パンダ?それともネズミ?パンダマウスの特徴や飼育方法をご紹介!

2021.02.09

パンダ?それともネズミ?パンダマウスの特徴や飼育方法をご紹介!

皆さんはパンダのような柄をしたネズミの仲間をご存知ですか。名前を「パンダマウス」と言って、ネズミの中でもとても小さく、手に乗せるととても可愛らしいです!とても懐きやすいので、飼ってみたいと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、そんなパンダマウスについて、特徴や飼育方法などをご紹介していきます!

パンダマウスについて

パンダマウス
ペットの専門店コジマベイタウン横浜本牧店

まずは、パンダマウスについてご説明していきます。

◆パンダマウスとは

ハツカネズミを品種改良して白地に黒の模様がついたパンダマウスで、ハツカネズミ属に分類されるネズミの仲間です。主にペットとして飼育されていて、江戸時代からペットとして飼育されていた品種でもあります。葛飾北斎が描いた絵に描かれていたり、1789年に出版された「珍玩鼠育草」という本にもパンダマウスと思われるネズミが登場しています。その後、日本からパンダマウスは絶滅してしまいますが、海外に持ち出されていた個体が繁殖したものが研究用として里帰り、再びペットとして復活しました。

◆パンダマウスの特徴

パンダマウスの名の通り、白と黒のはっきりと分かれた体毛を持っており、多くのパンダマウスは、白地に首の周りとおしりに黒い模様がでています。これは白黒のバイカラーと呼ばれるマウスを、パンダ柄に固定するように改良をされました。改良する段階で、身体の大きさは、普通のマウスよりもさらに小さくなっています。

◆パンダマウスの大きさ

・パンダマウスの体長
男の子も女の子も約7cm
・体重
男の子は30g~50g、女の子は20g~40g

ネズミの仲間である「ファンシーラット」というネズミは、
・体長
男の子も女の子も25cm。
・体重
男の子は300g~800g、女の子は200g~400g

ファンシーラットと比べてみるとパンダマウスはかなり小さいことがわかります。

◆パンダマウスの性格

パンダマウスの基本的な性格は、穏やかで人懐っこいです。好奇心旺盛で、学習能力が非常に高いので、迷路の道なども覚えてしまいます。

◆パンダマウスの寿命

パンダマウスの寿命は1年半から3年です。


パンダマウスの飼育方法

パンダマウスの特徴などに触れたところで、次は飼育方法についてご紹介していきます。

◆パンダマウスを飼育するのに必要な物

パンダマウスを飼育する上で必要な物は以下の通りです。

  • ・ケージ
  • ・床材
  • ・隠れ家
  • ・回し車
  • ・エサ入れ
  • ・パンダマウスのエサ
  • ・給水用のボトル
  • ・かじり木

・ケージ

まずは、パンダマウスの住む場所となるケージ選びからです。パンダマウスが安全で快適に過ごせるケージを選ぶようにしましょう。ケージはハムスター用のケージを購入しても問題ないです。ですが、中にはパンダマウスの特性上、合わないものもあるので要注意です。

パンダマウスは頭が良く、そして身体が小さいので、柵状金網のケージで飼育しているとすぐに脱走してしまう可能性があります。さらに頭の良さを活かして隠れてしまうため、見つけるのが大変困難です。ですので、アクリル製やガラス製でできている水槽型のケージがオススメです。水槽の場合、透明度が高く観察しやすいことや、高さがあるのでパンダマウスが脱走する心配がないなどのメリットがあります。デメリットとして、通気性が悪くケージ内が蒸れやすいので、夏場では高温になるなどがあげられます。

もし、金網で飼育したいのであれば、パンダマウスが脱走できない十字になっている金網と、かじったり登ったりしないような対策が必要です。ネズミは運動量が多いので、広めのケージを用意してあげると、肥満対策にもなります。

・床材

パンダマウスはトイレの場所を決めないため、排泄物をあちこちでしてしまいます。パンダマウスの糞尿はニオイが強く、あまりいいニオイとは言えません。対策として、新聞紙やウッドチップ、牧草の下にペットのトイレ砂をケージの中に敷きましょう。ペットのトイレ砂はニオイ予防になりトイレ掃除も楽になるのでオススメです。すぐに汚れてしまうので、週に1回~2回を目安として掃除するようにしましょう。不衛生な環境を作ると、パンダマウスが病気を引き起こす原因となります。

・隠れ家

安心して住める場所を作ってあげる為には、巣箱も重要なアイテムの一つです。パンダマウスは狭い場所を好むので、隠れる場所があると落ち着きます。ですが、パンダマウスはどこでも排泄物を出してしまうので、市販の隠れ家でも良いのですが汚されてしまいます。使い捨てができる簡単な手作りの隠れ家を用意してあげるのがオススメです。

例えば、使い終わったトイレットペーパーの芯をそのまま入れるのもありですし、段ボールを切って繋げてお家風に作ってあげるなどもできます。新聞紙や牛乳パックなどでも良いですね。隠れ家を作ってあげた際の注意点は、1~2週間程度で使い捨てることが前提です。先ほどご説明した通り、パンダマウスは排泄物をどこでも出してしまうので、すぐに汚れが溜まってしまいます。あまり作りこみ過ぎずにすぐに捨てられるような、隠れ家を作ってあげましょう。狭くて暗い空間を作ってあげるといいですよ。

・回し車

ネズミは運動量が多い為、重要なのが回し車です。適度な運動をすることによってストレスの解消にもなります。ストレスが溜まってしまうとパンダマウスが脱走してしまう可能性があります。回し車には軸があるタイプと軸がないタイプがありますが、パンダマウスは尻尾が長いので、巻き込まれない軸がないタイプがオススメです。夜中に音が気になる方は静音タイプの回し車もあります。

・エサ入れ

エサを床材の上に置いてしまうと、床材と一緒に食べてしまうので、専用の小皿を用意してあげましょう。また木製やプラスチック製だとかじってしまう可能性があるので、重みもあり安定感もある、陶器製の物を使うのがオススメです。お皿の大きさもパンダマウスの大きさに合わせて選ぶようにしましょう。大きすぎると、とても食べにくくなってしまいます。

・パンダマウスのエサ

パンダマウスは基本的に何でも食べます。だからと言って適当なエサをあげ続けていると、栄養バランスが欠けてしまい体調を崩してしまう可能性があります。市販でマウス用の混合フードやマウス用ペレットなどが販売しているため、主にそれらをあげるようにしましょう。その他にあげるのなら、補食でキャベツやさつまいも類などの野菜をバランスよく上げるようにしましょう。一つ注意点なのですが、パンダマウスは食欲旺盛なので、とても多く食べてしまいます。あげすぎることで、肥満になってしまうので、飼い主さんがコントロールしてあげましょう。

・給水用のボトル

パンダマウスはネズミの中でも小さいため、低く設置できる給水用のボトルを用意してあげなくてはいけません。低く設置できる給水用ボトルでも、パンダマウスは飲めない可能性があります。設置した給水用ボトルのお水が減っていなかったりすると、パンダマウスがお水を飲めていないかもしれませんので、注意深く観察するようにしてください。

どうしても給水用ボトルで飲めない場合は、器にお水を入れても良いのですが、注意点があります。器にお水を入れてあげると、こぼしてしまったお水で床材が濡れてカビが発生してしまう原因になることや、パンダマウスが気付かないうちに器をひっくり返してしまい、お水が飲めなくなっている状態になる可能性があります。そうならない為にも、重みがあり簡単には倒れない器を用意してあげましょう。

・かじり木

ハツカネズミ属のパンダマウスはゲッ歯類で、歯が永遠に伸び続けるため、歯でかじって長さを調節する必要があります。かじるアイテムは「かじり木」と呼ばれ、パンダマウスにとっては必要不可欠です。かじる行為は、歯の健康を保つだけでなく、ストレスの解消にも効果があります。

歯が伸びすぎると上下の歯が正しい位置になく、嚙み合わせが悪くなってしまう不正咬合になってしまいます。頬や下を傷つけて食欲不振になったり、顎を貫通するなど大変なことになってしまうので、常にかじり木を与えるようにしましょう。もし、食欲不振や体重が低下、柔らかい物を欲しがっている場合は不正咬合の可能性が高いので、すぐに動物病院に連れて行きましょう。
かじり木には様々な種類があるので、それぞれのパンダマウスに合うかじり木を選ぶようにしましょう。

1.小枝タイプ
小枝タイプはかじりやすく、小さなパンダマウスに初めてかじらせるのならピッタリです。細い枝をもってかじるパンダマウスの姿はとても可愛いですよ。

2.小屋タイプ
小屋タイプは遊び場や足場、寝床などにもなる便利なかじり木です。ですが、パンダマウスはどこでも排泄物を出してしまうため、掃除の手間や衛生面に気を使うのであれば、底がないタイプや自作して作れるものを用意してあげましょう。

3.固定・ぶら下げるタイプ
パンダマウスが金網やなどをかじっている場合は、嚙み合わせが悪くなり、不正咬合になり、口周りを気付付けてしまう恐れがあります。固定・ぶら下げるタイプを頻繁にかじりついている付近に設置すれば、そちらに興味が移り、金網などをかじるのを防ぐ効果があります。

4.おやつタイプ
パンダマウスがかじり木をかじってくれない場合はおやつタイプをあげてみましょう。圧縮されたトウモロコシなどがあり、美味しく食べながら歯の長さを調整することができます。ですが、おやつタイプなので、あげすぎると肥満になってしまう場合があるので、飼い主さんが調整してあげるようにしましょう。

このようにかじり木には木製品の他にも硬い植物、おやつタイプ、小屋タイプなどがあります。かじり木はパンダマウスが口に入れてかじる為、おやつタイプ以外が無着色の物、木製の物は農薬を使用していない物を選ぶようにしましょう。また、かじり木がかじられて先端が尖ったり、中に入っている金具などが見えた場合は、パンダマウスがケガをしてしまう可能性があるので、すぐに交換するようにしましょう。

◆多頭飼いは可能か?

パンダマウスの多頭飼いは可能です。ですが、パンダマウスはハツカネズミを品種改良して誕生したネズミなので、繁殖力がとても強く、男の子と女の子を同じケージ内に入れてしまうと、あっという間に繁殖してしまいます。繁殖目的での飼育をするのなら良いのですが、その目的がないのであればケージを分けて飼育するようにしましょう。


パンダマウスの入手方法

パンダマウス
ペットの専門店コジマ明石店

パンダマウスは自然界では生息していません。ペット市場でもまだ珍しい品種で、ペットショップで会えるケースはあまりないかもしれないですが、取り寄せの依頼をすれば取り寄せてくれる場合があります。ブリーダーの方からの購入やネット上での購入もでき、こちらのほうが効率が良いです。ですが、ネット上では家族になるパンダマウスの様子を直接みることができないので、注意深く観察をするようにしましょう。


まとめ

今回はパンダマウスの特徴や家族に迎え入れた時の飼い方についてご紹介しました。パンダマウスはとても小さく可愛らしいですが、それゆえに繊細です。快適に過ごしてほしいのであればネズミについての知識を勉強してみるのが良いでしょう。

パンダマウスと幸せな日々を願っています。



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