1.ハムスターに巣箱は必要?巣箱の役割
1-1.巣箱の役割
1-2.巣箱が必要な理由
1-3.巣箱を使わないハムスターも
2.巣箱の素材
2-1.木製
2-2.プラスチック・アクリル製
2-3.陶器製
2-4.布製
3.巣箱の選び方
3-1.巣箱のサイズ
3-2.お手入れのしやすさ
3-3.季節に合わせた素材
4.おすすめの巣箱
4-1.ウッドハウス プチ三角
4-2.ウェーブハウス
4-3.ハムちゃんの2階でごはん
4-4.素焼きハウス きのこ
4-5.ジャンガリアンのおへや
4-6.ハビんぐ ハーモニーハウス
4-7.テラコッタ トンネルM
4-8.ココ・ハウス
4-9.デニムのポケハムベッド ねぶくろ
【掲載:2021.06.22 更新:2022.07.21】
ハムスターに巣箱は必要?巣箱の役割
ハムスターの飼育に欠かせないのが「巣箱」です。これはハムスターが出入りできる穴があって体が隠せるくらいのサイズの箱で、自分のお部屋にあたります。
巣箱といってもさまざまな種類があり、飼い主さんによって選び方や設置の仕方は異なりますし、またハムスターの個性によって使い方も変わってきます。
中には「設置していない」「ハムスターが使わないから不要」というお宅もあるようですね。ですが、基本的に巣箱は必要なものと考えたいです。
ハムスターにはなぜ巣箱が必要なのでしょうか。また、巣箱にはどのような役割があるのでしょう。
◆巣箱の役割
巣箱には、ハムスターの隠れ家、寝床、寒さから身を守る場所、そしてメスが出産や子育てをする場所といった役割があります。
◆巣箱が必要な理由
ペットのハムスターにとって、ケージ全体は外界のようなもの、巣箱は自分の巣穴にあたります。
野生のハムスターは地面に長いトンネルを掘って寝室、トイレ、エサ置き場などの部屋を作り、1日の大半をその巣穴で過ごす習性があります。
野生のハムスターが過ごす巣穴は狭くて暗くて静かで、外界にいる天敵から身を隠してリラックスできる安全な場所です。
ペットのハムスターも、同じように狭くて暗くて静かな居場所を好みます。ケージ内に巣穴は掘れないので、私たちが寝室や隠れ家になる巣箱を設置してあげるのです。
ケージ内は外界のようなものですが安全な環境なので、ケージにいるハムスターは野生種よりもリラックスして過ごしています。
しかし警戒心が強い動物なので、ケージの中もいても巣箱や床材の中に入っていない時は、人の気配、物音などにストレスを感じやすくなります。
もしも巣箱がないと、怖いと感じた時に隠れたりリラックスして眠ったり、メスが出産・育児をしたりできません。そのため巣箱を設置することが必要になるのです。
私たち人間も、一人になれるプライベート空間がないと疲れますよね。それはペットも同じ、ということです。
◆巣箱を使わないハムスターも
必ずしもすべてのハムスターが巣箱を使うわけではありません。中にはほかの場所で寝る子、巣箱に入りたがらない子もいます。
ハムスターが巣箱を使わない場合、その巣箱が気に入らない、巣箱だと思っていない、またはもっとリラックスできる場所がある、といった理由が考えられます。
ハムスターがほかの場所で快適に過ごしているなら、無理に用意しなくても問題ありません。ただし、ひっくり返したりかじったりする場合は、あまり気に入っていないことも考えられ、違うタイプの巣箱に交換すると入って使ってくれる可能性があります。
ハムスターの様子を見ながら、その子に合った巣箱を用意してあげましょう。
巣箱の素材
ペットショップにはさまざまなタイプの巣箱が販売されています。主な素材は木製、陶器製、プラスチック、布です。それぞれの素材の特性を知ったうえでお好みの巣箱を選びましょう。
◆木製
木製の巣箱は天然素材でできているため、かじっても健康に害がなく、安心して利用できます。また木は通気性があるので夏はさわやかに過ごせ、肌触りが良いのでハムスターがリラックスして過ごせます。程よい安定感があり、ハムスターに倒される心配もありません。
ただ水分をはじかないので、中でハムスターがおしっこをした場合にはおしっこが木にしみ込みます。汚れたら洗ってよく乾かさないと、においやカビが発生しやすいところがデメリットといえるでしょう。
◆プラスチック・アクリル製
プラスチック製・アクリル製の巣箱は安価で、洗いやすく衛生的に管理できるメリットがあります。
デメリットは、軽いので倒れやすく、噛み癖のある子だとかじる可能性のあるところです。この場合はかじっても問題ない巣箱に変えなければなりません。
ちなみに、100均などで売っているクリアケースを代用する方もいます。ただし、巣箱が透明だとハムスターが隠れることができないため、ストレスの原因になる場合があります。
◆陶器製
陶器製の巣箱は、重みがあって安定しているので倒れにくいメリットがあります。また、素焼き(テラコッタ)の巣箱は吸湿性があって蒸れにくく、肌触りがひんやりしているので、夏に使うとハムスターが涼しく過ごせます。
塗装してある部分は水分がしみ込まないのでお手入れしやすいのですが、素焼きの部分はおしっこが付いた場合によく洗って乾燥させないと、しみ込んでしまう可能性があります。
◆布製
布製の巣箱は保温性に優れ、冬は暖かく過ごすことができます。またクッション性があってふわふわしているので、ハムスターが気持ちよく過ごせます。見た目のおしゃれな製品が多いので、インテリアの役目も果たしますね。
ただし、かじり癖のあるハムスターは誤食に注意が必要です。
巣箱の選び方
ハムスターに巣箱を気に入ってもらうためには、どのようなポイントで選んでいけばよいのでしょう。
◆巣箱のサイズ
巣箱を選ぶ時は、飼育しているハムスターの体に合う小動物用を選びましょう。広くてもハムスターが3匹くらい入れる大きさがよいといわれます。
また、ゴールデンとドワーフでは体の大きさが違います。ハムスターの品種に合った巣箱を選びましょう。
ちなみに広すぎると、寝床とトイレを併用し巣箱の中で排泄をする場合もあります。その場合は余分なすき間を床材で埋めて中を狭くするか、もう少し小さい巣箱に変えるとよいでしょう。
◆お手入れのしやすさ
お手入れのしやすさで選ぶなら、屋根が取り外しできるもの、底がなくおしっこで汚れる心配がないものがおすすめです。
プラスチック・アクリル製の巣箱は丸洗いできるので掃除が楽です。一方、木製や布製の巣箱はおしっこがしみ込みやすいので、丁寧にお手入れして清潔に保つ必要があります。
ちなみに、ハムスターのために地下型の巣箱を手作りする飼い主さんもいますが、地下型は部屋が多く湿気でカビが生えやすいので、メンテナンスには手間がかかりやすくなります。
◆季節に合わせた素材
ハムスターは暑い時や寒い時、適温になる箇所を自分で探してそこで過ごします。ただし、ハムスターの様子を観察して夏に暑がっている、冬に寒がっている様子が見られたら、季節に合わせた巣箱に変えてみるのもよいでしょう。
夏は通気性が良くひんやりした陶器製、冬は保温性の高い木製や布製の巣箱を設置すると、ハムスターが一層快適に過ごせます。
おすすめの巣箱
ペットショップで販売されている巣箱の中からおすすめ商品を紹介いたします。
◆ウッドハウス プチ三角
【ウッドハウス】シリーズにドワーフハムスター用のキュートな木製ハウス!!
屋根が取り外せる、プチサイズ。
三角屋根のシンプルでかわいい巣箱。屋根が取り外せるのでお手入れも便利です。
ウッドハウス プチ三角(三晃商会)
材質:木材
対象:ドワーフハムスター
◆ウェーブハウス
屋根に上ったり、中に隠れたり、やさしい丸みの広々ハウス。
中に涼感キューブ・アーチをはめ込む事ができるので、暑い日も快適。
屋根がウェーブ型になっている木製ハウス。ハムスターが屋根の上に昇って遊ぶこともできます。床面がないのでおしっこで汚れる心配がありません。サイズはS・Mの2種類。Mサイズは、ハムスターの巣箱としてはゆったりしています。
ウェーブハウス(三晃商会)
材質:木材(松)
対象:S…ハムスター全般、M…ゴールデンハムスター・リス・デグー
◆ハムちゃんの2階でごはん
2階にエサ皿を置く事で床材やうんちのこびり付きを軽減します。金属は一切使用していない安心設計。
かじり木代わりにもなります。※食器は別売りです。
2階に食器が置ける木製ハウス。2階に置けば食器に床材が入るのを防げますし、ケージ内のスペースも有効活用できます。床がないので掃除も楽です。
ハムちゃんの2階でごはん(マルカン)
材質:ポプラ
対象:ハムスター全般・リスなど
◆素焼きハウス きのこ
素焼きハウス きのこ
赤に白い水玉のかわいいきのこ型。通気性の良い素焼きです。出入口は2か所あり、ハムちゃんがちょこんと顔を出すととてもキュート。
素焼きハウス きのこ(三晃商会)
材質:陶器
対象:ドワーフハムスター
◆ジャンガリアンのおへや
砂浴びやトイレにも使えます。暑い夏には、ひんやりとした陶器のお部屋が快適です。
ハムスター型のコロンとした形がかわいい陶器製のお部屋です。陶器特有のひんやり感は、夏用の巣箱にぴったりです。トイレや砂浴びにも。こちらはジャンガリアンハムスター専用のコンパクトサイズで、別商品に「ゴールデンハムスターのおへや」もあります。
ジャンガリアンのおへや(マルカン)
材質:陶器
対象:ジャンガリアンハムスター
ゴールデンハムスターのおへや
https://pet-shop.jp/kojima/PG030ProductDtlPage.act?itemNo=25513346&colorCd=1&sizeCd=1
◆ハビんぐ ハーモニーハウス
ハムスターがよく見える!白が基調のかわいいおうち。
クリア&ホワイトのトータルコーディネート。
ゴールデンにオススメの大き目サイズ。
お手入れしやすいプラスチック製。天井と正面の一部が透明になっているので、中にいるハムスターの様子が観察できます。S、Mサイズがあります。
ハビんぐ ハーモニーハウス(GEX)
材質:PVC、アクリル
対象:S…ドワーフハムスター、M…ゴールデンハムスター
◆テラコッタ トンネルM
動物用カクレガ。夏は素焼きの表面にぴったり触れてひんやり涼感。冬は巣材を詰め込んでも蒸れ過ぎず快適!
風通しの良い素焼き製のトンネルです。隠れ家や夏に涼むための居場所として使えます。ゆったりめなので、巣箱としてはゴールデンハムスターにおすすめ。
テラコッタ トンネルM(三晃商会)
材質:土(テラコッタ)
対象:ゴールデンハムスター、デグー、リスなど
◆ココ・ハウス
天然のヤシをくり抜いたハムスターやモモンガ用のハウス。付属の固定具でワイヤーに取り付け可能で、モモンガにも最適。
ヤシの実をくり抜いたナチュラルな隠れ家。付属の固定具でケージに取り付けることもできます。
ココ・ハウス(三晃商会)
材質:ヤシの実
対象:ハムスター、モモンガなど
◆デニムのポケハムベッド ねぶくろ
お顔を出しておしゃれなおうち。デニムでできた可愛いねぶくろ
耐久性のあるデニム生地で作った寝袋です。使い込むと風合いが生まれ、おしゃれなインテリアになります。
デニムのポケハムベッド ねぶくろ(マルカン)
材質:綿・ポリエステル、鉄(金具)
対象:ハムスター全般
まとめ
巣箱は、ハムスターが隠れたり寝床に使ったりする「自分のお部屋」です。ハムスターがリラックスして過ごせるよう、快適な巣箱を用意してあげましょう。
飼い主さんが良かれと思って設置したのに、肝心のハムスターが使ってくれない、ということもあります。その場合は好みに合わなかったことが考えられるので、様子を観察して置き方を変えるか、ほかの巣箱に変えてみることをおすすめします。
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