1.ミニウサギは品種名ではない
3.ミニウサギを飼う魅力ポイント
3-1.魅力その1.どんなふうに育つのか楽しみが増える
3-2.魅力その2.とても丈夫で体力的にも安定している
3-3.魅力その3.バラエティに富んだ外見
3-4.魅力その4.基本的になつきやすい性格
3-5.魅力その5.価格にもリーズナブル
3-6.魅力その6.あまり鳴かない
3-7.魅力その7.初心者の方でも迎えやすい
4.ミニウサギは何を食べるの?エサの与え方は?
4-1.「牧草」はうさぎにとって大切な食べ物
4-2.うさぎ専用のフードを与える
4-3.野菜や果物は副食として…
5.ミニウサギの飼育方法のポイント
5-1.飼育用品を揃えておく
5-2.ミニウサギが安心して過ごせる環境をつくる
5-3.室温を管理して過ごしやすい空間に
5-4.簡単なしつけは可能
5-5.感情を読み取るように心がける
5-6.丁寧にブラッシングしてあげる
5-7.病気の早期発見のために、ふだんから健康観察をする
【掲載:2020.10.29 更新:2022.07.27】
ミニウサギは品種名ではない
ペットショップなどのうさぎコーナーで「ミニウサギ」を見かけたことがある人も多いでしょう。
日本では、馴染み深い印象がありますよね。
ミニウサギはミックス種のことを指し、品種名ではありません。
いろんな種類の血統が混ざっているうさぎのことを「ミニウサギ」と言います。
ミニウサギは小さい?どんなうさぎなの?
ミニウサギは名前に「ミニ」がついているため、小さい体と誤解されることが多いかもしれません。
そもそもミニウサギは、ミックス種なので、大きさも特徴もバラバラ。
育ってみなければ分からないのが正直なところで、子ウサギ時代には成長時の大きさは予想しづらいかと思います。
ただ、平均的には1.5~3キロくらいに育つケースが多いようで、極端に大型になることはあまりありません。
うさぎのなかにはフレミッシュジャイアントなど5キロを超える子もいるので、たくさんの品種のウサギのなかでは「小柄なタイプ」と言えるでしょう。
ミニウサギを飼う魅力ポイント
次に、ミニウサギの魅力について考えてみましょう。
◆魅力その1.どんなふうに育つのか楽しみが増える
ミニウサギはミックスなので、将来的にどんな子になるかは分かりません。
迎える時点で将来的な大きさが分からないからこそ、「これからどんな風に育つのだろう」というプラス思考で楽しみに変えることもできます。
親のような気持ちで、今後の成長ぶりを見守ってあげたいものですね。
◆魅力その2.とても丈夫で体力的にも安定している
いろんな品種が混ざっている雑種であることから、丈夫で健康的な子が多いと言われています。
純血種と比較すると、病気にはなりにくい傾向にあります。
健康体でいてくれるのは、飼い主さんとして何よりの幸せですよね。
◆魅力その3.バラエティに富んだ外見
たくさんの品種の特徴を受け継ぐため、被毛の色や長さ、体の大きさのバリエーションに富んでいます。
ホワイト、ブラック、オレンジ、ブラウンなどの単色のほか、「ホワイト×ブラック」「ブラウン×ホワイト」など、2つの毛色で構成されている子もいます。
ホワイトは「優しそう」、ブラックは「カッコいい」オレンジは「元気そう」というように、「どの毛色を選ぼうか」と考えるのも楽しみのひとつになりそうです。
毛色の呼び方は、ペットショップごとに違うので、まずは実際の外見を確認するといいかもしれませんね。
◆魅力その4.基本的になつきやすい性格
性格にも個性が溢れています。
全体的な傾向で見ると、おっとりした子が多いです。
人間にもなつきやすいのが魅力ですね。
◆魅力その5.価格もリーズナブル
ミニウサギは、純血種と比べると価格的にリーズナブル感があります。
純血種の場合、数万円からの価格がつけられているケースが多いです。
ネザーランドドワーフなどの純血種は血統証明書がついていたり、カラーに希少価値があったりすると、5万円を超えることもあります。
ミニウサギは、大体1万円前後くらいから購入が可能。
「高価だと迎えづらい」ということもなく、価格的なハードルはあまりありません。
◆魅力その6.あまり鳴かない
犬と言えば「ワンワンッ!」、猫と言えば「ニャ~ニャ~!」というように、犬や猫は日常的に鳴く動物です。
ですが、うさぎはそのような鳴き声をあげることはないのです。
そもそもうさぎは声帯を持たず「鳴く」ことはありません。
自分の感情表現のために、口や鼻から何らかの音を出すことはありますが、“鳴く”というよりも“音を出す”という感じ。
鳴き声で近所迷惑になるケースも少ないかもしれませんね。
◆魅力その6.初心者の方でも迎えやすい
ここまでのポイントから考えると、
- 体が小さめ
- 丈夫で健康的
- いろんな見た目から選べる楽しみ
- 穏やかな子が多い
- 迎えるときの費用があまりかからない
- 鳴き声がうるさくない
というように、初心者でも飼いやすい条件が揃っています。
また、犬や猫と違って「予防接種のために病院に通う」「散歩のために外に連れ出す」「夜泣きをするから様子を見に行く」ということもありません。
わりと手間がかからないことがあり、初心者の方も迎えやすいでしょう。
ただし、トイレの世話やブラッシングのほか、ケージの外での運動など基本的なお世話はしっかり行う必要があります。
またうさぎはコードやケーブルなどの気になるところを齧ったり、掘ったりする習性がありますので、うさぎに害がないように家の設備を整えることも重要です。
ミニウサギは何を食べるの?エサの与え方は?
ミニウサギが食べるものには、「牧草」「ウサギ専用フード(ペレット)」「野菜」「果物」などがあります。
◆「牧草」はウサギにとって大切な食べ物
ミニウサギの主食となる「牧草」についてみてみましょう。
・新鮮な牧草をたっぷりと与える
うさぎは草食なので、植物性のエサが適しています。
牧草は、「腸の環境を良くする」「毛球症を予防する」「ストレスを和らげる」などの意味でも大事なエサです。
牧草を噛むことで、「伸びすぎた奥歯を減らす」「不正噛合を防ぐ」といった役割もあります。
ミニウサギにとっての健康面で重要なエサと言えるでしょう。
基本的には、いつでも食べられる状態にしておきたいエサです。
牧草が減ってきたら補充し、「食べたいのに牧草がない!」ということがないように気をつけましょう。
ただ、「追加…追加…」と日をまたいで牧草を継ぎ足しすると、劣化したものも混じってしまいます。
衛生面を考えて、新鮮な牧草が食べられるように上手に与えてくださいね。
・牧草には種類がある
うさぎたちの主食となる牧草には、2つの種類があります。
まず、一つ目が「マメ科」の牧草です。
マメ科の牧草は栄養豊富なので、成長期のミニウサギにぴったりです。
ただ、栄養がたっぷり詰まって高カロリーのため、与え過ぎには注意しましょう。
一方の「イネ科」の牧草は、低カロリーです。
老齢でカロリーをおさえたい子にも合っていますし、成長期で肥満に気をつけたいときにもいいでしょう。
また、牧草の種類によって、食べたときの「食感」が異なります。
硬めのタイプは、子うさぎや老齢のウサギにはあまり合っていないかもしれません。
ウサギたちには「この牧草は美味しいな~」「これは食べづらいな…」など、お好みも分かれるようです。
牧草を選ぶときには、それぞれの特徴にも着目し、時々は違う種類のものを与えてみてくださいね。
◆うさぎ専用のフードを与える
牧草とともに、ミニウサギの主食となるのがうさぎ専用のペレットです。
ペットフードには「雑食の犬に適したドッグフード」「肉食の猫に適したキャットフード」がありますが、それぞれの動物に合った素材からできています。
そのため、犬や猫用のフードをミニウサギに与えるのはNGです。
必ず、うさぎ専用のフードを与えてくださいね。
うさぎ専用のフードは、「ラビットフード」「ペレット」として売られています。
牧草だけでは、栄養素に偏りが見られることもあります。
「牧草」と合わせて「うさぎ専用フード」を与えること大事です。
ただ、「いくらでも食べてもOK」という牧草と違い、うさぎ専用フードの方はしっかりと分量をはかりましょう。
食べ過ぎで太り過ぎないように、食事管理をすることが大事です。
また、高カロリーなエサが必要な子ウサギ期や成長期、低カロリーでおさえたい高齢期など、年齢に応じたエサ選びをしてくださいね。
◆野菜や果物は副食として…
副食として小松菜やニンジン、キャベツなどの野菜、リンゴなどの果物も与えることができます。
ただ、糖分が多いリンゴに関しては、与え過ぎると太る原因になるので注意しましょう。
オヤツを与えると、嬉しそうにもぐもぐと食べてくれるかと思います。
その様子は、とても可愛らしいですよね。
でも、牧草やうさぎ専用フードで栄養は足りているため、オヤツを必要以上に食べさせるのはうさぎの体にとってはよくありません。
コミュニケーションやしつけのときに、少量食べさせる程度にとどめてくださいね。
ミニウサギの飼育方法のポイント
ミニウサギは初心者でも迎えやすいですが、迎えた子を幸せにするには、事前に育て方のポイントや注意点をおさえておくことが大事です。
◆飼育用品を揃えておく
ミニウサギを飼うためには、ケージやトイレ、エサ用の容器、飲み水用の容器などを準備しておきましょう。
ケージは「うさぎの暮らしやすさ」や「掃除のしやすさ」から作られているうさぎ用のものを準備してくださいね。
そのほかのものも、うさぎが使えるものを選びましょう。
ペットショップでミニウサギを迎えるときに、必要なものを一緒に揃えると安心です。
◆ミニウサギが安心して過ごせる環境をつくる
ミニウサギの習性に「何かをガジガジと噛む」というものがあります。
テーブルやイスの脚が木製なら噛みやすいので、いつの間にかボロボロになっていることも。
ただ、電気コードを噛むと感電のリスクがあります。
うさぎが過ごす周辺に、「噛んではダメなもの」がないか確認しましょう。
ミニウサギは、本能的に何かをかじってしまうため、「噛んでもOK」のうさぎ用のおもちゃなどを準備するといいかもしれません。
ケガを防ぐための環境を作りつつ、うさぎが動くときには見守ることも大切です。
◆室温を管理して過ごしやすい空間に
成長すると丈夫な傾向にあるミニウサギですが、赤ちゃん期には温度に敏感です。
寒さにも暑さにも強くありません。
特に、注意したいのが留守番中や夜間でしょう。
エアコンで寒暖差を和らげてあげられればいいですが、そうでないときはほかの対策を。
冬の寒い時期には、風が通り抜けないようにケージに毛布をかけてあげると寒さが和らぎます。
巣箱をケージのなかに置くのもいいでしょう。
夏には、直射日光が当たりやすい窓際にケージを置くのは避けてくださいね。
冷却アイテムとエアコンで、体調を崩さない工夫をしましょう。
◆簡単なしつけは可能
ミニウサギとの距離が縮まれば、簡単なしつけは覚えてくれます。
特に、しつけておきたいのがトイレの場所です。
おしっこやウンチをあちこちにされると、掃除に手間がかかるばかりか、不衛生な環境に…。
うさぎは決まった場所に排泄をする習性があるため、一度トイレの場所を覚えれば大体そこでおしっこやウンチをしてくれるようになります。
個体差があるので覚えるまでの期間はその子によりけりですが、根気よく待ってあげましょう。
トイレを決まった場所でするようになっても、マーキングとしてのおしっこは別の場所ですることがありますし、ウンチはトイレ以外の場所でもします。
その点に関しては覚悟が必要です。
◆感情を読み取るように心がける
大きな声で鳴くことがない代わりに、音を出して感情を表すことがあります。
怒っているときに「ブーブー」と鼻を鳴らしたり、甘えるときに「クークー」、体調に異変があるときに「キューキュー」と声を出したりなど。
さらには、声を出さずに「ダンッ」と足で床を踏みつけることも…。
いろんな方法で自分の気持ちをアピールしているミニウサギのサインを読み取ってあげたいものですね。
◆丁寧にブラッシングしてあげる
毛の長いタイプのミニウサギは、毛づくろいで絡んだ毛を飲み込んでしまい、お腹に詰まらせて胃腸のトラブルを起こしてしまうことも。
丁寧にブラッシングし、抜けた毛を取り除いてあげましょう。
ブラッシングのときには、ウサギ用のブラシを用意してくださいね。
◆病気の早期発見のために、ふだんから健康観察をする
ミニウサギは「弱みを知られたくない」と、周囲に自分の不調を見せないこともあります。
「いつもと違う」という飼い主さんの直感が病気の発見に繋がるかと思います。
しかし、なんとなく観察しても、ミニウサギの異変に気づけないかもしれません。
ちょっとした異変を見逃さないためには、ふだんからミニウサギとのコミュニケーションや健康観察をマメにしておくことが必要です。
- エサを食べない
- 寝てばかりいる
- 元気がない
- 便秘をしている
- 下痢をしている
など、ふだんと違った様子が見られたときには獣医師に見てもらってくださいね。
また、いざというときにすぐに受診できるように、ウサギを見てくれる動物病院を調べておきましょうね。
まとめ
日本では、昔から馴染みがある「ミニウサギ」。
いろんな血統が混じっているミニウサギは、個性を楽しめます。
意外に感情表現も豊かで、「楽しい」「嬉しい」「寂しい」などを小さい体で表現してくれる様子はとても可愛らしいですよ。
「どんなエサをあげるべきか」
「どんなグッズを準備しておくべきか」
「病気にならないためには」
など、事前におさえておくべきポイントを知っておくと安心感につながります。
愛情を注ぐほどに元気で長生きしてくれるミニウサギ。
飼い主さんにとってかけがえのないパートナーになってくれることでしょう。
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