1.うさぎを預けられるペットホテルはある?
1-1.ペットホテルのサービス内容
1-2.うさぎ専門ペットホテル
1-3.犬・猫も預かるペットホテル
1-4.ペット預かりサービスのある動物病院
2.うさぎをペットホテルに預ける時に準備するもの
2-1.キャリーバッグ
2-2.食器、水飲み器、トイレ
2-3.ごはん・おやつ
2-4.好きなおもちゃ
2-5.お薬
3.うさぎを預ける前にすること
3-1.キャリーバッグに慣れさせておく
3-2.少しずつ飼い主さんのいない環境に慣れさせる
3-3.体調管理をする
4.環境変化が苦手なうさぎさんにはペットシッターもおすすめ
4-1.自宅で過ごせる
4-2.毎日の様子を報告してもらえる
4-3.きめ細かいサービスが受けられる
5.ペットホテルを利用する際の注意点
5-1.利用条件をチェックする
5-2.ホテルのルールをきちんと守る
5-3.予約・キャンセルは早めに
【掲載:2021.11.12 更新:2022.10.13】
うさぎを預けられるペットホテルはある?
「ペットホテル」はペットを預かって管理してくれる宿泊施設です。犬、猫専門というイメージが強いのですが、うさぎなどの小動物やエキゾチックアニマルが利用できる施設ももちろんあります。
業務の形態はさまざまで、ペットホテルを専門にしている施設のほか、ペットショップやペットサロン、動物病院に併設されているペットホテルがあります。どのタイプのホテルも快適な環境が整っていて、専門スタッフが責任をもってペットを管理してくれるので、うさぎさんを預けている間に安心してお出かけできますよ。
ただし、ペットホテルによって、サービス内容や料金設定などはまちまちです。また、生体を預かるということで、多くのペットホテルは細かい利用条件を設けています。ペットホテルのことをよく理解していないと、うさぎを預ける段階でバタバタと慌てることになるかもしれません。
というわけで、「今はペットホテルを利用する予定がない」という方も、いざという時のためにペットホテルの利用法をチェックしておくことをおすすめします。
◆ペットホテルのサービス内容
ペットホテルはペットを預かり、飼い主さんの代わりに食事、トイレの掃除などの基本的な世話をします。うさぎは個別にケージで過ごすので、ほかのペットと一緒になることはありません。決まった時間にケージから出て専用スペースで運動させてくれる所もあります。また、ペットホテルによっては、うさぎに様子をメールなどで報告する、持参した薬・サプリメントを投薬する、爪切りやブラッシングなどのグルーミングなどもオプションでおこなっています。
預かり時間は数時間から1泊2日、必要に応じて数日間の連泊も可能です。1泊2日の宿泊料金は1,000~3,000円が相場ですが、利用する時期や付帯するオプション、用品のレンタル料などによって総額は変動します。
◆うさぎ専門ペットホテル
うさぎ専門ペットホテルは、うさぎに特化したサービスをおこなう宿泊施設です。たいていは、うさぎ専門店やうさぎカフェに併設されています。
うさぎの生態に合わせて環境や設備が整えてあり、犬や猫などほかの動物がいないので、うさぎがリラックスして過ごせます。
やはり一番安心してうさぎが預けられるのは、うさぎ専門のペットホテルといえるでしょう。ただし、全国的に見てうさぎ専門のペットホテルはそれほど多くありません。東京、神奈川、大阪などは比較的探しやすいのでチェックしてみるとよいでしょう。
◆犬・猫も預かるペットホテル
ペットホテルで最も多いのが、犬・猫を中心にエキゾチックアニマルなどにも対応している宿泊施設です。ペットショップやペットサロンに併設されていることが多いでしょう。飛行機を利用して帰省や旅行をする場合は、空港内や空港周辺にあるペットホテルを利用すると便利です。
同じホテル内に犬や猫が宿泊しているといっても、うさぎはケージ内で管理されるので犬や猫とはち会うことはなく、ペットの扱いを熟知したスタッフが管理するので、安心してうさぎを預けることができます。
うさぎを購入したショップ、普段ペット用品を購入しているショップがホテルを併設しているならば、そのホテルを利用するのも便利でしょう。
デメリットは、犬や猫の鳴き声が聞こえるとうさぎがストレスを感じる、スタッフがショップやサロンの業務で忙しい場合は管理が手薄になりやすい点です。
◆ペット預かりサービスのある動物病院
一部の動物病院は院内にペットホテルを併設していて、うさぎを預かってくれることがあります。かかりつけの病院や最寄りの病院がペット預かりサービスをしているかどうかチェックしておくとよいでしょう。
動物病院内のペットホテルの魅力は、なんといっても知識が豊富な獣医師や動物看護士がいるところです。万が一うさぎが体調を崩してもすぐ対処してもらえますし、サービスで健康チェックをしてくれることがあるので安心して預けられます。
デメリットは、ペットホテルを専業とした宿泊施設のようなリッチなサービスが期待しにくいところです。本業が動物病院のため、やむを得ない点でもあります。
うさぎをペットホテルに預ける時に準備するもの
うさぎがペットホテルで過ごす際には、食事やトイレなどで使う飼育用品が必要となります。どのペットホテルも基本的な設備は整っていますが、準備する用品を指定されることがあります。
飼い主さんのほうで準備が必要になるのは以下の用品です。(ペットショップによっても多少異なります。)
◆キャリーバッグ
うさぎをペットホテルに連れて行く際にはキャリーバッグが必要です。普段使っているケージの持ち込みが可能な場合は、ケージごと、うさぎ、食器やトイレを入れて運んでもよいでしょう。
◆食器、水飲み器、トイレ
普段使っている食器、水飲み器、トイレを持参し、ペットホテルのケージに設置します。ペットシーツ、ペット砂などはペットホテルが用意してくれる場合もあります。
◆ごはん・おやつ
うさぎの食事は、ペットホテルがペレットや牧草を用意する場合と、普段食べ慣れているフードの持参をお願いされる場合があります。
うさぎは、環境や食べ物が変わるとストレスを感じて食欲がなくなることがあるので、普段食べている物を用意することをおすすめします。その際は、1回分(1食)ずつ量を小分けしておきましょう。うさぎの好きなおやつを用意しておくと、うさぎの食欲が落ちた時も安心です。
生野菜や生のフルーツは傷んでしまうので、市販のドライタイプのものを持ちこみましょう。
◆好きなおもちゃ
うさぎの好きなおもちゃがあればペットホテルに持参しましょう。環境が変わっても、普段使っているおもちゃがあればうさぎが安心します。
◆お薬
投薬中のうさぎを預ける時はペットホテルに申し出て、回数分の薬、薬の内訳や薬の飲ませ方を記載した説明書などを渡します。
うさぎを預ける前にすること
ペットホテルにうさぎを預ける段階になって予想外のトラブルが起こることもあります。スムーズにうさぎが宿泊できるよう、ペットホテルを利用するまでに下準備をしておきましょう。
◆キャリーバッグに慣れさせておく
キャリーバッグに慣れていないうさぎは、キャリーバッグを警戒し中に入れられることが大きなストレスになることもあります。
とはいえキャリーバッグは、健診や体調不良で動物病院を受診する時にも欠かせないものです。ペットホテルを利用する予定がなくても準備しておき、中に入ることに慣らすトレーニングをしておくとよいでしょう。
◆少しずつ飼い主さんのいない環境に慣れさせる
ペットホテルにいる間は飼い主さんに会えません。別に気にしていない子もいれば、寂しさやストレスを感じて食欲が落ちてしまう子もいます。
飼い主さんがいないと寂しがるタイプの子は、普段から短時間の留守番に少しずつ慣れさせて、飼い主さんが不在でもリラックスして過ごせるようにトレーニングをしておくことをおすすめします。
◆体調管理をする
ペットホテルを利用する予定ができたら、うさぎが万全な体調で宿泊するためにも、ストレスをかけないようにして体調を整えておきましょう。
ペットホテルは原則として、健康状態が良好なペットの宿泊を受け入れています。病気やけがの状態によってはお断りされる可能性があるので注意が必要です。
もしもうさぎの具合が悪いのに宿泊させると、環境の変化がストレスになって症状が悪化したり、感染症にかかっている場合にほかの動物に病原菌をうつしたりするおそれもあります。
宿泊前はうさぎの食欲、糞や尿の状態、仕草などをチェックして、少しでも調子が悪いと思ったら受診し、ペットホテルが利用できるか相談されるとよいでしょう。
環境変化が苦手なうさぎさんにはペットシッターもおすすめ
飼っているうさぎさんが繊細で環境が変わると体調を崩しやすい場合は、ペットホテルに預けるのがちょっと心配ですよね。そのような場合は「ペットシッター」にお世話をお願いするのもおすすめです。
ペットシッターは、飼い主さんの留守中に訪問してうさぎの管理をするサービスです。ペットホテルに比べるとそれほど数は多くありませんが、近年はペットシッターサービスを利用する人が増えてきています。
ペットシッターサービスにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
◆自宅で過ごせる
シッターは飼い主さんから鍵を預かり、指定した時間帯に訪問してうさぎのお世話をします。うさぎはいつもと同じ環境で過ごせるので、神経質なうさぎさんでも環境の変化によるストレスを受ける心配がホテルよりも少なくなります。
また、ペットホテルを利用する場合は飼い主さんがうさぎを送り迎えしなければなりませんが、ペットシッターサービスを利用すればその必要がないので、飼い主さんの負担も減ります。
温度管理などもその日に応じて行ってくれますので、家を空ける際にはエアコンのリモコンをすぐにわかるところに置いておきましょう。
なにか補足事項があればメモを残しておくと安心です。
◆毎日の様子を報告してもらえる
シッターは、うさぎの世話をした後にLINEやメールで世話中の様子を飼い主さんに報告します。留守中のうさぎの様子が分かるとホッとしますよね。
◆きめ細かいサービスが受けられる
ペットホテルではスタッフが複数のペットに対応するため、スタッフがとても忙しくなるタイミングは手薄になる可能性があります。一方、ペットシッターは1対1でうさぎに対応できるので、丁寧できめ細かいケアが期待できます。
なお、お願いすれば部屋の換気や新聞を取り込むなどのちょっとした用事に対応してもらえることもあるようです。
ペットホテルを利用する際の注意点
ペットホテルを利用する際は、以下の点に注意しましょう。
◆利用条件をチェックする
ペットショップはトラブルなく安全にペットを預かるため、予めさまざまな条件を設けています。
ペットホテルによっても異なりますが、幼齢、高齢、感染症にかかっているうさぎは宿泊できないなど宿泊に一定の制限があるので、利用条件をクリアしていることを確認した上で申し込みをしましょう。
動物病院に併設のペットホテルの場合、利用条件として、預ける前に検診を受ける必要があることも。事前に予定がわかっているときは、早めの予約をおすすめします。
◆ホテルのルールをきちんと守る
ペットホテルに迷惑をかけないよう、注意事項をよく読んでルールをきちんと守りましょう。
うっかり間違えやすいのがチェックイン、チェックアウトの時間です。営業時間内に行く必要がありますが、時間が守れないと別途料金が発生する場合があるので注意してください。
◆予約・キャンセルは早めに
ほとんどのペットホテルは完全予約制です。預ける予定が決まったら早めに予約しましょう。特にゴールデンウィークや年末年始などの繁忙期は満室になりやすいので注意が必要です。
キャンセルする場合も早めに連絡しましょう。私たちが利用するホテルと同じで、タイミングによってはキャンセル料が発生します。
うさぎが快適に宿泊できるよう計画的に手続きをおこなってくださいね。
まとめ
「うさぎをペットホテルに預ける」「ペットシッターを利用する」という選択肢があれば、飼い主さんが帰省や旅行、入院などで家を空けることになっても安心できますね。ペットホテルはサービス内容や雰囲気は異なるので、うさぎがなるべくリラックスできる施設を見つけましょう。
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