ハムスターが毛づくろいをする意味とは。ストレスが原因?

2022.03.01

ハムスターが毛づくろいをする意味とは。ストレスが原因?

ハムスターを見ていると、しきりに毛づくろいをしていることに気付きます。顔をくしくしする仕草はとても可愛らしいですよね。ただ頻繁に毛づくろいしていると、具合が悪いのかと気になってしまうこともあります。ハムスターは、なぜこんなに毛づくろいをするのでしょうか。ハムスターが毛づくろいをする意味、注意が必要なケースについてまとめました。

【目次】
1.ハムスターは頻繁に毛づくろいをする

2.ハムスターが毛づくろいする意味は?
 2-1.被毛についた汚れを取るため
 2-2.被毛のつやを出すため
 2-3.自分のにおいを体につけて落ち着くため
 2-4.体温の調節をするため
 2-5.気持ちを落ち着けるため

3.ハムスターがこんな毛づくろいをするときは注意が必要
 3-1.いつもよりも頻繁に毛づくろいしている
 3-2.ずっと同じ場所をなめている
 3-3.なめすぎて毛がはげている
 3-4.毛づくろいをしない、体調も悪い

4.ハムスターのブラッシングは必要?
 4-1.毛づくろいできない場合はブラッシングしてあげよう
 4-2.飲み込んだ抜け毛による毛球症を防ぐために
 4-3.適切にブラッシングすることでコミュニケーションもとれる

5.ハムスターのブラッシング方法
 5-1.ブラッシング用品を使用する
 5-2.やわらかめの歯ブラシを使用する

6.まとめ


ハムスターは頻繁に毛づくろいをする

ハムスター

ハムスターは毛づくろいをするのが大好きな動物です。毛づくろいとは、動物が自分の足や舌を使って毛並のお手入れをすること。グルーミングともいいます。

暇さえあれば、手足を舐めてから顔や耳をこすったり撫でまわしたりして顔を洗っています。また、後ろ足で体をかいたり脇腹や後ろ足を舐めたりと、全身を器用にお手入れすることができます。

ブームになったアニメのハムスターが顔を洗う様子を「くしくし」と言っていたことから、毛づくろいのことを「くしくし」と呼んだりもしますね。

それぞれのハムスターが毛づくろいにこだわりを持っていて、かける時間やするタイミングは異なります。しかし、いつも毛づくろいしていると、飼い主さんは「かゆいのかな、どこか具合が悪いのかな?」と気になってしまうこともあるでしょう。

頻繁に毛づくろいをすること自体は問題ありません。毛づくろいは、ハムスターの心身をすこやかに保つため欠かせない行動で、どのハムスターも毎日やっている習慣だからです。

リラックスしているときにすることが多いので、毛づくろいをしているときはそっと見守って、毛づくろいに専念させてあげるといいですね。


ハムスターが毛づくろいする意味は?

ハムスターどうしてこんなに毛づくろいにこだわるのでしょうか。毛づくろいにはどんな意味があるのか、ハムスターが毛づくろいをする理由を説明します。

◆被毛についた汚れを取るため

ハムスターはとても綺麗好きです。体についた汚れやにおい、ノミやダニを取り除いて被毛や皮膚を衛生的な状態にするため、こまめに毛づくろいをします。私たちが毎日おこなう洗顔や入浴のようなものですね。

体を清潔にすることは、皮膚病や感染症を予防して体を健康に保つことにつながります。

◆被毛のつやを出すため

ハムスターは身だしなみを整えるため、念入りに毛づくろいをします。

手足に唾液をつけて被毛を撫で、抜け毛を取り除いたり乱れた毛並を滑らかに整えたりします。こうすることで被毛に美しいつやが出るのです。寝起きや食後にすることが多いですね。

◆自分のにおいを体につけて落ち着くため

ハムスターは自分のにおいを嗅ぐと安心するので、体や縄張りに自分のにおいをより多くつけようとします。

自分のにおいが少ないと落ち着きません。そのため、新しいケージに引っ越したとき、ケージの床材を掃除した後など、自分のにおいがあまりしない状況で毛づくろいが増えます。

中には、人に触られた後にいそいそと毛づくろいする子もいます。飼い主さんとしては「触られたのがイヤだったのかな。」と複雑な気持ちになるかもしれません。

ハムスターは、自分以外のにおいが強くなったことが気になって自分のにおいをつけ直しているのでしょう。これはハムスターの習性によるものなので、あまり気にしないほうがいいですね。

◆体温の調節をするため

ハムスターは体温を調節する目的でも毛づくろいをします。

ハムスターは全身の汗腺が発達しておらず、人間のように汗をかいて熱を発散させることができません。そこで、暑いときは被毛の表面に唾液をつけ、その水分が蒸発するときの「気化熱」で、少しでも体温を下げようとするのです。

また、冬は毛づくろいをして被毛の間にふんわりを空気を含ませ、被毛の保温効果を高めて体温の低下を防ぎます。

◆気持ちを落ち着けるため

ハムスターは、気持ちを落ち着けるために毛づくろいをすることもあります。

お手入れとしての毛づくろいは、リラックスしているときにすることが多いです。ただし、ストレスや不安を感じたときにも毛づくろいすることがあるのです。

これは「転移行動」の一種といわれます。転移行動とは気持ちをまぎらわせるため関係ない行動をすることで、動物にはごく自然にみられる現象です。他の動物では緊張しているときにあくびをする、けんかの最中に穴を掘る、といった行動が知られます。

ハムスターは神経質で音や匂いの刺激が気になるため、ちょっとした環境の変化にもストレスを感じて毛づくろいすることが多いです。


ハムスターがこんな毛づくろいをするときは注意が必要

ハムスターの毛づくろい

ハムスターが毎日きちんと毛づくろいをしているのは、心身の調子がよい証拠です。次に挙げる場面の毛づくろいは習慣でおこなっているものなので問題はありません。

通常の毛づくろい

起きたとき
食後
人に触られた後
ケージの掃除や床材の交換した後
ケージのレイアウトを変更したとき

これ以外の場面で、やたらに毛づくろいをしているようなら注意が必要。なにかトラブルが原因になっているかもしれません。

◆いつもよりも頻繁に毛づくろいしている

毛づくろいが頻繁に見られる場合は、いつもより身体が汚れている、または精神的なストレスを感じている可能性が考えられます。

体をこまめに毛づくろいしている場合は、ケージ内が汚れていて、体についた汚れやニオイを落とそうとしている可能性があります。ケージの清掃状況をチェックしてみてください。

また、環境の変化にストレスを感じて、転移行動で毛づくろいをすることもあります。たとえば、飼い始めた頃のハムスターが毛づくろいをしていたら、新居に自分のにおいをつけたいという理由のほか、環境の変化に不安を感じて毛づくろいしていることが考えられます。

慣れているハムスターでも、大きな音、強い匂い、他の動物や知らない人の存在がストレスになって毛づくろいをすることもあります。

◆ずっと同じ場所をなめている

ハムスターが特定の場所だけをずっと舐めている場合は、その部分に炎症が起きている可能性も考えられます。皮膚炎によるかゆみ、外傷による痛みなどがあると、ハムスターは患部を気にして舐めたりかじったりすることがあるからです。

このような場合は、早めに動物病院を受診することをおすすめします。

◆なめすぎて毛がはげている

ハムスターが同じ箇所ばかりなめていると、毛が抜けて皮膚がむき出しになってしまうこともあります。はげた場所の皮膚は赤み、ただれ、出血などの炎症を伴うことも。

ハムスターがはげるほど体を舐める理由には、かゆみや痛み、ストレスが考えられます。原因を特定すると共に、患部の治療をして元どおり毛が生えそろった状態に戻してあげることが必要となります。

◆毛づくろいをしない、体調も悪い

お迎えしたばかりのハムスターは緊張しているため、人前では毛づくろいする姿を見せてくれないかもしれません。環境に慣れてリラックスしてくると、毛づくろいをする姿が見られるようになるでしょう。

以前に比べて毛づくろいをしなくなった、または、毛づくろいをしないために被毛のつやがなくボサボサという場合は、原因に体調不良や老化も考えられます。

また、毛づくろいをせず、元気がない、食欲が落ちた、回し車で遊ばなくなった、という場合は病気やケガをしていることも考えられるので、受診することをおすすめします。


ハムスターのブラッシングは必要?

基本的にハムスターは自分で毛並のお手入れができるので、こまめにブラッシングをする必要はありません。ただし、ハムスターもしっかりブラッシングしたほうがよい場合があります。

◆毛づくろいできない場合はブラッシングしてあげよう

ハムスターが高齢や体調不良などの理由で毛づくろいできなくなると、被毛の汚れが取れず、毛並もボサボサのままになってしまいます。

このような場合は、飼い主さんのブラッシングで毛づくろいをサポートしてあげたほうがよいでしょう。

◆飲み込んだ抜け毛による毛球症を防ぐために

ハムスターは、毛づくろいをしているときに抜け毛を飲みこんでしまうことがあります。

飲みこんだ毛が胃腸にたまると毛球症が起こりやすくなるので、適度にブラッシングをして抜け毛を取り除くこともおすすめします。特に換毛期、長毛種のハムスターは、毛を飲みこみやすいのでブラッシングが有効です。

◆適切にブラッシングすることでコミュニケーションもとれる

ブラッシングをするとハムスターとコミュニケーションがとれ、一層仲良くなることができます。適切なブラッシングにはマッサージ効果もあります。気持ちいいので、ハムスターも喜んでうっとりしますよ。

毛づくろいには心身のリラックス効果があるほか、仲間同士で毛づくろいをする場合に互いの絆を深める作用があります。

ハムスターでも多頭飼いしていると、仲間同士で毛づくろいをすることがありますが、同じように飼い主さんがブラッシングしてあげるとハムスターとの絆が深まりやすくなるのです。


ハムスターのブラッシング方法

ハムスターのブラッシングは、ブラシを使い、毛の流れに沿って頭からお尻のほうに向けて優しく撫でるようにします。

身をゆだねてうっとりしているようなら、適切なブラッシングができています。逃げたり鳴いて怒ったりするようなら嫌がっている、これ以上はストレスになるので無理強いはやめましょう。

ハムスターがブラッシング好きなら、スキンシップを取る意味で毎日してあげてもよいですが、そうでない場合は、毛の絡まった場所、抜け毛が気になる場所だけにとどめ、ブラッシングは短時間にすませましょう。

◆ブラッシング用品を使用する

ハムスターには、小動物専用の柔らかいブラシでのブラッシングをおすすめします。

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◆やわらかめの歯ブラシを使用する

歯ブラシを使ってハムスターをブラッシングすることができます。ゴシゴシするのではなく、ブラシで毛をとくように毛並に沿って軽く撫でます。歯ブラシは一番柔らかい「やわらかめ」を使いましょう。


まとめ

毛づくろいは、ハムスターの生活に欠かせない毎日のルーティンです。しきりに毛づくろいしていると飼い主さんは気になるかもしれませんが、毛づやが良く元気なら特に心配する必要はありません。ただし、ストレスや疾患が原因で毛づくろいすることもあります、なぜ毛づくろいをしているのか、ハムスターの様子をよく観察して見きわめましょう。



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うさ北

うさ北

2019年までうさぎを3代飼育、現在はブルーサファイアハムスター(ジャンガリアン)を飼育中。栄養学、人や動物のコミュニケーションを中心にライティングや企画などのお仕事をしています。


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