うずらってどんな鳴き声をするの?意外とうるさいって本当?

2022.09.02

うずらってどんな鳴き声をするの?意外とうるさいって本当?

まん丸でかわいいフォルムのうずら。そのかわいらしい見た目からも、家族として一緒に生活したいという方も多いかもしれませんよね。 サイズとしてはかなり小型なので狭い家などで買いやすいペットかもしれませんが、 集合住宅などで飼う際には「鳴き声」で近所にご迷惑をかけないか心配になりますよね。 今回はこれからうずらを飼おうか迷っている方が気になる“うずらの鳴き声”について調べてみました。


うずらの鳴き声は「うるさい」

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個体差はありますが、基本よく鳴き声を出す鳥です。鳴き声の音はその時々で変化しますが、
さえずるような鳴き声ではなく叫んでいるような鳴き声であるといってよいでしょう。

戦国時代にはそのたくましい鳴き声をきかせ武士の指揮を高めるため、戦の場に持ち込まれていた歴史もあるそうです。
また江戸時代にはうずらの鳴き声の美しさで争うイベントも行われており、その特徴ある鳴き声で昔から愛されている鳥でした。

現代でも変わらず愛されてはいるものの、ペットとして飼う際には悩みのタネもあり、
SNSやインターネットの掲示板上では「うずらの鳴き声対策はありますか…?」という相談もよく見るほどです。

うずらを飼う際には必ずペットショップ・Youtubeなどで自分の耳で実際の鳴き声を必ず聞いてから、飼うようにしましょう。

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性別によってうるささが違う?

うずらは臆病で神経質な鳥です。比較的なつきにくい鳥ともいわれており、恐怖を与えるようなことや気に入らないことがあると鳴き声を上げます。

うずらは夜行性ではないですが、深夜の時間帯でも部屋が明るいと活動し鳴き声を上げてしまいます。

性別でも違いがあり、一般的にはメスに比べオスの鳴き声が雄たけびの様な鳴き声になるので、オスの方がうるさいといわれております。
ただ、メスの場合も複数匹を飼っている場合や産後すぐ神経質になり大きな鳴き声を発する場合があります。

とはいえオスよりは静かなので鳴き声が気になる場合はメスをペットとして迎えるのが良いかもしれません。


種類で鳴き声の大きさは変わる?

うずらにも実は色々な種類が存在します。

【主なうずらの種類】

●ヨーロッパウズラ(原産:ヨーロッパ、中央シベリア東部など)
オスには胸に三日月のような模様があるのが特徴。メスにはない。

●白ウズラ(原産:ヨーロッパなど)
ヨーロッパウズラの白色版。オスとメスでは区別がつきにくい。

●ヒメウズラ(原産:中国・インドなど)
名前の通り10~12cm程度で小柄なうずら。

●コリンウズラ(原産:アメリカ・メキシコなど)
大きさが25㎝程度の大きなうずら。

●カンムリウズラ(原産:北米など)
コリンウズラ同様、大きなうずら。名前の通りで冠のような模様がある。

うずらといってもこのように種類が多くあるのですが、ペットとして人気が高いのが小型のヒメウズラです。子供の頃はホワイト、オレンジ、シルバー、シナモンなど色々な羽根色をしておりますが、大人になると茶色になります。

このヒメウズラの特徴としてなんと鳴き声が他の種類と比べると小さいことが特徴です。
ヒメウズラもオスは雄たけびの様な鳴き声ですが、メスはそれと比較するとおとなしい鳴き声です。

オス・メスの区別は模様で見ることが多いですが、ヒメウズラの場合、他の種類と違いオス・メスで明確な違いがありません。また色もたくさん種類があり、オス・メスが見分けにくいのも特徴でペットショップの方でも見分けがつかないこともあるそうです。


鳴き声対策にはどんな方法がある?

うずらの鳴き声が大きいことはすでにご理解いただけたかたと思いますが、大きな鳴き声を出すのに理由がある際があります。
すべてがこれらの理由ではないのですが、何かのSOSサインとして鳴き声を出しているときがあります。

◆エサや水を求めている

人間であれば「おなかすいた」「喉乾いた」とわかりやすくSOSを出せますが、言葉をかわせないペットは中々そうはいかないですよね。他のペットにも鳴き声でSOSを出す動物はいますが、うずらもその一つです。

エサ入れや水入れがもし空っぽになっていたら、補充してあげることで満足して鳴き声を上げなくなることもありますので、鳴き声を出す時はエサ入れ・水入れの中身を確認してあげましょう。

逆にエサがなくなっていないのに鳴き声を出すこともあります。
もしかしたら、エサを気に入ってなく食べていない場合もありますので、違うエサを与えてみるなど試してみましょう。
エサを食べない理由として何かしらの病気の可能性もありますので、そのような様子が見られるようであれば獣医に相談しましょう。

◆飼育環境が清潔ではない

うずらはキレイ好きな動物で、野生化では砂遊びをしてカラダについた虫などを落とす習性があります。飼育下でもその習性があるからなのか、はたまたストレス解消なのかは定かではありませんが砂遊びをします。

こんなキレイ好きなうずらですが、飼っているケージの中が清潔でないとストレスがたまり鳴き声を出すことがあります。

こまめにケージを掃除してあげて常に清潔さを保ってあげてください。

◆かわいがってあげる

うずらは臆病な性格なので、比較的なつきにくいといわれています。幼少のころからたくさん触れ合っているとなつきやすくはなりますが、根気が必要なペットであります。
可愛いからといって触りすぎてしまうとかえってストレスを与えることになるので、
ほどほどにしてあげましょう。

羽毛が生え変わる時期などは一時的に神経質になり、攻撃的な態度をとることもあるので
少し様子を伺いつつもたくさんかわいがってあげてなつかせてあげてください。

◆ケージの上に毛布などを掛けて暗くしてあげる

こちらは夜寝るときなどの対策に有効な対策です。部屋が明るかったりすると夜もお構いなしに鳴いてしまうことがありますが、ケージ内を暗くしておくとおとなしくなる子もいます。
明るくなり始めると鳴き声を出してしまう傾向があるので、朝方の騒音対策にもなります。

◆防音ケージ・防音シート

うずらもそうですが、他の鳥でも鳴き声が悩みのタネとなることはあります。
市販されている防音ケージなどを利用しましょう。

また家に部屋の余裕などがある場合は防音カーテンなどで仕切った部屋を作るのも良いかもしれません。同じ家にいる限りはもちろん鳴き声が聞こえますが、隣人などへの迷惑をなくせるかもしれません。


多頭飼いは向いていない?

多頭買いの不向きはペットのより変わりますが、うずらの多頭飼いはかなり注意が必要です。特に気性が激しいオスが複数匹とメスを一緒に飼う際は、オスがメスを取り合い喧嘩になることも。それは雄たけびをあげながらの喧嘩です。

この喧嘩がちょっとした小競り合いであればよいですが、毛がボロボロになったり血が出たりする本気の喧嘩が起きてしまうことも。最悪な場合、死に至ってしまうこともあります。

オスとメスが1匹ずつの場合は喧嘩はしないのですが、メスに負担がかかってしまいこれもまたよくありません。

オスが1匹でメスが複数匹の場合は仲良くしてくれることもありますが、うずらは神経質な動物ですし、もちろん個体差がありますのでくれぐれも注意を。

喧嘩をしてしまいうまくいかない場合は、別のケージで離ればなれにして生活をさせてあげてください。


鳴き声だけが注意点ではない。飼う際には知っておきたい寿命のこと

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うずらは神経質な動物なので色々なことが影響し寿命が延び縮みします。動物によっては野生下と飼育下での寿命を比べた際に飼育下の方がストレスが減り、寿命が延びることが多いです。ただうずらの場合は飼育下の寿命が短くなってしまうケースもあるようです。

飼育下ですと大体7~8年ほどといわれております。ペットして人気のヒメウズラの場合は少し短く5年程度ともいわれております。メスの場合、産卵をさせると体力が低下し、2~3年ともいわれております。
長生きしてもらうためには色々飼い主が普段から色々注意しながら一緒に暮らす必要があります。

◆ストレスをためない

記事内で何度もでてきておりますが、臆病な性格なのでちょっとのことでストレスを抱えます。掃除機などのちょっとした生活音や犬や猫などの他の生き物を飼っていたりして、驚かせるようなことをしてしまうとストレスになってしまいます。
ストレスが溜まってしまうと免疫力が下がってしまい病気にかかりやすくなってしまいます。

◆病気やケガをさせない

当たり前ですが病気やケガになった場合、早期発見が必要です。毎日様子を見てあげて異変がある場合は獣医に相談しましょう。

あの可愛いまん丸フォルムを見ると想像できないですが、うずらは実はすごくジャンプ力がある鳥です。高さがないケージだとカラダがぶつかってしまったり、放し飼いした際に色々なところにぶつかってケガをしてしまうこともあるので要注意です。

◆エサ

栄養バランスが偏らないように「うずら専用のフード」を与えましょう。その他にも葉物野菜や果物、ミルワームなどで足りない栄養を補ってあげましょう。

メスで産卵をする場合は体力を使うので高カロリーな食材を食べさせてあげましょう。
プラスしてカルシウムをとらせてあげましょう。

◆日光浴

飼育下と野生下での違いの代表的なものではないでしょうか。私たちも人間も同様ですが、日光浴をするとカルシウムの吸収率をあげるビタミンDをつくることができます。

野生下では意識しなくても日光を浴びていることが多いですが、飼育下ですと意図的に日光を浴びせないといけません。

庭がある際は外に出してあげたり、べランダに出したりしてあげましょう。

◆卵を産ませない(メスの場合)

食卓でもよく見るうずらの卵ですが、うずらはニワトリ同様で卵をたくさん産む鳥です。
ただ卵を産むことは非常に体力を使います。多頭飼飼いが難しい観点からも、寿命を延ばしたい場合は無理に産卵をさせないほうが良いです。


まとめ

いかがだったでしょうか。見た目のかわいいうずらですが、神経質な部分も多くペットとしては骨の折れる動物かもしれません。

またうずらの飼い主さんたちがSNSなどで鳴き声対策をよく求める光景が見えるように、
飼うにあたって鳴き声対策をしっかりと考えておかなければいけないペットです。

小さなワンルームに住んでいる方ですと、近所迷惑になってしまう可能性もあるので、もしかしたら飼うのは難しいかもしれません。

大きな家に住んでいるときでもオスのうずらの場合は甲高い雄たけびをあげるので、対策なしではとなりに鳴き声が届きます。必ず防音対策をしたり、鳴き声をあまり出さないようストレスが少ない生活をさせてあげましょう。

ストレスが少ない生活をさせてあげることで、寿命も延びますし、病気にもなりにくくなります。

ペットとして迎えるのであれば1日でも長く家族として過ごしたい、と飼い主であれば思うはずなのでぜひ事前に色々と知識をつけ、育てる環境を整えてあげてかわいいうずらを迎えてあげてください。



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