1.ネザーランドドワーフとはどんなウサギ?
1-1.ネザーランドドワーフの生態
1-2.ネザーランドドワーフの毛色
1-3.ネザーランドドワーフの大きさ
1-4.ネザーランドドワーフの寿命
2.ネザーランドドワーフの価格
2-1.ペットショップ
2-2.ウサギ専門店
2-3.ブリーダー
3.ネザーランドドワーフの飼い方
3a.ご飯について
3b.トイレについて
3c.お手入れについて
4.ネザーランドドワーフの飼育に必要なグッズ
4-1.ケージ
4-2.爪切り
4-3.かじり木
4-4.寒さ・暑さ対策グッズ
4-5.ウォーターボトル
5.ネザーランドドワーフの飼育の注意点
5-1.注意点①おやつをあげすぎない
5-2.注意点②大きな音を立てない
5-3.注意点③お迎え初期はそっとしてあげる
6.ネザーランドドワーフのかかりやすい病気
6-1.病気①骨折・脱臼
6-2.病気②毛球症
6-3.病気③食欲不振・歯の伸びすぎ
6-4.病気④熱中症
【掲載:2020.09.10 更新:2021.08.12】
ネザーランドドワーフとはどんなウサギ?
ネザーランドドワーフはオランダ生まれのとっても小さなうさぎです。まん丸の体にピンと立った耳。なついてくると、なでて欲しそうに近づいてくる姿が可愛いくてたまりません。キュートなその見た目とは裏腹に、怒ると足で床を叩くこともあります。
ネザーランドドワーフは、感情表現豊かで見ているだけで癒されるので大人気です。ここでは、飼い方についての解説の前に、まずはネザーランドドワーフの生態や色・体重などについて解説します。
◆ネザーランドドワーフの生態
ネザーランドドワーフの名前の意味は、オランダ語でオランダ(ネザーランド)の小人(ドワーフ)です。特徴は短い耳にまん丸の小さな体。守ってあげたくなるようなその見た目から、ペットとして大人気のうさぎです。
ペットとして飼われているうさぎの中で最小で、犬のように吠えることもないので、スペースや騒音を気にすることなく飼育できるのも魅力です。
性格は個体によって変わりますが、神経質なタイプと人懐っこいタイプ、両極端な場合が多いです。ネザーランドドワーフは夜行性なので、ペットショップなどから購入を検討している場合は夕方以降に覗いてみてください。性格をよりはっきり比べることができますよ。
ネザーランドドワーフは頭が良く感情豊かなので、正しい飼い方でしっかりとお世話をしていけば、きっとあなたへの愛情を表現してくれるようになります。
◆ネザーランドドワーフの毛色
ネザーランドドワーフの毛色はうさぎの中でも種類が豊富で、30種類以上あると言われているんです。毛色は大きく分けて以下の5グループに分けられます。
セルフグループ
全身が一色のグループ。特徴は根元から先まで同じ色。
例:ホワイト、ライラック、チョコ
シェイディットグループ
お腹の色は薄く、足や鼻先、耳などの色が濃い。
例:セーブルポイント、サイアミーズセーブル
アグティグループ
毛の根元、中間、毛先で色が三色に分かれている。
例:オパール、チンチラ
タングループ
薄い色と濃い色の毛で分かれており、アゴ周り、目の周り、首の後ろなどが白い。
例:セーブルマーチン、ブルーシルバーマーチン
その他
どのグループにも属さない毛色。
例:オレンジ、ヒマラヤン
ネザーランドドワーフは毛色が多いので、お気に入りの色の個体を飼育できる点も人気の理由です。
📌【おすすめ記事】【うさぎの種類6選】人気のうさぎの性格や迎え方、値段は?
◆ネザーランドドワーフの大きさ
ネザーランドドワーフはペットとして飼育されるウサギの中で、最も小さなウサギです。
大人の大きさは約26cm、体重は1kgほどになります。オスとメスの差はそこまで大きくありませんが、オスの方がメスよりも頭が大きいと言われています。
ネザーランドドワーフはとても小さくて繊細な生き物なので、抱っこする時も優しくしてくださいね。
◆ネザーランドドワーフの寿命
うさぎの寿命は飼い方次第で大きく変わります。ネザーランドドワーフの平均的な寿命は5〜10年です。最長で13〜15歳まで生きた子もいますが稀なケースです。8年以上生きれば長生きしたと言えます。
ネザーランドドワーフの長生きの秘訣は、清潔を保つこと、ストレスをできるだけ感じさせないことです。常にうさぎがリラックスできる環境を作ってあげてくださいね。
それでは次に、ネザーランドドワーフの価格について解説します。
ネザーランドドワーフの価格
ネザーランドドワーフの価格は一般的にいくらくらいなのでしょうか。うさぎの値段は生まれてからの期間と血統で変わります。赤ちゃんや純血の場合は値段が高く、大人や雑種の場合は値段が安くなります。
ここでは、購入手段別ネザーランドドワーフの相場を解説します。
◆ペットショップ
2万円前後
ペットショップでは、ウサギ専門店やブリーダーよりも安く購入できる点がメリットです。しかし、あまりに安い場合は純血のネザーランドドワーフでない場合もあります。純血のネザーランドドワーフは、通常成長しても体重1kgほどですが、雑種の場合は2kgほどに成長します。
血統付のネザーランドドワーフは通常5〜8万円程度と言われているので、純血を希望する人は注意が必要です。
赤ちゃんの時には気がつきにくいので、どうしても純血のネザーランドドワーフを希望する方は、店員さんに血統を確認してくださいね。
◆ウサギ専門店
3〜7万円
ウサギ専門店ではペットショップよりも、飼い方の説明やアフターケアを手厚くしてくれる場合があります。ただし、値段が高いと言うデメリットがあります。飼い方がわからなくて不安な人や、価格を気にしない人は、うさぎ専門店に相談すると良いかも知れません。
◆ブリーダー
2〜6万円
ブリーダーの場合、ある程度しつけをしてくれている、性格を把握できるなどのメリットがあります。
ネザーランドドワーフは、子ウサギの頃にトイレのしつけをする必要があります。しつけをしてくれるのは、うさぎを飼育する初心者にとって嬉しいですね。また、ブリーダーの場合も飼い方についての相談などを手厚くしてもらえることが多いです。
それでは次に、ネザーランドドワーフの飼い方について解説します。
ネザーランドドワーフの飼い方
ネザーランドドワーフの具体的な飼い方について解説していきます。飼い方次第でウサギの寿命や健康状態は大きく変わるので、正しい知識を身につけましょう。
◆ご飯について
ウサギの主食は牧草です。繊維質豊富なイネ科のチモシーを食べ放題の状態で与えます。
栄養補助としてペレットフードをあげます。
その他に野生のウサギはさまざまな野草を食べて生活しています。野菜やハーブなどを与えるビタミンやミネラルを摂取でき、ウサギにとって食事の幅も広がり、楽しく過ごすことができます。
牧草とペレットフードは、以下のようなものがペットショップにたくさん売られています。うさぎの健康を考えられた商品を探してみてくださいね。
また、ウサギは環境の変化にとても敏感で、ストレスを感じてしまいます。あなたの家にお迎えしたばかりの頃は不安でいっぱいなので、少しでも安心できるようにペットショップと同じものをあげることをおすすめします。
初めてウサギを飼う人は、飼い方だけでなくウサギの餌についても店員さんに相談してみましょう。
◆トイレについて
ネザーランドドワーフはとってもきれい好きなうさぎです。うさぎにはトイレの場所を自分で決める習性があるので、子ウサギのうちにきちんとしつけてあげましょう。また、ウサギは寝床にはおしっこやうんちをしないので、トイレと寝床はできるだけ距離を置くと良いです。
トイレのしつけ方法は簡単です。トイレを設置したら、うさぎのおしっこの臭いがついた紙や砂を入れます。もしもトイレ以外の場所でしてしまった場合、しっかりと臭いを消してあげてください。それを繰り返すことで徐々にトイレの場所を覚えてくれるでしょう。
◆お手入れについて
ネザーランドドワーフをしっかりとお手入れをしてあげることは、ウサギの飼い方の中ででとても大切なことになります。ネザーランドドワーフはとってもふわふわした毛が特徴です。毛が抜けやすいので、定期的にブラッシングしてあげないと、毛玉がお腹の中にたまって病気になってしまうこともあります。
特に毛が生え変わる時期の3〜5月、9〜10月は2日に一度、普段は1週間に一度ブラッシングしてあげましょう。
以下はお手入れの時にあると良い便利グッズです。
ウサギは水が嫌いな動物です。耳に水が入ってしまうと病気の原因になるので、基本的には水ではなく濡れたタオルなどでお手入れしましょう。こちらのようなシャンプータオルは使い捨てなので、使った後の洗濯が必要なくて楽チンです。
それでは次に、ネザーランドドワーフの飼育に必要なグッズをご紹介します。
ネザーランドドワーフの飼育に必要なグッズ
ネザーランドドワーフを飼育するのに必要なグッズは以下の5点です。
- ケージ
- 爪切り
- かじり木
- 寒さ・暑さ対策グッズ
- ウォーターボトル
◆ケージ
ケージは大きすぎても小さすぎてもウサギはストレスを感じてしまいます。トイレやえさいれなどを置いてちょうど良いくらいの大きさを選びましょう。
◆爪切り
ウサギの爪切りは慣れないと大変です。爪切りの歯の角度がついており、ウサギの爪に当たりやすい設計で、切れ味がよく丈夫なステンレス素材で力を入れずに爪を切ることが可能です。
◆かじり木
ウサギは噛むことでストレスを発散できます。このガリガリローラーは、中に牧草を入れられる構造なので、うさぎが楽しみながらご飯を食べてくれる優れ物です。このようなグッズで買い方を工夫して、うさぎを喜ばせてあげましょう。
◆寒さ・暑さ対策グッズ
ネザーランドドワーフの飼い方で特に注意が必要なのは、温度管理です。通常、ウサギは耳から熱を逃すことで温度を管理しています。しかし、ネザーランドドワーフは耳が小さく、温度調節をうまくできません。夏や冬は特に注意して、適温(18〜24度)を保ってあげてくださいね。
温度管理のために、以下のようなアイテムがおすすめです。
◆ウォーターボトル
床に置くタイプの器は、うさぎがこぼして部屋の中が汚れやすくなってしまいます。このようなウォーターボトルを使いましょう。
次はネザーランドドワーフの飼育の注意点について解説します。
ネザーランドドワーフの飼育の注意点
ネザーランドドワーフの飼い方を間違えてしまうと、ストレスがたまって病気になります。ここで紹介する飼育の注意点は以下4選です。
◆注意点①おやつをあげすぎない
ペットショップにはうさぎのおやつがたくさん売られています。美味しいのでウサギもたくさん食べますが、太りすぎると病気の原因にも繋がります。与えすぎには気を付けてくださいね。
◆注意点②大きな音を立てない
ウサギはとても臆病な動物です。できるだけ静かな環境で飼育してあげましょう。
◆注意点④お迎え初期はそっとしてあげる
自分の生活環境が変わることは、ウサギにとって想像以上にストレスがかかります。家に来たばかりの頃は触りすぎたり、長時間遊ばせたりすると、体調を崩しやすいです。徐々に慣らせてくださいね。
ネザーランドドワーフと接するときは、静かに優しくすることを心掛け、常に清潔を保ちましょう。
それでは次にネザーランドドワーフがかかりやすい病気についての解説です。
ネザーランドドワーフのかかりやすい病気
どんなに飼い方に気を付けていても、病気にかかってしまうことがあるかも知れません。ネザーランドドワーフがかかりやすい病気について知っておくことは、病気の予防に繋がります。
ネザーランドドワーフのかかりやすい病気は以下4選です。
◆病気①骨折・脱臼
ウサギは骨が弱いです。抱っこの時に骨折をしてしまうこともあるので、注意しましょう。
◆病気②毛球症
毛づくろいで毛が胃に詰まることがあるので、定期的に毛のお手入れをしてあげてくださいね。
◆病気③食欲不振・歯の伸びすぎ
ウサギは栄養の低い植物を主食とするため、食べ続ける動物です。24時間以上何も食べないのは異常事態になります。また、歯が伸びすぎるとご飯を食べないこともあります。おやつのあげすぎに注意して、常に牧草が食べられる環境を作りましょう。
◆病気④熱中症
ネザーランドドワーフは暑さに弱いです。適温18〜24°を保てるように、暑さ対策をしてあげましょう。
少しでもあれ?いつもと違うと思ったら、獣医さんに相談してくださいね。
ネザーランドドワーフの飼い方に関するまとめ
今回はネザーランドドワーフの飼い方について解説しました。ウサギだけではなく、生き物を飼うにはそれなりの費用や手間がかかります。しかし、愛情をかけて育ててあげれば、苦労なんて忘れてしまうほど素敵な思い出をあなたに残してくれる、それがペット飼育の醍醐味です。
ネザーランドドワーフの飼い方についてしっかり理解して、たくさんの思い出を作ってくださいね。
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