1.カラーマウス(ファンシーマウス)はどんな生き物?
1-1.特徴
1-2.サイズ
1-3.原産国・生息地
1-4.性格
1-5.寿命
5.カラーマウス(ファンシーマウス)の飼い方
5-1.必要な飼育用品
5-2.えさは何を与える?
5-3.お世話の仕方
カラーマウス(ファンシーマウス)はどんな生き物?
まずはカラーマウスがどんな動物なのか、特徴や性格も含めて紹介していきます。
◆特徴
カラーマウス(英:Fancy mouse)はげっ歯目ネズミ亜科ハツカネズミ属に分類される動物です。
カラーマウスは元々ハツカネズミを人工改良したマウスで白や茶、黒、青、ベージュ、柄がついていたりなど毛色が様々なことからカラーマウスと呼ばれています。別名ファンシーマウスとも呼ばれています。「カラーマウス」で検索すると「ファンシーマウス」と出てくると思いますが同じ種類のことを指します。
マウスは世界各国に野生として生息していますが、この種は人工改良された種なので野生には存在していません。ペットショップでも入荷個体数が少なく、なかなか会うことは難しいです。
ハムスターよりも小さい身体でチョロチョロ動いたり目が大きくくりくりしていて可愛らしい姿をしています。
マウスの性別の見分け方として、お尻にある生殖器と肛門を見てその幅が短いのがメス、幅が広いのがオスです。また、繁殖は季節に限らず通年で、一度に4~13匹の子供を産みます。
◆サイズ
体長はオスメスともに5.8~9.2cm程、体重はオスが20~50g、メスが12~40gです。
◆原産国・生息地
カラーマウスはハツカネズミを人工改良した種なので、野生には存在していないネズミです。
◆性格
カラーマウスは集団で行動し社会生活をする動物です。カラーマウスの本来の環境を再現するためにも繁殖のしすぎに気をつけながらカラーマウスを多頭飼いするのがベストです。
カラーマウスはペット用のマウスとして人工改良された種なので非常に人懐っこい性格です。慣れてくれば手に乗ってきて甘えることもあります。頭がよく学習能力に長けているのでしつけをすれば芸ができるようになることもあります。
しかし、臆病な面も持ち合わせており、大きな音や新しい環境に驚き、人に噛み付くことがあります。飼い主に慣れていても少しの刺激で指を噛まれてしまうこともあります。
カラーマウスは短い命とわかっているからこそ1日でも長く長生きして欲しいですよね。仲良くなるためのある程度のスキンシップは必要ですが、あまりケージの中の環境を変えずスキンシップはほどほどにし、室温も管理してなるべく快適に過ごせるようにしてあげることも大切です。
◆寿命
カラーマウスの平均寿命は2年〜2年半と他の動物に比べて短いです。
短い命と向き合うので早いお別れを覚悟する必要があります。また、ご飯を与えるときやケージの掃除をする際にケージから脱走してしまいそのままいなくなってしまう可能性もあるので戸締りには最大限の注意が必要です。
カラーマウス(ファンシーマウス)の価格は?
カラーマウスは毛並みや性別によって価格は違いますが、実は税込で500円〜1000円ほどで購入できます。高くても2000円ほどです。元々集団生活する動物なので複数飼育することができますが、繁殖力がとても強いので繁殖することも考え、飼える範囲で購入しましょう。
カラーマウスは毛並みや色のバリエーションが様々なのでネットの写真で見るよりも、実際に店舗に行って直接見て決めることをオススメします。
また、先ほども言ったように品種改良された種なのでいつもショップにいるとは限りません。なのでカラーマウスを扱っているか事前に店舗に連絡してみてもいいでしょう。
ファンシーラットとの違い
カラーマウスとファンシーマウスの主な違いは大きさです。カラーマウスは体長が約5〜10cmに対して、ファンシーラットは体長が約25cmとカラーマウスの2倍〜5倍大きいです。
また、価格もファンシーラットの方が高く、税込で1000円〜3000円ほどです。高くて5000円です。こちらも毛並みや色によって価格は変動します。
カラーマウス(ファンシーマウス)の鳴き声はうるさい?
マウスの鳴き方は一般的なイメージ同じ「チューチュー」という鳴き方をします。
大人のカラーマウスはあまり鳴くことがありません。子供の頃は警戒心があまりなく鳴くことがありますが、基本的に鳴き声が気になることはありません。
カラーマウス(ファンシーマウス)の飼い方
カラーマウスを飼うにあたって必要な道具やエサの種類、飼う際の注意点やポイントを紹介していきます。
◆必要な飼育用品
まずはケージです。ケージは体長を見て十分に動き回れるものを用意しましょう。マウスは体が小さく、柵状のケージだと簡単に脱走してしまう可能性があります。マウス用にケージを飼う際はアクリル製のケージがオススメです。マウスにストレスを与えないように空気穴が多く開いており、掃除のしやすい造りになっています。もし網状のものや柵状のものを選ぶなら、網や柵の幅が狭いものを選ぶと良いです。
ケージの床に敷く素材はマウスが遊具から降りる時の着地で足を痛めるのを防ぐものです。ネズミ用のウッドチップや新聞紙、ティッシュなどを使いましょう。うさぎ用の大きめのウッドチップでも代用可能です。
そして、運動するのに欠かせないのが回し車です。マウスは尻尾が長いので軸ありだと尻尾が巻き込まれてしまう場合があります。そのため軸なしタイプの回し車が良いです。また、寝室などで飼われる方は音がしにくい回し車をオススメします。
回し車の他にもトイレットペーパーの芯を入れるとトンネルにして遊ぶこともありますよ。
トイレは隅でする習性があるので、なるべく壁に接するように設置しましょう。臭いが気になる場合は消臭力のある砂などを利用してみてください。
他にエサ入れ、水入れ、巣箱など快適に過ごせる環境を準備します。餌入れや水入れは口が広く自由に飲み食いできるものがおすすめです。そして常に清潔に保てるように掃除がしやすものが良いです。
また、マウスは一生歯が伸び続ける動物なので何か硬い木などがあるといいでしょう。
◆えさは何を与える?
主食としてマウス用ペレット、ハムスター用ペレット、マウス用混合ペットフード、副食はリンゴなどの果物やキャベツやニンジンなどの野菜を与えます。ただし人が食べるような副食はマウスにとって糖分や水分が多いので与えすぎには注意してください。
もしきゅうりなど冷えたものを与えて消化不良で下痢を起こしてしまった時は消化不良を起こしやすいものは避けて、ペレットで様子を見るようにしましょう。それでも改善が見られなければ、病院に来ましょう。
エサやりの頻度は1日に2回ほど、1回につきペレット約5粒で十分です。その子の体重によっても変動するのでペットショップの店員さんに聞いてみても良いでしょう。
◆お世話の仕方
カラーマウスは温度の変化に敏感です。常に室温は15〜25℃にしておくことが必要です。理想として湿度は30〜70%に保てるといいでしょう。そのため夏はエアコンや扇風機、冬はペット用のヒーターが必要になります。
寝床の掃除は週に2回行いましょう。もし湿気や臭いがこもっている場合は頻繁に掃除をする必要があります。
カラーマウスは基本的に集団生活をする動物なので複数のマウスを同じケージで飼うことは可能ですが、新しく仲間入りさせる場合はケンカが起こる可能性が高いです。オスは別の家にするなど対処する必要があります。
掃除等でマウスを移動させなければならない場面がありますよね。その場合は親指と人差し指で尻尾をつまむように持ち上げます。側から見れば少々手荒な方法に見えますが、獣医療で用いられている方法なので安全です。しかし、ずっと持ち上げられているとマウスもストレスなので移動させたい場合は素早く移動させてあげましょう。
かかりやすい病気は?
◆蟯虫
これは寄生虫感染で、感染経路は感染マウスとの接触、または幼虫形成卵の経口で感染します。多くは無症状です。 卵は器材などに付着して伝播することもあるのでケージ内を掃除するときは念入りにするといいでしょう。
◆センダイウイルス感染症
ウイルス病で経鼻感染します。呼吸困難など肺炎の症状が見られます。少しでも異変を感じたら病院に行きましょう。
◆熱ストレス
長時間高温の環境にいることによって、水の摂取量や食べる量が減り、体の機能が低下して最悪の場合、死んでしまうこともあります。夏は特に熱がこもらないように注意する必要があります。
まとめ
頭がよく人懐っこい性格で小動物のペットのなかでも人気のカラーマウス。
今回はカラーマウスの特徴や飼い方のポイントについて紹介しました。
カラーマウスは集団生活をする動物のため、複数飼育がマウスにとって良いです。
また、カラーマウスは人に慣れやすい一方でとても臆病な性格も持っています。大きな音や温度が変わりやすい場所は避け、なるべく快適に過ごせるような場所にケージを設置するようにしましょう。
カラーマウスは脱走の達人です。エサの入れ替えやケージの掃除のときは十分な注意を払いましょう。また、掃除する際になるべく驚かさないようにするのもポイントです。
コミュニケーションの頻度や温度管理をしっかりすれば、一緒にいられる時間を少しでも長くすることが出来るでしょう。
最後まで見ていただきありがとうございました。
今後カラーマウスを飼う際にこの記事が参考になれば幸いです。
– おすすめ記事 –
・ハムスターにお散歩は必要?お散歩する際に気を付けることは? |
・【寒さ対策】小動物は温度管理が大切!ヒーターの種類と各動物の適温を紹介 |
・【ペットの亀の冬眠】させたほうがいい?時期や気温は?冬眠のメリットとデメリット |
・うずらを飼いたい!うずらの特徴や飼育に必要な用品は? |