1.世界一大きいうさぎフレミッシュジャイアントとはどんなうさぎ?
1-1.歴史
1-2.大きさ
1-3.色
1-4.性格
1-5.平均寿命
1-6.平均価格
1-7.他のうさぎとの違い
2.フレミッシュジャイアントの飼い方と注意点
2-1.適温
2-2.しつけ
2-3.かかりやすい病気について
3.フレミッシュジャイアントの飼育に必要なグッズ
3-1.餌はペレットと牧草
3-2.ケージのサイズ
3-3.トイレなどその他必要なグッズについて
世界一大きいうさぎフレミッシュジャイアントとはどんなうさぎ?
フレミッシュジャイアントは、ギネスブックに記録されている世界最大のうさぎです。日本では、それほど知名度は高くありませんが、最近では観光牧場や動物園で見ることができるようになりました。また、ペットとしても人気が高まっており、今話題の品種になります。そんな世界最大のうさぎ「フレミッシュジャイアントの特徴」について詳しく見ていきましょう。
◆歴史
フレミッシュジャイアントを日本語に訳すと「フランダースの巨人」という意味になります。起源には諸説ありますが、16~17世紀に肉食用としてオランダから輸入されたパタゴニアンラビットが祖先だと言われています。その後、1860年代、そのパタゴニアンラビットと大型種のうさぎを交配させて、現在のフレミッシュジャイアントが生まれました。
◆大きさ
フレミッシュジャイアントの特徴は何と言っても体の大きさです。体長は約40cm~70cm。体重は7kg~10kg程になります。日本で人気の高いネザーランドドワーフの体重が1kg程度なので、かなりの大きさだということが分かりますよね。中型犬と同じくらいの大きさです。
ちなみに世界最大サイズとしてギネスブックに認定された個体は20kg以上だそうです。非常に大きいことからペットとして飼うには難易度が少し高いようにも感じますね。
◆色
フレミッシュジャイアントの毛色はブラック、ブルー、フォーン、ライトグレー、サンディ、スティールグレー、ホワイトの7種類になります。
◆性格
フレミッシュジャイアントは温厚で大人しい個体が多いです。また頭が良く、トイレを覚えたり、名前を呼ぶと来てくれる子もいます。比較的スキンシップが取りやすいため、飼い主との信頼関係も築きやすいのが特徴の一つでもあります。また性別によっても性格は異なってきます。
■オスの特徴
オスの方がメスに比べ温厚な性格であることが多いです。一方で縄張り意識が強く、マウンティングやマーキングなどの行動を起こすことがあります。オシッコをあちこちに飛ばすこともあるため、場合によって去勢手術を検討する必要があります。
■メスの特徴
メスはオスに比べ、気が強いと言われています。縄張り意識はそれほど強くありませんが、ストレスを抱えていると攻撃的になることもあります。こちらもペットとして飼う場合は、状況に応じて避妊手術を検討する必要があります。
◆平均寿命
フレミッシュジャイアントの平均寿命は7年~8年です。うさぎの中では比較的寿命が短く、小型のうさぎに比べ老化の進行が早いです。しかし、ペットとしての歴史は浅く、データの数はそう多くありません。少しでも元気で長く暮らすためには、清潔な飼育環境で適切な食事管理を行うことが大切になります。
◆平均価格
フレミッシュジャイアントの平均相場は8万円前後です。性別や年齢によっても多少の差がでてきます。
購入場所ですが、一般のペットショップで販売されていることはほとんどなく、うさぎ専門店やブリーダーさんから購入するのが一般的です。また頻度は多くありませんが、稀に里親募集に出されていることもあります。気になる方はネットで調べ、問い合わせてみるのが良いかもしれません。
◆他のうさぎとの違い
フレミッシュジャイアントは体が大きいため、ジャンプや機敏な動きをするのがあまり得意ではありません。また、食欲旺盛ということもあり、他の品種に比べ食事の量は数倍になります。そのため、費用が多くかかります。
■フレミッシュジャイアントと他のうさぎの違う点は?
- ①体が大きい(中型犬くらい)
- ②購入場所が限られている
- ③ジャンプや機敏な動きが苦手
- ④うさぎの中では平均寿命がやや短い
- ⑤ペットとしての歴史が浅く、データが少ない
フレミッシュジャイアントの飼い方と注意点
ここからは、「飼い方と注意点」について解説します。基本的な飼い方は他のうさぎと比べても、それほど異なる点はありませんが、いくつか注意すべき点があります。購入を希望している方は正しい知識を身につけ、過ごしやすい環境を整えてあげましょう。
◆適温
フレミッシュジャイアントが快適に過ごせる温度は20度~25度くらいです。他のうさぎと比較するとやや高めになります。また全てのうさぎに共通して言えることですが、うさぎは体温調節が得意ではないため、特に夏場・冬場は温度を気にかけることが大切になってきます。ちなみに湿度は40%~60%が最適です。
上記の温度・湿度であれば病気になるリスクを防ぐことができます。エアコンや空気清浄機を使用して、快適な環境を作りましょう。
◆しつけ
フレミッシュジャイアントは頭が良いため、しつけをすることは十分可能です。トイレを覚えてくれることも多く、信頼関係が築けていれば、名前を呼ぶと近づいてきたり、中には芸を覚えたりする子もいます。一方で、体も大きく爪も鋭いため、無理やり抱っこをしたり、必要以上に触ったりすることは危険です。少しずつ距離を縮めていきましょう。
◆かかりやすい病気について
うさぎは様々な病気にかかります。ここではフレミッシュジャイアントが特にかかりやすい病気についてご紹介します。
①ソアホック
ソアホックは飛節ビランとも呼ばれる皮膚炎の一つです。うさぎは犬や猫と違い、足の裏に肉球がありません。そのため、床が固かったり、不衛生だったりすると、足の裏の毛が抜けて炎症を起こしてしまいます。重症化する恐れもあるので注意が必要です。
②スナッフル
スナッフルはウサギの呼吸器に起こる代表的な病気の一つです。くしゃみや鼻汁が典型的な症状であり、重症化すれば肺炎になることもあります。飼育環境が悪いことで発症するケースが多いため、適切な温度・湿度を保ち、適度に空気の入れ替えを行うことが大切になってきます。
フレミッシュジャイアントの飼育に必要なグッズ
フレミッシュジャイアントを飼育するにあたって特に注意すべき点は、ケージの大きさと飼育環境です。ここからは、「飼育に必要なグッズ」というテーマで、フレミッシュジャイアントをお迎えする前に知っておきたい情報について取り上げていきます。
◆餌はペレットと牧草
他のうさぎと同様に、フレミッシュジャイアントの食事の基本は牧草とペレットになります。牧草はいつでも食べることができる状態にしておき、ペレットは朝と夕方の2回に分けて与えるのがベストです。フレミッシュジャイアントは非常に食欲旺盛で太りやすい体質なため、与え過ぎには注意が必要です。また、おやつとして野菜や果物・ドライフルーツなどを与えても良いでしょう。
また一般のうさぎに比べ、食べる量も多いです。餌代が2~3倍程度かかることは頭に入れておきましょう。
◆ケージのサイズ
何度もお伝えしている通り、フレミッシュジャイアントは非常に体が大きいです。そのため、一般のうさぎ用のケージでは飼育することができません。一番オススメなのは犬用のケージで飼うことです。また他の方法として、ベランダで飼育するということも可能ですが、気温差も激しく、外敵に狙われる可能性もあるため、室内で飼うのが良いでしょう。
同時に、ケージの外で遊ばせるスペースも確保してあげましょう。掃除をする際や部屋んぽをする際に必要になってきます。ケージ内での飼育では運動不足になりがちなため、毎日30分程度はケージの外で遊ばせるのが良いかもしれません。自由に運動ができる程度のスペースを確保してあげましょう。
◆トイレなどその他必要なグッズについて
- ・ケージ
- ・トイレ・トイレ砂
- ・食器・牧草入れ・給水器
- ・グルーミンググッズ(爪切り・ブラシなど)
- ・床材
- ・かじり木
- ・温度計
- ・保温器具
こちらがフレミッシュジャイアントを飼うにあたっての必要なグッズになります。特にトイレや牧草入れは体のサイズにあったものを選ぶようにしましょう。ペットショップやホームセンター等で売られているグッズは比較的小さめのものが多いです。フレミッシュジャイアントをお迎えする場合は、通販等で必要なグッズを買うのがオススメです。
まとめ
本記事では、フレミッシュジャイアントの特徴について説明しました。何と言っても体の大きさが特徴です。最近はペットとして飼われるケースも増えてきており、これからさらに人気が高まっていくことが予想されます。
ペットとしてお迎えする際にはいくつかの点に気を付ける必要があります。特に体が大きいため、ケージの大きさや部屋んぽをする際のスペースには十分に注意しましょう。またソアホックやスナッフル等の病気にかかりやすいため、事前にうさぎの診察が可能な動物病院を調べておくと尚良いです。
実際にネットの写真で見るとそれほど大きく感じませんが、実物を見るとその大きさにビックリします。最近は観光牧場や動物園で見ることができるようになったため、ご興味があれば一度足を運んでみるのも良いのではないでしょうか。
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