オカメインコとセキセイインコあなたに向いているのはどっち?性格や特徴を徹底比較

2022.03.23

オカメインコとセキセイインコあなたに向いているのはどっち?性格や特徴を徹底比較

コンパニオンバードとして人気のオカメインコとセキセインコですが、どちらをお迎えするべきか悩んでいる方も少なくないでしょう。 性格や特徴など、どちらが自分に向いているのか気になりますよね。 この記事では、オカメインコとセキセイインコの性格をはじめ、お互いの特徴を徹底比較しました。


オカメインコとセキセイインコの違い

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オカメインコとセキセイコとでは、どのような違いがあるのでしょう。
ここでは、オカメインコとセキセイインコの生態や性格の違いについて紹介します。

◆オカメインコはオウムの仲間、セキセイインコはインコの仲間

オカメインコは、インコという名前がついていますが、「オウムの仲間」です。
オカメインコは、オウム目オウム科オカメインコ属に分類されます。 
対してセキセイインコはインコの仲間で、オウム目インコ科セキセイインコ属に分類されます。

オウムとインコの違いとしては、オウムの方が体が大きい、冠羽がある、色のバリエーションが少ないといった特徴があります。
オカメインコは、オウムの中では最小の種類で、カラーもクリームやグレー、ホワイト系といった淡い色が目立ちます。

◆性格の違い

オカメインコとセキセイインコとでは、性格が異なります。
性格に応じて接し方も変わってくるので、お迎え前に確認しておきたい項目です。
オカメインコとセキセイインコの主な性格は、以下の通りです。 

【オカメインコの性格】

・大人しく穏やか
・ほかの鳥と喧嘩をしにくい
・臆病でパニックになりやすい

【セキセイインコの性格】

・活発で好奇心旺盛
・遊び好きでお喋りも得意
・やんちゃでほかの鳥と喧嘩をすることもある

オカメインコとセキセインコの性格は対照的です。
オカメインコは大人しく穏やかで、争いを好みません。
臆病な一面もあり、大きな音や地震などの際は、パニック(オカメパニック)を起こすことがあるので注意が必要です。

セキセイインコの性格は活発で好奇心旺盛です。
遊びが好きで良く飛び回り、おしゃべりを得意とする個体もいます。
気が強いため、自分より体の大きな動物であっても、ちょっかいを出して喧嘩になってしまうこともあります。

◆大きさの違い

オカメインコとセキセイインコは、大きさが異なります。
そのため、ケージやフードのサイズなど、飼育グッズや飼育スペースも異なります。

・オカメインコ:体調33~40cm、体重80~90g
・セキセイインコ:体調約18cm、体重30~40g

特にオカメインコは、パニックを起こした際に怪我をしないよう、ゆとりのあるサイズのケージや飼育スペースを確保する必要があります。

◆寿命の違い

オカメインコとセキセイインコは、平均寿命にも違いがあります。

・オカメインコ:15~25年
・セキセイインコ:5~10年
※数値はあくまで目安です

年々インコの寿命は伸びていますが、セキセインコの平均寿命が10年前後に対し、オカメインコは20年前後とより長寿です。
個体差や飼育環境でも寿命は異なりますが、特にオカメインコは長寿ですので、最期まで飼い切れるか、生活環境を確認してからお迎えをしましょう。


オカメインコの飼育が向いている人

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オカメインコの飼育に向いている人の特徴は、以下の通りです。

  • 静かな人
  • 根気強く穏やか
  • 一緒にくつろいで過ごしたい人

ご自身の性格が上記に当てはまるという方は、オカメインコと相性が良い傾向にあります。
その理由は、以下の通りです。

◆静かな人

  • 大声で喋らない
  • 物を雑に置いたりしない
  • テレビや音楽を大音量で流さない(静かな環境が好き)

オカメインコは臆病で、大きな音や声でパニックを起こしてしまうことがあります。
パニックを起こして壁などにぶつかってしまうと、当たり所によっては命に係わることもあります。
そのため、飼い主さんは静かで、普段から大きな声を出す習慣のない方が適任です。
また、飼育環境においても、テレビや音楽などを大音量で流すなど、大きな音を立ててしまう方にオカメインコの飼育は難しいでしょう。

◆根気強く穏やか

  • 鳴き声の大きさ(特に呼び鳴き)に我慢できる
  • 呼び鳴きをうまく対処できる

オカメインコは、比較的鳴き声が大きい鳥種です。
その中でも、飼い主さんを呼ぶ「呼び鳴き」は、外まで響くほど大きなボリュームです。
短気な性格の方は、この呼び鳴きをうるさいと感じ、叱ってしまうこともあるでしょう。
特に静かにしてほしい時に大声を出されると不快に感じますが、オカメインコの呼び鳴きは叱っても意味がありません。
また、呼び鳴きにいちいち対応していては、私生活に影響をきたしてしまいます。
オカメインコには、呼び鳴きにうまく対応できる、根気強く穏やかな性格の方が適しています。

◆一緒にくつろいで過ごしたい人

オカメインコは人に慣れると、非常に甘えん坊になります。
側にいることを好み、一人になることを嫌がります。
おもちゃで遊ぶというよりは、寄り添っていることが好きな傾向にあります。
甘えん坊で寄り添うことが好きなオカメインコは、一緒にくつろいで過ごしたいという方に適しています。


セキセイインコの飼育が向いている人

セキセイインコ

セキセイインコの飼育に向いている人の特徴は、以下の通りです。

  • 鳥飼育初心者の人
  • 元気に遊んでいる姿を見たい人
  • おしゃべりを覚えさせたい人

上記に当てはまる方は、セキセインコの飼育に適しています。
その理由は、以下の通りです。

◆鳥飼育初心者の人

  • インコの中では最もポピュラーな種類
  • 体が丈夫
  • 飼育グッズが豊富
  • 飼育書などが多く販売されている
  • 飼っている人が多く情報交換がしやすい

セキセインコは、コンパニオンバードとして販売されているインコの中で、最もポピュラーな種類です。
比較的どこのペットショップでも見かけることが多く、生態価格もお手頃です。
その理由としては、日本の気候に対応しやすい丈夫な体であることなどが挙げられます。
そのため、鳥を飼うこと自体が初めてという方にも、飼いやすい種類といえます。

また、セキセイインコ向けの飼育グッズや飼育書も多く販売されていることや、飼っている人が多いので、ネット上などで情報交換がしやすい点も、鳥飼育初心者に適しています。

◆元気に遊んでいる姿を見たい人

  • セキセインコは活発に飛び回る
  • セキセイインコはおもちゃで遊ぶことが大好き
  • オカメインコは活発に飛び回らない
  • オカメインコは遊ぶより寄り添うことが好き

セキセインコは身軽で、活発に動き回ります。
おもちゃで遊んだり、飛び回ったりと見ていて飽きることがありません。
セキセイインコは、おもちゃで遊んでいる姿を見たい方や、活発に飛び回る姿が見たいという方におすすめです。
また、小さなお子様がいる場合やにぎやかな家庭といった環境にも、活発なセキセイインコの方が適しています。

オカメインコは活発に飛び回るより、飼い主さんの側でじっとしていることも多い種類です。

◆おしゃべりを覚えさせたい人

  • セキセインコはおしゃべりを覚える(個体差がある)
  • オカメインコはおしゃべりはできない

インコの魅力の一つが、「おしゃべり」です。
SNSなどで可愛くおしゃべりをしている姿を見ると、我が子にもおしゃべりを覚えてほしいと望む方は少なくないでしょう。
しかし、どの種類の鳥でもおしゃべりができるわけではありません。

セキセイインコは、インコの中でもおしゃべりが得意な種類です。
特にオスを単独で飼育し、飼い主さんが積極的に言葉を教えることで、おしゃべりを覚えやすくなります。
ただし、個体差があり、どのセキセイインコもおしゃべりができるわけではありません。

オカメインコは舌の構造上、人間の言葉をしゃべることはできません。
しかし、口笛の真似が得意で、口笛で歌を覚えてくれる個体もいます。



オカメインコとセキセイインコの同居は可能か

オカメインコとセキセイインコを、同時に飼育することは可能です。
しかし、注意点も存在します。
主な注意点は、以下の通りです。

  • 相性を把握する
  • ケージは別々にする
  • 同時放鳥はなるべく避ける

オカメインコとセキセインコを同時に飼育する場合、喧嘩や怪我などのトラブルを未然に防ぐためにも、これらのルールを守って飼育をすることが大切です。

◆可能であればお迎え前に相性を確かめる

人間にも相性があるように、鳥にも相性があります。
お互いに興味を持つ場合や、興味を示さない、敵意があるなど、同じオカメインコとセキセイインコでも、相性は様々です。

お迎え当初はいきなり対面させず、少しずつケージ越しにお互いの相性を観察します。
例え険悪な雰囲気でなくても、同じケージ内で飼育することは避けるようにしてください。
また、同じタイミングでお迎えをする場合には、お迎え前に相性を確認してみるのも良いでしょう。

◆ケージを分ける

ケージは飼い鳥にとって「縄張り」になるため、オカメインコとセキセイインコを飼う場合は、別々のケージで飼育をしてください。

鳥は縄張り内に他者が侵入するのを嫌い、追い出そうと攻撃をすることも珍しくありません。
どちらかが縄張りの外に逃げることができれば喧嘩は収まりますが、ケージ内では逃げ場がありません。
結果、大怪我に繋がる危険性もあります。
鳥はあごの力が非常に強く、小型のセキセインコであっても、本気で噛みつくと流血沙汰になるほどです。

性格的に考えると、気の強いセキセイインコが、臆病なオカメインコに対して攻撃をしてしまう可能性があります。
お互いの安全やストレス回避のためにも、ケージは個別に用意しましょう。

◆同時に放鳥しない

飼い鳥はケージ以外に、いつも遊んでいる場所も縄張りにしています。
同時に放鳥をすると、どちらかの縄張りに侵入してしまった場合、喧嘩になることがあります。
インコ(オウム)同士の喧嘩は、大怪我になることも珍しくありません。
SNS上で仲良くしている動画を目にすることがありますが、それはまれなケースです。

放鳥をする場合には、先住鳥から時間を分けて行うことで、トラブルを未然に防ぐことが可能です。


まとめ

  • オカメインコは「オウム」、セキセイインコは「インコ」の仲間
  • オカメインコは大人しく臆病、セキセインコは活発で好奇心旺盛な性格
  • オカメインコは静かな人、根気強く穏やかな人に向いている
  • セキセイインコは鳥飼育初心者、おしゃべりを覚えさせたい人に向いている
  • 同居は可能だがケージや放鳥は分けて行う必要がある

コンパニオンバードとして人気なオカメインコとセキセイインコですが、お互いに違った生態や性格をしています。
お迎えする場合には、それぞれの特徴を把握し、ご自身に合った方を選ぶことで、愛鳥との生活をより良いものにすることが可能になるでしょう。



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