1.アケボノインコとは?
1-1.見た目の特徴・色・サイズ
1-2.原産国・生息地
1-3.性格
1-4.寿命
1-5.他のインコとの違いについて
6.アケボノインコの飼育に必要なグッズ
6-1.ケージ
6-2.止まり木
6-3.エサ
6-4.キャリーケース
アケボノインコとは?
まずはアケボノインコのプロフィールを詳しくみていきましょう!
◆見た目の特徴・色・サイズ
アケボノインコは英語で「Blue-headed parrot」と呼ばれています。
その名の通り、頭部から胸の辺りにかけて綺麗な青色をしているのが特徴です。
また、体全体は光沢のある緑色の羽をしていますが、体に対して短めの尾羽の内側だけは赤色をしているのがチャームポイントです。
目の周りには「アイリング」という羽の生えない白い輪っかがあるので、大きなパッチリ目が更に強調されて、非常に愛らしい表情をしています。
アケボノインコのサイズは全長約28㎝で、「中型インコ」に分類されています。
◆原産国・生息地
アケボノインコの原産国は中南米です。
その分布域はコスタリカ、パナマ、コロンビア、ベネズエラ、トリニダード、スリナム、仏領ギアナ、ガイアナ、ブラジル、エクアドル、ペルー、ボリビアなど、アケボノインコ属の中で最も広いことで知られています。
野生のアケボノインコはそうした中南米の緑豊かな場所で種子、フルーツ、花などを食料とししながら大きな群れで生活しています。
◆性格
一般的には穏やかで大人しいとされるアケボノインコの性格ですが、実は個体差があります。
なかには喜怒哀楽がわかりやすい活発な子もいるので、お家にお迎えする時には店員さんに普段の様子を聞くなどして、ギャップがないようにしましょう。
とは言えやはり、他のインコより穏やかなタイプが多いので中型インコ初心者の方にはお勧めですよ!
◆寿命
アケボノインコの平均寿命は25年とされています。
小型インコの平均寿命は6〜15年と言われているので、アケボノインコは体が大きな分、長生きするようです。
飼育環境によっては30年以上生きることもあるようなので、せっかくなら長生きしてもらえるように快適な環境を整えてあげたいですね!
◆他のインコとの違いについて
アケボノインコ属は世界共通で「Pionus(ピオヌス)」と呼ばれています。
「Pionus」はギリシャ語で「太った、肥えた」という意味があり、アケボノインコ属に共通している「ぼってり」とした見た目が由来と考えられています。
このピオヌスには、他のインコには無いユニークな特徴が2つあります。
①ピオヌス臭
インコは通常背中のあたりからいわゆる「インコ臭」がすると言われています。
しかしアケボノインコ属は鼻のあたりから発酵したような独特な匂いがするのです。
この匂いは好き嫌いが分かれやすいので、お家にお迎えする前にペットショップで確認させてもらうようにするといいでしょう。
②ゼーゼー音
アケボノインコ属は嬉しかったり楽しかったりする時に、独特な呼吸をすることがあります。
「ゼーゼー」「ハッハッ」というような音が聞こえてくるので、一般的なインコなら呼吸器のトラブルを疑ってしまうところです。
初めは大丈夫かどうか判断がつきにくいはずなので、不安になったらもしもの場合に備えて動物病院を受診してみてもいいでしょう。
アケボノインコの値段
アケボノインコの値段はペットショップによって様々ですが、大体18万〜25万程度と言われています。
日本国内では小型インコの人気が高いこともあり、中型・大型インコは専門店でないとなかなかお目にかかれません。
なかでもアケボノインコは国内では珍しく、値段が高くなってしまうのです。
アケボノインコは多頭飼いできる?
アケボノインコは穏やかな子が多く、野生では群れで生活していることから多頭飼いしても問題ないと考えられます。
しかし、やはり多頭飼いとなると相性はあるものです。
仲良く一緒に過ごす様子を見たいということであれば、アケボノインコ属のなかから新しい子を迎え入れるなど近い種類を選ぶようにすると良いでしょう。
その際、体格差があまり出ないように意識してくださいね。
アケボノインコの鳴き声はうるさい?
アケボノインコの鳴き声は中型ながら基本的に小さめです。
しかし何かに警戒した時や、構って欲しくて飼い主さんを呼ぶ「呼び鳴き」の時には大きく鳴くことがあるようです。
一般的には集合住宅などでも飼いやすいと言われているアケボノインコですが、鳴き声が気になるようなら防音カーテンをつけなどの対策が必要になるかもしれません。
アケボノインコはおしゃべりできる?
アケボノインコはおしゃべりがあまり得意ではありません。
「こんにちは」などの簡単な言葉を覚える子は多いようですが、長い文章をしゃべることは滅多にないようです。
興味を持った言葉だけ真似するようになるので、おしゃべりしてもらうには同じ単語を繰り返し聞かせるだけでなく、様々な単語で話しかけるのも効果的です。
話しかけているうちに、アケボノインコのお気に入りの言葉が見つかるかもしれません。
アケボノインコの飼育に必要なグッズ
アケボノインコを実際に飼育する際、どんな準備をすれば良いのでしょうか。
ここからはより具体的に、飼育に必要なグッズをご紹介します!
◆ケージ
アケボノインコが両方の羽を広げてもぶつからない程度の広さのあるケージを用意しましょう。
また、アケボノインコはあまりいたずらをすることはありませんが、くちばしの力が強いので、万一に備えて頑丈な素材を選ぶと安心でしょう。
◆止まり木
止まり木はゲージの中を動き回りやすいように2本程度用意することをお勧めします。
高さを変えてゲージの手前と奥に設置するのが基本です。
また、止まり木の太さが一定だと足の特定の部分にだけ負荷がかかり良くないと言われています。
素材は人工木、天然木、ロープ、備長炭、サボテンの骨など様々ありますが、ある程度凹凸のあるものを選んであげてください。
素材によってはツメが伸びにくい、足に良いなどの特徴もあるので、お家にお迎えしてから様子を見て、その子にあったものに買い替えるのもいいでしょう。
◆エサ
アケボノインコの主食は中型インコ用のミックスシードやペレットです。
ひえ、きび、あわ、カナリーシード、ひまわりの種、麻の実、大麦、小麦、えん麦、そばの実、落花生などをあげましょう。
また、副食として青菜、緑黄色野菜、ボレー粉、カトルボーン、塩土など、おやつとしてみかん、バナナ、りんごなどの果物をあげるのもおすすめです。
◆キャリーケース
動物病院へのお出かけの際や緊急事の避難の際に必要となります。
止まり木が1本設置できる広さがあり、逃走予防のためにエサ入れ・水入れが入り口を開けないでも出し入れできるようなものを用意するのが最適です。
アケボノインコの飼い方
アケボノインコはケージの外で遊ぶのが大好きです。
1日数時間はケージから出して室内を自由に飛び回る時間を作ってあげてください。
遊ぶ時間が十分でないと、ケージの中から大きな声で呼び鳴きをされてしまうことにもつながります。
アケボノインコは飼い主さんと一緒に過ごすのが好きな甘えん坊の一面もあります。
寂しさや運動不足でストレスを溜めてしまわないように、一緒に遊ぶ時間は必ず確保してあげましょう。
アケボノインコの飼育の注意点
最後に、アケボノインコを飼育する際、特に気をつけて欲しい注意点を2つお話します。
お家へお迎えする際には必ず実戦してくださいね!
◆温度設定
インコは温暖な地域が原産であることが多く、寒さに非常に弱いです。
冬場は特に以下の適温を意識しながら、ゲージの温度管理を徹底しましょう。
ヒナ・幼鳥・高齢・病鳥:26℃~32℃
健康な若鳥・成鳥:15℃~25℃
アケボノインコが体を膨らませているのは、寒がっているサインです。
基本的に成鳥であれば神経質になる必要はないですが、なるべく暖かい環境を整えてあげましょう。
空調を活用するのもいいですが、インコのゲージにペットヒーターを取り付けるのもお勧めです。
ペットヒーター取り付けの際にはサーモスタットも一緒につけると設定した温度を保つように自動で調整してくれるので便利ですよ。
◆体重管理
野生のインコは空を飛び回って色々な場所へ移動するのに対し、室内インコは基本的にゲージの中にいるため、運動不足になりやすいです。
アケボノインコの平均体重は230〜280gなので、これより太っていたら放鳥時間を伸ばすなどの工夫をしてあげましょう。
また、アケボノインコはフルーツが大好きですが、太る原因になるのであげ過ぎには注意してください。
体重管理には0.1g単位で測れるキッチン用のデジタルスケールを活用します。
デジタルスケールを警戒してなかなかうまく体重測定ができない時にはケースに入れた状態のままや止まり木に乗せたままの状態で測ってみてください。
1日1回、最低でも週に1回は測ることを習慣化するといいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事では、アケボノインコについて徹底解説しました。
日本では珍しいため高価ですが、ユニークな特徴がたくさんある素敵なインコでしたね。
ぜひ、この記事を参考にして、新しい家族として迎え入れてみてはいかがでしょうか。
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