デグーのケージは金網とアクリルどちらがおすすめ?それぞれのメリット・デメリット

2022.01.14

デグーのケージは金網とアクリルどちらがおすすめ?それぞれのメリット・デメリット

デグーのケージは金網タイプのケージとアクリルケージ、2種類あります。どちらをおうちのデグーに使用しようか悩む飼い主も多いと思います。金網タイプとアクリルケージのメリットデメリットを知って、おうちのデグーと飼い主の使い勝手の良さで選んでみましょう。


デグーのケージを選ぶ基準

デグーケージ

デグーマウスは行動範囲が広く活発で、知能が高い動物です。
できるだけ大きめのケージを選んであげましょう。

  • 単頭飼いであれば、「幅40㎝ 奥行50㎝ 高さ60㎝」以上
  • 多頭飼いであれば、「幅70㎝ 奥行50㎝ 高さ80㎝」以上

こちらのサイズがデグーのケージ選びの基準となります。
横幅のスペースがとれない場合、高さがあるケージを選ぶようにしましょう。
ステージや止まり木を設置することで上り下りができて、上下運動することができます。
ステージや止まり木を設置が少ないと落下してケガをしてしまう場合があるので、必ずケージのサイズに合った数のステージや止まり木を設置しましょう。

◆頑丈であること

デグーの歯は一生涯伸び続ける「常生歯」といい、かなり丈夫です。
色々な物を噛んで歯の調節をしています。
丈夫なケージの柵でも、執拗に噛んでしまい少しずつ柵を削って脱走することができます。
できるだけ頑丈なケージを選び、日頃からケージが噛まれ脱走できる隙間がないか、こまめに確認しておきましょう。
脱走だけではなく、歯が歪んでしまい食べ辛くなってしまうことがあります。
ケージの柵が噛まれないように、ケージ内にいつでも噛めるかじり木を置いたり、ステージや止まり木の種類や設置位置を変えるなどして、興味をそちらに向けさせましょう。

◆広め、大きめ

ある程度運動ができる広さを用意しましょう。
ケージが狭いと運動不足になりやすいです。
そしてデグーの尻尾はとても繊細です。狭いと尻尾を挟んでしまい、千切れてしまったり、取れてしまうことがあります。
このような怪我などを防ぐためにも、広いケージを用意してあげましょう。


デグー用ケージの種類

◆金網タイプ

デグーが齧っても壊れにくい頑丈さが特徴です。
金網にステージや止まり木、齧り木など色々な飼育用品を設置できるので、ケージ内のレイアウトがしやすいので飼い主自身も楽しむことができます。
金網が柵上になっていることで通気性が良く、湿度が高いのが苦手なデグーには適しています。
ただし、デグーがケージ内を移動したり金網を齧ったりすると音が響きやすく、金網の間から排泄物や餌が飛び散りやすいので、ケージ周りの掃除はこまめにする必要があります。
アクリルケージに比べてケージのサイズが大きく、商品数も多く比較的安価です。

◆アクリルケージ

全面アクリルかガラスのタイプのケージで、デグーが齧りにくいのが特徴です。
全面アクリルで覆われているので、ケージ内が観察しやすく写真撮影も容易です。また、ケージの外に排泄物や餌が飛び散りにくいです。
ただしアクリルで覆われていることで、おもちゃや滑車、ステージが設置しにくく、夏場は空気がこもり暑くなるので、アクリルケージの使用は適していません。
保温性が優れているので、寒い冬場に使用するのは適しています。
アクリルケージは高さがあるケージが少ないので、まだ生後が幼いデグーや療養が必要なデグーに使用するのがおすすめです。
金網タイプよりも値段が高いケージが多いです。

◆水槽

アクリルタイプと同じで全面アクリルやガラスタイプなので、ケージ内が見やすく観察しやすい、デグーが齧りにくく、ケージの外に排泄物や餌が飛び散りにくいです。
おもちゃや滑車など設置はしにくく、夏場は湿度が籠り易いので適していません。
アクリルケージと同じで、まだ生後が幼いデグーや療養の必要なデグーに使用することをおすすめします。
さらにアクリルケージと違って専用の屋根がほとんどないので、専用の屋根を別で購入するか、自作しなくてはいけません。
簡単に設置できる屋根や手作り屋根になる水槽の場合、デグーの脱走に対して細心の注意が必要となります。
アクリルケージよりも比較的安い値段が多いです。

◆自作

木材やアクリル板、網などを別々に購入して自作される飼い主もいます。
自作されたケージの強度がおうちのデグーのいたずらにどれぐらい耐えられるのか予測が難しいため、あまりおすすめはできません。
初めてデグーを飼う方は必ず市販のケージを購入しましょう。
市販のケージを使ってみて、おうちのデグーの噛む癖や行動などしっかり観察してから、デグーに合わせたケージを自作されることをおすすめします。


デグー用おすすめケージ

◆おすすめの金網ケージ

ほとんどの飼い主が金網タイプを使用されています。
単頭飼いで人気のケージは「SANKO イージーホーム40ハイ」です。

イージーホーム40ハイ ブラック

大きく開く扉でケージ内部の作業が楽々。コンパクトで高さを備えた横幅約40cmの快適なイージーホーム。
十分なケージ高でシマリスやデグーなど、上下運動を好む小動物の飼育に。正面左右に小鳥用食器扉も設け、小鳥の飼育も可能に。ブラックカラー。

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少し横にスペースをとれる飼い主であれば、「SANKO イージーホームハイメッシュ60」もおすめです。

イージーホーム60 ハイメッシュ BK

毎日のお手入れが楽々に!外漏れしない引き出しトレイ!約20×20mmの細かなメッシュで高さと空間を備えたイージーホーム。

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デグーは多頭飼い可能ですが、やはり縄張り意識は強い生き物です。
多頭飼いする場合、それぞれの縄張りが確保できるほうに、できるだけ広めのケージを使用しましょう。
「SANKO イージーホーム 80ハイ」がおすすめです。

イージーホーム 80 ハイ

外漏れしない引き出し式。約80cmのワイドタイプ!トレイ左右分割でお掃除も楽々行えます。背の高いハイタイプ

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鳥ケージを代用される飼い主もいらっしゃいますが、デグーは知能が高いので鳥ケージの扉や餌皿の扉を開けてしまい脱走することができます。
他のケージだとしても脱走に十分注意は必要ですが、鳥ケージも注意が必要です。ナスカンをつけて脱走を防止しましょう。
また、うさぎやモルモット専用のケージを代用される飼い主もいらっしゃいます。
デグーは頭が通れば脱走が可能です。
デグーの生後や大きさによっては、うさぎやモルモット専用のケージだと金網の隙間が大きく脱走することができます。
代用する場合は、おうちのデグーの大きさをしっかり見極めてから使いましょう。
できたら金網の隙間がある程度細かいケージを使用しましょう。

◆おすすめのアクリルケージ

最近ではアクリルタイプでも高さがある大きめのケージが発売されています。
値段は高いですが、ステージや止まり木がつけやすく高さがある「ジェックス アクリルルーム390High-2」もおすすめです。

アクリルルーム 390High-2

フクロモモンガに最適なアクリルケージが使いやすくなって新登場。クリアでよく見えるアクリル製ケージ。
上下運動が得意なフクロモモンガに最適!

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こちらは側面部に滑車がつけ辛いので、置き型の滑車が必要となります。

また生後が幼いデグー、療養が必要なデグーなど、上下運動をあまり必要としない場合、「アクリルケージ 510Low」がおすすめです。

アクリルルーム 510Low

透明なので、見やすく、オシャレな簡単組立てケージです。前開き扉で世話がしやすい!
体の大きさに合わせて左右で異なる高さに給水ボトルを設置可能。
カバー付きヒーターコード穴。
毎日のお掃除が簡単!引き出し式底トレイ。
シート式ヒーターが設置しやすい底形状。

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給水ボトルは別売りになってしまいますが、給水ボトル専用設置場所があり、ステージや止まり木が設置できます。


ケージの中に必要なグッズ

◆牧草入れ、エサ皿、給水ボトル

デグーは草食動物です。
随時、牧草が食べられるように、できたらケージ内に複数の牧草入れを設置することが理想的です。
牧草だけでは足りない栄養素を摂取させるためにデグー専用のフードを準備しましょう。
新鮮な水がいつでも飲めるよう給水ボトルを設置します。

◆ステージ、止まり木、隠れ家、齧り木

上下運動を好むので、ステージや止まり木を設置しましょう。
足を踏み外してデグーが落下してしまう事故が起きる場合もあります。
おうちのデグーにとって、ステージや止まり木の数や位置が合っているのか観察して設置していきましょう。
ほとんどのステージや止まり木は木製なので、デグーがそれらを齧ってストレス発散することにも繋がります。
それによって、デグーがステージや止まり木を齧って尖らせてしまい、怪我をしてしまうこともあります。
ステージや止まり木をこまめに確認して、あまりにも削れて怪我の恐れがある場合は、新しい物に交換しましょう。

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CASA 安心ステップ

ケージ内を有効活用!やさしい木製ステップに安心機能をプラス。
フクロモモンガ、デグー、リスなどの上下運動が必要な小動物のために。

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またデグーは潜ることも大好きです。
潜って寛げるように、隠れ家や巣箱を設置してあげましょう。
ただし、寛いで排泄してしまうこともあり不衛生になりやすいです。
こまめに汚れていないか確認して掃除をしてあげてください。

◆回し車(滑車)

運動不足を解消するために設置しましょう。
デグーの大きさに対して小さすぎてしまうと怪我をしてしまうことがあるので、必ずおうちのデグーに合った回し車を準備してあげてください。

◆砂浴び場

デグーの体を清潔に保つために砂浴び場が必要です。
デグーの体がしっかり入って転がれて、砂が措置に飛び散り辛い容器を準備しましょう。
ただしケージが狭くなってしまう、砂浴び場で排泄してしまうデグーの場合、砂浴びができる砂場はケージ内に設置するのはおすすめしません。
掃除のときなど、デグーをケージから出すときに砂浴び場所を別で準備して、砂浴びさせるのがおすすめです。

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デグー砂浴び バスハウス

乾燥地に住むデグーにとって、砂浴びはストレス解消に欠かせないものです。
デグー砂浴びハウスは、思いっきり転がれる内部空間で、大好きな砂浴びが存分に楽しめる、置き型タイプの砂浴び容器です。
小さい出入り口で、体に付いた砂が外に散らばりにくい構造になっています。
また、付属の天井キャップを取り付ければケージのお掃除中等、短時間でのスペースとして使うこともできます。

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📌【おすすめ記事】デグーの砂浴びは必要?砂浴びしないデグーへの対処法

◆床材

床材はウッドチップや新聞紙、ペットシーツなど色々ありますが、飼い主の掃除のしやすさを考え、始めは色々な素材を試してみましょう。

◆暑さ・寒さ対策グッズ

デグーは熱さにも寒さにも弱い生き物です。
季節に合わせて温度管理できる飼育用品を揃えておきましょう。
デグーの最適な温度は20~25度といわれていて、湿度は50%が理想的です。
寒さ対策として、ペットヒーターや保温球とその温度を調節できるサーモスタットを設置しましょう。
暑さ対策として、エアコンを活用しながら、涼感グッズを設置しましょう。
これら飼育用品と一緒に温度計があると便利です。
飼い主が感じる温度と、デグーのケージの位置によって温度は全く異なることが多いからです。


まとめ

デグーは知能が高く行動範囲が広いので、できるだけ大きめのケージを使用することがおすすめです。
デグーのケージは金網タイプとアクリルタイプ、2種類あります。
ケージを長く使えるように、ケージを選ぶときはデグーが過ごしやすいことはもちろん、飼い主が掃除をしやすい、物を設置しやすいなど使い勝手をふまえた上でケージを選ぶことが大切です。
デグーが過ごしやすく、飼い主様も使いやすいケージを選んで、よりデグーとの暮らしを楽しみましょう。



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まるいやま

まるいやま

まだ幼い息子と個性豊かな小動物(フェレット、文鳥、キンカチョウ、レオ パ、ハリネズミ)と毎日笑って癒され暮らす母。


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