初めてでも安心!カブトムシの飼い方を紹介。手間や費用も調査してみました!

2023.05.16

初めてでも安心!カブトムシの飼い方を紹介。手間や費用も調査してみました!

この記事を読むとカブトムシの飼い方について詳しく分かります。カブトムシの幼虫と成虫のそれぞれの育て方と注意すべきポイント、えさやケージにはどのくらいお金がかかるのか、病気などのアクシデントの際にはどのように対応すればいいのかもこれを見れば解決でします。

【目次】
1.カブトムシとはどんな動物?
 1-1.カブトムシの生態
 1-2.カブトムシの種類
 1-3.カブトムシの大きさ
 1-4.カブトムシの寿命

2.カブトムシの価格
 2-1.ペットショップ
 2-2.ホームセンター
 2-3.自分で採取

3.カブトムシの飼い方
 3-1.幼虫の飼い方
 3-2.成虫の飼い方

4.カブトムシの飼育に必要なグッズ
 4-1.幼虫の飼育に必要なグッズ
 4-2.成虫の飼育に必要なグッズ

5.カブトムシの飼育の注意点
 5-1.カブトムシは夜行性
 5-2.多頭飼いの場合はおなじケースに入れすぎない
 5-3.卵から育てるのは少し難しい

6.カブトムシのかかりやすい病気
 6-1.黒点病
 6-2.ダニ

7.カブトムシの飼い方に関するまとめ



【掲載:2020.09.30  更新:2023.05.16】

カブトムシとはどんな動物?

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◆カブトムシの生態

カブトムシは日本に生息する大型の甲虫で、成虫は夏に雑木林に現れます。
成虫は夏が終わる前に卵を産み、卵は幼虫、さなぎへと成長しながら越冬。また夏になると羽化して新たな成虫となります。

◆カブトムシの種類

カブトムシにはたくさんの種類がいると思われていますが、厳密にはカブトムシという種は日本でよく見る1種だけです。総称としての「カブトムシ」はカブトムシ亜科を指すことが多く、この科にはヘラクレスオオカブトやコーカサスオオカブト、アトラスオオカブト等多くの人が知っている世界の「カブトムシ」が含まれます。

◆カブトムシの大きさ

カブトムシの大きさはオスが30~54mm、メスが32~52mmほどで、日本ではヤンバルテナガコガネに次いで2番目に大きい甲虫です。飼育下ではこれより大きく成長することも珍しくなく、俳優の哀川翔さんが育てた88.0mmのカブトムシはギネス記録に登録されています。

◆カブトムシの寿命

カブトムシの成虫の寿命は長くても3か月程度で、幼虫時代を含めても1年から1年数か月程度です。つまり、成虫になった後にもう一度冬を越すということは基本的にありません。寿命が近くなるとカブトムシは動きが鈍ったり、ひっくり返ったりしてしまいます。


カブトムシの価格

◆ペットショップ

ペットショップでのカブトムシの価格はお店にもよりますが、基本的にはオスメスつがいで1000円以内で購入することができます。飼育難易度は多少上がりますが、幼虫ならばもう少し安く1匹数百円で購入することも可能です。

ただし、これはカブトムシの話であってその仲間の海外産の種となると値段は跳ね上がります。たとえば、大人気のヘラクレスオオカブトになると1匹の相場は約2万円です。また、オークションサイトでは光沢や大きさが整ったものがマニアの間で高値で取引されており、高いものでは300万円を超える値が付くものもあるようです。

◆ホームセンター

ホームセンターでもペットショップ同様カブトムシを購入することができます。値段はペットショップと同等か少し低い程度で、やはり1匹500円程度、幼虫なら数百円で購入することができます。

ただし、ホームセンターで生き物を買う時全般に言えることですが、ホームセンターは生き物専門の店でない分、管理が雑になっている場合もあります。身近で買えるのはメリットではありますが、買う前に健康状態は良好かどうかチェックすることを忘れないようにしましょう。

◆自分で採集

カブトムシはもちろん自分で採集することも可能です。この場合、かかるお金は虫網やケージ、使用する場合はトラップ代くらいで、それらを持っていれば無料でたくさんのカブトムシを捕まえることも可能です。

ただし、カブトムシを捕まえる際にはいくつか注意すべきことがあります。まず、カブトムシを取りに行く際は長そで長ズボンの服を用意しましょう。カブトムシが集まる樹液には、スズメバチやムカデなどの危険生物も多く集まるからです。また条例や私有地などの理由でカブトムシを取ってはいけない場所もあるので事前に調べておきましょう。

そして、採集の際もたくさん採れるからと言ってすべて家に持ち帰るのではなく、自分で飼える量だけ家に持って帰るようにしましょう。


カブトムシの飼い方

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◆幼虫の飼い方

カブトムシの幼虫の飼い方のポイントは3つあります。

まず1つ目は、幼虫は1頭だけ育てるよりも多頭そろえて育てる飼い方の方が良いということです。1頭だけ育てる飼い方だと、その1頭が生育不良で死んでしまい成虫が手に入らない可能性があるうえ、たとえ成虫まで育ったとしてもお目当ての性別の成虫が手に入らないことがあるからです。多頭育てる飼い方であればこれらの問題をカバーすることができます。

2つ目は単独飼育と多頭飼育、どちらの飼い方にするかを決めることです。単独飼育とは小さめの飼育ケースまたはボトルを用意し、そこに1匹ずつ幼虫を入れる飼い方です。多頭飼育とは大きめの飼育ケージを用意し、そこに複数の幼虫を入れる飼い方です。単独飼育は1匹1匹に飼育容器を用意しなければならないという点で手間はかかりますが、その分十分なスペースを確保できるのでカブトムシが大きく成長しやすい飼い方です。逆に、多頭飼育はみんなまとめて同じ飼育容器に入れて育てることができるので、比較的手間がかかりにくい飼い方です。

3つ目は昆虫マットの手入れをしっかりと行うことです。これが幼虫を飼う時に一番手間がかかる部分です。幼虫は毎日昆虫マットを食べてフンをするのでだんだんとケージの中が糞まみれになっていきます。そのまま放置すると幼虫が死んでしまうので定期的にマットを入れ替えなければいけません。ただし、4月以降は幼虫がさなぎになる準備段階となるのでマットの交換は控えた方が良いです。4月ごろには幼虫はさなぎの前段階の前蛹という状態になり、マットの中に蛹室という部屋を作ります。この蛹室を壊す可能性があるので4月以降のマット交換は控えた方が良いということです。その後順調に成長すれば前蛹、さなぎ、羽化を経て成虫になります。成虫の飼い方については次の項目で説明します。

◆成虫の飼い方

カブトムシの成虫の飼い方は幼虫の飼い方と比べると比較的簡単です。カブトムシの飼い方のポイントは3つあります。

1つ目はえさの昆虫ゼリー交換です。基本的には食べ終わったら交換すればよいのですが、衛生状態の悪化を避けるため、1週間ほどたったら食べ終わっていなくても交換するようにしましょう。

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2つ目は幼虫と同じく昆虫マットの交換です。成虫のマットは見た目で分かるほどべちゃべちゃと汚れてきたら交換するようにしましょう。それほど頻繁に変える必要はありませんが、あまり変えすぎないのも問題があります。放置しすぎるとコバエなどが発生して衛生状態が悪化してしまいます。

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3つ目はケース内の乾燥です。どんな飼い方をしていたとしても、時間がたつと昆虫マットの表面やケース内は乾いてきてしまいます。このまま放置するとカブトムシが干からびてしまうので、そのつど霧吹きを使って水分を入れてあげましょう。マットの表面が湿る程度霧吹きを行えば十分です。


カブトムシの飼育に必要なグッズ

◆幼虫の飼育に必要なグッズ

カブトムシの幼虫の飼育に必要なグッズは飼育ケース、昆虫マット、飼育ボトルなどです。細かい部分はどの飼い方をするかによっても変わってきます。これらは幼虫同様ホームセンターやペットショップ、ネット通販などでも購入することが可能です。すべてそろえるのにかかるお金は数千円程度です。

◆成虫の飼育に必要なグッズ

カブトムシの成虫の飼育に必要なグッズは飼育ケース、昆虫マット、霧吹き、昆虫ゼリー、カブトムシがとまるための止まり木などです。こちらも飼い方や飼う種類によっても変わってきます。幼虫のグッズと同様これらもホームセンター、ペットショップ、ネット通販などで購入できます。こちらもそろえるのにかかるお金は数千円程度です。

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カブトムシの飼育の注意点

カブトムシの飼い方でよく失敗してしまう、注意しなければいけない点は3つあります。

◆カブトムシは夜行性

1つ目はカブトムシは夜行性の生き物であり、夜中に大きな羽音を立てることがあることです。寝室に近いところに置いておくと安眠を妨げる原因になりますし、他に犬や猫などのペットを飼っている場合そのペットを驚かせてしまうかもしれません。それらに気を付けて、かつ直射日光が当たらない涼しい場所に置く飼い方が理想です。

◆多頭飼いの場合はおなじケースに入れすぎない

2つ目は成虫を同じケースに入れすぎないことです。特にオスのカブトムシを複数匹同じケースに入れる飼い方は、カブトムシ同士がえさやメスの取り合いで戦い、傷ついて死んでしまうこともあるのでお勧めできません。基本的に一つのケースにオスは一匹、メスも多くても数匹程度に抑えておく飼い方が望ましいです。

◆卵から育てるのは少し難しい

3つ目はカブトムシの産卵についてです。同じケースにオスメスのつがいを入れていると交尾を行い、産卵をします。カブトムシを卵から育てるのは初心者には少し難しいですが、飼い方をしっかり学べばできないことではありません。カブトムシの卵を見つけたら成虫とは別のケースにマットを敷いて、スプーン等で傷つけないように移していきましましょう。その後は涼しい場所で、マットが湿らないような環境を維持していきましょう。2週間ほどすればうまくいけば幼虫に成長するので、後は幼虫の飼い方に沿って育てていきましょう。


カブトムシのかかりやすい病気

カブトムシの飼い方で気を付けなければいけない病気は主に2つあります。

◆黒点病

1つは幼虫の黒点病です。これは幼虫の表面に黒い斑点ができる病気で、はっきりとした原因、治療法はいまだにわかっていません。ただし、この病気には伝染性があるのでもし症状が出ている幼虫を見つけたらすぐにケージから出して隔離することが重要になってきます。

◆ダニ

もう1つは成虫に発生するダニです。特に野生で捕まえた成虫の体にはダニがついていることが多くあります。少量であれば特にカブトムシの健康に害はないのですが、増えすぎてしまうとカブトムシは弱ってきてしまいます。目で見てわかるほどにダニが増えてきたら歯ブラシを使って優しくブラッシングをして取り除いてあげましょう。また、こまめなマットの取り換えやダニ除けグッズを使うことも予防には効果的です。


カブトムシの飼い方に関するまとめ

ここまでカブトムシの飼い方について様々な観点から解説してきました。カブトムシは飼い方もそこまで難しくなく、かかる費用も基本的に数千円程度で済むので他の生き物よりも手が出しやすいです。夏休みの自由研究などにも最適なのでぜひカブトムシの飼育に挑戦してみてください!

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