1.うさぎに体臭はある?どんな臭い?
1-1.うさぎのからだの臭い
1-2.うさぎのおしっこの臭い
1-3.うさぎのうんちの臭い
2.うさぎのにおいの原因は?
2-1.からだの汚れ
2-2.マーキング
2-3.体調が悪い (うんちおしっこの不調)
2-4.ケージの汚れ
3.うさぎのからだのお手入れ方法
3-1.爪切り
3-2.ブラッシング
3-3.ボディータオルやドライシャンプー
6.うさぎの臭いを部屋から消す方法
6-1.うさぎの臭い対策【空気清浄機】
6-2.うさぎの臭い対策【香りが強いものを置かない】
うさぎに体臭はある?どんな臭い?
うさぎを飼っていると臭いが気になるそんな飼い主さんも多いでしょう。
実際、うさぎには体臭があるのでしょうか?
ではさっそく、うさぎの体臭やどのような臭いがあるのかみてみましょう。
◆うさぎのからだの臭い
さきに結論からお伝えすると、うさぎの体臭はほぼ臭いません。
ぜひ飼っているうさぎの体の臭いを、顔を近づけて嗅いでみてください。
うさぎが食べている牧草と同じような匂いがするはずです。
うさぎには人間のような汗腺が体には無いため、臭いが少ないペットと言えます。
しかし場合によっては、臭いがする箇所があります。
それは臭腺です。
うさぎの臭腺は顎の下・肛門腺・肛門の横の3箇所にあります。
この3箇所のお手入れを怠ると、独特で不快な臭いがするので注意が必要です。
◆うさぎのおしっこの臭い
うさぎのおしっこは臭います。
人や他の動物同様、アンモニア臭がします。
そして他の動物との違いは、おしっこの中にカルシウムがたくさん含まれているということです。
うさぎを飼っている飼い主さんは経験があるかもしれませんが、トイレが白くなることがあります。
これはうさぎのおしっこに含まれているカルシウムが尿石となっているからなのです。
◆うさぎのうんちの臭い
うさぎのうんちはコロコロと丸い普通便と、ぶどうのような形のやわらかい盲腸便があります。
コロコロうんちの普通便は基本臭いがしません。
一方盲腸便は、普通便とは違い臭いです。
この盲腸便は栄養が豊富で、うさぎは盲腸便するとすぐに食べてしまいます。
そのため普段盲腸便がケージ内に残っていることはほとんどないので、あまりうさぎのうんちが臭い
というイメージを持つ方は少ないでしょう。
うさぎのにおいの原因は?
ではうさぎの臭いの原因は何が多いのでしょうか。
一般的には
●からだの汚れ
●マーキング
●体調が悪い
●ケージの汚れ
などが考えられます。
さっそくひとつずつみていきましょう。
◆からだの汚れ
体臭がないうさぎだからと言って、からだが汚れれば臭いがきつくなります。
うさぎの足の裏は肉球がなく、被毛で覆われています。
床材が足の裏を汚しやすい素材の場合、足におしっこやうんちが付き臭いの原因になることもあるでしょう。
また高齢うさぎはトイレを失敗したり、お尻周りが汚れてしまったりすることが増えます。
ケアを怠ると排泄物の臭いが、うさぎの被毛に染みつくので注意が必要です。
◆マーキング
マーキングとは、周りに自分の縄張りだと主張するためにする行為です。
うさぎのマーキングは、他の動物と同様で臭腺とおしっこを使います。
お部屋を散歩させている時に顎を家具などにこすりつけていたら、マーキングしている証です。
またうさぎの肛門の脇に、黒い汚れがついていることがあります。
この汚れはマーキングでだす分泌液が固まったもので、非常に臭いです。
そのほかオスのうさぎは、おしっこを飛ばす【スプレー行為】をおこなう場合があります。
このスプレー行為はくるっと回りながらおしっこをとばすので、広範囲におしっこがまかれ臭いの原因となります。
どのオスでもスプレー行為するわけではなく、個体差があります。
もし飼っているうさぎのスプレー行為で困っている場合は、動物病院で去勢手術することで改善される可能性もあります。
◆体調が悪い (うんちおしっこの不調)
うさぎの体調が悪いと臭いがすることがあります。
うさぎのうんちが普段と違う場合、体調が悪い可能性があり注意が必要です。
うさぎの盲腸では、バクテリアが食べた物の発酵作業をしています。
このバクテリアがよい動きをしている時はうんちの臭いが気になりませんが、良いバクテリアがうまく働かないとうんちの臭いは臭くなります。
その他にも下痢をして臭いもきつい場合は、原虫という寄生虫がうさぎのお腹の中にいるかもしれません。
続いてうさぎのおしっこも、体調が悪いと臭いがきつくなることがあります。
うさぎの膀胱の中に細菌が増え、炎症がおきると臭いもきつくなり膀胱炎になります。
膀胱炎の症状は、血尿・おしっこの臭いがきつくなる・頻尿などです。
普段うさぎのうんちやおしっこの臭いがしなかったのに、急に臭いがきつくなった場合は病気の可能性も考えられるでしょう。
毎日のお世話で家族みんなが健康チェックすることで、早めに病気を発見できるので習慣にするとよいでしょう。
◆ケージの汚れ
うさぎの臭いの一番の元は、ケージの汚れです。
ケージの床やトイレの掃除が行き届いていないと、きつい臭いがします。
ケージの汚れをそのままにしておくことで、うさぎの体が汚れにより臭いの元が増えてしまうという事態になりかねません。
特にトイレはうさぎのおしっこの成分であるカルシウムが付着し白くなりやすいので、毎日掃除して清潔にすることが大切です。
うさぎのからだのお手入れ方法
うさぎのお手入れの方法はこちらです。
★ブラッシング
★ボディータオルで拭く
★必要に応じてドライシャンプー
ペットのお手入れといえば、シャンプーをイメージする方も多いのではないでしょうか。
しかしうさぎは体温調節が苦手で、ストレスに弱い動物です。
水に濡れることで体温調節ができないばかりか、お風呂入ったりドライヤーの大きな音で乾かしたりすることで大きなストレスを抱えます。
また乾かし方が甘いと、皮膚病になったり風邪をひいたりすることも。
お尻周りが下痢などで汚れている時など、どうしてもお風呂が必要なとき以外はお風呂にいれる必要がありません。
ではうさぎのお手入れ方法をみていきましょう。
◆爪切り
うさぎの爪は合計18本。
爪切りが苦手なうさぎは多いのではないでしょうか?
まとめて爪を切る必要はないので、1日1本だけ切るなどでもOKです。
うさぎは爪切りを嫌がり、後肢でキックすることもあります。
うさぎは骨が弱く骨折しやすいので、心配な場合は動物病院で爪を切ってもらいましょう。
◆ブラッシング
被毛のケアにはブラッシングが効果的です。
長毛種のうさぎの場合、体全体を素手で触り、毛玉がないか先にチェックします。
びっくりして高いところから飛び降りると、骨折の原因にもなります。
必ず低い所でブラッシングを始めましょう。
まずスリッカーブラシで、優しくブラッシングします。
スリッカーブラシは、細かい毛玉を取るのに適しています。
しかし同じ場所を何回もブラッシングすると、擦過傷という傷になりやすいので注意が必要です。
毛玉がない場合はラバーブラシなどで、ブラッシングするだけでも問題ありません。
ブラッシングすることで、血行も良くなり被毛や皮膚も清潔で健康になります。
◆ボディータオルやドライシャンプー
ブラッシングだけでは毛艶が悪くなったり、部分的に汚れてしまうことがあります。
そのような場合はボディータオルやドライシャンプーが有効的です。
ボディータオルは、あまりこすらずに拭いてあげましょう。
もし顔まわりの汚れがあった場合は、綿棒を少し湿らせて拭きます。
ドライシャンプーは水を使わずにきれいにできるシャンプーで、とても使い勝手が良いのでおすすめです。
ドライシャンプーをかけてから優しくブラッシングをし、最後に固く絞ったタオルで拭いてあげましょう。
ドライシャンプーは粉末タイプ・ムースタイプ・スプレータイプと様々。
ペットショップやうさぎ専門店で、うさぎ用のドライシャンプーやボディータオルを取り扱っているのでぜひ用意してあげてくださいね。
うさぎのケージの掃除方法
うさぎのケージの掃除は、毎日しましょう。
しかし、全て完璧にする必要はありません。
あまり除菌をしすぎると、うさぎが縄張りを奪われたと思いストレスを感じることがあります。
うさぎと飼い主さんが、お互い快適に過ごせるような工夫が必要です。
ケージの掃除するときは、うさぎを安全な違うスペースに移動してから掃除を始めます。
ラビットケージの場合、床のすのこをきれいに掃きます。
またすのこの下には、ペットシーツを敷いておくと掃除が簡単です。
臭いや汚れが気になる時は、ペット用の消臭効果のあるスプレーを使用し汚れを拭き取りましょう。
トイレは毎日、排泄物を取り除きます。
トイレ砂は固まる砂もありますが、誤飲する可能性があるので固まらないタイプの砂を使うと安心です。
1日1回完璧に掃除しなくても、臭いや汚れの原因になるものを掃除するだけで、うさぎの暮らしはより快適になるでしょう。
うさぎの臭いが急に強くなる理由
飼い始めた子うさぎの時よりも、うさぎが大きくなってから臭いがきつくなったという意見をよく耳にします。
実は子うさぎよりもよりも大人のうさぎの方が、おしっこの臭いが強くなる傾向があります。
これは、うさぎの祖先であるアナウサギに関係します。
アナウサギは乾燥した地域に住んでおり、水は貴重なものでした。
そのため、おしっこの回数は少なく水を飲む回数も少ないのです。
結果おしっこはギュッと濃縮されているので、濃く臭いというわけです。
しかし子うさぎの場合、まだ体が未熟の為おしっこを濃縮する力が弱いので濃いおしっこを作れません。
もし大きくなって臭いが強くなったと感じたようであれば、それはうさぎがしっかり大人に成長した証だと喜んであげましょうね。
うさぎの臭いを部屋から消す方法
うさぎの臭いが部屋にしているけれど、できる限り臭いを消したい。
そのような場合のうさぎの臭いを消す対策方法をご紹介します。
◆うさぎの臭い対策【空気清浄機】
うさぎの臭いを抑えるのには空気清浄機がおすすめです。
空気清浄機を置く場合、できるだけうさぎのケージの近くに置くことがポイントです。
そうすることで、うさぎの臭いを軽減できます。
◆うさぎの臭い対策【香りが強いものを置かない】
うさぎのいる部屋には、強い香りがする芳香剤などは置くのをやめましょう。
うさぎを飼っていると、厄介なのがマーキング。
飼っているうさぎが部屋中にマーキングしてしまったら、悩みはつきません。
うさぎの臭いを消すために香りの強い芳香剤を置きたくなりますが、実は逆効果なのです。
うさぎは自分の縄張りを示すために、マーキングします。
うさぎ自身のにおいが全部消されたり、香りの強い匂いがしたりすると余計にマーキングするようになります。
もし部屋にマーキングするようであれば、うさぎ自身の臭いを消していない落ち着ける場所を用意しましょう。
そうすることで、うさぎのマーキングが落ち着く場合があります。
おしっこやうんちの異常を見つけたら
おしっこやうんちの異常を見つけたら、臭いや色・形を確認しましょう。
またうさぎの様子に、変化がないかよく観察します。
うさぎは草食動物なので、具合が悪いことを隠そうとします。
少しでも異変があれば、早めに動物病院で獣医師に診察してもらうと安心でしょう。
おしっこは写真を撮りうんちは袋にいれて持って行くと、獣医師も状況が分かり病気の判断がつきやすくなります。
まとめ
うさぎは臭いが少ない動物ですが、臭腺やマーキング・排泄物で臭いが気になることがあります。
ですが適切なお手入れや掃除することで、臭いは軽減できます。
もしも飼っているうさぎが急に臭い場合は、病気の可能性も考えられます。
心配な時は、早めに動物病院に連れて行ってあげましょう。
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