1.ハムスターのラッコ食べってなに?
2.ハムスターを手の上で仰向けにする手順
2-1.1.ハムスターを手のひらに乗せる
2-2.2. エサを食べさせ、夢中になるのを待つ
2-3.3.エサで誘導して立たせる
2-4.4.手のひらでつかんで持ち上げる
2-5.5.仰向けにしてラッコ食べ完成!
4.ラッコ食べにおすすめのフード
4-1.プティセレクション 小動物用 かみかみ おいもコーン
4-2.ハムスター・リスのカットビーフ 野菜入り
4-3.プチキューブ イチゴ
4-4.ハムタ食堂 はむはむ食ぱむ
5.ラッコ食べがうまくいかないときの原因は?
5-1.飼い主に慣れていない
5-2.今は気分じゃない
5-3.人の手に恐怖心がある
ハムスターのラッコ食べってなに?
ハムスターのラッコ食べとは、ハムスターが仰向けになったままエサを食べることです。仰向けで両手に持ったエサを食べている仕草がラッコの食事中に似ていることから、そのように呼ばれています。
手のひらの上で寝ころんだままエサを食べる様子はとてもかわいくてほほえましいですよね。多くの飼い主さんが、SNS等にハムスターのラッコ食べの写真や動画を投稿しています。
ハムスターにラッコ食べをさせたことがないという飼い主さんでも、ちょっとしたコツをつかめばハムスターのラッコ食べを見ることができますよ。
注意点として、本来ハムスターは仰向けで食事をする習慣がないということは把握しておきましょう。仰向けで食事することによりうまく食べ物を飲み込めなかったり、不自然な体勢であることからストレスを感じたりします。
ラッコ食べをさせる場合短時間で終わらせてください。
ハムスターを手の上で仰向けにする手順
ここでは、ハムスターにラッコ食べをさせるための手順をご説明します。用意する物はハムスターの大好物(野菜、小動物用のおやつなど)です。
ハムスターがいきなりラッコ食べをしてくれることはありませんが、慣れていて人の手のひらに乗ってエサが食べられる子なら、それほど苦労せずマスターさせることができます。
ちなみに、ラッコ食べは人が教えて覚えさせる芸ではなく、自然にやってくれるように促して成立する仕草です。ハムスターをひっくり返してからエサを渡すのではなく、両手にエサを持って食事しているハムスターをそっとひっくり返しラッコスタイルに持っていくことで、ラッコ食べをさせることができます。
ハムスターの立場からすれば「あれ、おいしい物を食べていたら知らない間に仰向けになっていたぞ?」という感じになるわけですね。
ハムスターを手の上で仰向けにする手順は以下の通りです。
- ハムスターを手のひらに乗せる
- エサを食べさせ、夢中になるのを待つ
- エサで誘導して立たせる
- 手のひらでつかんで持ち上げる
- 仰向けにしてラッコ食べ完成!
では、手順をひとつずつ説明していきます。
◆1.ハムスターを手のひらに乗せる
まずは、ハムスターを手のひらに乗せるところから始まります。
片方の手でエサを持ちハムスターに見せます。もう片方の手のひらはハムスターが乗りやすいように広げて目の前に差し出し、ハムスターが自分で歩いて乗ってくれるよう、エサでハムスターを誘導します。手のひらに乗ることに慣れているハムスターなら、エサ欲しさにすぐ乗ってきてくれるはずです。
ケージ内より広い所のほうがしやすいので、ケージから出た所の床でするとよいでしょう。
◆2. エサを食べさせ、夢中になるのを待つ
手のひらにハムスターが乗ったら、引き続きエサを食べさせ、ハムスターがエサに夢中になるのを待ちます。
ハムスターの頭の中がエサのことでいっぱいになるよう、少しの間エサは途切れないように食べさせ続けてください。
◆3.エサで誘導して立たせる
ハムスターが食べることに夢中になったら、ハムスターの口元より上の辺りでエサを見せ、ハムスターを少し腰を浮かしたような体勢にさせます。
エサで誘導して立たせることで、次の段階でハムスターを仰向けにしやすくなります。
◆4.手のひらでつかんで持ち上げる
3でハムスターがエサに食いついたら、ハムスターを乗せている手のひらでハムスターの体を後ろから軽くつかみます。
そしてハムスターが食べることに夢中になっている間に、そのまま手のひらを静かに持ち上げます。
◆5.仰向けにしてラッコ食べ完成!
ハムスターが夢中になって食べていることを確認した上で、ハムスターをゆっくりと仰向けにしてください。手を広げると、手のひらの上でラッコ食べをするかわいらしいハムスターを見ることができますよ。
ラッコ食べを成功させるコツは
すんなりとラッコ食べをするようになるハムスターもいれば、なかなかやってくれない子もいますが、ラッコ食べはコツさえつかめば毎回簡単にできるようになります。
ラッコ食べを成功させるコツは「ハムスターがエサを食べるのに夢中にさせること」です。
本来、ハムスターは食事中に触られることを嫌がる動物です。食べているときに手でつかんで強制的に体をひっくり返そうとすれば、ハムスターは嫌がって逃げ出してしまうでしょう。
ですからラッコ食べをしてもらうには、とにかくハムスターに気付かれないうちに仰向けの体勢に持っていくことがポイントとなります。
ラッコ食べにおすすめのフード
ラッコ食べの成功にかかってくるのが、ハムスターに与えるエサです。ハムスターの好物で「その場で両手に持って食べられるもの」を用意しましょう。
小さいエサを与えるとほお袋に入れるだけで終わることがあるので、エサは大きめのほうがいいですね。ここではラッコ食べにおすすめのフードをご紹介します。
◆プティセレクション 小動物用 かみかみ おいもコーン
ハムスター、リス、ウサギ、デグー、チンチラ等が食べやすい大きさに仕上げました。さつまいもとコーンを使った弾力のあるおやつ。かじって歯の健康をサポートするおやつです。
「プティセレクション 小動物用」シリーズは、ハムスターやリスなどの小動物が食べやすいキューブ型のおやつです。かみかみ おいもコーンはさつまいもととうもろこしの甘味とほど良い弾力性が楽しめます。
◆ハムスター・リスのカットビーフ 野菜入り
良質なたんぱく質を含むビーフのおいしさを、手に持って食べやすいサイズのキューブ型にしました。
ハムスターが喜ぶ、良質なビーフ入りのキューブ型おやつです。おいしく食べて体に必要な栄養もとれます。
◆プチキューブ イチゴ
イチゴ風味豊かな嗜好性の高いウエハースタイプのおやつです。おやつに、ごほうびに楽しく与えていただけます。
サクサクしたウエハースタイプの嗜好性が高いおやつです。ピンク色がよく映えて、ハムスターのラッコ食べを一層キュートに見せてくれますよ。
◆ハムタ食堂 はむはむ食ぱむ
良質なたんぱく質を含むビーフのおいしさを、手に持って食べやすいサイズのキューブ型にしました。
食パンに見えるけど実はお麩で作られたヘルシーなおやつ。「両手に持ってかじっている姿がとてもかわいい!」と好評のフードです。サクサクしていてハムスターの嗜好性も抜群です。
ラッコ食べがうまくいかないときの原因は?
ラッコ食べを手順の通りにやっているはずなのにうまくいかない…そんなこともあります。どのハムスターも1回目ですぐラッコ食べに成功するとは限らないのです。ラッコ食べがうまくいかないときは、その原因を探してみましょう。
ラッコ食べがうまくいかない場合は、以下の原因に思い当たりがないか確認してみてください。
◆飼い主に慣れていない
まだ飼い主さんに慣れていないハムスターは、手の上にハムスターを乗せることはもちろん、近くに来てもらうことすら難しいかもしれません。
ラッコ食べは、少なくともハムスターが飼い主さんに慣れ、手からエサを渡したり手のひらに乗せたりできるようになってから挑戦しましょう。
ハムスターを飼い始めたばかりならば、まずはお世話を通してハムスターと仲良くなることから始めてください。
ハムスターのお世話をするとき、飼い主さんの手のにおいを嗅がせてみたり、ケージの外から手渡しでエサを与えたり声をかけたりして、距離を縮めましょう。
ハムスターによって、は仲良くなるまでに時間のかかる子もいます。早く仲良くなりたいからと焦ってかまおうとするのは、かえって逆効果です。根気よくゆっくり距離を縮めていってください。安心すれば寄って来てくれるようになります。
◆今は気分じゃない
ハムスターが「今は飼い主さんと遊びたい気分じゃない」というときはラッコ食べがうまくいかないこともあります。ラッコ食べは、ハムスターがエサを欲しそうにしているとき、自分から寄ってくるようなときを見計らって挑戦してみてください。
ほっといてほしいとき、眠たいときなどにかまおうとするとハムスターはストレスを感じてしまいます。このようなときはエサでハムスターを釣ろうとせず、そっとしておいてあげましょう。
また、今すぐラッコ食べを見たいからといって、ハムスターの体を無理やり固定したり強制的にひっくり返したりするのもよくないので、暴れて嫌がる場合は、すぐにやめてください。
ラッコ食べのトレーニングをするときも、あまり長く触れ合うとハムスターが疲れてしまいます。長くても3分程度にとどめるようにしましょう。
◆人の手に恐怖心がある
ハムスターが人の手に恐怖心を持っていて手に乗ることができない場合もラッコ食べは難しいでしょう。
人に慣れていても「人の手は怖い」と感じるハムスターもいます。そのような状態のハムスターにとって、人の手の上に乗ることはとても勇気のいることです。
ラッコ食べの練習を始めるのは、ハムスターが人の手を怖がらなくなってからにしましょう。ハムスターに人の手は安全だということを覚えてもらい、ハムスターが自分から手のひらに乗れるようになれば、ラッコ食べができるようになるはずです。
手に慣れさせるためには、ハムスターの前に手のひらを差し出し、においを嗅がせて少しずつ覚えてもらいます。手を差し出しても逃げなくなったら、手のひらに好物のエサを乗せて呼びかけ、ハムスターが自分から手のひらに乗りに来るまで待つことを繰り返します。
ハムスターが「人の手のひらは食べ物がもらえる場所」「安全な場所」と理解すれば、以降は自分から手のひらに乗ってくれるようになります。
ちなみに、ゴールデンハムスター・ジャンガリアンハムスター以外の品種は警戒心が強いため、手の上に乗せることが難しい子もいます。その場合は無理にラッコ食べをさせようとすることは控えてくださいね。
まとめ
そもそもハムスターは、警戒心が強く人の手の上で仰向けになることも難しい動物です。ラッコ食べができるということは飼い主さんとハムスターの仲が良いことの証拠ともいえます。
ただ、冒頭でも説明しましたが、ハムスターには仰向けで食事をする習慣がないこと。またハムスターによっては、人の手のひらに乗ること、仰向けで食べ物を食べることが大きなストレスになる可能性もあります。決して無理はせず、ハムスターに協力してもらってかわいいラッコ食べを成功させてくださいね。
– おすすめ記事 –
・ハムスターも血尿を出す?おしっこが茶色いと思ったら確認すべきこと |
・ハムスターに人参をあげたい!葉や皮はOK?栄養、与え方、注意点を紹介 |
・ハムスターにもダイエットは必要?肥満の原因とダイエット法を紹介 |
・ハムスターの寿命は何年?老化の兆候と長生きさせる飼い方のポイント |