1.ニオイガメの名前の由来
2.ニオイガメの種類
2-1.ミシシッピニオイガメ
2-2.カブトニオイガメ
3.ニオイガメの飼育に必要なもの
3-1.水槽
3-2.ろ過フィルター
3-3.流木
3-4.エサ
3-5.バスキングライト
3-6.ヒーター
【掲載:2020.11.06 更新:2022.06.20】
ニオイガメの名前の由来
ニオイガメという名前の由来は、習性が由来しています。
身の危険を感じると、後ろ足の付け根から臭いがある分泌液を出すためこのような名前がつきました。
そんなに臭いの?と気になる方は多いかと思いますが、飼育下では滅多に臭いを出すことはないため、そこまで臭いの心配はいりません。
ペットとして流通するカメの中でも小型の方であり、初心者にも飼いやすいという特徴があります。
ニオイガメは丸みを帯びたフォルムの甲羅が特徴であり、飼育も容易であることから始めてカメを飼育する方にもオススメです。
ニオイガメ属に分類されるカメは数種類いますので、自分好みの子をペットとしてお迎えすることができます。
次項目では主なニオイガメの品種について紹介します。
ニオイガメの種類
ニオイガメは飼育下では臭いを発することはほとんどないため、ペットとして飼育しやすいカメです。
2022年、特定外来生物として指定されたミシシッピアカミミガメ(別名:ミドリガメ)と比べるとサイズも小型な方であり、初めて爬虫類を飼育する方にも導入しやすいのがニオイガメになります。
ペットショップで入手できる主なニオイガメについて紹介します。
◆ミシシッピニオイガメ
ミシシッピニオイガメはニオイガメの入門編としておすすめのカメであり、丸みを帯びたコロンとした形の甲羅が特徴のニオイガメです。
最大の魅力はそのサイズ感であり、成長しても甲長さが10センチ前後しか成長しません。
寿命は約30年前後であり、2本の白いラインが特徴のニオイガメです。
ニオイガメは気性が荒いと言われていますが、ニオイガメの中でも穏やかな性格の個体が多く、飼い主の顔を覚えて餌を与える時に寄ってくる愛らしい一面もあります。
一点注意が必要なのは、抱かれるなどのふれあいは好まないため不用意に触ったり持ち上げると口を開けて威嚇してくることがあります。
サイズの割には口の力が強いため、噛まれると痛みがあるので注意が必要です。
繁殖目的以外ならば、単独飼育が望ましく繁殖目的であっても普段は別々に飼育することが望ましいです。
食性は肉食よりの雑食であり、カメ用のペレットのほかに鶏肉や貝などを与えるのがおすすめです。
栄養バランスが崩れやすいので、ペレットを主食に肉類などはおやつとして与えるのが好ましいです。
ミシシッピニオイガメの飼育の注意点として、販売されている個体は幼体が多く抵抗力が弱いため体調を崩しやすい傾向にあります。
お迎えした直後から半年は体調不良や突然死を起こしやすく、水換えなどのケアを慎重に行う必要があります。
◆カブトニオイガメ
カブトニオイガメもペットとして流通するニオイガメの中ではポピュラーな種類であり、飼育しやすいカメになります。
その最大の特徴は、丸くて大きな頭と尖った甲羅です。
ミシシッピニオイガメよりも野性味のある見た目をしており、ワイルドな印象があります。
北米のミシシッピ川に生息しているカブトニオイガメは、流れが穏やかで水草や流木などの隠れ家が多い飼育環境を好みます。
ニオイガメの中では最も大きくなる種類であり、成長すると20センチ前後になります。
寿命は20年ほどであり、カメの中でも平均的な寿命のカメです。
昼行性であるカブトニオイガメは完全に水中に暮らしているカメであり、水深が深い水槽でも上下に上手に泳ぐことが可能です。
併せて歩くことにも長けているため、歩く速度は他のカメに比べても早い方です。
ミシシッピニオイガメよりも珍しい種類のため、取り扱いがあるペットショップが限られており入手するまで時間がかかる場合があります。
ニオイガメの飼育
ペットとして飼育できるニオイガメの品種とニオイガメの特徴について紹介してきましたが、飼育を始める時に必要なアイテムやエサなどについて紹介します。
ニオイガメを迎える前に飼い主さんが必要なアイテムをチェックを整えてあげましょう。
用意するものは以下を参考にしてください。
- 水槽
- 流木
- ろ過フィルター
- ライト
- 砂利
- ヒーター
- エサ
◆水槽
水槽は60センチ以上のある程度サイズがあるものが、おすすめです。
また、カメの飼育でよく利用される高さが低い水槽は水深が深いものを好むニオイガメの飼育には向かないため、高さのある水槽を用意するようにします。
◆ろ過フィルター
また、ろ過フィルターはニオイガメは排泄物が多く水が汚れやすいため大きめのろ過能力が高いものを選ぶことがおすすめです。
上部フィルターや砂利を使用するのであれば、底面フィルターなどをチョイスして水質が悪化しないようにしましょう。
◆流木
また、ニオイガメが休める場所として流木などは必須になります。
甲羅干しや息継ぎするためにも水面から少し流木や石が出るようにしてあげます。
◆エサ
エサはカメ用のペレットを用意しましょう。
カメは水が汚れやすいため、水槽の掃除が手間になりますが砂利を敷いておくと臭いの軽減にもなります。
ニオイガメは肉食よりの雑食性ですので鶏肉や野菜なども好んで食べます。
ペレットを主食にしておやつとして、鶏肉や野菜を与えると良いでしょう。
赤虫なども嗜好性が高く好物のためおすすめです。
与えすぎると消化不良や突然死の原因にもなるため量は少なめに与えることが大切になります。
◆バスキングライト
ライトは身体を温めるためのバスキングライトと紫外線ライトの機能があるものを選ぶのが良いでしょう。
◆ヒーター
適温は25℃〜28℃前後であり、冬場はヒーターを使用しましょう。
15℃を下回ると冬眠してしまうため注意が必要です。
飼育下のカメは冬眠から目覚めることが難しいため、越冬できるように一定の水温を保つようにします。
ニオイガメの飼育の注意点
ニオイガメは初心者にも飼育しやすいカメですが、飼育の際にいくつか気をつけたい注意点があります。
ニオイガメの特徴と一緒に把握しておくとスムーズに対応することができますので、ポイントを紹介します。
◆水深
ニオイガメの水槽の水深は深い方が好ましいと紹介しましたが、必ず呼吸をするための足場を作るようにしましょう。
土管や流木、浮島を設置してあげるようにします。
特に幼体のうちは体力もなく水槽とフィルターの間に挟まって溺れてしまう危険があります。
上下に泳ぐのが得意なニオイガメですが、必ずしも泳ぎが得意な子ばかりではありません。
避難場所としても隠れとしても流木や浮島は有効ですので、カメを飼育するのであれば用意してあげるようにします。
また、ニオイガメは穏やかな性格な個体が多いので、魚との混泳を楽しむこともできます。
混泳を予定している場合には、尚のこと足場が重要になりますので水槽のサイズは余裕のあるものを用意するようにして、設置してあげましょう。
一つ注意したいのは、ペットショップなどでは水深をワザと浅くして販売しているショップもあります。
いきなり水深を深くしてしまうとニオイガメが環境の変化にストレスを感じてしまい、体調不良になる可能性もあるため最初はペットショップの飼育環境に近い状態で飼育するようにして、徐々に水深を深くしてあげましょう。
ニオイガメの飼い方に関するまとめ
初心者にもおすすめなニオイガメの特徴と飼育方法について紹介しました。
ニオイガメはペットショップなどで5000円〜1万円前後で購入することが可能です。
人にも慣れやすく、ミドリガメなどよりも温厚で魚類などとの混泳を楽しむこともできるため
レイアウトを自由にしながら、飼育を楽しむことができますよ。
一点注意したいのは、足場は必ず作るようにしてニオイガメが溺れないように注意します。
定期的な日光浴も甲羅干しや健康な身体を維持するために必要不可欠ですので、時々日当たりの良い場所で日光浴もさせてあげましょう。
飼い主さんの顔を覚えてエサが欲しい時は寄ってくるようになるため、愛嬌もありペットとして充実した毎日を過ごすことができます。
最初のうちは水質の変化に敏感なためこまめに水換えをするようにしましょう。
カメの飼育に興味のある方やニオイガメの特徴を知りたい方の参考になれば、幸いです。
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