【アクア事業部監修】ヤマトヌマエビの飼育は簡単?ヤマトヌマエビの特徴や飼育のポイントを紹介!

2020.12.14

【アクア事業部監修】ヤマトヌマエビの飼育は簡単?ヤマトヌマエビの特徴や飼育のポイントを紹介!

アクアリウムをしたいなと考えている方や、すでにアクアリウムしていて、熱帯魚を飼っているという方は、すでにヤマトヌマエビというエビをご存知かもしれません。 熱帯魚などの魚類がメインになりやすいアクアリウムですが、ヤマトヌマエビは丈夫であり水槽のお掃除にも一役かってくれるため、数匹いれておくのもオススメです。 もちろん、ヤマトヌマエビなどのエビ類をメインで飼育していただいても楽しむことができます。 本記事では、ヤマトヌマエビの特徴や飼育のポイントについて紹介します。 ヤマトヌマエビに興味のある方やヤマトヌマエビを飼いたい方は是非参考にして下さいね。


ヤマトヌマエビとは?

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ヤマトヌマエビは淡水のエビであり、エビ目的ヌマエビ科に分類されます。
ペットショップなどでも、取り扱いの多いポピュラーなエビであり、初めてアクアリウムでエビ類を飼う方にもおすすめですよ。

ヤマトヌマエビヌマエビ類の中では、大型のエビであり水槽の中でも見応えがあります。
ヤマトヌマエビの特徴について詳しく紹介していきますね。

◆見た目の特徴

ヤマトヌマエビ最大の特徴は灰色味がかった体色です。
体色は濃い目で、淡青色〜緑褐色の色味をしています。
さらには、身体にはいくつかの斑点があり尾の両端に楕円形の黒い斑点があるのが特徴です。
身体側にはやや赤い線が入り、オスは点線状、メスは破線状にラインが入るためオスメスの見分けはしやすくなります。

身体つきはずんぐりしており、ヌマエビ種の中でも大きめでメスの方がオスよりも大きくなる傾向にあります。

脚は5対の歩脚からなり、前の2対は短く先端に小さなハサミが付いているのが特徴です。

◆原産国・生息地

ヤマトヌマエビはインド洋太平洋沿岸を中心とした、亜熱帯地域や熱帯地域いたるところに生息しています。
マダガスカルやフィジー、日本にも分布しており、世界中でその姿を見ることが可能です。

ヤマトヌマエビは日本海側では鳥取県より以南西、千葉県より以南の西日本を中心に生息しています。

◆寿命

ヤマトヌマエビの寿命は3年前後です。
大切に飼育すると5年ほど生きる個体もおり、最長で7年前後生きた個体もいます。

脱皮を繰り返して身体を大きくするヤマトヌマエビは、他のエビ類に比べると丈夫で長命なエビになります。


ヤマトヌマエビは飼いやすい?

ヤマトヌマエビは初めて甲殻類を飼育する方にもおすすめのエビであり、初心者向きの淡水のエビです。
ある程度の水質変化や温度変化にも耐えることができますので、すぐに飼育を始めることができる手軽さも魅力になります。

ヤマトヌマエビは大型のエビであるため、病気などにも強いと言われています。
また、水槽内のコケや熱帯魚の餌の食べ残しなどを綺麗にしてくれる掃除屋さんとしても一役かってくれます。

水質の維持をして、美しいアクアリウムを保つための心強いパートナーになりますよ。
ペットショップでもポピュラーな品種であるため、取り扱いも多く、安価で購入できるのもポイントです。


ヤマトヌマエビの値段

具体的なヤマトヌマエビの値段は仕入れ先やペットショップの販売形態にて少々異なりますが、約200円〜100円前後と安価に購入することができます。

同じくアクアリウムでは人気の品種である、レッドビーシュリンプなどは300~500円前後で売られていることが多いことを考えるとヤマトヌマエビはお手頃価格で購入できる点も魅力的です。


ヤマトヌマエビの飼育環境

ヤマトヌマエビをお迎えするための基本的な飼育環境を紹介します。
また、あると便利なグッズも紹介しますのでヤマトヌマエビをお迎えしたい方は参考にして下さいね。

◆飼育に必要なグッズ

  • 水槽
  • ろ過装置(エアレーションなど)
  • 水温計
  • ヒーター
  • カルキ抜き
  • エビ用のエサ
  • 砂利
  • 土管などの隠れ家
  • 照明器具
  • 水槽のフタ

ヤマトヌマエビのみの飼育であれば、10匹以内でしたら30センチ前後の小型水槽で問題ありません。
また、ヤマトヌマエビはよく跳ねるため、必ず水槽にはフタをするようにしましょう。
ヤマトヌマエビはある程度の水温に耐えることができますが、できればヒーターを入れて温度管理してあげるのが理想的です。

さらには、ヤマトヌマエビの飼育のためには土管などの隠れ家を用意するようにしましょう。
ストレスをかけないようにヤマトヌマエビが安心できる隠れ家を準備してあげましょう。


ヤマトヌマエビの飼い方

ヤマトヌマエビの基本的な飼育方法について紹介します。
ヤマトヌマエビをお迎えする前に参考中してくださいね。

ヤマトヌマエビの飼育には隠れ家が必要であると紹介しましたが、水草などとも相性が良いので柔らかめの水草を入れてあげるのもおすすめです。

水質はph7.0~7.5前後の中性~弱アルカリ性、水温は20~28度前後が適温になります。
最高でも30度以上にはしないようにしましょう。

特に冬季には水温の変化に敏感になり、弱りやすくなります。
ヒーターなどを導入して急激な温度変化が起きないようにしましょう。

◆ご飯について

ご飯はあまり与えすぎると、消化不良から突然死してしまう原因にもなるため、少なめに与えるようにしましょう。
熱帯魚などと一緒にヤマトヌマエビを買っている方はコケやエサカスを食べているので、ヤマトヌマエビにエサはいらないのでは?と感じるかもしれませんが、丈夫に長生きしてもらうためにはヤマトヌマエビ専用のエサも用意しましょう。

ヤマトヌマエビにはエビ用の沈下性の餌を3日に1回程度与えます。
量はヤマトヌマエビの匹数にもよりますが、10分〜15分前後で食べ切れる量を与えることがポイントです。

エビ用の餌の他にも、熱帯魚用の沈下性のエサでも問題ありません。
冬季は活動量が減るため少なめに与えるようにしましょう。
エサが残ってしまうと水質悪化の原因になります。
ヤマトヌマエビは少食であり、一度に大量にエサを食べることができません。
食べ切れる分量を飼い主さんが調節して与えるようにしましょう。

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また、ヤマトヌマエビは雑食性のエビですのでアカムシやミジンコなども好んで食べます。
あまりエサに食いつかない時には嗜好性の高いこの辺りのものを与えてみることもおすすめです。

◆水槽の環境維持について

ヤマトヌマエビの水槽の環境は、水質はやや硬度のある水を好むため、中性〜弱アルカリ性の水にすると良いでしょう。

ヤマトヌマエビは水質が安定していれば、多少の温度変化にも対応できますがお迎えしたばかりのころは水質の変化に敏感です。
自宅の水槽に移す際には、時間をかけて徐々に水質に慣らすようにしましょう。

コケ取り能力が非常に高いヤマトヌマエビはタンクメイトの役割を果たしてくれます。
飼い主さんの水換えの手間も軽減するため、熱帯魚類と一緒にお迎えしてあげるのも良いでしょう。
水草などとも非常に相性の良いエビになりますので、美しいアクアリウムを維持するために一役かってくれますよ。
水質維持の役にも立つヤマトヌマエビですが、温度管理してあげる方がより長生きするためヒーターを導入しましょう。

ヒーターはカバー付きのものを選ぶようにして、ヤマトヌマエビが登って火傷しないように注意しましょう。

水換えは最低でも一週間に1回は水槽の3分の1の水を交換することが推奨されます。
水槽の水は全量一気に取り替えてしまうと水質ががらりと変わり、ヤマトヌマエビなどもショック死するリスクがあります。

ph紙などを使用して、時々水質の変化を見ながら、少量ずつ水換えすることがポイントになります。
バクテリアなどを定期的に投入して水を作ることも大切です。


まとめ

身近な甲殻類であるヤマトヌマエビについて紹介しました。
ヤマトヌマエビは安価で購入でき、コケ取り能力も高いためタンクメイトとしても優秀なエビです。

色味は鮮やかなエビ類に比べれば少し地味になりますが、体も大きく水槽内でもすぐに見つけることができるため管理しやすい点も理想です。

初めてアクアリウムに挑戦する方も導入しやすいエビになりますので、是非飼育を検討してみて下さいね。
一つ注意したいのは、ヤマトヌマエビは大型の魚類と一緒に混泳させるとエサとして捕食されてしまう危険があります。

グッピーやネオンテトラなどの小型の熱帯魚と一緒に複数混泳させると美しい、見応えのある水槽ができますよ。
ヤマトヌマエビの数に応じて復数隠れ家を作ってあげるとヤマトヌマエビが落ち着いてすごせる隠れ家スペースを導入してあげましょう。

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※こちらの記事は、ひごペットフレンドリー アクア事業部監修のもと掲載しております※
●記事監修
higopet  ひごペットフレンドリー アクア事業部

1974年に開業し西日本に36店舗を展開する総合ペットショップチェーンです。専門性にこだわった品揃え、サービスはもちろん、多くのお客様に「ペットとの素敵な生活」を営まれ、充実した日々を過ごしていただけるようにスタッフ一同がペットのアフターケアまでをお手伝いさせていただいています。
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