1.ハムスターを迎え入れる初期費用
1-1.ハムスター自体の代金
1-2.ケージなどハムスターが暮らす環境を準備する費用
1-3.ペット保険
2.ハムスター飼育の月間費用
2-1.えさ、おやつ代
2-2.おもちゃ代
2-3.床材代
2-4.トイレ砂、浴び砂代
2-5.暖房、冷房代
ハムスターを迎え入れる初期費用
ハムスターを飼いたいと思ったら、迎い入れるハムスターを探すと同時に、飼育に必要なものを準備する必要があります。
ハムスターをお迎えするために、どのようなものを揃える必要があるのでしょうか?そして、どのくらいの初期費用がかかるのでしょうか?
ここでは、ハムスターを迎え入れるために必要なものと初期費用についてご紹介します。
◆ハムスター自体の代金
初期費用として最も気になるところが、ハムスターそのものの販売価格です。
なお、ハムスターの平均的な販売価格は、1,000~3,000円くらいですが、ハムスターの価格は、品種や毛並などによっても異なり、希少な品種になると、稀に1万円を超える場合もあります。
ここでは、ハムスターのなかでも、日本でポピュラーな品種の価格についてご紹介します。
◆ケージなどハムスターが暮らす環境を準備する費用
ハムスターをお迎えするには、どのようなものが必要になるのでしょうか。
ここでは、初期費用としてどのくらいかかるものなのか、必要な飼育用品と一般的な価格についてご紹介します。
・ケージ
ケージは、ハムスターが暮らすお家です。初期費用として最も高額になるものといえます。
なお、ハムスター用のケージは、一般的に3,000~5,000円くらいで購入できます。
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・巣箱
巣箱は、ハムスターの寝床です。こちらも、初期費用として外せません。
一般的に、1,000円前後で購入できます。
・フード入れ
フード入れは、かじったり、ひっくり返したりすることを防ぐためにも陶器製のものをおすすめします。一般的に、1,000円前後で購入できます。
初期費用の予算にもよりますが、良いものを準備すると長く使え、買い替えの必要がなくなります。
・給水ボトル
ハムスターは、あまり水を飲まない生き物ですが、好きなときにお水が飲めるよう、給水ボトルは常に設置しておきます。サイズは、300ml~500mlくらいのものがよいでしょう。一般的に、1,000円前後で購入できます。
こちらも、初期費用の予算にもよりますが、良いものを準備すると長く使え、買い替えの必要がなくなります。
・巣材、床材
巣箱のなかには、巣材を敷いてあげます。巣材としては、ウッドチップ、わらや牧草が一般的ですが、「ハムスター用の布団」として販売されている布団型の巣材もあります。また、キッチンペーパーや新聞紙などの紙を細かく切って使用することも可能です。
なお、ウッドチップ、わらや牧草は、量にもよりますが500円前後。ハムスター用の布団は、1,000~4,000円くらいで購入できます。
ケージの床にも、床材を敷いてあげます。こちらも、ウッドチップ、わらや牧草などで、一般的に、500円前後で購入できます。
・トイレ砂、浴び砂
ハムスターもお風呂代わりに砂浴びをする動物です。砂浴びは、ストレス解消にもなるため、設置してあげることをおすすめします。ただし、ケージ内に砂入りのトイレと砂浴び場を設置すると、トイレで砂浴びをしてしまうことがあるため、設置場所には十分に注意する必要があります。一般的に、トイレ砂は500~1,000円前後、浴砂は300円~500円前後で購入できます。
・回し車
こちらも、初期費用としては外せません。ハムスターの運動不足解消のためにも、是非、置いてあげてください。
なお、ケガを防止するためにも、ハムスターのサイズに合ったものを選ぶことをおすすめします。一般的に、回し車は1,000円前後で購入できます。
◆ペット保険
ハムスターも、当然、ケガをしたり、病気をしたりすることがあります。ハムスターを飼う際に、ペット保険を検討するかたもいらっしゃるでしょう。
ハムスターが加入できる保険は、小動物を対象としたものになります。
ペット保険は、主にペットの病気やケガの治療でかかった医療費を補償する保険です。
保険料は、保険会社、ペットの年齢やプランなどによっても変わりますが、ハムスターが加入できる小動物の保険料の相場は、月額1,000~3,000円くらいになります。
なお、ペット保険では、加入できる年齢が決められています。ハムスターの年齢、また、病歴によっては保険に加入することができない場合もあるので、初期費用に加えておき、早めに検討することをおすすめします。
ハムスター飼育の月間費用
ここまでは、ハムスターを迎えるための初期費用についてご紹介しました。
しかし、ハムスターの飼育には、毎月費用が掛かります。
ハムスターを飼いたいと思ったら、ハムスターのために毎月どのくらいの費用がかかるか、その目安を知っておくと安心です。
ハムスターの飼育で必要な消耗品は、えさ(フード、おやつ、巣材・床材など)代、砂浴び用の砂、光熱費が挙げられます。
ここでは、ハムスターを飼育するのに、毎月どのくらいの費用がかかるのかについてご紹介します。
◆えさ、おやつ代
ハムスターには、ハムスター用のペレットをえさとして与えます。ハムスター用のペレットは、1,000円前後(300gくらい)で販売されているものが多いです。
また、ハムスター用のおやつとして、「焼きタラ」や「煮干し」、野菜や果物、チーズなど様々なものが販売されており、1袋500円前後で購入が可能です。
ペレットもおやつも、1ヶ月で食べきってしまうことは少ないと思います。1ヶ月に換算すると、ハムスターのえさ、おやつ代として700円くらいを目安に考えておくとよいでしょう。
◆おもちゃ代
常に歯が伸び続けるげっ歯類のハムスターには、おもちゃとしてかじり木を与えると、ストレス解消や歯の伸びを抑えるのに役立ちます。
かじり木自体は、一般的に200円〜700円くらいで購入できます。
なお、かじり木は無着色のもの、農薬を使っていないものをおすすめします。
また、かじり続けると尖ってしまうこともあるため、良く確認し、危ないと感じたら交換してあげましょう。
◆床材代
巣材・床材も、1ヶ月で1袋使用することはほとんどありません。
特にお気に入りのものがあったり、良い素材のものを選んだりすることでの違いはありますが、1ヶ月に換算して、300円くらいを目安に考えておくとよいでしょう。
◆トイレ砂、浴び砂代
トイレ砂は1袋1.5kgくらい、浴び砂は1袋1kgくらいで販売されています。
また、なかには砂浴びをしない子もいます。
トイレ砂、浴び砂代にかかる費用は、1ヶ月に換算して、200円くらいを目安に考えておくとよいでしょう。
◆暖房、冷房代
ハムスターは、砂漠地帯の地中に生息する、高温・多湿に弱い動物です。ハムスターの適温は、適温は約20度~26度といわれています。夏の暑い時期や冬の寒い時期、梅雨時など、飼い主さんがいない時間も含め、常にエアコンなどを利用して温度・湿度の管理をする必要があります。そのため、月々にかかる電気代は、季節にもよりますが、2,000円くらいみておくとよいでしょう。
なお、あらかじめ室内が寒いとわかっているような場合は、ペットヒーターを準備しておくことをおすすめします。その場合、初期費用が2,000~3,000円くらいプラスになります。
必要に応じてかかる費用
ハムスターの飼育には、初期費用、月に必ずかかる費用のほかに、必要に応じて発生する費用も出てきます。
たとえば、ハムスターもケガや病気をします。いざという時のため、医療費といった必要に応じてかかる費用はどのくらいになるのか、その目安を知っていると安心です。
ここでは、もしもハムスターの調子が悪くなったら、医療費としてどのくらいかかるかについてご紹介します。
◆医療費
ハムスターには、保険診療はありません。すべて実費で支払うことになります。
医療費には、実際の治療にかかる費用だけではなく、診察料(1,000~2,000円前後)も含まれ、治療の内容にもよりますが、病院にかかる際は、1回の医療費として5,000円~10,000円はみておく必要があります。
さらに、深夜や休日などの時間外の場合は、特別料金として別途5,000~10,000円くらいかかることもあります。
衝動買いしないこと
ハムスター自体は、1,000~3,000円くらいで購入できます。
しかし、ハムスターを迎えるためには、初期費用もかかります。また、育てるためには、毎月の費用もかかります。ケガや病気をすることもあります。
ペットの飼い主には、「その動物が命を終えるまで適切に飼養する「終生飼養」の責任がある」ということが「動物愛護管理法」という法律でも明確化されています。
ハムスターの平均寿命は、2~3年といわれており、その間、ハムスターが心地よく生活することができるように適切に飼育することは、飼い主の使命です。
ハムスターはとてもかわいい生き物です。また、小さく、手軽に飼えそうに感じるかもしれません。
しかし、思ったよりも飼育が大変だからと、途中で投げ出してしまうことはできないのです。
決して衝動買いなどせず、よく考えたうえで迎えてあげてください。
まとめ
ハムスターは、小さくて可愛らしく、小さなお子さんにも人気の動物です。
そもそも、ハムスター自体は価格も高くなく、他のペットに比べて初期費用もそれほど掛かりません。また、大きなケージも必要なく。鳴き声も立てないことから、「初めて飼うペット」としても考えられる方も多いでしょう。
しかし、日本の気候には適さない動物のため温度や湿度の調節が必要だったり、ケガや病気をしたときに診てくれる病院が少なかったり、旅行の時に預かってくれるホテルが少ないなど、必ずしも、飼いやすいばかりではありません。
もし、一つでも困ることがあるようであれば、決して飼わないであげてください。
2~3年の平均寿命を全うするまで、お互いが幸せに暮らせるよう、無理なく飼育できる環境かどうか十分に考えたうえで、迎えてあげてください。
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