1.ハムスターの食性について
1-1.ハムスターの食事の基本
1-2.お水について
2.ハムスターがご飯を食べない時の原因と対処法について
2-1.新しくお家へ迎え入れたばかりの時
2-2.好き嫌いをしている
2-3.年齢によるもの
2-4.病気によるもの
2-5.暑すぎるor寒すぎる
3.ハムスターに与えてよい食べ物
3-1.与えても良い野菜・果物
3-2.与えても良い穀物・種子
3-3.与えても良い野草
【掲載:2021.01.04 更新:2024.09.10】
ハムスターの食性について
ハムスターは雑食性の動物です。正確には草食性に近い雑食性になります。ハムスターはペレットを中心に、野菜や果物・干し草や穀物などを食べます。野生では、これら以外にも、タンパク質の供給源となる昆虫(ミルワーム、コオロギ、イナゴ、トンボ)なども食べます。
一方で、小さな体とは対照的に、好奇心旺盛で好き嫌いも少ないため、人間が与えたものは基本的に何でも口にしてしまいます。中には有害なものを食べたことで、命を落としてしまうというケースも見受けられます。ハムスターの身体は非常に繊細であるため、一度体調を崩したり、病気になると完全に回復するのは難しいです。食事に関する正しい知識を身につけることは、ハムスターが元気に暮らしていくうえで、何よりも大切なことです。
◆ハムスターの食事の基本
ペット用ハムスターの食事は、ハムスター専用の人工飼料であるペレットが中心になります。基本的には、ペレットのみでも十分に必要な栄養素を取ることができます。足りない栄養素は、副食として野菜や果物・穀物・干し草を与えて補ってあげましょう。与えても良い食べ物については以下に記載しておりますのでご参照ください。
ペレットの量に関してですが、なくなっていたら足すという方法がベストです。
固形のペレットであれば、毎日交換する必要はありません。
しかし、3日以上残っていると消化不良の原因になることがあるので、交換するようにしましょう。
ハムスターは食料を部屋の隅に隠したり、頬袋にため込む習性があるため、1日に食べた量を管理するのは非常に難しいです。
もし、食べ過ぎていると感じたら、1日に与えるペレットは体重の20%を守るようにしましょう。大人のゴールデンハムスターの場合は約10~15g、大人のジャンガリアンハムスターやロボロフスキーなどは約5gが適量になります。
◆お水について
ハムスターの種類によって異なってきますが、一般的には1日に体重の10~15%の水分量が必要になると言われています。
水分の多い野菜や果物を食べている場合には、水を飲まないケースも見受けられますが、常に飲める環境は整えてあげましょう。
夏は1日に2回。冬は1日1回を目安に交換してください。
ハムスターがご飯を食べない時の原因と対処法について
ハムスターは基本的に食欲旺盛で、食べきれない食べ物は頬袋に入れてまで確保しようとする習性があるため、「ご飯をほとんど食べない」というのは、緊急事態と思った方が良いです。できるだけ早めに原因を見つけて、解決することが大切になってきます。ここではハムスターがご飯を食べない時に考えられる原因についてご紹介します。
◆新しくお家へ迎え入れたばかりの時
⇒ハムスターを飼い始めて間もない頃は、環境に慣れていないことやエサの種類が変わっていることが理由で、ご飯を食べないことがあります。怖がっている可能性があるため、必要以上にケージの中を見たり、触ったりすることはしないようにしましょう。また、ストレスを抱えている場合があります。ハムスターが不満を抱えていないか、適度に確認してあげることも大切です。
◆好き嫌いをしている
⇒好き嫌いの少ないハムスターですが、ペレットの味が苦手で食べないというケースもあります。その場合はペレットの種類を変えてあげるのがオススメです。
◆年齢によるもの
⇒ハムスターは一般的に1歳半を超えると「高齢」と言われます。年齢を重ねれば重ねるほど、食欲は落ちていくものです。年齢による食欲の低下の場合は、栄養価の高いペレットに変えたり、噛む力が衰えていても食べることができるように、細かく砕いたり、水でふやかしてあげると良いでしょう。
◆病気によるもの
⇒一番注意しなければならないのが、病気によって食欲が落ちているということです。まずは便や尿の調子を確認しましょう。原因は多岐に渡りますが、消化器疾患、呼吸器疾患、循環器疾患、腫瘍性疾患、感染症などが考えられます。できるだけ早めに動物病院を受診するようにしましょう。ハムスターの治療が可能な動物病院は決して多くないため、病気になる前にあらかじめ調べておくのが最善です。
◆暑すぎるor寒すぎる
⇒ハムスターは気温の変化に敏感な生き物です。暑いと熱中症になる可能性があり、寒すぎると冬眠をしてしまい動かなくなります。気温の急激な変化が原因で食欲低下になるケースも見受けられます。部屋の温度が適切かどうか、気にかけてあげることも大切です。
ハムスターに与えてよい食べ物
冒頭でもお伝えした通り、ハムスターは好奇心旺盛なため、与えたものは何でも口にする傾向があります。
そのため、飼い主自身が「与えても良い食べ物」と「与えてはいけない食べ物」を把握しておく必要があります。
そして、これからご紹介する食べ物はあくまでも副食になります。スキンシップを取ったり、ご褒美の際に与えるようにしましょう。
◆与えても良い野菜・果物
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キャベツ・白菜・人参・ブロッコリー・サツマイモ・かぼちゃ・パプリカ・大根・きゅうり・ほうれん草・レタス・小松菜・リンゴ・メロン・ぶどう・イチゴ・バナナ・パイナップル・みかん
野菜や果物を与える際は、ハムスターが手で持ちやすいサイズにカットしてから与えましょう。
少量であれば毎日与えても大きな問題はありません。
食べても大丈夫な食材だとしても、生の野菜や果物には水分が多い為、食べ過ぎは下痢を引き起こす原因になります。
与える際は、キッチンペーパー等で水分を拭き取ってから与えても良いかもしれません。
便や尿の調子を見ながら、与えていくのがベストです。
◆与えても良い穀物・種子
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麦・ソバの実・トウモロコシ・アーモンド・ひまわりの種・かぼちゃの種・くるみ・ピスタチオ
特に穀物は、ハムスターに必要なビタミンやミネラルを豊富に含んでいます。決して毎日与える必要はありませんが、適度なタイミングで食べさせてあげましょう。
◆与えても良い野草
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タンポポ・クローバー・オオバコ・ナズナ
ハムスターは野草も好んで食べます。しかし、体内に排気ガスが溜まりやすくなるため、家の庭やベランダで飼育した野草を与えるようにしましょう。少量でOKです。
ハムスターに与えるときに注意が必要な食べ物
ハムスターのおやつとして販売されている食べ物でもカロリーや栄養の観点から注意が必要な場合もあります。
例えば、ドライフルーツは、ハムスターが大好きな食べ物の一つですが、糖分が多いため与え過ぎには注意が必要です。
また、大好物であるひまわりの種も脂質が多く、与えすぎると肥満になってしまいます。
多くても1日2粒までにしましょう。スキンシップを取る際に与えるのがオススメです。
ハムスターに与えてはいけない食べ物
人間にとって害のない食べ物でも、ハムスターにとっては有害である場合もあります。ハムスターは犬や猫に比べ、体も小さく、病気になると治療もしにくいのが特徴です。
これからご紹介する食べ物は、中毒症状や消化不良を引き起こしやすい食べ物になりますので、絶対に与えないようにしましょう。
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玉ねぎ・ニンニク・ニラ・ジャガイモ・トマト・アボカド
これらはハムスターに与えてはいけない野菜・穀物です。
特にアボカドは、けいれん発作や抗うつ、呼吸困難などを引き起こしやすい食べ物です。与えてはいけません。
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チョコレート・飴・ガム
これらは、ハムスターに与えてはいけないその他の食べ物です。
ハムスターをケージの外で遊ばせる際は、スナック菓子等が落ちていないかを必ず確認するようにしましょう。
ハムスターは一度口に入れてしまうと、吐き出すのが苦手です。十分注意しましょう。
まとめ
今回は「ハムスターとご飯」というテーマで、ハムスターの食事に関する情報について取り上げました。ハムスターは雑食性の動物です。基本的にはペレットを中心に、野菜や果物・干し草や穀物・昆虫などを食べます。
一方で、好奇心旺盛で何でも口にする傾向があるため、ペットとして飼う際は、与える食べ物に十分な注意を払う必要があります。与えても良い食べ物・与えてはいけない食べ物を把握し、適切な量を食べさせましょう。
またハムスターがご飯を食べない場合には、いくつかの原因が考えられます。まずは原因を特定することが大切です。病気が原因の場合には、すぐに動物病院を受診しましょう。
飼育していると、可愛さのあまり、ついつい食べ物を与えてしまいがちです。しかし、食べ過ぎは肥満の原因にもなります。長く・元気で暮らしていくために、責任を持って食事の管理をしてあげてください。
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