1.ネザーランドドワーフの特徴
1-1.ネザーランドドワーフはどんなうさぎ?
1-2.ネザーランドドワーフの性格は?
1-3.オスとメス、ネザーランドドワーフの性格にも違いがある?
2.大人のネザーランドドワーフの大きさ
2-1.体長:約25cm程度
2-2.体重:約1kg強(900g~1200g程度)
3.ネザーランドドワーフは何カ月から大人?
3-10.ネザーランドドワーフは大人になってもベビーフェイス
4.血統書付きのネザーランドドワーフと雑種のネザーランドドワーフの違い
4-1.血統書あり?なし?こだわりたいなら血統を確認して
5.ネザーランドドワーフの飼い方
5-1.ネザーランドドワーフを迎えるケージ
5-2.ネザーランドドワーフのケージはどこに置くべき?
5-3.ネザーランドドワーフの運動スペース
5-4.ネザーランドドワーフの食事は?
5-5.ネザーランドドワーフ、トイレのしつけは?
5-6.ネザーランドドワーフはいたずらっ子
5-7.ネザーランドドワーフを抱っこしたい
ネザーランドドワーフの特徴
◆ネザーランドドワーフはどんなうさぎ?
ネザーランドドワーフはオランダに起源を持つ、小型に品種改良されたうさぎです。
外見の特徴は、丸っこい顔につぶらな瞳、チョコンと短めのたち耳、フワフワの毛並みなど。大人になっても小さな体格が可愛らしく、ペットうさぎとしてはナンバーワンともいえるほどの人気です。
◆ネザーランドドワーフの性格は?
ネザーランドドワーフは、人懐っこく好奇心旺盛なタイプと、臆病で繊細なタイプに分かれることが多いと言われています。慣れるまでに時間がかかることが多く、また野うさぎを彷彿とさせる活発な走りやジャンプを見せるなど小さな体に意外な野性味を秘めています。慣れてくるとわがままな一面やガンコさを見せることも。
◆オスとメス、ネザーランドドワーフの性格にも違いがある?
一般的にうさぎはオスのほうが甘えん坊傾向で活発、メスはマイペースで気が強い傾向があるようです。
それらは縄張り行動や、子育てなどの習性がもとになっていると言われています。
お迎え時にオス、メスの違いを考え、どちらのネザーランドドワーフを選ぶか迷うかもしれませんが、うさぎの性格はそれぞれはっきりと「個性」があります。性格はそれぞれ。性差の傾向は個性の一部分なのです。
大人のネザーランドドワーフの大きさ
◆体長:約25cm程度
大人のネザーランドドワーフの体長は約25cm程度です。
大体B5サイズのノートをイメージしていただければいいかと思います。
<参考>他の小型種のうさぎの体長
ジャージーウーリー・・・約25cm
ホーランドロップ・・・約30cm~35cm
ミニレッキス・・・約35cm
中型のうさぎ(レッキス、ダッチなど)はおよそ30~40cmです。
◆体重:約1kg強(900g~1200g程度)
ネザーランドドワーフの体重は約1kg強と、ほとんど重さを感じません。
<参考>他の小型種のうさぎの体重
ジャージーウーリー・・・約1.3kg
ホーランドロップ・・・約1.8kg
ミニレッキス・・・約1.9kg
中型のうさぎ(レッキス、ダッチなど)は品種によりますが2㎏~4㎏程度が多いです。
うさぎの品種を認定しているアメリカの協会ARBAでは、ラビットショーでのネザーランドドワーフの基準体重を1.13kg未満としています。しかしペットとして飼われているネザーランドドワーフでは、大人になるともう少し体重が増える子が多いようです。その理由は個々のうさぎの血統によるものです。
ちなみにARBA基準は体重のみで体長には基準がありません。
ネザーランドドワーフは何カ月から大人?
◆ネザーランドドワーフは大人になってもベビーフェイス
うさぎは成長の早い動物です。性成熟は小型種ほど早く、ネザーランドドワーフでは4カ月から5カ月と言われています。性成熟とは別に、生後6カ月ごろまでは体の成長期です。ペットショップやブリーダーさんで販売されるのは生後8週前後のうさぎが多いので、迎え入れてほんの数カ月の間に大人になると考えた方がよいでしょう。
ネザーランドドワーフは大人になってもベビーフェイス。成長すると頭や体の丸さが整い、さらに可愛さが完成します。とはいえ、その子うさぎのような容姿に惑わされず、複数のうさぎを飼う場合や出産させるつもりがない場合は、ケージや行動範囲を分けた方が無難です。
また、健康維持のため、6カ月を過ぎたら大人用の牧草やフードに切り替えていきましょう。
血統書付きのネザーランドドワーフと雑種のネザーランドドワーフの違い
◆血統書あり?なし?こだわりたいなら血統を確認して
ペットショップなどで見かける「ネザーランドドワーフ」には、純血種の血統書を持たないうさぎや、交配した雑種が含まれていることがあります。どのうさぎも可愛いものですが、ネザーランドドワーフの雑種の場合は純血種と成長の仕方が異なってくる可能性があります。子うさぎの段階では見分けることは困難ですが、大人になった時にARBAの基準の体格、あるいは想定していた体格よりも大きくなったり、耳が長めなど容姿が個性的になる場合があります。
ネザーランドドワーフの「小さな体格」の魅力にこだわりたい場合は、血統書付きか親が確認できるブリーダーさんや、うさぎ専門店で選んだ子をお迎えするのがおすすめです。血統書には両親うさぎ、祖父母うさぎ、曾祖父母尾うさぎの情報が載っていて体重も記載されています。(ARBA形式の場合。形式は発行するブリーダーさんによります)
血統書を見れば、「大人になったときのサイズが想定外だった」というようなことは避けられるでしょう。
ネザーランドドワーフの飼い方
ネザーランドドワーフに限らず、うさぎはストレスに弱い繊細な動物です。飼うことを決めたら、お迎えした子が安心して暮らせるようにしっかり準備をしましょう。
◆ネザーランドドワーフを迎えるケージ
ケージはできればうさぎ専用のものを用意してください。床がうさぎの足にやさしい仕様か、掃除などの手入れがしやすいかなどもチェックすべきポイントです。サイズは大人になったうさぎがケージの中でどの方向に手足を伸ばしてもゆとりがあること、後ろ足で立ち上がることができる高さであることを目安に選びましょう。
ネザーランドドワーフの体格から、小さいケージを選びがちかもしれませんが、トイレや水・エサ入れ、牧草などを置いてあげる必要があることも忘れずに。
◆ネザーランドドワーフのケージはどこに置くべき?
繰り返しになりますが、ネザーランドドワーフに限らずうさぎはストレスに弱い、繊細な動物です。うさぎにとってストレスは命取りにもなりかねません。
主なストレスの要因には温度 湿度 騒音 換気他の動物との接触 人の出入りなどがあります。
小さなネザーランドドワーフが、安心して快適に過ごせるように置き場所を工夫しましょう。
◆ネザーランドドワーフの運動スペース
ネザーランドドワーフは小さいながら活発で、動き回るのが好きなうさぎです。ケージから出して部屋の中で遊ばせるのは、うさぎを飼う大きな楽しみでもあります。ケージから出す時は安全に遊べるように、危険なものがないか、かじられて困るものがないか確認し、目を離さないように注意します。運動スペースをサークルなどで囲んであげるのもよいでしょう。
活発なネザーランドドワーフの健康を維持するには、運動は不可欠。1日30分から1時間程度を目安に自由に遊ばせてあげましょう。
◆ネザーランドドワーフの食事は?
牧草を中心にペレットフードを与えるのがネザーランドドワーフの食事の基本になります。特に牧草はうさぎの健康のために欠かせません。チモシーなど繊維質のものをたっぷりあげて下さい。
ペレットは様々な製品が販売されていて「ネザーランドドワーフ用」のものもありますが、飼いはじめはネザーランドドワーフを購入したペットショップや、ブリーダーさんが与えていたフードと同じものが好ましいです。牧草も似た種類がよいでしょう。
成長期までは多めのペレットや、アルファルファ入りの栄養価の高い牧草を与えますが、大人になったらチモシーなどの牧草を中心に。年齢や健康状態にあった食事を与えましょう。
うさぎは食事が変わると、なかなか食べないことがあります。ネザーランドドワーフには警戒心の強い子も多いので、フードを変える時はあたらしいフードを段階的に混ぜて様子をみましょう。
◆ネザーランドドワーフ、トイレのしつけは?
うさぎは決まった場所で排泄する習性があるので、ネザーランドドワーフでも落ち着くトイレを用意してあげると使うようになります。しかし、人間が思うように「しつける」というよりうさぎの習性を利用し、生活の中で折り合いを見つけていくという心構えでいてください。子うさぎのほうがしつけやすいということはなく、大人のうさぎもちゃんと学習してくれます。
トイレでないところにしてしまっても、大きな声を出したり叱ったりしてネザーランドドワーフを怖がらせないようにしましょう。粗相した場所は、ニオイが残ってしまうと「ここもトイレ」と憶えてしまうので、消臭スプレーなどを使って掃除します。
◆ネザーランドドワーフはいたずらっ子
うさぎは好奇心旺盛で、なんでもかじってしまいます。小さなネザーランドドワーフが目をキラキラさせて部屋の中を散歩する様子は可愛いですが、うっかりいたずらすると危険なものが部屋の中にはたくさんあります。
気をつけて片づけていても、カーペットや畳、カーテンなどをかじられてしまうこともあります。
ネザーランドドワーフを部屋で遊ばせるときは目を離さず、いたずらをしっかりガードしてあげましょう。
◆ネザーランドドワーフを抱っこしたい
小さなネザーランドドワーフにとって、人に、捕まえられたり、抱き上げられたりすることは怖いもの。
なでてあげるとうれしそうなのに、抱っことなると猛然と暴れたり、逃げようとするネザーランドドワーフは多いです。いきなり抱き上げたり、家族で奪い合って抱っこするようなことは避けましょう。
仲良くなりたいときは、まずはネザーランドドワーフを驚かせない、怖がらせないことを第一に。
掃除や食事の時にやさしく声をかけることから始めます。なでられることは好きな子が多いので、様子をみながら体をなでて慣らしていきます。
抱っこは必ず座って行ってください。ペットショップやうさぎ専門店では抱き方を教えてくれるところもあります。抱っこはかけがえのないコミュニケーションであるだけでなく、健康チェックや爪切りの時にも必要になります。ネザーランドドワーフを怖がらせない、無理をさせないことを第一に、一歩ずつ信頼を深めていきましょう。
まとめ
大人になってもベビーフェイスのネザーランドドワーフ。小さな体格にこだわりたい場合は、純血種の血統の子をお迎えしてください。ネザーランドドワーフの習性やその子の個性を理解し、環境を整えて仲良くなれたら、活発な愛らしいしぐさできっと毎日をハッピーにしてくれますよ!
– おすすめ記事 –
・うさぎとモルモット、一緒に飼ってはいけない?それぞれの特徴と飼育するときの注意点を解説! |
・ウサギを飼う前に確認すべきことは?お迎えする時にかかる費用を紹介 |
・あなたを癒すおすすめのかわいいたれ耳うさぎの人気5選 |
・うさぎの数え方って「1羽」「1匹」一体どれ?うさぎにまつわることわざや雑学を紹介 |