モルモットの飼い方と飼育に必要なものは?モルモットの特徴や価格を紹介

2022.12.19

モルモットの飼い方と飼育に必要なものは?モルモットの特徴や価格を紹介

モルモットはペットとして人気の小動物ですが、どんな生態なのか知らないという方も多いかと思います。 本記事ではモルモットをペットとしてお迎えしたい方や小動物の飼育に興味がある方の参考になるようにモルモットの詳しい特徴や性格、販売価格などについて紹介します。 実際の飼育に必要なものやかかりやすい病気についても紹介しますので、飼育の参考にしていただければ幸いです。

【掲載:2020.09.14  更新:2022.12.19】


モルモットとはどんな動物?

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皆さんは小動物を飼いたいなと考えた時に、どのようなペットを思い浮かべますか?
ウサギやハムスターはペットとして人気の小動物ですが、モルモットも体臭が少なくサイズ感もちょうど良いため賃貸などの限られたスペースでも飼育しやすい生き物になります。

モルモットはテンジクネズミ属の一種であり、南米に生息していたテンジクネズミが家畜化され人々の生活に関わってきました。
現在でも温和な性格や鳴き声が少ない点などから愛玩用としても人気があり、人々に親しまれています。
モルモットのほとんどは人の手により家畜化されており、ペットショップなどでも比較的ポピュラーに販売されている小動物になります。

モルモットの特徴や飼育方法、おすすめのアイテムなどを紹介します。
モルモットがどのようなペットか気になる方やモルモットを飼いたい方の参考になれば幸いです。

◆モルモットの生態

モルモットは元々高地の乾いた土地に穴を掘って生活していたテンジクネズミの一種であり、高温多湿の環境に弱い生き物です。
家畜化が進み、ほとんど人の手により改良されたモルモットは日本の気候にもなじみやすく、ある程度の気温には耐えることが可能ですが室内の温度管理が可能な飼育スペースで飼うことが原則です。

特に梅雨時期や夏場などは高温多湿になりやすいため、モルモットが快適に過ごせる温度設定にする必要があります。
モルモットの適温は17℃〜25℃前後であり、30℃以上10℃以下になると健康を害する可能性があるため注意が必要です。
風通しの良い直射日光の当たらないお部屋で飼育してあげることが望ましいでしょう。

モルモットの性格は人とともに生活してきた歴史が長いことから懐きやすく、穏やかなで温和な性格の個体が多いため初心者にも飼育しやすい小動物になります。
一点注意したいのは、小動物特有の用心深さがあり物音に敏感なためモルモットを飼育する際には大きな音がしない静かな環境で飼育することが理想的です。

さらには、警戒心の強さから強いストレスを感じるようなことが起こると部屋の隅っこに固まってしまい食事や飲水をしなくなってしまうこともあるため、日々のモルモットの様子を観察していつもと違う点はないかチェックすることが大切になります。
ストレスを感じると消化不良を起こしやすく、下痢をしやすい傾向にあるため飼育環境を無闇に変えることは避けるようにします。

◆モルモットの種類・毛色

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モルモットにはさまざまな種類が存在しており、毛色もバリエーションが豊富なため選ぶ楽しみがあります。
自分好みの子を見つけてお迎えすることができるため理想的なモルモットを選ぶヒントにしていただければ幸いです。
こちらの項目では代表的なモルモットの種類と毛色を紹介します。

①イングリッシュモルモット

ペットショップで最もポピュラーな種類のモルモットであり、長い間イギリスで改良されたことからイングリッシュの名前を冠することになりました。
短毛であり、全体的に丸みを帯びたズングリとした身体が特徴です。

モルモットの中でも特に人に慣れやすく、温和な個体が多いため初心者にもおすすめの種類になります。

毛色はさまざまなタイプが存在しており、ブチと呼ばれるカラーや白黒茶などの色が混ざり合っているアグーチ、ダルメシアンと呼ばれる白を基本色にした黒などの斑模様が入っている種類がいます。

②アビシニアンモルモット

イングリッシュモルモットと並びモルモットの代表格でもあるのが巻き毛が特徴のアビシニアンモルモットです。
頭部にロゼットと呼ばれる巻き毛の冠が乗っているのが特徴であり、ペット用として品種改良された種類のため基本的には野生種は存在していません。

イングリッシュモルモットより毛質が柔らかく巻き毛がふわふわしているのでより愛らしく鑑賞対象として人気が高い種類になります。
毛色はイングリッシュモルモット同様さまざまやタイプがあり、ブチやダルメシアン2色の縞模様になったアグーチなどがあります。

モルモットの毛色は個体により大きく異なるため、一期一会の出会いを楽しむことができるのが魅力的ですね。
 

◆モルモットの大きさ

モルモットは最大でも25センチ前後にしか成長しないため賃貸でも飼育しやすいペットです。
小さいものは20センチ前後ですが、大体手のひら二個分ぐらいの大きさの個体が主流になります。

同じく人気のチンチラよりも小型なため、コンパクトな場所でも飼育しやすい点が嬉しいですね。

◆モルモットの寿命

モルモットの寿命は飼育環境や持病の有無などにより変わってきますが、平均して5〜7年前後です。
ギネス記録などを見ると14年前後と大変長寿なモルモットも中にはいます。
大切に育てれば10年前後生きることも可能です。


モルモットの価格

モルモットの特徴について紹介してきましたが、実際に購入したいと考えたときにモルモットはどのくらいの価格で購入することが可能なのでしょうか?
購入先により価格に開きがあるためそれぞれの主な購入価格を紹介します。
お家にモルモットをお迎えするときの参考にして下さいね。

◆ペットショップ

代表的なモルモットの購入先として挙げられるのはペットショップになります。
小動物コーナーのあるペットショップまでは5000円〜20,000円前後で購入することが可能です。

注意したいのは、ペットショップで販売されているモルモットは頭数が少ないため、種類や毛質などを細かく選ぶことができません。
さらには親なども見ることができないため遺伝的な疾患を抱えている場合もあります。

信頼できる飼育環境の整っているペットショップから購入することが大切になります。

ペットショップでの購入は飼育グッズやご飯を同時に購入することができるメリットもあります。

◆モルモット専門店

種類や毛色にこだわりがある場合には、モルモット専門店での購入がおすすめです。
専門店ならではの珍しい品種や毛色の個体を入手することが可能です。
さらには飼育環境のアドバイスなどモルモットの生態に明るいため相談することもできますので、初心者の方には大きな強みとなります。

販売価格はその品種などにより異なりますが、希少性が高い場合にはペットショップで購入するよりも高額になることが多く、7000円〜数万円前後です。

こだわりがある場合にはモルモット専門店での購入がおすすめですが、モルモット専門店は都内など店舗数が少ないためお家にお迎えするまでに時間がかかったり、遠方まで引き取りに行かなければならないなどの手間が生じることもあります。
最寄りのモルモット専門店を検索してから計画的にモルモットをお迎えする事が必要です。

◆ブリーダー

実際に親を見て健康状態やある程度の性格などを把握してお迎えしたい場合には、ブリーダーから直接購入することがおすすめです。
ブリーダーから購入する最大の利点はある程度どのような個体に成長するか把握しやすい点にあります。
また、幼いうちから好きな子を選ぶこともできるためよりお家に早くお迎えすることが可能になります。

ブリーダーから購入する場合価格は種類や希少価値により異なりますが、4000円から1万円前後で購入することが可能です。
出自がハッキリしているため遺伝的な疾患などの有無を確認することもできます。
一点注意したいのは、悪質なブリーダーもいるため希望の品種ではなかったり劣悪な環境で飼育された虚弱体質なモルモットが販売されている可能性もあります。

信頼できる実績のあるブリーダーさんから購入することがポイントになります。


モルモットの飼い方

モルモットの基本的な飼育方法について紹介します。
モルモットの飼育は初心者でも行いやすいですか、温度や湿度に敏感なため季節ごとの温度管理が重要になります。
必ずエアコンのある室内で飼育するようにしましょう。

また、ケージなどモルモットがリラックスしたり緊急時には避難することができるスペースを用意します。
ケージの掃除は毎日行うようにして清潔な飼育環境を継続してあげることが双方にとって快適に生活するポイントになります。

◆ご飯について

モルモットは草食性の動物ですので、モルモット用のペレットと牧草を主食に野菜や果物を栄養バランス良く与えるようにします。
野菜や果物は毎日与えて良いものとして、小松菜や大根の葉などがあります。
果物は糖分が多く、与えすぎると消化不良や病気の原因にもなるためおやつとして3日に1回程度を目安に与えるようにします。

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ウェルバランス モルモットフード

ウェルバランスはモルモット本来の食性とペレットとしての食育や偏食予防の観点から、メインペレットを十数種類の牧草や野草を主な原料とし野生化に比べ運動量の少ない飼育下での栄養供給を考えて穀物類を抑えた配合をしています。さらにモルモットの健康維持に欠かせないビタミンCを補給源として、安定性ビタミンCを使用した牧草ペレットをミックスしました。

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またモルモットは体内でビタミンCを生成することができないため、果物や野菜ビタミン剤などを活用してビタミンCを摂取させる必要があります。
ペットショップなどではビタミン剤が販売されているので、牧草などに混ぜて与えると効率よく与えることができますよ。
また、絶食することが苦手なためエサは1日2回与えるようにします。

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ビタミンC サプリ 20g

モルモットやデグーなどの体内でビタミンCを合成できない小動物、またはウサギなどの小動物用ビタミンC強化タブレットです。

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◆トイレについて

モルモットのトイレはウサギ用のトイレなどを購入してケージ内に設置するようにします。
モルモットにトイレのしつけをしたいと考える飼い主さんもいるかもしれませんが、残念ながらモルモットがしつけによりトイレを覚える可能性は少ないです。
モルモットがトイレを成功してもらうコツはトイレがしやすい環境づくりです。

基本的にゲージの中ですと角や隅にトイレをしがちなので、モルモットの様子をよく観察して角や部屋の隅にトイレを設置してあげることでグッと成功率が上がります。
また、ケージの中で排泄した場合には、掃除しやすくモルモットが汚れないようにスノコなどを敷いて二重にしておくのがおすすめになります。

一つ注意したいのは、モルモットがトイレを失敗したからといって怒るのはやめましょう。
モルモットは臆病な生き物ですので、叱られたことがストレスとなりさらにトイレを失敗してしまったり、これまで築いてきた信頼関係が崩壊してしまう危険もあります。

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◆お手入れについて

モルモットは短毛であれば3日に1回、長毛種であれば毎日ブラッシングしてあげることで皮膚炎の早期発見やコミュニケーションにより絆を深めることができるためお手入れとして取り入れてあげましょう。
使用するブラシは柔らかいペット用のブラシを使用して優しく毛並みに沿ってブラッシングしてあげます。

モルモットの皮膚は傷つきやすいためモルモットの様子を観察しながら優しくブラッシングしてあげましょう。
嫌がるようならば無理強いはせずに撫でるだけにします。
また、お尻まわりが汚れやすいためウェットティッシュなどで優しく拭いてあげるのがおすすめです。

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台座にクッションスポンジを入れました。やわらかいエラストマー樹脂ピンで皮膚を傷めず、驚くほど毛がとれます。顔・耳・お尻等のデリケートな所にも使いやすくしました。抗菌・静電剤入り。

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モルモットの飼育に必要なグッズ

モルモット

モルモットを飼育するために必要な必要最低限のアイテムを紹介します。
初めてモルモットを飼う方は参考にしていただければ幸いです。

  • ケージ
  • すのこ、床材
  • 隠れ家となるハウスやトンネル
  • 給水器、食器
  • エサ(ペレット、牧草、野菜類)
  • ペット用ヒーター
  • モルモット用おもちゃ
  • トイレ
  • ビタミン剤

エサやケージなどはモルモットを飼育するにあたって必須のアイテムですが、気温の変化に弱いモルモットにはペット用ヒーターがあると安心です。
さらには、ビタミン剤があるとモルモットの健康維持に便利ですよ。

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楽な体勢でたっぷり飲める。水がお皿で飲める置き型の給水器。ウェイト入りで倒されにくく安定感があります。ドーム部が取り外せて、中まで丸洗いできる構造です。大型でたっぷり約600ccの水が入ります。

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モルモットの飼育の注意点

モルモットは初心者にも飼育しやすいペットですが、気温の変化に大変弱い生き物です。
そのため必ずエアコンのある部屋で飼育するようにします。
夏は高温多湿を避けて冬はヒーターや小動物ベッドなどを活用して保温するようにします。

モルモットは環境の変化に敏感であり、大きな音などに強いストレスを感じるため風通しの良い静かな飼育環境を整えてあげましょう。


モルモットのかかりやすい病気

◆不正咬合

モルモットは生涯ずっと奥歯・前歯が伸び続ける動物です。牧草やかじり木を適切に与えて歯を摩耗させないと、歯のかみ合わせが悪くなり、不正咬合という状態になってしまいます。
不正咬合になってしまったモルモットは、歯の違和感で歯ぎしりを繰り返したり、チモシーを食べなくなってしまうことがあります。
一旦不正咬合になってしまうと、その後ずっと動物病院での歯のカットが必要になります。

モルモットに負担をかけないためにも、きちんと食事をとれているか、かじり木を噛んでいるかなど確かめながら、定期的にモルモットの歯の状態をチェックします。

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うさベジ 青パパイヤの茎 13g

かじって食べるおやつ。繊維質が豊富なおやつです。

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遊んで!へち祭り ロングタイプ

食用のヘチマを乾燥させた、100%天然素材のおもちゃ。ロングタイプ。

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◆骨折

モルモットはころんとしたフォルムが特徴ですが、骨格が華奢でちょっとした不注意で骨折をしやすいペットです。
特に部屋んぽさせているときは、不注意で踏まない、ドアの開閉時に挟まない、高い所に登らせないなど気を付ける必要があります。


モルモットの飼い方に関するまとめ

モルモットの特徴や性格、飼育の注意点について紹介しました。
手のひらにおさまるちょうど良いサイズ感と攻撃性が少ないことからモルモットは飼育しやすいペットです。
温度管理に気をつけるよう飼育環境を整えてからモルモットをお迎えするようにしましょう。

素敵なモルモットとの出会いの参考になれば幸いです。



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