うさぎにキャベツを与えてもOK?注意点を徹底解説!

2021.11.02

うさぎにキャベツを与えてもOK?注意点を徹底解説!

この記事では、うさぎにキャベツを与える際の注意点を解説します。 うさぎには、副食(おやつ)として、キャベツ等の野菜を与えることができます。 ただし、野菜は主食ではありませんから、大量に与えてはいけません。 キャベツの芯は、体内でガスを発生させる原因となるため、取り除きましょう。 この記事を、大切なうさぎの健康管理に役立てて頂けたら幸いです。


うさぎの主食は牧草

うさぎの健康を維持するためには、毎日の適切な食事管理が大切です。
肉食性の犬や猫とは異なり、草食性であるうさぎには、どのような食事を与えたら良いのでしょうか?
野生のうさぎは、様々な植物を食べていますが、ペットとして飼育する場合には、主食として牧草を与えるのが適切だとされています。
牧草には、主にイネ科とマメ科の2種類があります。
このうち、主食として適しているのは、イネ科牧草の「チモシー」です。
チモシーには、収穫時期により「一番刈り」「二番刈り」「三番刈り」という種類があります。収穫時期が早いほど、高繊維質で、葉や茎がしっかりしています。
マメ科牧草の「アルファルファ」は、主食には適していないものの、栄養価が高く、嗜好性が高いという特徴があります。
 他に、牧草のみでは不足する栄養を補給するため、ペレット(ラビットフード)を適量与えます。
ペレットは、牧草を主原料として作られた粉末で、様々な種類のものが市販されており、ライフステージや健康状態に応じて選べるようになっています。

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野菜はおやつとして少量を与える

あなたは、うさぎの主食が牧草だと、ご存知でしたか?
もちろん、日頃からうさぎと接している飼い主さんであれば、よくご存知かと思います。
一方で、うさぎと接する機会の少ない方にとっては、意外な事実だったかもしれません。
中には、うさぎは野菜(例:キャベツ、ニンジン、ラディッシュ等)を食べるというイメージをお持ちの方もいらっしゃったのではないでしょうか?
確かに、うさぎは野菜を食べることができます。
しかし、野菜は副食ですので、主食である牧草が食べられなくなるほど、大量に与えてはいけません。
食事のバリエーションの一つとして、少量を与えるにとどめましょう。

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うさぎにキャベツを与えてもいい?

うさぎにとって、野菜は主食ではなく副食だったのですね。
少量であれば、副食として野菜を与えて良いことがわかりました。
とはいえ、全ての野菜がOKというわけではありません。
与えてはいけない野菜もあります。
では、私たちが、スーパー等で手軽に入手できる、身近な野菜の一つである「キャベツ」は、与えても大丈夫なのでしょうか?

◆与えてもOK

結論から申し上げると、うさぎには、キャベツを与えることができます。
ただし、与える際には、いくつかの注意点があります。
これらを守らずに与えてしまうと、大切なうさぎが健康を害してしまう恐れがあります。
キャベツを与える前に、注意点を十分に確認しておきましょう。

◆与えてもいい量

うさぎは、キャベツを比較的、好んで食べるようです。
しかし、上述した通り、野菜は主食ではなく副食です。
したがって、たとえキャベツを好んで食べたとしても、主食である牧草が食べられなくなるほど、大量に与えてはいけません。
キャベツを与えるときは、小さめに切るか、手でちぎって与えるのがおすすめです。
うさぎへのご褒美や、飼い主さんとのコミュニケーションを図る方法として、キャベツ等の野菜を活用するのも良いですね。


キャベツの葉と芯どちらも大丈夫?

うさぎにキャベツを与えるときは、芯を避けて、葉のみを与えましょう。
芯の部分には、オリゴ糖の「ラフィノース」という成分が多く含まれています。
この成分は、体内でガスを発生させる作用があるため、お腹にガスが溜まり、体調不良に繋がる可能性があるようです。
大切なうさぎの健康のために、キャベツの芯はしっかり取り除きましょう。


キャベツの栄養について

キャベツは、アブラナ科アブラナ属の野菜です。
ビタミンK、葉酸、ビタミンC等を多く含み、低カロリーで、水分含有量が多いという特徴を持ちます。

◆栄養

ビタミンK、葉酸、ビタミンC等を多く含みます。

◆カロリー

可食部100gあたりのエネルギーは約21kcalです。比較的、低カロリーの野菜です。

◆水分量

可食部100gあたりの水分量は約92.7gです。比較的、水分の多い野菜です。

◆塩分量

可食部100gあたりの塩分量は0です。


うさぎにキャベツを与えるときの注意点

◆便が緩くなってしまうかも

キャベツは水分が多い野菜です。
うさぎに与えると、水分補給ができるというメリットがある一方で、便が緩くなってしまうことがあります。
うさぎにキャベツを与えた後は、便の様子を気にかけて下さい。
便が緩い場合は、与える量を調整するか、与えるのを一旦中止しましょう。
また、毎日与えるのは控えた方が良いでしょう。

◆傷んだものを与えない

キャベツに限らず、傷んだ野菜は、うさぎが体調不良を起こす原因になります。
変色やカビ等で傷んだキャベツを与えてはいけません。
新鮮なものを水で洗ってから与えましょう。


水分や鮮度が気になる場合は小動物用乾燥キャベツがおすすめ

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ホームセンター、ネットショップ等では、「小動物用乾燥キャベツ」が販売されています。
小動物用乾燥キャベツは、生のキャベツに比べて水分が少なく、比較的長期の保存が可能です。
うさぎのおやつとして、上手に活用すると良いかもしれませんね。
ただし、乾燥キャベツも副食であることには変わりありませんから、くれぐれも与えすぎには注意して下さい。


他に与えてもOKな野菜

キャベツの他にも、小松菜、レタス、大根の葉、ニンジンの葉、水菜、サラダ菜、カブの葉、ブロッコリーの葉、大葉、セロリ、春菊等の葉物野菜や、ラディッシュ、にんじん等の野菜を与えることができます。
できるだけ、新鮮なもの、旬の時期のものを選んで与えるのが良いでしょう。
うさぎの好みにより、よく食べる野菜と、あまり食べない野菜があるかもしれません。
ただし、うさぎが好んで食べるからといって、特定の野菜のみを長期的に与え続けることは、栄養バランスや病気予防の観点から、避けた方が良いですね。
カルシウムやシュウ酸の過剰摂取が、病気の原因になることがあります。
また、リンゴやバナナなどの果物も与えることができますが、果物は糖分が多いため、肥満に注意しましょう。
なお、うさぎが治療中の場合は、治療に悪影響があるといけませんので、野菜を与える前に、獣医師に相談することをおすすめします。


要注意!うさぎに与えてはいけない野菜

その一方で、与えてはいけない野菜もあります。
長ネギ、玉ネギ、ニンニク等のネギ類の野菜、イモ類、豆類、トマトの葉は、うさぎが中毒や体調不良を起こす恐れがあるため、与えてはいけません。
他に「この野菜は大丈夫かな?」と迷った場合は、獣医師に相談するか、信頼のおける文献等で調べてから与えるのが安心です。


野菜はいつから与えて良いの?

うさぎの生後まもなくは、胃腸の状態が安定していないため、野菜を消化できません。
一般的には、野菜を与えるのは生後3~4カ月以降が安全と言われているようですね。


うさぎの状態に異変を感じたら動物病院へ

うさぎが食事をしない、便が出ない、下痢をしている、様子がおかしい等、何か異変を感じたときは、早めに、獣医師の診察を受けることをおすすめします。
うさぎは、元々は被捕食動物で、外敵に目を付けられないように、体調不良であっても、それを隠そうとしてしまう傾向があるようです。
飼い主さんは、ちょっとした変化にも気づけるように、毎日の健康チェックを行いましょう。
また、かかりつけの動物病院を作っておくことも大事です。
うさぎの診療に対応している動物病院は、以前よりは増えたようですが、犬や猫に比べると、まだ多くはないのが現状です。
ご自宅の近くで、うさぎの診察を行っている動物病院があるかどうか、事前に調べておきましょう。
体調不良になってから病院を探したのでは、遅いかもしれません。
元気なうちに、信頼できる獣医師のいる動物病院を探しておくと良いですね。


まとめ

うさぎには、副食として、キャベツを与えてもOKです。
ただし、主食である牧草が食べられなくなるほど、大量に与えてはいけません。
食事のバリエーションや、飼い主さんとのコミュニケーションとして、少量を与えるにとどめましょう。
うさぎにキャベツを与えるときは、芯を取り除き、葉のみを与えます。
キャベツの水分で、便が緩くなってしまう可能性がありますので、便の様子に注意しましょう。
また、傷んだキャベツは体調不良を起こす恐れがあるため、与えてはいけません。
その他にも、葉物野菜やにんじん等、さまざまな野菜をおやつとして与えることができますが、与えてはいけない野菜もあります。
うさぎに野菜を与えるのは、胃腸の状態が安定した、生後3~4カ月以降が良いでしょう。
うさぎの様子に異変を感じたときに、早めに獣医師の診察を受けられるよう、うさぎの診療に対応している動物病院を見つけておくと、安心です。
大切なうさぎと、健康で長く一緒に過ごせるよう、毎日の食事管理をしっかり行っていきたいですね。
この記事を、飼い主さんとうさぎとの生活に役立てて頂ければ幸いです。



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SONAERUわんにゃん

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元保護猫の白茶トラ「ダニエル」と生活しています。 ライターの他に、ペット保険の仕事もしています。 2級愛玩動物飼養管理士の資格あり。 趣味は、猫の「切り絵」作りです。


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