ハムスターはニオイが強い?ケージが臭い原因、効果的な消臭方法

2024.10.21

ハムスターはニオイが強い?ケージが臭い原因、効果的な消臭方法

ペットを飼う上で気になるのが「臭いの問題」です。ハムスターは体が小さいこともあり、他の動物よりも臭いが気になりにくい印象を受けますが、実際のところはどうなのでしょうか。この記事では、ハムスターの体臭は強いのか、臭うとしたら原因は何か、知っておきたい臭いの対処法についてご説明します。


ハムスターに体臭はある?

ハムスターのケージ

ハムスターはにおいがあると思われがちですが、ハムスターそのものにほとんど体臭はありません。ハムスターはきれい好きで、毛づくろいや砂浴びをして自分の体をいつも清潔にしています。

どの生き物にもいえることですが、排泄や発情に伴って臭いの出ることはあるので、完全な無臭を目指すことは難しいです。ただ、ハムスターは体が小さくオシッコやうんちの量も少ないので、きちんとケージを掃除していれば、臭いを気にせず飼育することができます。ハムスター1匹がいる程度なら、部屋にペット臭が充満するようなことはまずないでしょう。


ハムスターの臭いの原因は?

ハムスターは体臭がほとんどなく清潔好きな動物なのに、ハムスターの体やケージの臭いが気になることもあります。どのような原因で臭いが出てしまうのでしょうか。

◆ハムスターの体におしっこやうんちが付いている

ハムスターの体がおしっこやうんちで汚れると、ハムスターやケージが臭うようになります。ハムスターは尿が濃いため、その臭いを嗅いで「体臭が強い」と感じてしまうのです。

本来ハムスターはきれい好きなので、体に臭いや汚れが付いても毛づくろいや砂浴びでこまめに落としています。ただし、毛づくろいがきちんとできていないとき、下痢をしたときなどは被毛に汚れがしみ付いて、強い臭いを発することがあるのです。

また、体におしっこが付く理由としては、回し車で走りながらおしっこをして飛び散ったおしっこが体に付いてしまう、トイレで砂浴びをして体におしっこが付いてしまう、といったケースも挙げられます。これは飼い主さんとしてもちょっと困ってしまいますよね。

◆ケージ内が汚れている

ケージや部屋が臭う場合は、たいていケージの汚れが臭いの発生源になっています。床材が水で湿って雑菌が繁殖している、ハムスターがトイレ以外でおしっこをしてアンモニア臭が発生している場合、不快な臭いがこもりやすくなります。

特に多いのがおしっこによるニオイです。ハムスターがトイレ以外でおしっこする理由には、トイレを覚えていない、トイレでおしっこをする習慣がないことが挙げられます。

トイレのしつけができていない子は、他に場所を決めてそこにおしっこをします。特に砂浴び用の砂におしっこをすると、おしっこがしみ込んで臭いが強くなりがちです。

また、ハムスターには、トイレでおしっこをする種類とそうではない種類がいます。ゴールデンハムスターやジャンガリアンハムスターはトイレを覚えますが、ロボロフスキーハムスターやチャイニーズハムスターは決められた場所でおしっこをする習慣がほとんどないので、トイレのしつけはあまり期待できません。特に、チャイニーズハムスターは走りながらおしっこをするので、ケージ内はおしっこで汚れやすくなります。

さらにハムスターを複数飼育しているお宅は、それだけ部屋の臭いも出やすくなります。オシッコの臭い問題を回避したい場合は、ハムスターを購入する時点でトイレのしつけがしやすい種類を選ぶのもよいかもしれませんね。

ハムスターはトイレを覚える?ケージ内にトイレは必要? ハムスターはトイレを覚える?ケージ内にトイレは必要?

◆食べ残したえさが腐っている

ハムスターが食べ残したえさが腐って臭い始めることもあります。生の野菜や果物は傷みやすいので、特に夏場は注意が必要です。

ハムスターが巣箱にエサをしまい込んだ場合は食べずに放置して、古くなったエサから異臭のすることもあります。

◆ハムスターの体臭を強く感じている

本来、ハムスターの体臭はそれほど気になりません。臭いがあるとすれば、排泄や発情などの生理的な現象の影響で、穀物やナッツのような、または酸っぱいような臭いをほんのりと感じることがあるでしょう。その臭いが苦手な人は、体臭を強く感じてしまうかもしれません。

また、飼い主さんは鼻が慣れてくるとハムスターやケージの臭いに鈍くなってきますが、訪問したお客さんは部屋やケージのわずかな臭いも気になることもあります。

◆病気が原因になっている

急に体臭が強くなった、普段と臭いが変わった場合は、ハムスターがケガや病気をしている可能性も考えられます。

臭いが気になる場合は、おしっこの色や臭いが変化していないか、皮膚や頬袋、耳の中などに出血や化膿がないか確認し、異常があればすぐに受診することをおすすめします。


ハムスターの臭いを消す効果的な対処法は

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ペットを飼っている以上、温度や湿度、タイミングによって多少の臭いを感じるのは自然なことです。ケージ周辺で少し感じる程度なら、あまり神経質にならないほうがよいでしょう。こまめに部屋を換気することで、臭いは気にならなくなります。

ただ、ストレスになるほど臭いが強い場合は、ハムスターの体やケージ内が不衛生になっている可能性も考えられます。そのままにしておくと、雑菌が繁殖してハムスターが病気にかかりやすくなるので、日頃から衛生対策、消臭対策を心がけることも大切です。

◆体の汚れをふき取ってあげる

普段から小動物用の柔らかいブラシでブラッシングをしてあげると、余分な脂や汚れが落ちて、被毛を清潔に保つことができます。

また、ハムスターの被毛におしっこやうんちなどの汚れ、臭腺から出た分泌液が付いている場合は、固く絞ったおしぼりで汚れをふき取ってあげるとよいでしょう。

体の汚れを落とす際は、お風呂に入れたりお湯をかけて体を濡らしたりすることは絶対にやめましょう。ハムスターは濡れることが苦手なので、体調を崩す可能性があります。手短に、汚れているところだけ拭いてあげてください。

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◆ケージをまるごと掃除する

臭いの一番の原因になるのは、トイレの砂や床材の汚れです。トイレの砂と床材の汚れた部分は毎日交換し、2~3日に1回は溜まったうんちを取り除きます。

また、月に1~2回はケージをまるごと洗いし、床材も全て新しいものに取り換えましょう。なお、頻繁に掃除をするとハムスターがストレスを感じるので、ケージの大掃除はし過ぎないよう気を付けてくださいね。

【初心者も安心】ハムスターケージの掃除方法と適切な頻度を解説!掃除を行う時間帯は? 【初心者も安心】ハムスターケージの掃除方法と適切な頻度を解説!掃除を行う時間帯は?

◆小動物用の消臭スプレーを使う

ケージ内の臭いが気になる場合は、消臭スプレーを使うと汚れのもとを分解して、臭いをサッと消すことができます。急にお客様が来るときなど、お部屋のペット臭をすぐ消したいときにも役立ちます。

消臭スプレーを使う際は、ハムスターがスプレーした部分を舐めたり触れたりする可能性があるので、安全性が確認された小動物用のスプレーを選びましょう。

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◆エサは毎日取り換える

エサは毎日チェックして、1日1回は新しいものに交換します。

ペレットはなくなったら新しいものを補充しますが、ふやけたもの、古くなったものは臭いの原因になったりハムスターが食べてお腹をこわしたりするので、気付いたときにすぐ取り換えましょう。

◆食べ残しはすぐに回収する

野菜、果物など水分が多いものは腐りやすいので、食べ残しはすぐ回収します。巣箱に隠しているエサが傷んでいないか、時々確認もしてください。

◆床材や砂は消臭効果があるものを選ぶ

おしっこの臭いが気になる場合は、消臭効果がある床材や砂を選ぶことで臭いが軽減されます。

ウッドチップは吸水性に優れ、木特有の香りでおしっこの臭いも緩和できます。針葉樹のアレルギーがある場合は、広葉樹の床材か消臭効果のあるパルプの床材を選ぶとよいでしょう。

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◆香り付きの床材を使う

ハムスターの体臭を強く感じる方は、香り付きの床材を使用してみることも良いでしょう。

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ハムスターの臭い対策に消臭スプレーや芳香剤を使ってもいい?

ホームセンターやドラッグストアには、生活空間向けの消臭スプレーや芳香剤がたくさん販売されていますよね。これらの消臭グッズは、ハムスターケージの臭い対策にも使えるのでしょうか。
人間の生活空間に使う消臭スプレーや芳香剤をハムスターのケージ周辺で使うことはおすすめできません。
これら一般的な消臭スプレーや芳香剤の中には、ペットの消臭効果をうたっているものもあり、犬や猫のいる部屋で安全に使える商品が多くなっています。

ただ、ハムスターは体がとても小さく臭いにも敏感なので、空気中に漂う少量の成分や香料が強い刺激になってしまう可能性があります。ストレスやアレルギーの誘因にもつながるので、ハムスターのいる空間では小動物用の消臭グッズを使いましょう。


まとめ

ハムスターそのものはほとんど体臭がありません。食事や排泄、発情をしながら生きている以上は、ちょっと臭ってしまう日もありますが、適切にお世話をしていればハムスターのペット臭が気になることは少ないでしょう。

もし臭うとしたら、それはケージなどの汚れが臭いの発生源になっています。汚れは細菌の繁殖や病気の原因につながるので、臭いが気になったら飼育環境を見直し、それまで以上に丁寧な衛生管理を心がけましょう。



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うさ北

うさ北

2019年までうさぎを3代飼育、現在はブルーサファイアハムスター(ジャンガリアン)を飼育中。栄養学、人や動物のコミュニケーションを中心にライティングや企画などのお仕事をしています。


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