プディングハムスターとは?
ジャンガリアンハムスター(別名ドワーフハムスター)の品種改良によって生まれた種類です。黄色っぽい明るい毛並みとコロンとした小さな見た目がとてもかわいい、大人気のハムスターでもあります。
初心者でも飼いやすいですが、気をつけることや揃えるグッズもたくさんあるので、しっかり調べてからお迎えをしてあげましょう。
ペットショップになかなかいない種類なので、事前にプディングハムスターがいるかどうか店舗に確認しておくとスムーズです。
◆プディングハムスター見た目の特徴
プディングハムスターという名前の由来は、プリンのような淡いベージュ色の毛色が特徴の動物だからです。その見た目から、イエロージャンガリアンと呼ばれることもあります。
ジャンガリアンハムスターの中でも、その綺麗で明るい毛色や飼いやすい性格が理由で女性に大人気の種類です。
体重は約30gでサイズも小さく、ハムスター飼育初心者の人でも飼いやすいのが特徴でもあります。
◆プディングハムスターの原産国や生息地
品種改良によって生まれたので、生息地はなく野生のプディングハムスターもいません。
ちなみにジャンガリアンハムスターの生息地は、シベリアから中国北部やカザフスタン共和国です。プディングハムスターは好む気候や特徴がジャンガリアンハムスターとよく似ています。
◆プディングハムスターの性格
基本的に大人しくおっとりとした性格をしています。
人懐っこく穏やかな性格でもあるので、ハムスター飼育初心者にとてもおすすめの種類です。しかし個体差のある種類でもあるので、噛み癖のある子や怖がりで人に慣れない子もいます。
飼う時はプディングハムスターの性格を念頭に置きながらも、その子自身の性格や特徴をしっかり理解することが大切です。
◆プディングハムスターの寿命
プディングハムスターの平均寿命は2年〜2年半です。
飼育環境が良ければストレスも少ないので、3年ほど生きる子もいます。
◆ほかのハムスターとの違い
ハムスターの中でも大きい種類のゴールデンハムスターと比べると、サイズはかなり小さいです。
また体温を奪われないために、足の裏や尻尾にも体毛が生えています。ゴールデンハムスターには生えていないので、こちらも大きな違いといえるでしょう。
プディングハムスターの値段
ペットショップでのプディングハムスターの平均価格は、1,500〜3,000円です。
珍しい種類であるプディングハムスターは、ペットショップで見かけることがあまりありません。黄色っぽい毛色も人気なので、価格はジャンガリアンハムスターの平均価格よりも高いです。
プディングハムスターの飼育環境
プディングハムスターは基本的に大人しいですが、好奇心旺盛で遊ぶのも大好きです。
ケージやおもちゃの種類によっては、かじっていたずらしてしまう可能性もあります。
飼い主としてプディングハムスターがストレスなく、快適に過ごせるように飼育環境を整えてあげてください。
◆プディングハムスターに必要な飼育グッズ
プディングハムスターを飼育する上で必要最低限な飼育用品はこちらの9つです。
- ケージ
- 床材
- 給水器
- 餌
- かじり木
- 巣箱
- バスハウス(砂浴び用)
- トイレ
- おもちゃ(回し車など)
それぞれ素材や種類が豊富なので、飼育環境や飼うハムスターの性格に合ったものを選びましょう。給水器は成長に合わせて高さを変えられるように、調節できるタイプがおすすめです。
かじり木はおやつタイプ、おもちゃとの兼用タイプなどハムスターの好みに合わせて選びましょう。ハムスターにとって、かじり木を噛むとストレス解消や歯の長さ調節ができるので絶対に揃えておきたいグッズです。多頭飼いには複数入っている小枝タイプをおすすめします。コスパも良く取り合いにもならないので、人気のタイプです。
巣箱やバスハウス、トイレは水洗いのできる陶器製やプラスチック製にすると、お手入れが楽になります。
おもちゃは回し車以外にも、ブランコや滑り台など多種多様なものが揃っていて楽しいです。たくさん与えたくなりますが、ケージが狭くなるとハムスターのストレスにも関わるので適度な個数に収めましょう。
また飼い主によっては、おもちゃや巣箱を手作りしている人もいます。
DIYが好きな人は、素材を集めて手作りしてみるのも良いですね。
◆プディングハムスターにとっての適切な温度と湿度について
最も快適に過ごせる数値は、温度18度~27度、湿度40%~60%です。
野生のハムスターは、カザフスタンなど熱帯地域に生息しています。
なので乾燥した環境が大好きです。プディングハムスターも同じ気候を好むので、温湿度計を買うなどして過ごしやすい環境作りをしてあげましょう。
気をつけたいのが、寒すぎることと暑すぎることです。
ハムスターは気温が10度以下を下回ると冬眠する習性があります。また30度を超えると脱水症状を引き起こす可能性があり危険です。
湿度も高すぎると、床材によってはダニやバイ菌が発生する恐れがあります。
人間も同じですが、季節に合わせた温湿度管理を徹底するようにしましょう。
◆プディングハムスターが好む照明設定について
照明は常に気にする必要はありません。
なるべく自然光が良いので、日中はカーテンを開けて自然光を取り入れると良いでしょう。
その場合、ハムスターに直射日光は当てないでください。
体の小さいプディングハムスターは直射日光に当たると熱射病になる恐れがあるからです。
夜はしっかり寝る前に照明を消しましょう。
ハムスターは夜行性なので、夜も明るいと生活サイクルが狂ってしまいます。
プディングハムスターの飼い方
餌の量やトイレなど、飼育する上で気をつけることはたくさんあります。
プディングハムスターは小さくてとてもかわいいです。食べている姿がかわいくてなんでも与えたくなりますが、ハムスターのためにも適量にしてあげましょう。
その子に合った飼い方を、一緒に過ごしていく中で見つけてください。
◆プディングハムスターの主食や頻度について
主食はペレットです。
ペレットにはプディングハムスターに必要な栄養バランスが揃っているので、しっかりあげましょう。
あげる量は、体重の5〜10%が適切なのであげ過ぎに注意して下さい。
特にプディングハムスターは、肥満遺伝子を持っていて太りやすいので注意しましょう。
ご飯をあげる頻度は、1日1回で大丈夫です。
あげる時間は夜行性のプディングハムスターに合わせて、夕方頃にすると良いでしょう。
プディングハムスターの好物であるひまわりの種やアーモンドといった油種子は、カロリーが高いので頻繁に与えないよう注意してください。
チーズも同様です。
しかし成長期(生後2〜3ヶ月)のハムスターにとっては、チーズに含まれる動物性タンパク質は良い栄養となり体を丈夫にしてくれます。
カロリーに気をつけながら適量を守って与えましょう。
◆プディングハムスターのトイレについて
「一度決めた場所でしかトイレをしない」という習性があるので、プディングハムスターはトイレを覚えることができます。
覚えてもらうコツは、プディングハムスターは寝床から遠い所にトイレをしようとするので、始めから寝床と離れた場所にトイレを置くと覚えてくれる確率が上がります。
また新しいトイレには、自分のおしっこの匂いがついた床材を混ぜておくとハムスターもトイレを覚えやすいです。
気をつけることは、ケージ内をおもちゃやグッズでいっぱいにしないようにしましょう。
ものが多いと、どれがトイレかハムスターも混乱してしまうからです。
ハムスターがかわいくてなんでも与えたくなりますが、ハムスターのためにも必要最低限のものだけにしてあげましょう。
◆プディングハムスターのお手入れについて
プディングハムスターにお風呂やブラッシングは必要ありません。
短毛種なので、自分でやる毛づくろいで十分綺麗になります。
また砂浴びという行動をして被毛についた汚れを落とすので、
飼い主がお風呂に入れなくても大丈夫です。
しかし万が一、プディングハムスターに有害なものがついてしまったらすぐ洗い流してあげてください。その時は水や薬品が口に入らないように気をつけましょう。
プディングハムスターに関するまとめ
プディングハムスターはその穏やかな性格や特徴から、比較的飼いやすい種類です。しかし太りやすかったり日光に弱かったりなど、気をつけなければいけないこともあります。
ハムスターの飼育用品は、かわいいデザインが豊富でどれを選べば良いか迷ってしまいますよね。
プディングハムスターにもそれぞれ性格があるので、その子に合ったものを選んであげることが一番大切です。
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