●目次
1.フクロモモンガはどんな生き物
2.フクロモモンガの平均寿命はどのくらい
2-1.オスとメスに差はある?
3.フクロモモンガは突然死が多い?
3-1.フクロモモンガが死んでしまう原因は?
4.フクロモモンガを長生きさせる秘訣
4-1.ケージ内の温度管理
4-2.エサの管理
4-3.清潔管理
4-4.適度に運動をさせる
4-5.こまめに体調をチェックする
フクロモモンガはどんな生き物
今回はペットとしての人気が急上昇のフクロモモンガを紹介します。フクロモモンガとはどんな生き物でしょうか。モモンガというと体をマントのように使い、木と木の間を飛ぶイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。フクロモモンガも同じように滑空します。ダイナミックに滑空する姿を室内で見ることができるのが他のペットには見られない一番の魅力だと言えます。
丸くて大きい目と小さい耳をもつ愛らしい顔が特徴のエキゾチックアニマルとしてハリネズミやフェレットと共に人気があります。夜行性なので寝ている時間が長く、体毛もほとんど抜けないので飼育方法は難しくないといえます。ペットショップで購入する場合は1万~3万円位の値段で販売されています。
体長は16cmから20cm,体重は100g~150g位で尻尾の方が胴体よりも長いです。体毛は全体がグレーで前後にクリーム色や黒い部分があり、鼻筋から頭頂、背中まで黒のラインが入っているのが一般的です。それ以外にも全身が白やクリームの個体やラインの色が茶色の個体などもあり、繁殖によって色やバリエーションが豊富になってきています。
フクロモモンガ(学名:Peturus brevicapes)はオーストラリアやニューギニア、ビスマルク諸島などに分布し、食物の豊富な温帯や熱帯の森林に生息し、リスの様な姿をしていますが、カンガルーの仲間です。
メスにはカンガルーと同じように下腹部に育児嚢といわれる袋があり、子どもが生まれたら袋の中で授乳をして育てます。体の両脇に飛膜と呼ばれる器官があり木の間を滑空するのに使われます。
野生下では昆虫や幼虫、鳥のヒナや卵など動物性の食物や花蜜や花など植物性の食物も食べるといわれています。また爪や前歯で木の皮をめくり、樹液も舐めているようです。飼育下では専用フードのペレットと果実、野菜、種子などを起きてくる夕方から夜にかけて与えます。
アメリカモモンガと呼ばれる別の種類のモモンガもいるのでエサなどを購入する際に間違えないよう注意しましょう。アメリカモモンガは齧歯類リス科モモンガ亜科に属するリスの仲間で現在はペットショップで購入することは難しくなっています。
フクロモモンガの平均寿命はどのくらい
フクロモモンガの平均寿命は8年位、長い場合で12年以上といわれています。生命力が強く、比較的病気になりにくいですが、飼育する際にはいくつか注意する点があります。
寿命には個体差があり、食べ物や習慣によっても変わってきます。長生きをさせる為にはフクロモモンガにとって快適な環境を維持し、健康を保つことが大切です。
◆オスとメスに差はある?
フクロモモンガのオスとメスにはどのような差があるのでしょうか。オスには臭腺と呼ばれるにおいを発する器官が額にあり、その部分の毛が薄くなっています。オスはにおいを発するので部屋が臭くなりやすいですが、メスに比べると性格がおっとりとしていて慣れやすいといわれています。
メスはお腹に子どもを育てるための袋があるのが特徴です。性格はオスよりも警戒心が強く神経質だといわれていますがオスもメスも大きな差はないという声もあります。性格も個体によって異なり、飼い主との関わり方や感じ方もさまざまなので性格の違いは参考にする程度にしましょう。
フクロモモンガは突然死が多い?
フクロモモンガには突然死が多いのでしょうか?フクロモモンガが突然死するという情報がありますが突然死した個体数と他の動物を比べたデータが無いので実際は何とも言えないのが現状です。
朝は元気だったのに夜には死んでしまった、食べる量が少し減ったと思っていたら急に死んでしまった、というような事を耳にすることはあり、愛するペットが急にいなくなることは飼い主にとっては辛い事で避けたいことです。どうしたらよいでしょうか。
その為には普段から注意深く観察し、少しでも具合が悪いそぶりやいつもと違うと感じた時はすぐにかかりつけの動物病院に相談することが大切です。フクロモモンガのような小動物は体調が悪くても悪そうに見せない習性があり、気づくのが遅れて重症化することがあります。普段から注意深く観察しましょう。
◆フクロモモンガが死んでしまう原因は?
- 生まれつき脳や心臓に先天的な病気がある場合
- 熱中症や低体温症
- 下痢や軟便
- 中毒
- 骨折やケガ
- ストレス
飼育を始める時期が体温調整機能やあらゆる機能が未発達な生後半年~1年位の頃が多いので少しの刺激でも影響を受けやすく重症化する危険があるので生後2年位までは十分に注意して飼育する必要があります。
成長した個体でも熱中症や中毒を起こすことがあり、下痢をして軟便になることもあります。骨折やケガなども小さい体にはダメージが大きいですし、ストレスで弱ってしまうなど様々な原因が考えられます。
死因として考えられることは先天的なものも含めて推測することはできますが、実際には原因がわからずに死んでしまうことが多いようです。死因を知る為には動物病院で解剖してもらう必要がありますが、解剖してもはっきりとした理由が分からないことも多いようです。
フクロモモンガを長生きさせる秘訣
フクロモモンガを長生きさせる秘訣や普段の世話の中でできる長生きさせる為の注意点をお伝えします。
◆ケージ内の温度管理
ケージ内の温度管理をしっかり行いましょう。常に快適な温度を維持することが大切です。フクロモモンガが過ごしやすい温度は25度前後といわれていますが、急に暑くなった場合は25度でも体調を崩すこともあります。急激な温度変化を避け、ケージ内の温度をなるべく一定に保つ工夫をしましょう。
本来は暖かい国の動物なので寒さには弱いので冬の温度管理は特に気を付けましょう。温度をなるべく一定に保つために温湿度計をケージ内に設置して確認し、こまめに調整することが大切です。一日の中でも変動があるのでエアコンや扇風機を上手に使いながら保温器、保冷器も組み合わせて快適な温度を保ちましょう。
◆エサの管理
バランスのとれた食生活を心がけましょう。大人と同じ体格になる6か月目からは1日に1食、夜に与えます。主食は必要な栄養がバランスよく含まれているので専用のフードをおすすめします。副食として新鮮な野菜や果物も与え、樹液を好むので昆虫用ゼリーを与えても良いでしょう。専用フードを嫌がる場合もありますが根気よく与えて慣れさせましょう。
◆清潔管理
ケージ内の清潔管理は床材の上に落ちた排泄物や食べカスを拾うことで保つことができます。毛づくろいを自分で行うので体を洗うなど入浴の必要はありません。
においを大切にする動物なので、巣箱や布製のハウスやポーチなどは清潔にしすぎない方がいいです。臭いと思った時に交換しましょう。トイレは覚えることはありませんが夜起きた時にすることが多いのでハウスの外でさせるようにするとよいでしょう。
◆適度に運動をさせる
太ることで健康を害する事があります。適度に運動させるようにしましょう。飼い主に慣れるとケージの外で遊ぶことが出来るのでコミュニケーションをとるためにも運動不足解消のためにもケージの外で遊んであげるようにしましょう。
慣らすためには飼い主のにおいを覚えさせます。はじめは飼い主のにおいが付いた布などをケージの中に入れておきます。においを覚えて信頼関係が出来ると呼んだ時に近くに来るようになります。慣れていない状態でケージから出すとケージに戻すのが大変なので慣らしてから出すようにしましょう。
◆こまめに体調をチェックする
毎日体調のチェックをしましょう。エサの食べ方や便の状態に変化は無いかを観察し、体全体を見て
ケガはしていないか、お腹が膨れていないか、目や鼻の色に変化がないかなどを細かく観察します。少しでも気になるところがあったら早めに動物病院で診察を受けましょう。少しでも早く異変に気づき迅速に対応することが大切です。
まとめ
フクロモモンガは丈夫な動物で飼育下での寿命は平均で10年といわれており、ハムスターやウサギなどの小動物に比べても長い方です。人にも良く懐くので信頼関係が出来れば飼い主の手や肩に乗ったり飼い主に向かって高い所から飛びついてきたりします。空中を滑空する姿を近くで見ることできるのが他の動物では見ることのできないフクロモモンガの一番の魅力です。丸い大きな目が愛らしいフクロモモンガを飼ってみませんか。
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