1.長毛ハムスターの正体は?
1-1.毛の長いゴールデンハムスター
1-2.性格はハムスター飼育初心者向き
2.長毛ハムスターの飼い方
2-1.ケージのサイズ
2-2.ケージ掃除の仕方
2-3.ごはん・おやつの量
2-4.必要な運動量
2-5.肥満に注意
3.長毛ハムスター飼育の注意点は
3-1.ブラッシングに慣れてもらう
3-2.毛が絡まったりはさまったりしないように注意
3-3.毛が汚れたら優しく拭いてあげる
【掲載:2021.12.31 更新:2024.01.15】
長毛ハムスターの正体は?
ペットショップに行くと、ときどきフワフワの長い毛でよちよちケージ内を歩くハムスターを見たことがありませんか?
ハムスターと言えば、短い毛のイメージですが、実は、長い毛を持つ「長毛ハムスター」という種類のハムスターが存在します。お店によっては「ロングヘアーハムスター」という名称で販売している場合もあります。
◆毛の長いゴールデンハムスター
長毛ハムスターの正体は毛の長いゴールデンハムスターです。
ゴールデンハムスターやキンクマ、カラーハムスターなど、別名シリアンハムスターと呼ばれる大きめのハムスターたちと同じ種類です。
ですので、大きさは16~19センチ、重さは80~140ℊ程度になります。寿命は2~3年です。
もちろん、ハムスターなので夜行性で、日中はほとんど寝て、夜活動します。
他のゴールデンハムスターたちと違い、他のハムスターと比にならないほど、毛が柔らかく細いので、シルクのような手触りです。
長毛ハムスターのカラーは、アプリコット、ホワイトやシルバーカラー、バンデットなど色々なカラーが存在していて、どのカラーもとても可愛いです。
長毛ハムスターと言っても、お尻部分の毛だけ長くなる子や、体全体の毛が長くなる子、長毛ではないけど短毛より少し長い中毛になる子、毛の長さは様々です。必ず長毛になるというわけではありません。
◆性格はハムスター飼育初心者向き
ゴールデンハムスター自体、性格がおっとりしていて臆病で、慣れると人懐っこい子が多いのですが、その中でも長毛ハムスターは、他のハムスターよりおっとりしている子が多いような気がします。
そのため、ハムスター飼育初心者でも、毛の手入れができれば扱いやすいと思います。
ただ、ゴールデンハムスター自体、体が大きいわりに神経質で臆病な子が多いので、そのハムスターに合わせたコミュニケーションをゆっくりとっていくように意識してください。
長毛ハムスターの飼い方
長毛ハムスターはゴールデンハムスターと同じ種類なので、縄張り意識が強いです。必ず、単頭飼いをしましょう。
飼育環境はゴールデンハムスターの飼育環境と変わりはありません。ケージに滑車、隠れ家、かじり木、餌皿、給水ボトルを設置して、環境を整えましょう。
◆ケージのサイズ
注意していただきたいのはケージの広さです。
日中、長毛ハムスターは、ほとんど寝ていて動かないので、大人しく感じる飼主様もいると思いますが、夜行性なので、夜驚くほど活発に動きます。
そのため、ケージは広ければ広いほど良いです。大きいハムスター用ケージを利用しましょう。ジャンガリアンハムスターなどドワーフハムスター用のケージは使用できません。
最低でも、横幅45センチ以上、高さ30センチ以上のケージを準備しましょう。
ケージを置くスペース問題で、最低限の広さしか用意できない場合は、必ず滑車を設置し、沢山運動してもらいましょう。
衣装ケースを代用されている飼い主様もいらっしゃいます。
◆ケージ掃除の仕方
ケージ全てを洗う頻度は月1回です。
こまめに掃除し過ぎると、ハムスターは縄張り意識が強く、自分のにおいがなくなってしまうことにストレスを感じやすくなってしまいます。
排泄物や食べ残しなどは雑菌が湧きやすいので、毎日トイレの砂は換えて、食べ残しなどは取り除くようにしましょう。
ケージの掃除中は、ハムスターをキャリーなど移動用ケージに移動させます。
移動用ケージに掃除の時など入ってもらうことで、万が一、病院などハムスターと一緒に外出をしなければならなくなったとき、普段使っていることで心身へのストレスが軽減します。
◆ごはん・おやつの量
ごはんは1日1回で、夜行性なので夕方から夜に与えましょう。
与える量は体重の5%が理想的です。体重が140ℊあるハムスターであれば7ℊが理想的ということです。
ごはんはペレット主体です。
ミックスフードを与える飼主様もいると思いますが、ミックスフードだとハムスターが好きなフードだけ食べて、より好みしてしまい栄養が偏りやすくなります。
たんぱく質、繊維、脂肪などバランスよく栄養が取れる総合栄養食であるペレットがオススメです。
ペレットを主体にし、サポートでミックスフードを与えるのが理想的です。
またペレットには様々なサイズや固さがありますが、サイズは大きめがおすすめです。
ときどき、小さいペレットサイズのほうが好んで食べるハムスターもいるので、あまりにも食べてくれない場合は、ドワーフハムスターが食べるサイズのペレットを試すのもおすすめです。
ハムスターは雑食なので、おやつは野菜や市販のおやつなど、色々な種類があります。一気に与えず少量ずつ与えることを意識しましょう。
できたら、人に馴れてもらうため、ふれあいのときにおやつを手渡しで渡すのがおすすめです。
◆必要な運動量
ゴールデンハムスターなど大きいハムスターたちは、野生では一日10km以上走ると言われています。
ですがケージの中でそれぐらい走るのは難しいことです。
そのため回し車(滑車)を設置することで、ストレス発散や運動不足の解消ができるので、必ず回し車を設置しましょう。
こちらもゴールデンハムスターに適した大き目のサイズのものを選んでください。
◆肥満に注意
ごはんを与えれば与えた分だけ食べるハムスターが多いので太り過ぎに注意が必要です。
特にひまわりの種の与えすぎは注意です。
ハムスターと言えば、ヒマワリの種をイメージする飼主様が多く、ハムスターもヒマワリの種を好んで食べてくれるのですが、ヒマワリの種は脂肪が多いので与えすぎないようにしましょう。
ハムスターが肥満になってしまうと、心臓や肝臓など、内臓に負担がかかります。
さらに太ってしまったことにより、皮膚同士接触してしまい被れてしまうことで、皮膚疾患を起こしてしまうこともあります。
ハムスターの健康を守り長生きしてもらうためにも、肥満を防止しましょう。
おやつが入れられる隙間があるかじり木におやつを入れて、ハムスターが齧っておやつを取り出して食べられるようにすると、ケージ柵を噛まれる防止にもなり、かじり木を齧ることでハムスターの歯のケアが可能です。よかったら試してみてください。
長毛ハムスター飼育の注意点は
長毛ハムスターはとにかく毛に注意が必要です。
先ほど、長毛ハムスターと言っても毛の長さはそれぞれ違うとお伝えはしましたが、大半の長毛ハムスターは脇からお尻の毛が伸びることが多いです。
毛がケージの柵に絡まってしまったり、床材や食べ物がくっついてしまうことがあって、怪我をしやすく不衛生になりやすいです。
できたらケージは網がない、水槽タイプやプラスチックタイプなどのケージがおすすめです。
床材は毛に絡まりにくい、ペーパーやウッドチップを使用しましょう。
◆ブラッシングに慣れてもらう
美しい毛を保つためにも、ブラッシングに慣れてもらいましょう。
手に乗ることができる長毛ハムスターであれば、手や膝の上に乗せて、おやつを食べさせながら小動物用のコームやスリッカーを使ってブラッシングを行います。
ブラッシングの頻度は2~3日に1回です。
まだ家にお迎えしたばかり、生後幼い長毛ハムスターで、人の手に慣れていないハムスターは、すぐにブラッシングはせず、まず手に慣れさせることから始めてください。
飼主の手に慣れてもらうことで、コミュニケーションがとりやすくなり、病気やけがの早期発見にも繋がります。
◆毛が絡まったりはさまったりしないように注意
シルクのようなツルツルとした手触りで毛の1本1本が細いため、絡まりやすいです。
床材や排泄物、食べ物など床にある物を、長い毛が巻き込んで絡まり、お尻や脇に毛玉を作ることは、しばしばあります。
ほどけそうな毛玉は櫛でとり、がちがちに固まった毛玉はハサミでとってしまうのが理想ですが、肌を傷めることもあるので、ひどい場合は獣医師さんに相談してみましょう。
もしハサミを扱うときは、ハムスターに危険がないように、ハムスターを抱っこする人、毛玉をとる人、二人で行うのがおすすめです。
ただし、ハムスターの皮膚に接触してない毛玉はそのやり方で大丈夫ですが、皮膚に接触している櫛では取れない毛玉は、必ず病院に相談してください。
◆毛が汚れたら優しく拭いてあげる
長毛ハムスターは毛が長いので、お尻に排泄物がついてしまい汚れてしまう事があります。
そのときは、ぬるいお湯で濡らしたタオルで優しく拭いてあげましょう。
汚れが落ちにくい場合は、小動物用の水のいらないシャンプーを利用するのもおすすめです。
まとめ
毛のお手入れに気を付けていれば、飼い方は他のハムスターと一緒です。
長毛ハムスターにしかない毛の柔らかさは、一度触ると忘れられなくなるぐらいフワフワでサラサラで可愛いです。
ぜひ興味がある方は長毛ハムスターを暮らしてみませんか。
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