1.アオジタトカゲとは?
1-1.見た目の特徴
1-2.原産国・生息地
1-3.種類
1-4.特徴・性格
1-5.寿命
1-6.他のトカゲとの違い
3.アオジタトカゲの飼育環境(必要なグッズ)
3-1.ケージ
3-2.ライト
3-3.床材
4.アオジタトカゲの飼い方
4-1.基本的なお世話について
4-2.ご飯について
4-3.臭いについて
4-4.かかりやすい病気について
アオジタトカゲとは?
アオジタトカゲは有鱗目トカゲ科アオジタトカゲ属に分類されるトカゲです。東南アジア、オーストラリア、パプアニューギニアに生息しており、ペットとして流通している種類は、大きく「インドネシア系」と「オーストラリア系」の2種類に分けられます。
日本ではその見た目から、「ツチノコはアオジタトカゲなのでは?」という説もあるとか・・・。
それでは次項から詳しく紹介していきます!
◆見た目の特徴
最大の特徴はアオジタという名前の通り、この美しいブルーの舌。
この舌は敵が来たとき、「こっちにくるな!あっちへ行け!アッカンベー!!」といった感じで威嚇するためのもの。
人間から見ると怖さより可愛らしさが勝ってしまいますが、アオジタトカゲは真剣に威嚇しています!
手を出すと嚙まれることもあるので注意しましょう。
種によって多少の違いはありますが、基本的に手足が短く、頭部から胴体まで太めの体形をしています。全長は50cm~70cmほどになることも把握しておきましょう。
◆原産国・生息地
インドネシアやパプアニューギニア、オーストラリアに生息しています。
特にオーストラリアは「北部・東部・南部・中央部」と、それぞれ環境の違うエリアに別のアオジタトカゲが生息しています。
後ほど説明しますが、「アオジタトカゲは種類によって、異なった環境で生活をしている」という事実をしっかり認識しておくことが重要。
お迎えするアオジタトカゲの種類によって飼育方法が変わってきます。
では実際にどのような種類がいるのか見ていきましょう!
◆種類
アオジタトカゲのなかで代表的なものを5種類ご紹介します。
【キタアオジタトカゲ】
オーストラリア北部で暮らしているアオジタトカゲです。アメリカやヨーロッパでも人気があり、日本でも比較的手に入りやすい種類です。
ペットとして品種改良も行われているため、野生種に比べ飼育がしやすく、初心者の方におすすめ。
体長は最大60cmぐらいまで大きくなります。
【ヒガシアオジタトカゲ】
オーストラリア北部から東部で暮らしているアオジタトカゲで、こちらもキタアオジタトカゲ同様飼育はしやすいですが、人工繁殖が難しいため、あまり流通しておらず、入手はなかなか難しい種類です。
体長もキタアオジタトカゲと同じく、最大60cmぐらいまで成長します。
【ホソオビアオジタトカゲ】
別名チュウオウアオジタトカゲとも呼ばれる、オーストラリア中央部から西部にかけて生息しているアオジタトカゲです。オーストラリア中央部は南北が砂漠に囲まれており、乾燥した大地で暮らしています。そのため湿度管理に注意が必要です。
流通量も少なく、高価な部類のアオジタトカゲで、体長は最大で45cm程度と小型の種類になります。
【メラウケアアオジタトカゲ】
インドネシアとパプアニューギニアに生息しているアオジタトカゲです。
アオジタトカゲの中でも大型の種類で、体長は最大で70cmを超えることもあります。インドネシア系ですので湿度を好み、比較的日本の気候でも飼いやすい種といえます。
【キメラアオジタトカゲ】
インドネシアのタンニバル諸島に生息しているアオジタトカゲです。
流通量も多いため手に入りやすい種類ですが、・他の種に比べ、臆病な性格です。
飼育自体は容易ですが、荒い性格の個体が多いため、人に馴らすには時間がかかる場合があります。体長は最大で50cmほどです。
◆特徴・性格
アオジタトカゲは基本的におとなしい性格で、時間をかければ人に慣れてくれることが多いです。
ただ、気性の荒い種類や個体もおり、前記の通り危険を感じた際はブルーの舌を出して威嚇してきます。
怒っているところに手を出せば噛みついてくることも当然。人間のペースではなく、アオジタトカゲのペースでゆっくりと飼育環境や飼い主さんに馴らしてあげることが重要です。
◆寿命
アオジタトカゲの平均寿命は10~15年ほどと言われています。
長い間生活を共にできることは飼育の醍醐味でもありますが、最後まで飼育をする覚悟を持つことが大切です。
体調管理に注意して、長生きできるようにしてあげましょう。
◆他のトカゲとの違い
このずんぐりむっくりしたフォルムはアオジタトカゲ特有。愛嬌のある姿につい目を惹かれてしまいます。
種類ごと、個体ごとにカラーの違いもあり、コレクション性が高いのも魅力のひとつ。
比較的人工飼料への移行がしやすいので、初心者の方もチャレンジしやすいトカゲです。
アオジタトカゲの値段
種類や野生種などによってさまざまですが、2万円~5万円の間で販売されていることが多いです。
安く手に入れたい場合はベビーサイズを狙えば1万円以下で見つけられることもあります。
アオジタトカゲの飼育環境(必要なグッズ)
◆ケージ
アオジタトカゲは地表で生活をしています。そのため余裕を持った床面積の確保が重要です。
目安として、横幅は体長の倍以上のケージを準備してあげましょう。
幼体時は50~60cmほどで十分だとは思いますが、最終的には最低でも100cmケージが必要になります。
また、水槽での飼育もできなくはありませんが、スキンシップを図る際、上部から手を入れることになるので、アオジタトカゲにストレスを与えてしまいます。
可能であれば横から窓が開閉できる爬虫類用ケージを準備してあげましょう。
◆ライト
ケージの一部を温めるバスキングランプと紫外線ライトを準備してください。
アオジタトカゲは昼行性で、太陽が降り注ぐ環境に生息しているので、この二つのランプは必須です。
バスキングランプで身体を温め、紫外線ライトで体調管理をしてあげましょう。
◆床材
ヤシガラマットや砂材などをケージ一面に敷いてあげましょう。アオジタトカゲは床材にもぐることが大好きなので、少し厚めに敷いてあげることがポイントです。
また、床材の誤飲が心配な方は小さく細かいタイプを選択しましょう。
アオジタトカゲの飼い方
ここからはアオジタトカゲの飼育方法について解説していきます。
◆基本的なお世話について
まずは毎日アオジタトカゲの飼育環境をチェックする習慣をつけましょう。
爬虫類を飼う場合、飲み水や餌の確認だけでなく、温度と湿度をコントロールしなければいけません。生息していた環境に近づけることで、アオジタトカゲも安心し、人に馴れやすくなるはずです。
◆ご飯について
アオジタトカゲは雑食です。
メインの餌は昆虫ですが、栄養バランスを考えて、小松菜やりんご、昆虫や冷凍マウスなど、野菜と肉を織り交ぜてあげればOKです。
飼育環境に慣れてきたタイミングで、人工餌にチャレンジしてみてもいいでしょう。
人工餌を食べてくれるようになれば、日頃の管理もグッと楽になります。
◆臭いについて
アオジタトカゲ自体は特に問題ありませんが、フンが臭ってしまします。
フンの臭いについては、アオジタトカゲに限った話ではありません。
エサや床材、換気などアオジタトカゲにストレスを与えない範囲で対策をしてあげましょう。
定期的にケージ内を確認し、こまめに掃除をしてあげるだけで、臭い問題はある程度解決できますよ。
◆かかりやすい病気について
アオジタトカゲはクル病が発症しやすいと言われています。これは爬虫類だけでなく人間でも発症する病気で、骨格異常の症状が現れます。
主な原因はカルシウムやビタミンDの不足。与える餌の偏りを無くすことで発症リスクはある程度軽減できます。
ただ、すべて自然食だけで対応するのは難しいので、ビタミン剤やカルシウムパウダーをうまく活用し、バランスの取れた食事を心がけてあげましょう。
アオジタトカゲ飼育の注意点
すでにご紹介した通り、アオジタトカゲは多くの種類が存在し、生息環境も様々です。
自宅にお迎えするアオジタトカゲの生息地はどこなのか。ここはしっかり把握しておく必要があります。
熱帯地域であれば、湿度は少し高めに。
乾燥地帯であれば、湿度は低めに。
もちろんこれだけではありませんが、注意しなければいけないポイントが変わってきます。
ペットも家族ですから、「どんなお部屋が好きかな?」といった気持ちで調べてあげてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
一言にアオジタトカゲといってもその種類や特徴は実に様々。一度お迎えするとその魅力のとりこになってしまうこと必須です。
大型の部類ではありますが比較的チャレンジしやすいサイズで、人に馴れやすく、環境適応力も十分。
アオジタトカゲとの生活をエンジョイしてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
– おすすめ記事 –
・ヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコー)の飼い方!カラーも模様も魅力的な爬虫類 |
・人気のクワガタ4選!飼育に必要なグッズとポイント、基本の飼い方を紹介 |
・【初心者も安心】ハムスターケージの掃除方法と適切な頻度を解説!掃除を行う時間帯は? |
・【初心者向け】リクガメの飼い方や必需品7点・生態など徹底解説 |