モリフクロウとは?
フクロウ科フクロウ目に分類されるモリフクロウは森林に生息しており、ヨーロッパに生息しています。
茶色の体色のモリフクロウは、日本に生息するフクロウに酷似していますが、モリフクロウの方が小型になります。
黒い大きな瞳と柔らかな羽毛、人に慣れやすい性格からペットとしても人気であり、一般的なフクロウのイメージとしても親しまれています。
猛禽類の中でもフクロウはペットとして人気であり、モリフクロウはフクロウ飼育や猛禽類飼育の入門編としても、人気が高いですよ。
モリフクロウの特徴・性格
モリフクロウの最大の特徴は、茶色い身体と真っ黒な瞳です。
体色は茶色系と赤褐色の2色が種類であり、成長すると37センチ〜43センチ前後に成長します。
体重は500g前後です。
夜行性であるモリフクロウは肉食であり、小鳥や魚、ネズミ、カエルなどを捕食します。
1年を通してつがいで行動する生き物であり、繁殖期は4月〜6月です。
性格はおだやかなな性格をしており、おっとりと時間をかけて色々なことに取り組む個体が多いです。
フクロウの中でも人に慣れやすく、懐きやすいのでヒナから育てれば、飼い主さんを親として認識して手にとまったり擦り寄ってきたり甘える様子を見ることができますよ。
モリフクロウの鳴き声
モリフクロウは常に鳴き声をあげるわけではないですが、餌をねだるときや嬉しいとき、警戒しているときにほーほーほーとハッキリとした鳴き声で鳴くことがあります。
鳴き声のボリュームについては個体差があり、全く鳴かない子から何かあるとほほほー!とすぐに鳴く子とさまざまです。
そこまで鳴き声は大きくないですが、よく通る声をしているため、賃貸などの隣と接している物件や密集している住宅街ですと、騒音トラブルになる可能性もあるため、注意が必要です。
動物好きな人にとっては、そこまで気にならない鳴き声も、そうではない人にとってはうるさく感じるかもしれないため、鳴き声に配慮しながらモリフクロウのお迎えを検討してくださいね。
モリフクロウの寿命・病気
モリフクロウは大切に育てれば20年前後生きます。
15年前後平均して生きるため、長い時間お世話が必要になります。
飼育環境を整えて、モリフクロウが快適に過ごせるように工夫しましょう。
モリフクロウが病気になった時に診てくれる鳥類に明るい獣医さんをリサーチしておくようにしましょう。
できればお迎え前にモリフクロウを診てくれる、かかりつけ医を見つけましょう。
モリフクロウがよくかかる病気として、オウム病があります。
クラミジア菌が原因の病気であり、下痢や食欲不信、呼吸器系の症状が見られます。
人にも感染する人畜共通感染症であり、人も気を付けなくてはならない病気です。
モリフクロウ以外にも鳥類は感染症に注意したい生き物です。
真菌が原因の感染症にかかると羽が抜けたり、食欲不振、下痢や嘔吐などの症状が見られます。
鳥類は一度病気になると、回復までに時間がかかり体力が低下しやすい側面があります。
できれば、普段から病気にならないように健康管理をしっかりとして、対策していきたいものです。
モリフクロウの飼い方
モリフクロウの基本的な飼育方法について紹介します。
モリフクロウは初心者でもチャレンジしやすい猛禽類ですが、キチンと準備をして飼育環境を整えてからお迎えするようにしましょう。
飼育の参考になれば、幸いです。
◆食事
モリフクロウは肉食であり、新鮮な肉が主食になります。
抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、肉食のペット用に冷凍マウスや冷凍ウズラ、冷凍ひよこが販売されていますのでそちらを主食に与えましょう。
モリフクロウには、冷凍マウスが1番おすすめです。
うずらやひよこだけだと全体の栄養バランスが難しくなるため、マウスは何回か取り入れるようにします。
姿がそのままの冷凍マウスなどを与えるのに抵抗があり、スーパーで販売されている肉類を与えたい!と考える方もいるかもしれませんが、スーパーのお肉は人用に加工されて血抜きされていますので、フクロウにとっては栄養が足りません。
与えすぎると栄養失調になってしまうため必ず冷凍マウスなどを丸ごと食べられるものを与えてくださいね。
逆にこのエサ問題をクリアできないと、フクロウを飼育するのは難しいでしょう。
冷凍マウスなどに抵抗がなく、より良い餌を与えたいという方には生き餌もおすすめです。
臓器など丸ごと食べられる生き餌は栄養価も高く、モリフクロウが生き生きと生活するためにはおすすめですよ。
注意点として、モリフクロウの身体が小さなうちは、マウスなどに抵抗されて噛まれてしまう可能性もあるため、調節しながら餌を与えるようにしましょう。
冷凍マウスなどは様子を見ながら捌いて、一口サイズにカットして与えるようにしましょう。
フクロウが喉に詰まらないように、よく観察しながら調節してくださいね。
餌の頻度は、1日1回で良いでしょう。
量は体重の8%〜15%前後を目安に与えます。
季節や健康状態により餌量も変化するため、フクロウの様子を見ながら決めましょう。
◆ケージ・温度
理想的なのはモリフクロウに部屋丸ごと使用することですが、ケージでの飼育も可能です。
あまりにもケージが小さすぎると、モリフクロウにストレスがたまるため十分に動き回れる高さのあるケージを準備します。
目安は身体の大きさに対して3〜4倍の広さのケージを準備してください。
部屋に放し飼いにする時には、ゆっくりと休める止まり木を用意します。
モリフクロウは穏やかな性格であり、木に留まって休んでいることが多いフクロウです。
モリフクロウが落ち着ける場所に止まり木を用意しましょう。
注意したいのは、部屋で飼育場合モリフクロウが逃走しないように窓やドアの鍵がきちんと閉まっているか必ず確認しましょう。
さらには、フクロウは賢い動物ですが、部屋の作りに慣れるまでは飛んだ際に追突する可能性もあるため、部屋に尖ったものは置かないようにします。
フクロウが怪我しない部屋の作りにしましょう。
ケージで飼育する時も、ケージの目などに足を引っ掛けて怪我しないように注意してくださいね。
◆爪切り
猛禽類であるモリフクロウは、鋭い爪を持っています。
獲物を器用に爪で捕らえて離さないようにして、肉を食べます。
野生では武器にもなり、止まり木にしっかり留まるためには爪は大切な部位ですが、飼育下では伸びすぎると自らの身体を傷つけてしまったり、飼い主さんの怪我や感染症の原因になります。
伸びすぎた場合には、犬用の爪切りで切ってあげましょう。
慣れていないと、なかなか暴れて切らしてくれなかったり、ストレスの原因にもなるため無理のない範囲で爪切りをします。
最初のうちは鳥類に明るい動物病院で爪切りをお願いするのも有効です。
モリフクロウの飼育時の注意点
モリフクロウなどの鳥類は足周りから菌が入り、病気になるケースがとても多いです。
脚まわりは常に清潔にするようにして、きれいに保ちましょう。
また、モリフクロウなどは体調不良を隠すことがあります。
かなり重い症状になってから気づくとすでに手遅れになるなど、命の危険になることもあります。
モリフクロウの健康チェックをこまめに行い、日頃から様子を観察する癖をつけましょう。
さらには、爪切りの他に嘴の手入れも飼育下では必要になります。
爪と同様に嘴も伸びてくるため、自分の身体を傷つけないように定期的にメンテナンスを行いましょう。
モリフクロウは飼い主さんに慣れてくると、犬のように愛らしく人懐っこい姿を見せてくれます。
一方で、鋭い爪や嘴がありますので素手でふれあいや餌を与えることは避けましょう。
モリフクロウにその気がなくても、餌を与えた時に手もエサと勘違いして噛まれてしまう危険があります。
フクロウは基本的にはトイレを覚えません。
部屋のあちこちでようを出してしまうため、片付けやすいように飼育部屋やケージにはペットシーツを敷いておくのが、おすすめです。
モリフクロウの値段
モリフクロウはフクロウの中でもリーズナブルであり、およそ20万〜35万前後でお迎えできます。
フクロウの値段は種類により、かなり異なるため、十分にリサーチした上で購入するようにしましょう。
まとめ
モリフクロウの特徴や飼い方を紹介しました。
モリフクロウは懐きやすく、フクロウの中でも挑戦しやすい品種です。
サイズもちょうど良いため、入門編としてもおすすめですよ。
フクロウを飼いたい方の参考になれば幸いです。
– おすすめ記事 –
・知りたい!コキンメフクロウのいる生活 |
・メンフクロウとは?飼育方法や特徴など詳しく解説 |
・大型で全身が白い優雅な姿のオウム、キバタンについて徹底解説!値段や飼い方 |
・感情豊かで友達のような関係に!ウロコインコはどんな特徴なの? |