1.うさぎの正しい数え方は「一羽」?「一匹」?
1-1.「〇羽」と数える由来
1-2.その他のうさぎの数え方と由来
2.うさぎにまつわることわざ
2-1.二兎追う者は一兎も得ず
2-2.脱兎の勢い
2-3.うさぎの耳
3.誰かに話したい!うさぎの雑学
3-1.日本にはうさぎだらけの島がある?
3-2.うさぎは寂しいと死ぬは嘘!
3-3.うさぎには肉球がない?
3-4.ペットでお迎えするうさぎの祖先は、「アナウサギ」?
3-5.うさぎは目を開けたまま寝る?
【掲載:2022.01.07 更新:2023.06.07】
皆様はペットとして、うさぎの人気が伸びてきていることをご存知でしょうか。犬のような賢さや、猫のような器用さこそありませんが、うさぎの、全身で感情を表現する姿は健気で可愛らしいものです。そして、意外とツンデレな一面もあります。そんなうさぎの豆知識を、今回はご紹介します。
うさぎの正しい数え方は「一羽」?「一匹」?
◆「〇羽」と数える由来
皆様うさぎはどの数え方を使っていますか。
一羽という数え方を使う人も、一匹という数え方を使う人もいるでしょう。もちろん、イカのように、幾つもの数え方を持っている生き物もいますから、どちらも正しいかもしれません。
では、どのようにしてそれらの数え方が生まれたのでしょうか。諸説ありますので、確実な理由は解明されていませんが、まずは「羽」という数え方をするようになった一つの説を見てみましょう。
始まりは仏教の教えが浸透していた江戸時代まで遡ります。当時はその教えにより、4足の動物の捕食を禁じられていました。当然、うさぎも4足歩行であるため、捕食はできないことになります。
しかし、食料の限られる世の中ですから、仏教を重んじながらも人々は工夫をしてやり繰りをし始めます。
そのやり繰りの内容も幾つがあるのですが、いずれも鳥と同じ扱いとなるようなもので、ある説は、うさぎは4足の動物ではなく、鵜とサギの2羽であるとしたとされており、またある説では、耳を羽にみたてて、うさぎは鳥であるとしたというのです。
もちろん一説に過ぎませんが、「羽」はうさぎを食べる目的のための数え方となっているようです。
◆その他のうさぎの数え方と由来
うさぎの数え方については、「羽」以外にも様々なものがあります。おなじみなのは、他の動物と同様の「匹」でしょうか。
実際ペットショップでもうさぎに対してその数え方が使われているため、現代では「一匹のうさぎがいる」という数え方を使う場面の方が耳にする機会は多いのかもしれません。
また、混乱を招きそうな数え方に、「耳」というものもあります。1羽を片耳、2羽を一耳と数える、なんとも紛らわしい数え方になります。うさぎを2羽の鳥とみたてた説もありますので、何か関係があるのでしょうか。
うさぎにまつわることわざ
ことわざ事典で「うさぎ」が使われているものを探すと、意外にもさまざま出てきます。今回は一部の紹介です。 うさぎ好きに一つ磨きをかけましょう。
◆二兎追う者は一兎も得ず
馴染みのある言葉ではないでしょうか。
同時に二つの異なることをなそうとして、どちらも成功しないという意味のことわざです。
このことわざを知っている方が多い反面、それが返って「兎」をうさぎの数え方と間違って認識されてしまう要因になっているようですが、改めてまとめますと、「兎」は数え方ではありません。あくまでことわざとしての語呂になりますので、うっかり「一兎のうさぎがいる」と言わないようにしましょう。
◆脱兎の勢い
非常に早いことのたとえとして使われることわざになります。普段穏やかに座っている写真や動画を見ることがあると思いますが、その姿から想像できないほど、うさぎは俊敏な動きを見せてくれます。本当に突進してくる勢いですので、こちらが驚くくらいです。
そんな姿を見せてくれる理由は、テンションがあがった時や、逆に嫌なことがあった時など、理由はさまざまあります。
ことわざの意味にふさわしい走りを見せますので、うさぎが全力で走り出した時は、彼らの嫌がることをしていないか一度振り返ると良いかもしれません。
◆うさぎの耳
一見ことわざにしては、かわいらしいと思うかもしれませんが、なんと「地獄耳」と同じ意味を持ちます。
うさぎは器用に長い耳を動かして、小さな音でも拾い上げます。餌の音にも敏感です。その様子は、ある意味地獄耳なのでしょう。
誰かに話したい!うさぎの雑学
うさぎにまつわることはまだまだ沢山あります。
こちらでは、観光やペットとしてお迎えするときに覚えておくといい雑学をいくつかご紹介します。
◆日本にはうさぎだらけの島がある?
日本の瀬戸内海には、大久野島という国立公園に指定されている無人島が浮かんでいます。そこは、かつて毒ガス工場があった島で、「地図から消された島」と呼ばれていたこともありました。なぜうさぎだらけなのかというと、ある小学校のうさぎが島に放たれたという説が有力のようですが、確実なことはわかっていないそうです。
飼っていたうさぎを放してしまったのが事実であれば、悲しい出来事ですが、その辛い過去を乗り越え、天敵のいないその島で、うさぎはのびのびと暮らしながら勢力を拡大し、今ではうさぎの島として、新たな観光地となるまでになりました。
そんな背景を知るだけで、うさぎだらけの島に行ったときの視点が変わるのではないでしょうか。
◆うさぎは寂しいと死ぬは嘘!
うさぎは寂しいと死んでしまう、なんて話を聞いたことはありませんか。
うさぎは単独でのほほんとしているイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、カイウサギは「アナウサギ」という種類の子孫になります。彼らは共同生活をする種族ですので、集団で行動します。一緒に暮らしていると、意外と飼い主の後ろを必死について回るような、人懐こい一面も見せてくれます
しかし、実際に寂しくて死んでしまうということはありません。ただ、うさぎは草食動物ならではの我慢強さを持ちながらも、温度などの環境に敏感な、とても繊細な動物です。長時間放置してしまうと体調が急変することもありますので、可能な限り一緒にいてお世話をしてあげましょう。
◆うさぎには肉球がない?
どの動物にも肉球があるイメージを持っている方は多いですが、基本的にうさぎには肉球がなく、柔らかな毛で覆われています。肉球の役割として、衝撃吸収や発汗、滑り止めなどがあります。うさぎは草原に住む動物で、かつ汗をかかない種族のため、それらの肉球の役割を必要としません。もちろん、諸説ありますが、そうした種族の進化も、肉球のない理由の一つとされています。
ちなみに、肉球のように皮膚が露出しているところがある場合は、ソアホックの可能性がありますので、注意が必要です。ソアホックとは、足底潰瘍・飛節びらんという別名を持つ、足裏の皮膚で発症する病変になります。脱毛して軽度に赤く腫れる程度のものや、酷いときは重度の潰瘍を起こし、出血や感染症に繋がります。うさぎの足が綺麗に保てるよう、こまめな掃除と、もこもこの足裏が擦れないよう、軟かいマットなどを敷いてあげましょう。
もちろん治療法のある病気ですので、少しでも違和感を感じた際は、動物病院で診ていただくのをおすすめします。
◆ペットでお迎えするうさぎの祖先は、「アナウサギ」?
ペットでお迎えするうさぎは、基本アナウサギを祖先とするカイウサギが多く、小柄でおなじみのネザーランドドワーフも、垂れ耳が特徴のホーランドロップイヤーも祖先は同じ種類です。
上でもうさぎは共同生活をするとお話しましたが、それは祖先が「アナウサギ」であるためです。穴を掘るために発達した彼らは、数匹ずつのオスとメスで、ワーレンという巣穴の中で共同生活を送るのです。
日本で比較的耳にするのは、「ノウサギ」という種族だと言う方もいるでしょう。彼らはアナウサギとは異なり、草原等で単独行動をするため、しっかり走るために後ろ足が発達しています。
うさぎのルーツを知ることで、うさぎのことをもっと理解していきましょう。
◆うさぎは目を開けたまま寝る?
まん丸で大きな目をもつうさぎですが、何だか四六時中目が開いている気がする、ちゃんと寝ているのかと心配されることがあります。
安心してほしいのが、うさぎは寝ているときもぱちっと目を開けて寝るのです。これは、危険が迫ってきてもすぐに逃げられるようにという、警戒心の強さの表れとなっています。そのため、飼い主を信頼しきっているうさぎは、目を閉じて寝ることもあるようで、うさぎをお迎えしたならば、目を閉じてぐっすり眠ってもらえるような信頼関係を築きたいものです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
インターネットが普及した現代では、お迎えすることが難しい方でも動画や画像でうさぎの可愛い姿を見ることができます。しかし、ただ見ているだけではもったいないくらい、うさぎにまつわるものは沢山あります。うさぎの理解度を、JCRA認定ウサギマスター検定のという形で確認することもできますので「うさぎ大好き・極めたい」という方はチャレンジしてみるのも良いかもしれません。
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