1.日本にはたくさんの“トカゲ”がいる
2.トカゲを見かけたらラッキー?スピリチュアル的にも幸運と考えられているトカゲ
3.ニホントカゲの特徴とは?
3-1.全長は15~25㎝程度
3-2.しっぽの色が綺麗
3-3.光沢のある見た目
4.ニホントカゲの生態とは?
4-1.日中に活動している
4-2.日当たりの良いところを好む
4-3.冬には冬眠する
4-4.寿命は5~10年
4-5.自切&再生ができるしっぽを持つ
5.ニホントカゲの飼育方法とは
5-1.ポイント1.冬眠するニホントカゲ、屋外飼育と屋内飼育について理解する
5-2.ポイント2.飼育ケースの広さをじゅうぶんに確保する
5-3.ポイント3.ニホントカゲが快適に過ごせるように床材を設置する
5-4.ポイント4.ニホントカゲが好むのは生きた餌
5-5.ポイント5.適度な紫外線、体温調整のためにライトを設置
5-6.ポイント6.飼育スペースのお手入れについて
日本にはたくさんの“トカゲ”がいる
日本でペットと言えば、見た目の可愛い犬や猫がメジャーですよね。
でも、一方で、トカゲのようなワイルドな風貌の爬虫類も人気があります。
トカゲをモチーフにしたアクセサリーや雑貨など、カッコいいイメージを持っている方もいるのではないでしょうか。
犬や猫とは違った魅力の持ち主です。
“トカゲ”と聞いたとき、「田舎にいるのでは?」「山のなかに住んでいる感じ」「都市部にはいなさそう」というように、なんとなく、山や川、森林などの自然で見かけるイメージを持つかもしれません。
でも、山地だけでなく、平地や海岸などでも見かける生物です。
いろいろな環境への適応能力もあるため、公園や民家の庭にいることもあります。
日本にはいくつかのトカゲの種類が生息していますが、なかでもニホントカゲは“日本の代表的なトカゲ”と言ってもいいでしょう。
また、「ニホントカゲ」のなかでも、分布地域によって3つに分類されています。
生息地が西日本なら「ニホントカゲ」、東日本なら「ヒガシニホントカゲ」、伊豆半島付近なら「オカダトカゲ」です。
見た目的にもほぼ同じため、かつては「ニホントカゲ」として一括りにまとめられていました。
しかし、現在では分布地域によって呼び方を変えています。
トカゲを見かけたらラッキー?スピリチュアル的にも幸運と考えられているトカゲ
日本では、幸運をもたらすと考えられている動物がいくつもあります。
そのなかのひとつがトカゲです。
実物のトカゲを見たときはもちろん、トカゲの夢を見たときなども幸運の前触れとも言われています。
お金が舞い込む、仕事で能力が発揮できるなど、幸運の起こり方はさまざまなようです。
「トカゲを見たから幸運になる」という内なるパワーを発揮してプラス思考になることで、自然と幸運への道が開けてくるのかもしれませんね。
トカゲをモチーフにしたグッズもたくさんあることからも、トカゲがラッキーをもたらす動物であることがお分かりいただけるのではないでしょうか。
ニホントカゲの特徴とは?
次にニホントカゲの特徴を簡単にお伝えしていきます。
◆全長は15~25㎝程度
ニホントカゲの全長はだいたい15㎝程度です。
個体差があり、大きく育てば25㎝ほどの大きさです。
◆しっぽの色が綺麗
ニホントカゲの体の色は、性別や成長の過程で変わっていきます。
特徴的なのは、ニホントカゲの子ども時代。
幼体のときには“青いしっぽ”をしています。
この青いしっぽが「子どもである」という証となります。
細長いしっぽが青く目立ち、とても綺麗な色合いです。
◆光沢のある見た目
ニホントカゲは、体全体がきらきらしたような艶やかさがあります。
メスの成体の色は、しっぽの青こそ消えますが、子どもの頃の見た目をそのまま引き継ぎ、全体的に黒っぽい外見をしています。
幼体と違うのは「しっぽの青がない・5本の縦縞の模様」です。
一方オスの成体の外見は、褐色系です。
ただ、オスは繁殖期には体に変化が見られ、顔周りや喉、お腹付近に赤みが帯びてくる特徴があります。
ニホントカゲの生態とは?
ニホントカゲは、いったいどんな生態なのでしょうか。
◆日中に活動している
ニホントカゲは主に日中に活動をする昼行性の生物です。
日中は、日向ぼっこや石の下での休憩をしますが、夜になったら自身の巣穴に帰ります。
「今日も一日疲れたな」という感じで、ぐっすり体を休めています。
◆日当たりの良いところを好む
ニホントカゲは、日光浴が大好きです。
寒くなると、体を温める目的で日当たりの良い場所を追い求めます。
◆冬には冬眠する
野生で生きているニホントカゲは、冬眠をします。
そのため、見かけることができるのは「暖かくなってきた春~ほんのり寒くなってくる深秋前まで」といったとことでしょう。
地域にもよりますが、10月を過ぎると冬眠に入り、そして3月頃までは深い眠りにつきます。
◆寿命は5~10年
ニホントカゲの平均的な寿命は、5~10年ほどです。
◆自切&再生ができるしっぽを持つ
トカゲと言えば、しっぽの“自切”ができる生物です。
自切とは「自分のしっぽを切る」という行動で、トカゲの生態のなかでも特徴的です。
敵に襲われたときも生き延びるために「自分のしっぽを犠牲」にして逃げ延びます。
ニホントカゲのしっぽは切られてなくなってしまっても、新たなしっぽが再生されていきます。
ニホントカゲの飼育方法とは
日本の各地で見ることができるニホントカゲ。
比較的身近な爬虫類ですが、飼うとなると簡単ではありません。
ニホントカゲの生態を理解してから迎えることがポイントです。
飼育アイテムや餌のことなど、ニホントカゲの飼育方法をおさえておきましょう。
◆ポイント1.冬眠するニホントカゲ、屋外飼育と屋内飼育について理解する
まず理解しておきたいのは、ニホントカゲの冬眠についてです。
通常、動物をペットに迎えるとき、「屋内で飼う」とイメージするでしょう。
しかし、冬眠する生態のニホントカゲに関しては、「屋外飼育」「屋内飼育」のどちらでも可能です。
そして、どちらのスタイルで飼うかで注意点も異なってきます。
たとえば、ベランダに飼育ケースを置いて屋外で飼うなら、外気温の影響を受ける寒い冬にニホントカゲは冬眠します。
飼育ケースの中に、冬眠のときに潜ることができる土を設置してあげましょう。
また、屋外に飼育ケースを置くなら、直射日光や雨の影響を受けにくい場所を選ぶことが大事です。
「日光が当たり過ぎて熱中症になった」「雨が降り注ぎ飼育ケースの中が水浸し」などはニホントカゲの命を脅かすことになります。
また屋外に出すときには、ベランダを選ぶといいでしょう。
一方、屋内飼育をして冬でも室温管理をすれば、ニホントカゲは活動を続けられるため、冬眠はしません。
ただし、屋内であっても寒い冬に「エアコンなしの廊下」や「ヒーターが取り付けられていない」など冷える環境では冬眠する可能性もあります。
最近では、ニホントカゲを飼うときに「大切なペット」として、温度管理がされた屋内で飼いたいと考える飼い主さんも多いかもしれませんね。
◆ポイント2.飼育ケースの広さをじゅうぶんに確保する
ニホントカゲは小さな生物です。
一見、小さなケースでも飼えそうに感じるかもしれません。
しかし活動的なニホントカゲは、身動きが取りづらい小さな飼育ケースでは満足しません。
自由に動けるような広さが望ましいのです。
45~60㎝ほどの大きさがあれば、15㎝程度のニホントカゲにとって自由に動き回れるのでじゅうぶんでしょう。
ガラス水槽や衣装ケースなどで代用する方法もありますが、市販の“爬虫類用の飼育ケース”が安心です。
注意したいのが“飼育ケースの蓋”です。
屋外飼育なら、ニホントカゲの身を守るためにも、ほかの動物を侵入させないために必要です。
また、蓋付の飼育ケースの目的は、ニホントカゲの脱走対策にもなります。
小さいサイズのニホントカゲは、隙間をくぐり抜けて脱走するリスクがあります。
蓋があいたままの飼育ケースから出ると、見つけにくくなるでしょう。
家の中で見つけることができればいいですが、外に出たのかさえも確認できなくなると大変です。
◆ポイント3.ニホントカゲが快適に過ごせるように床材を設置する
飼育ケースのなかには、基本的に床材を敷いてあげましょう。
床材の目的は、ニホントカゲのストレス解消や体温調整です。
潜る習性のあるニホントカゲが安心できるように、厚みをもたせて床材を敷きましょう。
自然から土を採取して飼育ケースに敷いてもいいのですが、心配なのは衛生面です。
不衛生な土を床に敷くとニホントカゲの健康面を害するリスクがあります。
ニホントカゲを飼育している飼い主さんは、園芸用の腐葉土や黒土、爬虫類用として売られている土などを設置してあげているようです。
また、土を床材にした場合、乾燥したら保湿のために少し湿らせてあげましょう。
◆ポイント4.ニホントカゲが好むのは生きた餌
ニホントカゲの毎日の餌は“生きた昆虫”です。
コオロギやミルワーム、ミミズ、クモなどの虫をよく食べます。
ペットショップなどで購入することができます。
野生のニホントカゲは、生きている虫をメインとした食生活ですが、人間に飼われていれば果実を食べるケースもあります。
基本的に生きた餌を好むものの、飼育下では死んだ虫を与えているうちに慣れて食べてくれるでしょう。
虫だけを食べていても栄養不足が心配です。
餌となる虫に栄養を補給させ、それからニホントカゲに与えるのがベストです。
爬虫類の栄養補給として、カルシウムやビタミンなどのサプリメントも市販されています。
餌の頻度は、幼体と成体で異なります。
成長期の幼体には毎日、成体になったら2~3日に1回くらいが食事回数の目安です。
ただ、個体によって餌の好みがあるようです。
1種類に限定せず、いくつかローテーションで餌の種類を変えるのもいいでしょう。
また、注意したいのは“生餌の脱走”。
生きている餌のため、二ホントカゲに食べられる前に虫が部屋のどこかに逃げるリスクがあります。
飼育ケースの蓋の閉め忘れや、隙間には注意しましょう。
◆ポイント5.適度な紫外線、体温調整のためにライトを設置
屋内飼育の場合、室温の管理に気を配りましょう。
本来、外の世界で生きているニホントカゲは、昼行性で太陽の光を浴びる生物です。
そこで紫外線ライトを設置することもできます。
適度な紫外線が新陳代謝を活性化、骨の発達にもプラスに働くでしょう。
体温調整のために設置したいのがバスキングライトです。
ライトのあたるところに石を置いておくと、ニホントカゲはお腹をつけるように日向ぼっこができます。
ただ注意したいのがライトの当て過ぎです。
体温が上がり過ぎることもありますし、逆に日光が足りずに病気がちにしないように気をつけてくださいね。
◆ポイント6.飼育スペースのお手入れについて
まったく掃除をしなければ糞が溜まり、ダニやカビの温床となってしまいます。
基本的には「糞を取り除く」ことをメインに考えて掃除をしましょう。
飼育ケースのなかの床材によっても汚れやすさは異なるかと思いますが、「汚れている」と感じたタイミングでお手入れをしてあげる方が衛生的です。
病原菌も減り、病気にもなりにくいでしょう。
ニホントカゲは日中に活動する生き物ですから、掃除も起きている時間帯に行ってくださいね。
すやすや寝ているときに起こしてまで掃除をすると、ニホントカゲのストレスを増やす原因になります。
床材に土や砂を入れている場合、糞をした部分をごそっと取り除きます。
まとめ
野生的で凛々しい見た目のニホントカゲ。
日本の各地で見かけることができる生物ですが、その詳しい生態については知らないという方も多いかもしれません。
日本のトカゲを代表する種でもあり、スピリチュアルな観点では幸運をもたらす生物とも考えられています。
光沢があって艶めいた外見で、子どもの頃にはしっぽが鮮やかな綺麗な青色をしている…という神秘的な姿を見ると頷ける感じがしますね。
そもそも自然に生きている生物のため、飼い始めてもすんなりと馴れてくれないことも多いでしょう。
まずは、ニホントカゲに興味を持つところから始めるといいかもしれませんね。
飼育ケースでニホントカゲの生態を間近で見ると、日に日に親しみやすく愛着が湧いてくるかと思います。
爬虫類のカッコよさに魅かれている方にとっては、最高のパートナーとなってくれることでしょう。
– おすすめ記事 –
・【フトアゴヒゲトカゲの飼育方法】生態、飼育環境、必要なグッズなど |
・ヤモリ、イモリ、トカゲの違いと見分けるポイントを解説!ペットとして飼える代表種を紹介 |
・ペットとして飼えるトカゲ10選まとめ!トカゲは飼いやすい?飼うときの注意点は? |
・レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)の寿命は何年?長生きさせるための飼い方・ポイントを解説! |