住まいの方は、防音設備がしっかりしている場所を選ぶなど、注意が必要です。
また、幼鳥の時は甘えて甘噛みすることがありますが、大変力が強いので、噛み癖をつけるとけがをしてしまいますので注意しましょう。噛む力が大変強いので、用意するケージは塗装されていないもので壊れにくいものを選んでください。
◆ボタンインコ
ボタンインコもまた、「ラブバード」と呼ばれる種類のインコで、個体にもよりますが、2匹で飼うと飼い主に懐かなくなりますので、1匹で飼育するのがオススメです。
黄色やオレンジ、黄緑がまじりあったカラフルな羽の色が特徴です。日本で販売されているボタンインコは、そのほとんどがアカボタンインコになります。
ボタンインコには、ほかにクロボタンインコという種類もありますが、日本ではほとんど見かけることがありません。
ボタンインコは、赤いくちばしと目の周りに生えた白いアイリングが特徴です。コザクラインコと比較されることが多いボタンインコですが、コザクラインコの体長が16~17cm程であるのに比べて、ボタンインコは体長14~15cm程と、コザクラインコに比べて体が少し小さめです。
性格はとても愛情深く、2匹で飼育すると1匹になった時にショックを受けて体調を崩すこともあります。非常にやきもち焼きでわがままなところがありますので、一緒にいるときは遊んであげるなど、なるべくかまってあげるようにしましょう。
また、臆病で神経質なところがあり、ストレスにも弱い傾向がありますので、体調管理には十分注意してあげましょう。
ボタンインコの寿命は、10年程になります。ストレスに弱い種類のインコになりますので、日光浴やコミュニケーションをとるなど、なるべくストレスを与えないようにしましょう。
環境を整えてあげれば、15年以上長生きすることもあるようです。
ボタンインコは、ストレスに弱く甘えん坊な性格ですので、コミュニケーションが不足していると、わざといたずらをすることがあります。
飼い主さんの気を引こうと、家具や電気コードをかじるなどの問題行動を起こすことがありますので、ボタンインコが触れない場所に隠すなど注意しておきましょう。
ボタンインコはアフリカ原産の種類になりますので、冬はもちろんのこと、春先や秋口など気温が低くなってきたらペット用のヒーターを用意してあげるなど、室温にも注意が必要です。
◆コガネメキシコインコ
コガネメキシコインコは、メキシコ出身のインコです。南国の鳥らしくカラフルな羽の色が美しく、動物園でも見かけることがあります。
人に懐きやすく飼育したいため愛好家も多く、一度飼育したことがある人は、その可愛らしさが忘れられず、何匹もペットとして迎える方も珍しくありません。
コガネメキシコは体長30cm程とインコとしては比較的大きい種類の鳥になります。頭頂部はオレンジ色で胴体は黄色、尾と羽が緑色と南国風の羽色が特徴です。
性格は甘えん坊で人とのコミュニケーションが大好きです。寂しがり屋なところがありますので、留守にすることが多いお宅で飼育するのは不向きでしょう。
コガネメキシコインコは鳴き声が大きいため、集合住宅にお住まいの方はご近所トラブルになることも考えられます。防音対策をしっかりとしておきましょう。
ただし、いくら防音対策のためでも日の当たらない部屋に閉じ込めておくとストレスになり、病気になることも考えられますので、環境が整っていない方は飼育を控えてください。
コガネメキシコインコの寿命は、およそ15年です。コガネメキシコインコは栄養分の高い食事を好みますので、脂肪分の多い食事と果物、野菜を合わせてバランス良い食事を心掛けてあげると、20年以上を長生きすることもあります。
コガネメキシコインコは、比較的大きめの種類になりますので、用意するケージも 50cm以上と大きめのものを用意して下さい。
栄養が不足すると病気になりやすくなりますので、ペレットのほかにも、アワやヒエが混じった専用のフードや、リンゴなどの果物、小松菜やブロッコリーなどの野菜を副食として与えて下さい。
コガネメキシコインコは、陽気な性格で遊び付きですので、おもちゃや水浴びできる場所を確保しておきましょう。
また、コガネメキシコインコは南米出身ということで寒さに弱いため、寒い時期にはペット用のヒーターを用意してあげましょう。
◆ヨウム
ヨウムという種類の鳥をご存知でしょうか。ご存知ない方は、オウムの名前を間違えているのでは?と思ってしまいますよね。ヨウムは、大型のインコとして愛鳥家の間でも人気の高い種類です。
ヨウムは、アフリカ出身の鳥です。森の中に住み、果物や昆虫を食べます。知名度は低いですが、愛鳥家の間では特に人気が高い種類の鳥です。
大変頭がよく、人間の子供と同等の知能を持っているともいわれています。おしゃべり好きで物憶えがよく、人間と同じように反抗期を迎えることもあります。
飼い主の気持ちをわかっているようなしぐさをとることもあり、電話や時計の音のほか、人の声を真似るのも得意です。
ヨウムの寿命は非常に長く、50年以上とワンちゃんや猫ちゃんよりも長生きします。非常に長生きする種類の鳥になりますので、面倒を見てくれる方がほかにいないのであれば、ご年配の方にはあまりオススメできません。
ヨウムの成長が速く、3か月ほどで成鳥になりますので、初めから大きめのケージを用意しておきましょう。また、幼鳥のうちは体温調節が難しいため、同様のヒーターなどを用意しておくとよいでしょう。
ヨウムはもともと高温多湿の地域に生息していった種類の鳥になりますので、大人になっても温度管理が苦手です。こまめに温度管理をしてあげる必要があります。
そのため、室内にはなるべく温度計や湿度計、加湿器など用意しておくとよいでしょう。
ヨウムを雛から育てる場合は、エサ箱から直接食べることができませんので、えさを与えるためのスプーンや、挿し餌用のエサ用意しておきましょう。
人気のオウムの種類2選
オウムもまた、愛鳥家に人気の高い種類です。非常に賢く人にも懐きやすい種類ですので、生涯のパートナーとしてペットに迎える方も少なくありません。
そこで次に、オウムの中から特に人気の高い種類を2つ紹介しましょう。これからオウムをペットとして迎えようという方は、ぜひ参考にしてみてください。
◆オカメインコ
オカメインコは、名前にインコとついてはいますが、オウムに分類されている種類の鳥です。名前からもわかるように、黄色いお顔に丸いオレンジ色の模様が特徴です。
体長はおよそ32cmで、オーストラリア出身のオウムです。毛色のバリエーションは約10種類に分かれており、体全体が白っぽい色をしている「ルチノー」や体全体が茶色い「シナモン」のほか、グレーや純白など種類も豊富です。
オカメインコは、非常に我慢強く、優しく穏やかな性格をしています。
オカメインコの寿命は約18~20年です。ストレスが溜まらないよう、1日一度はお部屋で遊ばせてあげ、定期的に健康診断を受けるなど大切に育てれば、25年程長生きすることもあります。
オカメインコは穏やかな性格ではありますが、神経質な一面も持っており音や強い衝撃を与えると、パニックを起こすこともあります。
ケージはなるべく騒音の少ない静かな環境で育てて下さい。ケージの中で暴れていることがあれば、目を合わせて優しく声をかけてあげるなど安心感を与えてあげましょう。
オカメインコは風邪や鼻炎、結膜炎、腸炎にかかりやすいので注意が必要です。
その他、人の食べ物など栄養豊富な食事を与えると、脂肪過多症になってしまいますので、ヒマワリの種や落花生、クルミなどのおやつは与えすぎないでください。
また、人を介して病気になることがありますので、いくら懐くからといって口移しでえさをあげるのも控えましょう。
◆モモイロインコ
モモイロインコはオウムの中でも大型の種類です。比較的買いやすく体も丈夫ですので、初心者の方にもオススメです。
モモイロインコは体長 35~38cmほどに成長しますので、飼育場所が確保できる方に限ります。鮮やかなピンク色の羽毛につつまれており、種類によっては顔がピンク色、胴体がグレーに配色されている種類もあります。
性格は好奇心旺盛で活発、陽気で飼い主さんにも非常によく懐き、スキンシップを求めます。
ただし、飼い主さんの気を引こうとして大きな声で鳴いたり、手指や洋服を齧ったりと、しつけが大変な一面もあります。
モモイロインコの寿命は約40年になります。ほとんどのオウムがそうであるように、長生きする種類になりますので、ご年配の方にはお勧めできません。
モモイロインコは、大型のオウムですので、大きめのケージが必要になります。また、力も強いので、逃げだすことがないよう鍵が付いているものなど丈夫なものを選びましょう。
体が大きいのである程度運動させることも必要です。1日 1時間以上はお部屋の中に話して運動させ、コミュニケーションをとることも大切です。
どうしてもお部屋の中に放せない時は、ケージに入れたままでもかまいませんので、なでてあげたり話しかけてあげましょう。
まとめ
インコとオウムはとても賢く、おしゃべりを楽しんでコミュニケーションをすることができます。
また、美しい羽の色は見ているだけで癒されるでしょう。
ただし、身体の小ささのわりに長生きな生き物でもあり、特にヨウムやオウムはワンちゃんやネコちゃんよりも長く生きます。
インコやオウムに限った話ではありませんが、飼い始める際にはその子の寿命や自分の年齢や飼う環境などをきちんと考えてからお迎えしてくださいね。
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